「ラケット少年団」はこんな作品!
韓国で2021年5月31日から放送が始まった「ラケット少年団」。日本でもNetflixで毎週配信されています。
「愛の不時着」の第五中隊末っ子を演じたタン・ジュンサンと、「椿の花咲く頃」のピルグことキム・ガンフンくんなど豪華すぎる10代の若手俳優たちの集結。そして、「刑務所のルールブック」を手掛けたジョン・ボフン作家の脚本ということで、面白くないはずがないと思いましたが…
5月31日から始まるSBS「ラケット少年団」が楽しみ✨
✅「愛の不時着」第五中隊末っ子役タン・ジュンサン、「椿の花咲く頃」ピルグ役のキム・ガンフンくん、「SKYキャッスル」オ・ナラ、イ・ジウォンなど
✅バトミントン界の少年少女たちの成長ストーリー
シットコム的コメディもあるようで楽しめそう💕 pic.twitter.com/wlWtLkrM9Q— Misa🌺韓国在住K-dramaライター (@misam34) May 15, 2021
期待通りの作品でした!!サイコパス、SF、刺激的な展開のドラマが長らく続いたので「こういうドラマを待ってたよ!」という感じ。
「ラケット少年団」2話。派手な事件が起きるわけじゃないけど、ディテールまで作り込まれてて、クスッと笑えて温かい💕韓国あるある満載。助演&カメオのおじさん俳優陣が名優ばかりでテンション上がる😆韓国ネット上でも「最近、刺激的な作品が多かったけど、これ、これ、これがドラマだよ‼️」と評判✨ pic.twitter.com/gYPmiBpot3
— Misa🌺韓国在住K-dramaライター (@misam34) June 1, 2021
のどかな田舎町で、バトミントン界で活躍することを夢見る少年・少女たちの青春ドラマなのですが、スポーツ青春モノでありがちな「試合の過程をメインとしたスポ根もの」とは一線を画すこのドラマ。
少年・少女たちの物語でありながらも、周りの大人達の失敗・成長、大人と子どもたちの関係性、田舎町ならではの温かい人のつながりなど、むしろスポーツ競技以外の要素が魅力的です。
ただ、「刑務所のルールブック」と同じように、なにかわかりやすい展開が次々と起こるというよりは、じわじわくる面白さや、小さな感動が散りばめているスタイルのため、少〜しドラマ玄人向けかもしれないなとも思います(笑)
今日はそのあたりも含めて、6話まで見た時点の内容であらすじ・キャスト・韓国での視聴率・感想などを紹介したいと思います。
「ラケット少年団」あらすじ
主人公のユン・ヘガン(タン・ジュンサン)は、ソウルで野球に打ち込む中学3年生。ある日突然、中学校のバトミントンコーチの父(キム・サンギョン)、妹ヘインと一緒に田舎町に引っ越さなければならなくなります。
父は、廃部の危機にあったヘナム西中学校のバトミントン部コーチを任されます。
あるきっかけで、このバトミントン部に参加することになるヘガン。
そして、ヘナム第一女子中学のバトミントン少女たちとの交流など、バトミントン界で頑張る少年少女たちの様子が描かれます。
「ラケット少年団」みどころ
子ども大人も名俳優だらけ…!
「ラケット少年団」の見どころといえば、やはり確かな演技力のある俳優陣。
まず、10代の俳優たちも、若いながらも凄いベテラン・実力派の俳優たちばかり…!
主役のタン・ジュンサンは、「愛の不時着」の第五中隊の末っ子で有名になりましたが、子役から活躍していて演技経験はとても長く、最近はNetflixオリジナルの「ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です」でも主演を努め、素晴らしい演技力で大注目の若手俳優。現在17歳。
そして、一番年下ながらも、韓国では一番有名な子役といっても過言ではないのが、中2のヨンテ役を演じるキム・ガンフンくん。「椿の花咲く頃」のピルグ役で大ブレイクし、まだ12歳にもかかわらず、ベテラン俳優の貫禄(笑)
前作の「マウス」が、サイコパス役ですごい演技だったのですが、逆に「精神的に大丈夫かしら?」と心配したので、このドラマに出演してよかった(母心)
もう、演技の天才過ぎて、日本で言うと、芦田愛菜ちゃんみたいな存在という感じでしょうか(笑)
そして、そんなベテラン2人に囲まれつつも、安定した演技を見せているユンダム役(左)のソン・サンヨン(19歳)、ウチャン役(左から2番め)のチェ・ヒョンウク(19歳)。
そして、ヘナム第一女子中学のバトミントン部のエース・セユンの友人のハンソル役は、イ・ジウォン。実年齢は14歳。
「SKYキャッスル」(左)「悪霊狩猟団カウンターズ」(右)の時より大人っぽい!そして、こんなに顔が小さくスタイルが良い子だったのか!とびっくり…!
韓国ソウル在住ブロガーMisa名作「SKYキャッスル」について、これから観る方向けの情報と、見終わった方向けに韓国での評価・話題になったこと・作品を深く楽しむための関連情報を紹介します!大ヒットドラマ「SKYキャ[…]
バトミントン部のエース、セユンを演じるのは、イ・ジェイン。私は今回、初めて見たのですが、現在17歳で、なんと2019年の百想芸術大賞で、映画「サバハ」で新人賞を受賞した演技派。
そして実は、「賢い医師生活」シーズン1でも、11話にゲスト出演していたんですね〜。(設定的にはシーズン2にも登場してもおかしくない…!)
ということで、少年少女たちの役年齢と実年齢を比較してみると…
左から…(役年齢←実年齢)
ソン・サンヨン(16歳←19歳)
キム・ガンフン(15歳←12歳)
タン・ジュンサン(16歳←17歳)
イ・ジェイン(16歳←17歳)
イ・ジウォン(16歳←14歳)
そして、助演の俳優さんたちも、本当に実力派ばかり。
まず、バトミントン部のペ監督役は、主人公のお父さんでおなじみのシン・ジョングン(大好き!笑)この方が出るドラマは信頼できる!!
そして、ヘナム第一女子中学のバトミントン部のラ・コーチを演じるのは、オ・ナラ。「SKYキャッスル」の役がピッタリと思ってたけど、こんな庶民的な役も意外と似合ってる…!
また、最近「怪物」でも大ブレイクしたチェ・テフンさんが、もったいないぐらいのチョイ役(今のところw)で出演しています。
「怪物」でシン・ハギュンに引けを取らない演技力を見せているチェ・テフンさん。「悪の花」でもいい味出してたけど今回はさらに凄い。「愛の不時着」でユン・セリの兄役だったけど、あのくらいの役だったのが勿体無いぐらいの演技力👏 pic.twitter.com/bEAEwjHipp
— Misa🌺韓国在住K-dramaライター (@misam34) April 2, 2021
さらに、「刑務所のルールブック」繋がりで、豪華な名俳優たちがカメオ出演するのも見どころの一つ!
「刑務所のルールブック」で主人公だったパク・ヘスの豪華すぎるカメオ出演
同じく「刑務所のルールブック」に出演していたパク・ホサン
最近、「ヴィンチェンツォ」で話題になったキム・ソンチョルも…!(様子は、是非本編でお確かめください〜!)
「ラケット少年団」カメオ出演のキム・ソンチョルが強すぎた…🤣「ヴィンチェンツォ」のテホ⤴️(ミンソン)とは全然違う魅力💕
いつか舞台見にいきたいなあ…🥺✨— Misa🌺韓国在住K-dramaライター (@misam34) June 15, 2021
幅広い世代に染みる温かいストーリー
「ラケット少年団」の大きな魅力は、このような実力派俳優たちによって描かれる、ささやかだけど温かい話。
「刑務所のルールブック」で、「応答せよシリーズ」「賢い医師生活」のシン・ウォンホPDとイ・ウジョン作家と一緒に作品を手掛けたジョン・ボフン作家は、確実に二人の流れを継いていて、わかりやすく刺激的な展開というよりは、人に対する温かいまなざしと、じわじわくる面白さ、小さな感動が詰め込まれたストーリーが特徴。
そのため、韓国ドラマを観始めで、これまで刺激的なストーリーの作品を中心に見てきた方には、少し物足りなく感じるかもしれません。
しかし、これこそが、これまで様々な刺激的なドラマが作られてきた韓国で今、視聴者に支持されているスタイルの一つ。
ささやかな話で視聴者を感動させるのは、演技・演出・脚本すべての面において、より難易度が高いこと。また、小手先のテクニックでは通用せず、作り手の誠実さが伴わなければ実現できないことです。
「ラケット少年団」では、若者から、お父さん・お母さん世代、おじいちゃん、おばあちゃん世代まで、幅広い世代の演技派俳優が、それぞれの持ち味で各世代の悩み、葛藤をリアルに表現しています。
少年少女たちのドラマのようでありながら、幅広い世代が共感できるポイントを盛り込んだ温かいストーリーが大きな魅力と言えるでしょう。
若者ならではの新鮮な表現
「ラケット少年団」では、10代の若者がメイン主人であることを生かして、ドラマのメイン視聴者である中高年層には新鮮な表現や取り組みも行われています。
今の10代の子たちの間で流行していることや、ものの考え方。台詞の中にも10代ならではの表現が散りばめられていて、時には韓国の視聴者でも「アレはどういう意味?」と思うような流行り言葉も含まれています。
また、SNS中毒という設定のユンダムが、ドラマの中で投稿するInstagramが
実際にも、ユンダムのアカウントとして存在していて、随時更新されるなどの仕掛けも組み込まれています。
この投稿をInstagramで見る
ある記事で、制作会社もこのようにコメントしています。
「ラケット少年団」を視聴する中高年層の理解度を高め、MZ世代の没入度を引き上げ、世代を超えた共感を誘導するように努力している。クリーンで、愉快で、新鮮な「ラケット少年団」が表現するユニバースを積極的に楽しんでいただきたい
韓国ドラマの世界では、常に「これまでにない新しい挑戦」をすることが成功のポイント。
「ラケット少年団」は、一見、素材自体は、若者を他メインターゲットにした「あるあるのスポーツ青春モノ」に見えますが、「いかにして幅広い世代が楽しめる内容にするか?」ということを念頭に置き、考え抜いた脚本と演出で、これまでの青春モノを超えるチャレンジを行っている作品と言えると思います。
「ラケット少年団」監督・脚本家情報
脚本:ジョン・ボフン(「刑務所のルールブック」)
古くは「冬のソナタ」を手掛けた老舗の制作会社ですが、いまだに「椿の花咲く頃」のような時代に合ったヒット作品を生み出せるのが凄い。
特定の放送局、脚本家、制作会社が一人勝ちということはなく、常に切磋琢磨して、新しいものが生まれるのが韓国ドラマの面白さ😆6月はこれに「賢い医師生活」とソン・ガンの「わかっていても」まで同時とは幸せ💕長〜かった刑事・サイコ・SFの連続からやっと抜けそうな予感😭✨
— Misa🌺韓国在住K-dramaライター (@misam34) May 31, 2021
今回も、上質で温かい作品に仕上げてほしいなと思います。
★「椿の花咲く頃」キャストインタビューが満載!
「ラケット少年団」視聴率・韓国での評判
「ラケット少年団」の韓国でのテレビ視聴率についても紹介しておきます。
*見方:最近は、地上波・ケーブルの差はほとんどない。10%を超えるとヒット水準。
毎週月・火の地上波SBSの放送ですが、ドラマとしては22:00〜と少し遅めのスタートなのと、この時間帯は、他局でも21時台で始まるドラマが複数あるため、数字はやや低め。Netflixで視聴している人も多いのではと思われます。
一方、視聴者の評判はとても良く、「幅広い世代が楽しめる温かいドラマ」として好評を得ています。
最近、刺激的な作品が続いたけど、こういうドラマが見たかった…!
久しぶりにドラマを観て心温かくなる…賢い医師生活の学生バージョンを見ているようだ
面白いが、ネタが細切れで盛り込まれるため、ちょっと没入しにくい
私も、概ね同じ感想で毎週楽しみにしているのですが、「賢い医師生活」などと比べると、作品に含まれるネタの描かれ方やテンポがやや独特なので、このタイプの作品になれてない人には少し戸惑ってしまうかもな〜というのは感じます。(なので、最後の意見もすごく理解できる)
まとめ
ということで、「ラケット少年団」のあらすじ・キャスト・視聴率などについてご紹介しました。
「ラケット少年団」と「賢い医師生活シーズン2」が同時期に、しかもNetflixで同時配信で見られるなんて、良い時代になりました(涙)
韓国ドラマのジャンルの幅広さ、そして役者の層の厚さを感じられる、最新の韓国ドラマらしいドラマの一つだと思います。
気になる方は、是非、Netflixで観てみてください〜!
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*画像はSBSからお借りしました