「賢い医師生活2」で、99ズや患者のストーリー以外に、先生たちの何気ない会話に「どういう意味だろう?」と思ったことはありませんか?
ドラマの内容をより深く理解するための背景知識について調べてみました。
(医者のキャリアについては、韓国国内の事例です。)
※「賢い医師生活2」を視聴中の方向け(シーズン1を見終わった方向け)です。一部本編の内容に関する情報も含まれます。
「賢い医師生活」を理解するための”医者のキャリア”
①医師になるまでの勉強
医師になるためには、
または
医学専門大学院で4年勉強する
「賢い医師生活」では、ジュンワンの相棒、ト・ジェハク先生が、実はこの「医学専門大学院」の出身。
司法試験に6回挑戦したあと、医学専門大学へ入学した、医師としては遅咲きのジェハク先生。そのため、准教授であるジュンワンと実は一つしか歳が変わらないわけです。
また、エピソードとしては登場していませんが、神経外科のソンビンも医学専門大学卒という設定になっています。
②本科実習生
「賢い医師生活」では、双子のユンボクとホンドがこの「本科実習生」です。
当然、まだ医師としてどの科を專門にするのか?が決まっていないため、ドラマの中でも各科を回って実習します。そのため、教授たちは、将来的に自分の科に来てもらうように、アピールしたりもします。
ジュンワンも胸部外科の魅力をアピールして、それがボンドが感動して胸部外科を志す、というシーンがありましたね。
また、まだ医大5年目で、勉強中のことも多いため、シーズン2では、ボンドがジュンワンに毎回聞かれる質問に悪戦苦闘しているわけです(笑)
なお、シーズン2の1話、ジェハク先生がジュンワンに「ホンドが、冬休みなのにサブインターンを志願してきたんですよ」と紹介しています。
「サブインターン」というのは、大学の休みを利用して、短い期間で病院実習を行うこと。
本科実習とはあえて別の病院で、サブインターンで経験する学生もいますが、ホンドはわざわざ冬休み中もユルジェ病院で実習することを選択したわけです。
(そして、1話でユンボクが登場しなかったのは、まだ冬休み中だったから、ということになりますね…!)
こうして、病院実習を経て、医大を卒業し、医師の国家試験に合格してようやく正式な「医師」となります。
③インターン(1年)
なんだか、学生のユンボクのほうがよっぽど落ち着いて見えるような…。
こちらもやはり、実習生と同じく、專門が定まっていないので、いろんな科で登場するわけです。
シーズン1では、ソンファの神経外科で髪の毛を剃ってしまったあと、胸部外科も経験し、シーズン2では産婦人科で働いていましたね。
④レジデント:専攻医(4年)
同じポジションでありながら、性格も仕事のスタイルも正反対の二人。だから、何かと気になったり腹が立ったりするわけですね(笑)
また、そんなギョウル先生も、もう3年目。ここからさらに「どの外科を選ぶか?」という決断タイミングが迫っているため、余計に教授たちは自分の科に来てもらおうと必死なわけです。
それは、「レジデント4年目は、次の”専門医”に進むための試験がある」ということ。
ちなみに、同じレジデントですが、先ほど紹介したとおり、途中で方向転換したジェハクは40歳、ソクミンは34歳です。
シーズン1までは、それぞれソンファ、ジュンワンの右腕として頻繁に登場したのに、シーズン2では今のところ、出番が少ないとは思いませんか…?
ソンファ、ジュンワンが二人と交わす会話をよ〜く思い出してみるとわかるのですが、「ちゃんと勉強してるのか?」「こんなとこに居てもいいの?」と言われています。これはまさに、二人が今、専門医になるための試験準備中であることを表しています。
しかも、シーズン2の開始時点で、ドラマの設定は12月ですが、専門医になるための試験は、1月末〜2月頭に行われるということで、「もう試験直前」という状況なわけです。(ちなみに、実際にも、この試験の日程は1月末〜2月頭で詳細までリアルな設定になっています。これも韓国視聴者の方が調べ上げていました 笑)
なお、そうなると、1話=1ヶ月で時間が過ぎていくドラマの世界では、3話ぐらいで、この試験も終わった設定になっているかもしれませんね!(要チェック!)
ちなみに、ソクミンに関しては、シーズン2になったタイミングで「ユルジェ病院を出た」というような話が出てきましたね。
「あれ?シーズン1の最後でそんな話あったっけ?」と思った方も多かったのではないでしょうか。
レジデントの4年間を終えて試験に合格すると、次のフェロー(専門医)は、それまで居た病院に残ることも、そのタイミングで別の病院に移ることもできます。個人で開業するパターンもあるそう。
そんな選択肢の中で、ソクミンは、別の病院でフェロー生活を送ることを決断したわけです。
ソクミンは、シーズン1のときから「毎日充血した目でヘトヘトになり、大学病院に疲れている」という描写が多々あったため、シーズン2のタイミングで別の病院に出る設定は予め決まっていたのでしょう。
⑤フェロー:専門医(1〜3年)
登場人物紹介でも確認できるのは、イクジュンの肝胆膵外科に所属するこちらのジョン・セヒョク先生ぐらい。
シーズン1だけの登場だった、救急のペ·ジュンヒ先生(右)も、実はフェローでした。
1話(=12月)の時点で、こちらのカン・ソイェ先生を、救急医療センターのポン教授が、ソッキョンに
と、紹介していました。ということで、この先生もフェロー。ペ·ジュンヒ先生が居なくなった後任、みたいな感じでしょうか。
ということは、ギョウル先生よりも先輩にあたるわけで、色んな意味でやりにくい相手にならなければよいですね…(ギョウル親衛隊としては、そっちが心配にw)
⑥助教授
助教授からは、いよいよ病院内に「個人研究室」が与えられます。
⑦准教授
99ズの中でも、ソンファとジュンワンは「准教授」です。(モッケビ二人組…!笑)
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⑧教授
ということで、医者のキャリアについてご紹介しました。
医者のキャリアを、まとめると…
②本科実習生
〜医師免許取得〜
③インターン(1年)
〜試験〜
④レジデント:専攻医(4年)
〜試験〜
⑤フェロー:専門医
⑥助教授
⑦准教授
⑧教授
となるわけです。
ここまで理解してから見ると、先生同士の何気ない会話の意味まで、理解できるようになると思います!
よく登場する用語集
「賢い医師生活」によく登場する用語についても、こちらにまとめておきます。
GS:一般外科(ギョウル所属)
NS:神経外科(ソンファ所属)
PICU:小児集中治療室
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99ズの登場人物紹介
続いては、「賢い医師生活2」を放送しているtvNのホームページに掲載されている登場人物紹介の中から、99ズ5人の内容を紹介。
日本でNetflixでみている皆さんは、なかなか見る機会がないと思うのですが、ここにいろいろなヒントが隠されていて、読むとより深くキャラクターを理解することが出来ます。
なお、この制作陣の作品は、ストーリーが進むにつれて人物紹介がアップデートされていくのも特徴の一つ。
今回も、まず現時点で、それぞれシーズン1の人物紹介から追加になった部分があります。全員、最後の部分なのですが、太字にしてありますのでご確認ください。
チェ・ソンファ
(女性/医大99年入学、神経外科准教授/41歳)
小さな体から出るカリスマ!後輩たちの尊敬を一身に受ける教授。病院に入り浸りで、いつ食べて、寝るのかが疑問な、別名”化け物” 未知の世界であり、我々の体の小さな宇宙と呼ばれる「脳」!その神秘的な魅力にひかれて、病院、家、病院、家だけを行き来して10年余り。 ソンファは、病院の”主”でもあり、”化け物”でもあり、脳神経外科唯一の女性教授となった。 私の後輩たちの名前の前には、"唯一の女教授"という、うんざりするタイトルをつけたくない。 小柄で少女のような外見とは正反対に、中身はとても肝が座っていてしっかりしている。 「目立つ医学部99年度の4人組」を一発で制圧できるリーダーシップの持ち主であり、患者には親切な医師、後輩には信じてついていける教授だ。 忙しいスケジュールの中でも、几帳面に後輩たちの論文を読んであげて、応急手術に真っ先に出る。 どんな恋愛も、生きたいと願う患者たちほど、ソンファを一生懸命にさせることはなかった。 ソンファの人生は病院、患者、論文!この3つがあれば完璧だ。 病院'の”神”として生きながら得たものは、首椎間板ヘルニアと食い意地だけ。 それでもソンファの唯一の楽しみは、一人でふらりと旅立つ静かな自然の中で楽しめるキャンプだ。 鉄人のようだったソンファにとっても、患者の悲しみは心に傷を残し、その痛みを顧みる暇もなく、傷は重なっていった。 そして、予想していなかったイクジュンの訪問···。 そして、彼の告白。 |
イ・イクジュン
(男性/医大99年入学、肝胆膵外科助教授/41歳)
天才たちが認める天才の中で天才!勉強も、手術も、ましてギターまでも!出来ないことのない万能マン。 イクジュンを見ていると、本当に… 世の不公平である。 遊び場には絶対に欠かせないやつだし、いつも全校1位! 生まれつきの頭も良く、集中力も素晴らしい。 失敗を知らなかった人生。そのため、イクジュンには人生が楽しく愉快だ。 しかし、イクジュンの最大の魅力は、軽くないことだ。 イクジュンの診療には、3分どころか、30分の診療もない。 そうするうちに、決められた診療時間をはるかに過ぎて、看護師たちを当惑させるのはいつものこと。 もちろん、このおしゃべりは患者たちだけに限らない。知っていることがどれほど具体的で、多様なことか。 病院の仕事に、息子のウジュにまで気を配り、慌ただしく生活しながらも、一度も妻のヘジョンを恨んだことはない。 人生の最初の不意打ちを、こんな風には受けたくなかったのに。 後悔してるかって? 悔しいかって? 自分も気づかなかった心の傷を、ソンファご飯を食べて、雨の音を聞いて、日常を共有しながら癒やされていたことに気がついた。 |
アン・ジョンウォン
(男性/医大99年入学、小児外科助教授/41歳)
シュバイツァー、いや、孔子、孟子も勝つ天使のような、性格の持ち主。 カトリック信者であるにも関わらず、ニックネームは「仏」。 体より心が大変な小児外科で、ジョンウォンの温かさは慰めであり、希望だ。 疲れても当然の20年目の医師だが、患者や保護者、ましてや同僚の医療陣にも腹を立てたことはない。 もちろん、彼の「仏」という評判は、医学部同期の5人組には全然通用しない。 小さなミスにも夜も眠れず、一度心に決めたことは、けりがつくまでご飯ひとさじも口にしない。 ジョンウォンは、大学時代から同年代とは、少し違う特別さがにじみ出ていた。 写真を撮るのが趣味だったジョンウォンが、カメラをしまってしまったのは、写真の中の笑いだけを残して去ってしまった、子供たちのせいだ。 神父になりたかった。 兄や姉より先に···。 20代に訪れた愛も、30代に迎えた名誉も、神父の夢ほど輝くものはなかった。 もう···。時間があまりない。 その時間の振り子を止めたのは、子供たちだった。 自分より、他人の幸せがもっと尊いジョンウォン。 |
ヤン・ソッキョン
(男性/医大99年入学、産婦人科助教授/41歳)
何を考えているかわからない引きこもり。自発的なアウトサイダーで、息をして生きるのが不思議な、”めんどくさい”の代名詞。 病院内で唯一、誰かの涙を嬉しく迎えてくれる場所。誕生の神秘と生の驚異が輝く場所。産婦人科だ。 そして...そこで一番うれしくない表情をした人が...ソッキョンだ。 心の内がわからないツンとした表情、質問にもやっと返事するのかという、外見も性格も変わり者だが、好感度の低さを実力でカバー! 職業が「医者」ということを除いて、まともに見えるのはほとんどない。 ソッキョンが追求する人生観は、最小限の人間関係の中で最小限のコミュニケーションをすること。 幸運にも、大学時代の「あの日」の選択が、人生唯一の友達をプレゼントした。 すべてが面倒で、だるかった人生に、面白みなど爪の垢ほどもなかったのに、40歳のソッキョンの人生に大きな変化が訪れた。 「みんな!僕たちもう一度バンドしよう! バンドがやりたい!」 初めてだ。ソッキョンがこんなに大きな声を出したのは! いつも、すまない気持ちのソッキョンだった。余計な告白で気を使わせた初恋のソンファにも。 そして... 死ぬまで切なかった妹ジウンにも。 もう、翼が折れて壊れて、泣くしかできない母のために 人生の紆余曲折を経験しながら、ソッキョンは自ら幸せになる方法を見つけた。 気楽にクリスマスを迎えるのかと思っていたが、 |
キム・ジュンワン
(男性/医大99年入学、胸部外科准教授/41歳)
「医大の変人だけが志願する」という胸部外科の伝説的変人。 レジデントには悪魔として、患者にはもっと悪い悪魔として知られている'サタン'の医者。 心臓はハートで、ハートは愛なのに···。 そのような胸部外科を黙々と守っている人物が、まさにジュンワンだ。もちろん中身は、軽いやつである。 気が付いたら…胸部外科という銃声のない戦場、その中に立っていただけ。 思い通りにならない手術の結果、お別れをするしかない患者たちを目の当たりにし、気難しくて冷たかった性格は、さらに冷たくなっていく。 それでもジュンワンを笑わせる唯一のもの。 万事面白くなく、ブツブツ言う40才のジュンワンにも、20歳に劣らない情熱が一つあるのだ! もはや、恋愛をしても、新しい誰かと付き合っても寂しい。猛烈に。 ツンデレのように見えるジュンワンの弱点は、ソンファだ。 すべてが面倒で、面白くなくなった瞬間、 考えただけでも笑いが漏れ、声を聞いただけでも、口の端がぴくぴくする。 この病気を治せる名医は、世の中にイクスンただ一人だけのようだ。 ジュンワンが、イクスンと望むことは、 |
★CULTURA「賢い医師生活」特集:内容はこちらで紹介
最後に
というわけで、「賢い医師生活2」をより楽しむための医者のキャリア、登場人物紹介についてご紹介してみました!
みなさんが、作品を深く理解する助けになったら嬉しいです!
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*画像はtvNからお借りしました