「賢い医師生活2」では、細かい部分まで意味をもたせた演出、セリフや、日本語字幕では伝わりきれない小ネタなどが満載!
シーズン1に引き続き、韓国視聴者の間で話題になったことなどを参考にしながら、作品をさらに深く楽しむための私なりの解説・考察を行っていきます。
※完全ネタバレありなので、視聴済みの方が対象の記事です※
「賢い医師生活2」5話に関する記事はこちら
韓国在住K-dramaライターMisa「賢い医師生活2」5話を視聴済みの方にむけて、日本語字幕では伝わらないニュアンスや演出意図を考察します!「賢い医師生活2」では、細かい部分まで意味をもたせた演出、セリ[…]
「賢い医師生活2」6話のテーマ
「賢い医師生活2」6話は、5話から1年経った2021年3月。3月というのは、病院の中で新しい期が始まる(=新しい先生たちがやってくる)”始まり”の季節。
「完璧に見える大人たちにも、それぞれ”黒歴史”がある」「最初は失敗しても、大丈夫」という、若者たちの青春の失敗と未来へのエールが込められていた回だったのではないかと思います。
そしてその温かいメッセージは、世代を問わず、今を頑張って生きているすべての人たちの、心を癒してくれたのではないでしょうか。
また、OSTの選曲も神がかってきて、ストーリーと音楽の調和も最高!!
見る人を癒やして元気付けてくれる…そんな「賢い医師生活」らしい魅力が詰まった回だったのではないでしょうか。
6話の内容は特に、医師のキャリアに関する知識を知った上で観るのとそうでないのとでは、全く理解の深さが違ったと思います。
もしまだ、こちらの内容を観てない方は、まずは先に読むことをおすすめします。
韓国在住K-dramaライターMisa「賢い医師生活2」を深く楽しむための背景知識となる「医師のキャリア」について解説!また韓国のシーズン2の番組HPに記載の99ズの人物紹介も!レジデントとフェローの違いは??若[…]
そのような内容が多かったため、私も今回は特に、実際の医師の先生たちのレビューを多くチェックしました。(「賢い医師生活」では医師によるドラマレビューが盛んに行われています)
そして、HPの登場人物紹介もこのタイミングで大きくアップデートされましたので、それらの内容を踏まえて、6話をレビューしていきたいと思います。
時間の流れの整理
本編に入る前に、時間の流れについてもう一度整理しておきましょう。
2019年3月〜12月
シーズン2(放送:2021年6月〜9月)
5話まで:2019年12月〜2020年3月
6話から:2021年3月〜12月?
インターン:ホンドとユンボク
そして、登場人物の中でも特に大きな変化があったのが、医大生だったホンドとユンボク。シーズン1の最初の時点では、本科3年生でしたが、この3月からインターンになりました。
医大生からインターンへ
実は、私は、先週までここが一番しっくり来てなかったんです。「医大3年生から2年経ったら、まだ5年生では?」と思っていました。
しかし、調べてみると「本科」3年生というところがポイントでした。
インターンの「内外産小」
医師の国家試験に合格したといっても、まだ專門が決まっていないインターン医師。ホンドとユンボクも、インターン期間中はいろんな科を経験することになります。
現時点では、ホンドが産婦人科、ユンボクが外科で研修中です。ここで、それを聞いた、ジェハク先生が
ちなみに、2019年の病院別レジデント志願数で見ると、このような順位に。
2位:リハビリテーション医学科(162.7%)
5位:皮膚科(147.8%)
:
11位:神経外科(110.2%)
15位:小児青少年科(101.0%)
17位:外科(92.2%)
20位:産婦人科(83.9%)
22位:胸部外科(66.7%)
ホンドとユンボクの◯◯差
なお、ホンドとユンボクの登場シーンのメイキング映像を観ていて、私はすごく驚いたことが一つありました。
それは、二人が並んで立っているシーンで、実はユンボクは身長を高く見せるために、箱の上に乗っていたということ…!
さらに、そんなユンボクの頭を撫でるために、ソンビン先生まで箱の上に乗ってたわけですね〜〜!!
メイキングでは、「ホンドの背が高すぎるせい」と紹介されていたので、実際の二人の身長差を調べてみました。
179.6cm
ユンボク(チョ・イヒョン)
160cm
ということで、確かにホンドは、ほぼ180cmで背は高め…!でも、ユンボクが160cmというのも、女優の中では小さいほう。
高めと低めの二人なので、身長差が20cmぐらいになってしまうわけですね。(これは、今まで全然気が付きませんでした…!)
箱の上に乗ったり…
フェローになったギョウル
ギョウルの選択
外科のレジデントが増えた本当の理由
各種外科を一人でフォローしていたギョウル先生が、肝胆膵外科のフェローになりましたが、幸いなことに、昨年入った2名と今年入った2名で、外科のレジデントは4名に。
「ギョウル先生の功績だよ」というジェハクに対して、ギョウルが
というセリフがあります。ここは韓国語では、実はこう言っています。
調べてみると、一般的なレジデントの期間は4年ですが、外科のレジデントのみ4年→3年にする制度改革が実際にあったようです。
これまで、外科のレジデントは、3年間は基本的な外科の手術や診療を経験し、4年目には各外科の専門的な手術などを経験していたのですが、結局フェローで自分の希望する科を選択した後には、4年目の経験があまり役に立たないことなどから、このような改革が行われたとのこと。
ドラゴン先生の復帰
また、ソンファの弟子だったソクミン先生(通称:ドラゴン先生)が、いつの間にかユルジェ病院に復帰!(おかえり〜〜〜!!)
「なぜ戻ってきたのか?」については、4話のレビューで紹介した医師の先生の解説のおかげで、すんなりと理解ができました。
しかし結局、脳を担当した先生が異動し、脳血管を任されることに
やってみたら、まだ経験が足りない事に気がついた
「大学病院をでたほうがお金が稼げる」とは聞いていましたが、給料が3〜4倍も違うというのは驚きましたね!
それでも結局「お金を稼ぐことが大事。もっと稼げるようになるために一旦戻ってきた」というドラゴン先生。
実家が両親ともに医者で裕福な家庭で育ったソンビンとは、この「お金に対する感覚の違い」が一番のハードルになりそうでしたが…
と、言い切るソンビンの姿にはしびれましたね〜〜〜〜!!!(よく見るとギョウル先生が横で口開けて驚いてる 笑)
こんな風に、正直に気持ちを言い合えるということは、二人は大きなヤマを超えたようです。
ちなみに、ここで「フレックス」という言葉がまた出て来ました。
以前、3話のソンファとソンビンの会話でも、高いVIP病棟の宿泊費を何ともなんとも思わないバイオリニストの家族の話に、
という台詞があり、ソンファが「どういう意味?」と尋ねるものの、ソンビンが「今度教えますね」というシーンがありましたね。
これは、ソンファのためにも解説しておくと、こんな感じの意味です。
お金があることや高価な持ち物を自慢すること
→自分の成功や富を自慢すること、誇示すること
バラエティ番組などでも最近よく使われる言葉で、必ずしも金持ち自慢ではなくても、「自分の凄さを誇示すること」全般に使われるような気がします。
また、今回のドラマでのシーンのように、直接的に本人が自慢してなくても、周りの人がそれを見聞きして「わお〜、フレックス!」と表現することも多いですね。
イクジュンのS友?
ソンファとイクジュンが、仲良く朝から病院内のカフェでコーヒーを飲むシーン。
ソンファはホットアメリカーノ、イクジュンはアイスバニララテを注文。
ソンファと違って、イクジュンはどちらも
→ トゥア(뜨아)
アイスバニララテ
→ アバラ(아바라)
と、今どきの言い方で注文しているところがさすがです。(多分ソンファは、どちらもピンときてないでしょう 笑)
ここで、イクジュンが、普段から親しい感じのカフェの店員さんを
と紹介して、ソンファが「え?」という場面があります。
これ、日本語字幕だと「S友」と訳されてるのに驚きました(笑)
私は逆に「S友」という日本語のほうが意味がわからなかったんですが、これは皆さんピンときたんでしょうか…?(笑)
「最近の日本だと使う言葉なのかな…?」と思って検索してみたのですが、出てこず。。
なお、韓国語の”インチン(인친)"の意味は
です!
日本語訳が「S友」になった理由が不思議だったのですが…英語字幕を観てその謎がとけました。
social mediaの友だち=S友という訳にしたわけですね…!
実際は、Twitterの友達は(トゥチン:트친)、カカオトークの友達は(カチン:카친)という風にSNSごとに名称が異なるのですが、字幕にする際は「ソーシャルメディアの友達」という訳になったようです。
イクジュンとソンファの関係
カフェでの二人
冒頭のカフェのシーンでは、ソンファがイクジュンに自分のスケジュールを報告する姿が、旦那さんが奥さんに予定を報告するようで微笑ましく、二人の関係性とこの1年をどう過ごしてきたのか?を表現していたのではと思いました。
自分自身がすごく活動的で社交的なイクジュンですが、ソンファとの関係では、どちらかというとイクジュンが女房役のような感じ。
いつも早食い・大食いをしてしまったり、自分の予定やコンディションよりも相手のために全力を尽くして無理をしてしまうソンファ。
誰にでも親切にユーモアたっぷりに接するイクジュンが、唯一ソンファにだけは、小言を言ったり怒ったりするのは、ああ見えて意外と相手に尽くしてしまうイクジュンならではの愛情表現であり、ソンファを大事に思ってやまないからでしょう。
まだソウルに戻って間もないにも関わらず、「いつものルーティン」のように、ソンファが自分の予定をイクジュンに報告する様子を見ると、この1年の間も、こうやって二人は他愛のないことを共有し合いながら、時間を過ごしてきたんだな〜ということが想像できます。
ウジュとキャンプ
ソンファの部屋でイクジュンがウジュと電話するシーン。以前から、ウジュがモネの家族を羨ましがって、イクジュンにねだっていたキャンプ。
キャンプといえばソンファ、ということで「きっとソンファと3人で行くことになるのでは…?」と思っていましたが、やはりその可能性が高そうだと思わせるシーンでした。
始めは、イクジュンが
にキャンプに行こうといいますが、この6話の時点(3月)からは、まだまだずっと先。
ということで、セミが泣き始めるよりも前、
に行こう!ということに。
イクジュンが思わず、メンサ会員にしなきゃと思うほど、「羽化」という難しい言葉をさらっと使うウジュは、さすが、天才・イクジュンの血を受け継いでいるようです。
次回の予告を見ると、キャンプの映像が写っていますが、これは一気に3人でのキャンプが実現するということでしょうか…?
なお、キャンプの話でいつも登場するウジュの彼女・モネの家族の話。
6話でも「モネは今週もパパががキャンプに連れて行ってくれる」という話から、
というイクジュンのセリフがあります。
実は、韓国視聴者の間では、韓国バラエティ界の名物PD、ナ・ヨンソクPDがモネのパパ役で登場するのではないか…?ということが予想されています!(笑)
PDなのでもちろん俳優ではないのですが、シンPDとイ・ウジョン作家とも親しいナ・ヨンソクPDは「応答せよ1994」にもカメオ出演した実績があるんですよね!
(「応答せよ1994」より)
「モネのパパ」が普通の会社員ではないことを強調するような意味深な設定と、小出しに気にならせる感じからも「これはナPD登場の伏線では?!」と囁かれているのです。
すでに、YouTubeでのキャンピング企画でも、ナPDと99ズたちは交流があったので、あってもおかしくない展開…!
もし、ナ・ヨンソクPDでないとしても、きっと過去の作品の俳優のカメオ出演など「モネのパパ」役には、視聴者が喜ぶようなキャスティングが用意されている気がしてなりません。
ギョウルとジョンウォン
さて、1年経ったギョウル&ジョンウォンのウィンターガーデンカップル。ジョンウォンの聖人イメージで気づかれにくいせいか、今も相変わらず秘密恋愛が続いているようです。
ギョウルのジョンウォンへの呼び方も、相変わらず「교수님(教授/日本語訳:先生)〜!」のままです。
ギョウルが「ジョンウォン オッパ〜!」と呼ぶのはいつになるのでしょうか(笑)
すでにギョウルの家によく外泊するなど、二人の恋愛は順調な様子。
ギョウルのライバル登場?
そして、6話では新たに「アン・ジョンウォン先生、完全に私の好みだわ」というレジデント2年目の新キャラ、ファン・ジウが登場。
しかしながら、この新しいレジデントの登場シーンで、私が目が話せなかったのは、このファン・ジウ先生の隣にいた、キム・ゴン先生。
キム・ゴン先生役のこの俳優「(知っていることはあまりないけれど)家族です」や「私を愛したスパイ」にも出演していたイ・ジョンウォン!(名前にも注目 笑)
(tvN「(知っていることはあまりないけれど)家族です」HPより)
個人的に好き&注目している俳優なので、登場して嬉しかったのですが、気になるのは…この役者さん、毎回タダモノではない役が多いんです(笑)
イケメンの微笑みの中に、奥深さと鋭さを感じさせる目と雰囲気が印象的な役者さんなので、まさか賢医のようなドラマに登場するとは、意外でした。(サスペンスで出てきたら、実は犯人側のキーマンなのが間違いないタイプ 笑)
(MBC「私を愛したスパイ」HPより)
逆に、今回の登場シーンの白衣姿では、いつもの鋭さが封印され、爽やかな若者っぽい雰囲気だったので、一瞬彼だとわからなかったほど。
なので、わざわざこの役にイ・ジョンウォンをキャスティングしたということは、いつものように惑わせたり、何かを隠し持っていたりする役ではないにせよ(笑)、重要な役割を果たすのでは?と思っています。
ファン・ジウ先生が「アン先生って独身よね?」と、同期のキム・ゴン先生に聞くシーンも、ファン先生のセリフに気を取られていると気が付かないのですが、実は、部屋を出ていギョウル先生を、キム・ゴン先生がずーっと目で追っていることのほうが気になります。
むしろ、「キム・ゴン先生がギョウル先生を気に入っているのでは…?」というような演出です。
すでに、ジョンウォンがプロポーズまで準備している状況で、今さら三角関係というような展開は考えにくいですが、この新しいレジデントの先生たちが、嫉妬や誤解をしやすいギョウルの心を揺さぶるような展開はあるのかもしれません。
とにかく、イ・ジョンウォンはタダモノではないはず(笑)なので、皆さんぜひ、キム・ゴン先生には注目して観てみてください〜!
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ジュンワンとイクスンの今
さて、うまくいきそうな他のカップルよりも、皆が気になっていたジュンワン&イクスンの、通称”ハト(비둘기)カップル”。
ジュンワン&ソンファのモッケビコンビと、イクジュンが食事をするシーンでは、ジュンワンの今の気持ちが明かされました。
まず、5話の時点まではジュンワンがずっとつけていた指輪…!さすがに、もうつけてませんでしたね(涙)
なお、前回のレビューで私は「イクジュンがジュンワンに、イクスンの近況を話したのではないか?」と分析をしていたのですが、今回のこのシーンを見て考えが変わりました。
むしろ、ジュンワンはイクスンが帰国したことを知っているが、イクジュンには知らないふりをしているのではないか?と感じました。
というのも、イクジュンが気まずそうに席を立った後、意味深にジュンワンの後ろ姿のカットが長めに差し込まれています。そして、ペットボトルで飲み物を飲むジュンワン。
これ、5話のカラオケで、自分を方向を見ながら歌うイクジュンを、ジュンワンが奥から見つめていたときと同じ演出。
どちらも「直接言わないが、イクジュンに対して何か思う所がある、何かに勘付いている」というような演出に思えます。とにかく、何かしら意図のある演出であると感じざるを得ません。
そうすると、ジュンワンはまず「イクジュンが自分たちの仲を知っている」ことにどこかで気が付き、さらに、あの病院前でイクジュンの車に乗っていたのがイクスンだったことに気がついていたとしたら?
もしくは、別の日に、ジェハク先生がイクスンという名前の患者がいることを発見し、ジュンワンに報告してしまっていたら?
そうするとこの6話で、普段あまり自分の恋愛について語らないジュンワンが、「今も元カノが忘れられない」という話をここまで赤裸々に話したのも、別の意図があったように思えてきます。
これまでは、イクジュンにバレないように、できるだけ自分から彼女の話はしなかったジュンワンが、わざわざイクジュンを見て「何で忘れられないんだろう?」と聞くのには、別れてしまったという状況の変化だけではなく、イクジュンとジュンワンの関係性にも何か変化があったことを感じさせます。
もしかしたら「イクジュンを通じてイクスンに”今も自分は待っている”ということが伝わってほしい」という思いがあった…?そんな想像もできてしまいます。
そして、このシーンでジュンワンと気まずそうにしているイクジュンの反応を見ていると、意外と自分の身近な人のことについては調子が狂う(いつものとおりに余裕で居られない・心配性)イクジュンのキャラクターが描かれていて、
その前に予想していた「イクジュンはずっと前から気がついていた」説も、実は「自分の身近な人のことだけには鈍感で、イクスンから言われるまでは全然気がついていなかった」のほうが正解だったような気もしてきます。
キャラクターに俳優本人の性格を重ねるイ・ウジョン作家のスタイルから考えると、そちらのほうがチョ・ジョンソクっぽいかもしれないなあと(笑)
もう、演出と演技が巧みすぎて、ハトカップルにまつわる謎は、「どっちなんだ〜〜〜!!!」と毎回惑わされています(笑)
ジョンウォンの神対応
さて、6話では妊娠中毒症の妊婦と、そのお腹の中の子どもが食道閉鎖症であるというエピソードがメインで描かれます。
あの話題作の俳優たち
妊婦役は、韓国で上半期ヒットしたドラマ「模範タクシー」で知的障がい者のマリア役で登場したチョ・インという女優さん。
2話ずつ完結するストーリーだったので、レギュラーではなかったのですが、すごく演技が上手で私も記憶に残っていて、登場した瞬間、視聴者の間でも、「模範タクシーのマリアだ〜!」とすぐに気づかれていました。(「模範タクシー」がドラマデビュー作だったようです)
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そして、今回もやはり素晴らしい演技だったので、今後、他の作品からも沢山オファーが来るのではないかと思います。
一方で、産婦人科・小児外科・小児科合同の会議では、小児科の医師役がこれまた「ペントハウス」でヤン執事役で出演していたキム・ロサさん。
作品が作品だけに、ものすごくオーバーで狂気に満ちた演技が印象的だったので、今回ナチュラルに登場したのには、笑いが出てしまいました。こちらも、でてきた瞬間に韓国視聴者の掲示板では大盛りあがり(笑)
シン監督は、忙しいのにちゃんと話題作はチェックして、良い俳優さんには目をつけているんですね〜!
お義母さん?お母さん?
ジョンウォンが子どもの手術の前に、妊婦の家族に手術の説明をするシーン。
この妊婦さんの手術に関するジョンウォン説明は、何回か登場するのですが、医者の先生たちによると、どれも
ということで称賛されていました。
イ・ウジョン作家が、登場人物の性格をベースにしながらも、医療監修の先生たちと会話しながらリアリティのあるセリフに仕上げていることがわかりますね。
ここでは、お嫁さんイビリをしそうな雰囲気の旦那の母親(お義母さん)の、
という心無い発言がでてきますが、よく見ると自動ドアが締まり切る前にセリフが終わっているので、この内容はすべてジョンウォンたちにも聞こえていたことが分かります。
その後、キム・ゴン先生に「外にいるのは、ご主人のお母さん?」と聞きます。
そして、手術後の妊婦の病室では、妊婦のお母さんと、姑であるお義母さんが妊婦のベットの両側にいる状態で、ジョンウォンがお義母さんの方に、
と聞きます。これは、先ほどの流れから考えると、ジョンウォンは、その人が姑(お義母さん)であることはわかった上で、わざと「お母さんですよね?」と聞いたわけです。
その瞬間、二人のお母さんがそれぞれ「あ、いや、違うんです…」という反応を見せていますが(演技が細かい!)、ジョンウォンはそのまま「娘さんは何も悪くありません」と続けます。
ここには、患者にはいつも「仏」「聖人」と言われるような対応を見せるジョンウォンですが、言うべき時にはしっかり言う、熱い信念を持った医師であること。
そして、とは言え「お嫁さんを責めないでください」というと、姑のほうも立場がなくなってしまい、逆にお嫁さんやそのお母さんも気まずくなってしまうことまでをすべて配慮して、この言い方にしたのでしょう。
ジョンウォン、神対応…!!!!
それぞれの”黒歴史”
6話では、様々な先生たちの失敗や黒歴史が描かれました。字幕では「私、沢山やらかしたのよ」という風に訳されていますが、実際は韓国語でも”黒歴史”と同じ意味の”흑역사”という言葉があり、それが使われています。
インターン生の失敗
インターン生、ホンドの「リチャードソン アウト」には大爆笑でしたね(笑)
ミナ先生がマスクの下で、めちゃくちゃ悪口を言っている細かな演技(笑)
そして外に出て”汚染”されてしまったホンドが入れない状況を皮肉るような、ホンドの後ろの立入禁止区域のマークの演出も秀逸でした。
ユンボクが鼻のチューブを外し忘れた失敗も、それぞれ、実際の医師の先生たちのレビューでは、「これぐらいはあり得る」「でもまだ可愛い方だ」という反応が多かったです。
ギョウルの失敗
イクジュンから「やってみろ」と言われて、”モビライゼーション”に挑戦するギョウル先生。
医師の先生によると、これは副腎からガンを除去するための手術だったよう。
よく手術シーンで、99ズたちが若手の先生に「後は頼むよ」「閉じておいて」と言って手術室を去るシーンがありますが、このようにすでに処置を終えた後に、その部位を閉じるというのは一番難易度が低いそう。
一方で、それに比べて、切開してその部位にたどり着くまでは、その何倍も難易度が高いようで、今回ギョウル先生は、切開からガンの除去までの一番難しい部分をメインで任されたわけですね。
ただ、やってみると台詞にあったように「出血が多くてうまく行かない」。実際にも、そのような状況になったらかなり処置が難しいんだそうです。
手術が始まって1時間も経たないタイミングでしたが、おそらくそんな状況になることを予想していたイクジュンは、すでに手術室の前にスタンバイしていましたね!(さすが〜!)
99ズの黒歴史
そして、今は、患者や後輩たちに”神対応”が光る99ズたちにも、実は”黒歴史”が。
なお、お互いの黒歴史をくまさん(ソッキョン)の家で語り合うシーンで、99ズたちが美味しそうに食べていたのは、자담치킨(チャダムチキン)。
これももちろんPPL(間接広告)で、チョ・ジョンソクがCMをキャラクターなので、この番組のスポンサーでもあります。
韓国のテレビ放送中には、このチキンのCMもよく流れます。(CMまで賢医の俳優たちでいっぱい…!)
ジョンウォンとイクジュンのインターン時代のシーンでは、「刑務所のルールブック」の所長、そして現在「ラケット少年団」でスポーツ店の店主としても出演している、この制作陣ではおなじみのアン・ソンウさんが教授役で登場。
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ここでは、失敗もさることながら、イクジュンの髪型に目が奪われた方も多かったのでは?と思いますが、
これをイジりつつ解説してくれたNetflixKoreaのツイートが秀逸でした(笑)
그 시절 유행이란 유행은 다 따라해본 인싸 외길 인생 이익준(의사, 40대)#슬기로운의사생활 #HospitalPlaylist #조정석 #ChoJungSeok #넷플릭스 #Netflix pic.twitter.com/RghSTsrXpS
— Netflix Korea|넷플릭스 코리아 (@NetflixKR) July 25, 2021
★「賢い医師生活1」キャストインタビューが満載!
6話バンドシーン
そして6話のバンドシーンの曲は、内容ともよく合った「スーパースター(슈퍼스타)」という曲。2005年にイ・ハンジョルという歌手が発表した曲です。
このタイミングでこの曲というのが最高すぎる!!!(笑)
シーズン1の「あなたに私、私にはあなた」に続く、ミドとパラソル全員で歌唱する曲なのも良いですよね〜〜!
実際にこの曲は「ミドとパラソル」の楽曲として、ドラマ放送後に音楽配信され、上位にランキングしています。
ちなみに興味深いのが、この曲、ドラマ版と配信されたバージョンでは、歌のパート割がぜんぜん違うこと。
あと、もちろん、ドラマ版=音痴ソンファ、配信版=美声ミドの違いもあります(笑)
まずこちらが、ドラマ版(残念ながら、韓国からは見られません)。メインボーカルはイクジュンですが…
配信版だと、美しい歌声のミドさんと、意外とチョン・ギョンホの歌声が目立ちます。
いや〜これからは、悩める友人がいたら、皆にこの曲のMVの映像を送ってあげたい!!(笑)
イ・ウジョン作家、本当に選曲が神です!!!!!
最近はもっぱら、チョ・ジョンソクの「好き好き(좋이좋아)」とこの「スーパースター(슈퍼스타)」をヘビロテしてるのは、私だけではないはず…!?
HPの登場人物紹介の更新
さて、「賢い医師生活」シリーズの制作陣は、ストーリー展開に合わせてHPの登場人物の情報まで適宜アップデートする細かさで有名。
今回、ドラマの中で1年が過ぎ、新しい登場人物もたくさんでてきたということで、予想どおりHPの人物紹介も大幅にアップデートされていました!
ミナ先生に残されたチャンス
そしてなんと、6話でずっと気になっていた「ミナ先生は1年の間で、ソッキョンに何回告白したのか?」というポイントについても、まさかの更新されたミナ先生の人物紹介の中で、さり気なく明かされていました!!!
勇気を出して言った最初の告白は1秒で拒絶されてしまったけど、失恋の絶望よりは、まだ4回のチャンスが残っているという希望の方が大きい。
ということで、ミナ先生、まだ4回チャンスが残っているようです!!!
「まだ残っててよかった」というべきか、「1年の間、何も言わなかったの?」というべきか(笑)
これは、6話放送後に更新された内容なので、確かに1年経った6話時点の状況を示しています。
しかしいよいよ、7話の予告では、このカップルに動きがありそうな予感…!
ミナ先生がどんな風に、残り4回のチャンスを使うのか、もしくはその前にソッキョン側から動きがあるのか!?今から楽しみです。
イクジュンが准教授へ
なお、今回のHPの更新では、主に99ズ以外の登場人物の追加や内容の更新がメインで行われていました。
99ズの紹介文については見たところ変更がなかったのですが、唯一変わったところは、イクジュンが助教授から准教授に昇進したこと!
こちらの記事でも紹介したとおり、
韓国在住K-dramaライターMisa「賢い医師生活2」を深く楽しむための背景知識となる「医師のキャリア」について解説!また韓国のシーズン2の番組HPに記載の99ズの人物紹介も!レジデントとフェローの違いは??若[…]
実は99ズの中でも、ソンファとジュンワンだけが准教授だったのですが、今回イクジュンも准教授になっています。
イクジュンは難しい手術の執刀はもちろん、病院内のカップルのアシストもしながら、しっかり研究や講義などの実績も積んでいたわけですね…!
もしかしたら3話で、イクジュンに弟さんの手術を助けてもらったクォン科長が、イクジュンを強く准教授に推薦してくれたのかもしれません。
★CULTURA「賢い医師生活」特集:内容はこちらで紹介
「賢い医師生活2」7話予告
「賢い医師生活2」7話の予告を見ると、6話で少なめだった各カップルのラブラインに一気に動きがあるような予感…!
ウインターガーデンの「来週の日曜日の約束」って、まさか遂に両家顔合わせ…!?(まだ3月なら、ミナ先生の実家がある束草に旅行に行くのもありえますね!)
ソッキョンのミナを見つめる表情が、すっかり恋してるのは気のせい!?(笑)
そして、いよいよキャンプ〜〜〜〜〜!!!!
なお来週は「コロナの影響と脚本の完成度を高めるため」ということで、放送は1週お休みに。
韓国のテレビ放送では、スペシャル版としてNGなどビハインド映像が放送されるようです。(日本でもYou Tubeで公開してくれるといいですね…!)
7話の配信は8月5日となります!!
★「賢い医師生活2」公式グッズ
最後に
というわけで、「賢い医師生活シーズン2」の6話について分析してみました…!
来週はお休みですが、スペシャル放送でなにか面白いネタがあったら、Twitterでつぶやきたいと思います!
なお、解釈はあくまで勝手な分析(ある意味妄想)なので、もちろん、これが正解というわけではありません(笑)
みなさんそれぞれが、作品を深く理解するきっかけになったら嬉しいです!
それではまた、7話の記事でお会いしましょう〜!
7話の記事はこちら
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*画像はtvNからお借りしました