2020年韓国ドラマ:私が選ぶベスト10&ドラマトレンドを振り返る

韓国ソウル在住
ブロガーMisa
2020年に韓国で放送されたドラマについて、私が選ぶベスト10作品と、2020年のドラマのトレンドについて振り返りをしてみたいと思います!

ランキングの対象となる作品たち

2020年は韓国での放送されたドラマのうち、23作品をブログで紹介し、65のドラマに関する記事を公開しました。
ブログでは紹介していませんが、最後まで見た作品、途中で離脱した作品も合わせると40作品近くを視聴したと思います。
(その他、過去のドラマもいくつか観ました)

先日、韓国での視聴率・評価はどうだったのか?という記事を公開しましたが、

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今日は、完全に私の独断と偏見で、2020年放送の韓国ドラマ:マイベスト10作品を紹介したいと思います。

対象となるのは、以下の作品です。

2020年に放送終了したドラマを対象
⇒2019年2放送開始含む、現在放送中は含まない
Netflix限定配信のドラマも対象とする

また、ランキングの後には、2020年のドラマのトレンドも振り返ってみたいと思います!

私が選ぶベスト10作品

01位 賢い医師生活

まず1位は「賢い医師生活」。実は最初からハマったわけではなかったのですが、じわ〜りとハマってきて、何度も見返すうちにどんどん好きになっていきました。好きすぎて2020年で一番たくさん記事を書いた作品です。(8記事)
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放送終了後も、シンPDが毎週水曜日に制作過程のビハインド映像を上げ続けてくれていて、それを未だに毎週楽しみにみています。

この映像を通じて、キャスティング〜台本リーディング〜撮影の過程でどの様な思いで作品が作られていったのかも知ることができ、作品だけではなく、小さな役の俳優さんまで含めたキャスト全員、そしてシンPDを始めとするスタッフの方々まで、「チーム賢医」が大好きになりました。
作品のテーマ設定、シーンの演出の仕方、キャスティングのあり方、制作環境、放送スタイル、You Tubeやイベントなど2次コンテンツの展開…どれをとっても、今の韓国ドラマの最先端を行くチームであることは間違いありません。
韓国では幅広い世代に圧倒的な支持を受ける国民的作品なんですが、日本ではNetflixのランキングにもなかなか登場しないのが残念です…。(確かに、少々玄人向けの作品なのですが…)

見返すたびに新しい発見があり、見れば見るほど味が出るスルメのような作品。(もっと良い表現したいけど、語彙力が…w)

シーズン2の放送が2021年4月からということで、3月頃からまた「賢い医師生活」については追加の記事を増やしていきたいと思います!(あれだけ書いたのにまだまだ掘り下げるネタがたくさん!)

02位 夫婦の世界

2位は「夫婦の世界」。続きが気になるドラマテックな展開と、迫真の演技と煽り立てる演出でとても中毒性が高い作品ですが、私がこの作品を評価しているのは、それに加えて実は深いテーマ性とメッセージ性があったから。

放送当時韓国では、みんなが話題にしたぐらい大ヒットだったのですが、日本では「刺激が強すぎる」「ドロドロ過ぎて苦手」という意外な反応もあったようです。(これから観る方は、是非、表面的な展開ではなく、その奥に込められたテーマ性に注目していただきたい><)

最初に想定した展開から、予想を2、3回裏切られ、最後の最後のラストカットまで唸らせられました。
演技、衣装、演出も本当に秀逸で、とても完成度が高い作品だったと思います。

日本では、KNTVで放送されましたが、韓国では放送から数ヶ月後にNetflixでも公開されました。

日本でも早くNetflixで配信されて、多くの人に観ていただきたい作品です…><(あと1年ぐらいはかかるかな…)

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03位 悪の花

3位は、このブログでも絶賛した「悪の花」。韓国のドラマ好きの間でも評価が高かった作品です。

イ・ジュンギの神演技と、脚本が秀逸で、テンポよく最後まで楽しめました。

今年観たドラマの中で、神演技に感動した俳優を選ぶとしたら、女優が「夫婦の世界」のキム・ヒエ、男優だと「悪の花」のイ・ジュンギでしょう。

1月からMnetで日本放送が始まるので日本の皆さんの反応が楽しみです!

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04位 天気が良ければ訪ねていきます

4位は、先日の視聴率や総合ランキングでは入っていなかった「天気が良ければ訪ねていきます」。万人受けしないまでも、好きな人には深く刺さった作品で、メディアや個人のブログでもたまに激押しされているのを見かけます。

私も、台本・小説まで購入するほどすご〜く好きだった作品で、今年の3位としました。
何より私の中では、「ソ・ガンジュンの再発見」というキャッチフレーズを付けているほど、ソ・ガンジュンの演技力の高さを見せつけられた作品でした。

キム・ヒエやイ・ジュンギのような「迫真の演技」を見せるようなドラマではなかったのですが、男性主人公史上最も台詞が少ないと思われる寡黙な役で、セリフ無しでも細やかな感情を見事に表現した名演技でした。私の中で、ソ・ガンジュンは単なるイケメン俳優から、若手の中でも演技力が非常に高い俳優として記憶されました。

ミニョンちゃんも、出演作の中で一番自然体で好きでした。
途中のキュンキュン度合いは、歴代の作品の中でも群を抜くほどだったと思います。

これもNetflixで見られたら、ハマる人はすごくハマると思うんだけどな〜(涙)
日本では衛星劇場での放送だったため、日本の友人ではまだ観た人がほとんどいなくて残念。

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ヒーリング系なので、Netflixで「ドドソソララソ」にハマった人は間違いなく好きな作品ではないでしょうか。
「冬が好きになるヒーリングドラマ」です。

05位 愛の不時着

5位は「愛の不時着」。私にとっては、今年ブログをたくさんの方に見ていただくきっかけとなった作品であり、個人的に大きな意味のある作品なのですが…今回は純粋に作品として順位を決めました。

「愛の不時着」で最も感銘を受けたのは、パク・ジウン作家のマーケティング力というか、最新の視聴者のツボを非常によく押さえたストーリーのメリハリ、描写の秀逸さ。

視聴者が観たいところと、サラッと流してほしいところのツボが本当によくわかっていて、ベテラン作家にも関わらず「過去にウケた展開」を引きずるのではなく、最近のトレンドに合わせた展開になっていたところ。

後に語りますが、今年は「ベテラン作家の時代遅れ感」と「新人作家のトレンドを抑えた斬新な展開」が際立った1年だった中で、唯一、ベテラン作家にも関わらず、最近の視聴者のニーズを非常によく押さえていた脚本だったと思います。

順位が高くないのは単純に、私の好みが恋愛メインではない作品の方に移行してしまっているのと、自分にとってより「新しい発見」が多かった作品が評価が高くなっているため。

ただ、作品の完成度はとても高く、誰にでも安心しておすすめできる穴のない作品だと思います。特に、執筆などの依頼を頂いて、何度も何度も穴が空きそうなほど見返しましたが、観れば観るほど本当に細いところまでよくできている作品だなと思いました。

「細部まで緻密に作り込まれたラブストーリーの最高峰」だと言えるでしょう。

韓国ドラマを、日本で再び多くの人に観てもらえるきっかけを作った作品としては、本当に偉大であり、感謝してもしきれない作品であることは間違いありません。

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『愛の不時着』台本集・上巻(日本語版)

06位 浪漫ドクター キム・サブ2

6位は「浪漫ドクター キム・サブ2」。私は実は、1を観たことがなかったのですが、今回のシーズン2ですっかりハマりました。助演まで穴がなく、毎回涙させられる様な展開に引き込まれました。韓国でも最高27.1%の高視聴率を記録しました。

特に、シーズン2から登場したアン・ヒョソプとイ・ソンギョンが良かった〜〜!
「ベテランの安定感と若手のフレッシュさが融合した名作」だったと言えるでしょう。

シーズン3も間違いないと言われているので、今から楽しみです。

日本では、5月にKNTVで放送されました。もう少しすると、U-NEXTとかでも観られるようになるのかな…?
私のように、シーズン2から観ても全然問題ないので、観られる環境にある方は、是非見てみてください。

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07位 梨泰院クラス

さて、7位以下については順位をつけるのにかなり悩みました(笑)

まず、「梨泰院クラス」。放送当時は、初回からハマって観ていたのですが、途中からトーンダウンしてしまい、最終話がちょっと気になる点が多かったので、余韻があまり残らなかったというのが正直なところ。

ただ、こちらも逆にお仕事でロケ地に訪問したり、原作者のお店で世界観に触れたりして、再度評価が上がった作品。

そして、日本では「韓国ドラマってベタベタな恋愛でしょ〜」と思っていたような層、特に男性までをも虜にしたという点では、すごく意味のある作品だったと思います。

私も日本で大ヒットしたのを見て、改めてこの作品の魅力について考えてみたのですが、

1話から面白いテンポの良さ(最初の離脱が少ない)
男性が共感する男性主人公」というのが実は韓ドラでは結構レア
実は、復讐・成り上がりなど王道の昼ドラ的要素満載だけど、昼ドラ観てる感じにならないイマドキ感
OSTが最高
といったあたりが、秀逸だったと分析しています。
特に、韓国ドラマの脚本家は圧倒的に女性が多いこともあり、男性主人公は「女性が思う理想の男性像」であることがほとんどなのですが、この作品については、原作者が男性なのもあり、男性がカッコいいと共感できる男性主人公になっている点もヒットの大きな原因の一つだと思います。
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08位 スタートアップ:夢の扉

8位は「スタートアップ:夢の扉」。これは大好きな「ピノキオ」のパク・ヘリョン作家の最新作で、下半期一番期待した作品だったのですが…残念ながら、期待には及ばず。。。とにかく、脚本に言いたいことが多すぎました。。(ファンだからこそ!!)

ただ、それ以外に関しては、やはり

映像が綺麗でロケ地が印象的
俳優はみんなフレッシュで魅力的だった
OSTが最高だった!(今だにヘビロテ中)
ということで、脚本以外は本当に良かったので8位としました。特に、キム・ソノという魅力的な俳優を発見できたことも大きかったです。
韓国のドラマ好き視聴者YouTuberの間でも「なんであそこがあの展開になるの?!」「もっとここはこうすべき」と、熱いツッコミ動画が沢山アップされていて、「めちゃくちゃわかる〜〜〜!」と共感しながら観ていました。
単に面白くないだけなら、話題にもなりませんが、こんなにツッコミを受けたというのは、私と同じようにもともとは作家のファンで、期待値が高かった人たちの、愛するがゆえのツッコミだったと思います。
「スタートアップ:夢の扉」については、今後もう少し追加の記事を書きたいと思っています。
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09位 ドドソソララソ

9位は、12月に日本でもNetflix配信された「ドドソソララソ」。

この作品は、韓国では残念ながら低視聴率だったのですが、ある意味韓国ドラマの王道的な要素もあり、ほのぼのさせられる感じなので、韓国よりも日本でのほうが評価されるタイプの作品だと思います。

私の場合は、完全にイ・ジェウクにハマったのと(笑)、助演の俳優さんとキャラクターが好きだったので楽しく観ました。
ただ、後半からは、突然全然違う話になってしまい、最終話では2回ぐらいひっくり返りました…。
ある意味、最終話の衝撃度は、イ・ジェウクのデビュー作「アルハンブラ宮殿の思い出」に匹敵するかもしれません(笑)

ただ、それでも「観てよかった!」と思わせてくれるのは、やはりイ・ジェウクのツンデレ魅力と、コ・アラの可愛らしさ、周りのキャラクターのほのぼの感、美しい街の景色…などなど、作品全体の魅力が十分に癒やしを与えてくれたからだと思います。

「ツッコミどころ満載でも許せてしまうヒーリング度とイ・ジェウクの魅力爆発」なドラマだったと思います。

イ・ジェウクの次の作品が楽しみです!!

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10位 人間レッスン

10位は、唯一、Netflix限定配信のオリジナルドラマ「人間レッスン」。このドラマは、若手俳優たちの白熱の演技と、テレビ放送では不可能な新しい表現に韓国ドラマの新しい可能性を感じさせてくれた秀作でした。

内容的に万人受けしないタイプの作品ではありますが、韓国でも高く評価された作品の一つです。

「梨泰院クラス」のキム・ドンヒもすごいんですが、何より新人のパク・ジュヒョンの演技がすごい!!

「恋愛モノは苦手」という方や男性にも進められる作品だと思います。

今年観たNetflixオリジナル作品の中では、ダントツTOPのクオリティでした。

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ベスト10作品一覧

ということで、ベスト10をまとめるとこんな感じです!

01位 賢い医師生活
02位 夫婦の世界
03位 悪の花
04位 天気が良ければ訪ねていきます
05位 愛の不時着
06位 浪漫ドクター キム・サブ2
07位 梨泰院クラス
08位 スタートアップ:夢の扉
09位 ドドソソララソ
10位 人間レッスン

圏外のドラマ

さて、ランキングに入らなかったドラマでも、楽しく観たドラマはたくさんあります。

まず、10位に入れるかどうか悩んだのが「夕食、一緒に食べませんか?」

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こちらも残念ながら韓国では低視聴率だったのですが、私は「愛の不時着」とは違うソ・ジヘの自然な魅力と、歳を取らないソン・スンホンの素敵さとコメディの魅力にハマり、楽しく観ました。「愛の不時着」関連のパロティがちょいちょい出てきたのも面白かったですね。

また、現在放送中の「女神降臨」
ブログでは紹介しませんでしたが、オン・ソンウ主演の「場合の数」などは、

どちらかというと若者ターゲットのベタベタなドラマなんですが、俳優たちが好きでキュンキュンしながら観ました。(「場合の数」はホント、脚本はダメダメなんですけどね…)

また、こちらもブログで紹介しませんでしたが、最近まで放送していたユ・インナの「私を愛したスパイ」も何気に面白かったです。(とにかくユ・インナが可愛かった…)

そして、作品としては良作な「カイロス」「産後養生院」ですが、こちら実はバタバタでまだ最後まで見られていないので、ランキングに入れることができませんでした。どちらも質の高い作品なので、ドラマ歴が長い方にはオススメだと思います。
(両作品ともおそらく、まだ日本放送の予定が出ていないはず)

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なお、ブログで紹介しているのに、ここに名前を上げていない作品たちについては、私の中では△以下の評価な作品。
今年は特に、Netflix日韓同時配信の作品は、どれも個人的にはヒットしなかった印象です。

同時配信作品は俳優人気を基準に選ばれている印象がありますが、ここに上げたような、作品としての評価が高く続きが気になるような作品も同時配信の対象にしてくれたら、日本でも恋愛だけじゃないジャンルを楽しんでもらえるのになあ…と思います。
(まあ、同時配信の作品は、結果として韓国国内での評価が低くても海外ではウケるケースが多いので、選択としては正しいのかもしれませんが…)

2020年のドラマトレンド

さて、最後に2020年の韓国ドラマのトレンドをいくつかのポイントで振り返ってみたいと思います。

①新人作家の台頭、ベテラン作家の苦戦

以前、面白い脚本が出来上がる仕組みについて書いた記事でも紹介しましたが、2017年「秘密の森」のヒットをきっかけに、

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韓国では、新人作家の作品がヒットする傾向が続いています。2020年に関しても、

ストーブリーグ
ハイエナ
誰も知らない
ブラームスがお好きですか?
ブラックドック
マネーゲーム
など、新人作家の作品が多く見られました。特に高視聴率を記録した「ストーブリーグ」「ハイエナ」が新人作家の作品だったことで、新人作家の勢いを印象づけました。

また、今年は特に、その逆の「ベテラン作家の苦戦」も顕著だった年と言えます。

代表的な例として取り上げられるのは「ザ・キング 永遠の君主」のキム・ウンスク作家ですが、先ほど紹介した「スタートアップ:夢の扉」「ドドソソララソ」などもベテラン作家の作品でした。

私も3作品については、観ていてどの作品も「いや〜、それは過去はウケたかもしれないけど、今やっちゃだめですよ…」と、突っ込みたくなる部分が多く、ベテラン作家で成功体験があるがゆえの「過去のヒット作のパターンを踏襲してしまい、最新の視聴者ニーズと合わない」という失敗を目の当たりにしました。
視聴者レベルでもわかる部分なのに、監督や企画スタッフは指摘しないのかな〜というのが不思議で、ベテランであればあるほど周りが突っ込みにくくなるのかしら?と思ったり。
ドラマというのは常に視聴者ニーズが移り変わるので、今回のこれらのベテラン作家の作品を通じて、時代を捉えた脚本を書くというのは、本当に容易ではないという事を感じました。
以前は、「この脚本家の作品なら安心」とベテラン作家の作品を信じて観ていましたが、最近は「ベテラン作家だと、また時代遅れな展開になりそうで不安」「新人作家のほうが斬新な展開を書けそう」と全く逆の感覚になったほどです。
各制作会社が、新人作家の発掘に力を入れているので、2021年以降も、キャリアではなく純粋に面白い作品を書ける作家の作品が評価される傾向は続くと思われます。

②ウェブ漫画原作作品の増加

2020年は、ウェブトゥーンと呼ばれるウェブ漫画発の作品の増加も目立ちました。「梨泰院クラス」に始まり「女神降臨」「驚異的な噂」などが続いており、2021年には大人気ウェブ漫画「ユミの細胞たち」がキム・ゴウン主演でドラマ化されることが決まっています。

また、ウェブ漫画だけでなく、「天気が良ければ訪ねていきます」などのように原作小説があるものも含めると、実はオリジナル脚本でない作品がかなり増えてきています。

先ほどの新人脚本家の発掘と同じように、各制作会社は面白い作品のタネを常に探している状態なので、ウェブ漫画や小説にも注目が集まるのは当然の流れでしょう。

「ユミの細胞たち」については、頭の中の細胞たちの話であり、どうやってドラマ化するのかがとても気になります。

ちなみに脚本家は、私のブログの読者さんにとっては忘れられないであろう「アルハンブラ宮殿の思い出」の脚本家さんが務めるそうです。(あの作品では「絶筆しろ!」とまで視聴者に酷評されたので、オリジナルではなく原作がある作品で密かに復活されるのですね…笑)

ドラマにはない発想の作品が多いので、2021年もウェブ漫画原作作品には注目したいところです。

③時空超え・サイコ・警察モノ

2020年の作品を振り返ってみると、こんなキーワードが浮かびます。

時空超え:「平行世界」「過去と未来の交流」といった作品が多かった
⇒「ザ・キング 永遠の君主」「アリス」「シグナル」など

サイコ的主人公:「他人の感情を感じることができない」「人に関心がない」サイコパス、ソシオパス的キャラクター
⇒「梨泰院クラス」イソ、「秘密の森2」シモク、「悪の花」ヒソン、「サイコだけど大丈夫」ムニョン、「アリス」チンギョンな

とにかく警察モノ・警察官役多い!!
⇒「ザ・キング 永遠の君主」「秘密の森2」「アリス」「悪の花」「ザ・ゲーム」「昼と夜」「私を愛したスパイ」などなど

「時空超え」に関しては、「ザ・キング 永遠の君主」と「アリス」のおかげで、めちゃくちゃ頭使いましたが、あらゆる時空超えパターンを学ぶことができた気がします(笑)

サイコ的なキャラクターも、本当に多かった!!私が大好きな「大丈夫、愛だ」がヒットした2014年頃には、「精神病、二重人格」といったテーマが流行り、「キルミーヒールミー」「ジギルとハイドに恋した私」などの作品が生まれました。

当時が「明らかに人と違う精神的疾患を持った人たち」を扱っていたとしたら、今回のトレンドは、

人とちょっと違う。でも、病気なわけではなく、それは個性のひとつなのかもしれない。

といった感じの描き方が特徴的です。

「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」や「椿の花咲く頃」などから続く、「ありのままの自分を認めよう」「みんな一人ひとりが素晴らしい」といったテーマ性も引き継ぎながら、ドラマ的な展開を描くのに良いキャラクター設定なのかもしれません。

そして、最後は警察モノ・警察官役の多さ!

その前の2つもそうなのですが、私はこれはやはりコロナの影響も大きのではと推察しています。

海外ロケや、費用や時間のかかる撮影がなかなか難しい状況で、無難に数字が取れる内容(=警察モノ)それでいて、少しでもドラマティックな要素を加えようとすると、「時空超え」「サイコ」といった設定が選ばれがちなのかなと思います。
(特にコロナ以降は、本当に警察モノが多かった気がします…)
ただ、正直この「時空超え・サイコ・警察モノ」は、もうお腹いっぱい(笑)なので、2021年は是非、違うテーマが流行ることを祈ります…。

まとめ

ということで、独断と偏見で、2020年放送ドラマにおける私のベスト10作品と、ドラマトレンドについて紹介しました!

下半期は、ほとんどすべてのドラマをチェックしたのですが、なかなか自分的ヒット作に出会えず悶々としていました…。

私の場合、とてもわかりやすくて、本当に面白いと感じたら、その勢いで2話放送時点ぐらいですぐにブログで紹介するのですが、6話放送時点(3週目)でもブログの記事にしていないのは、基本的にそんなにハマれておらず、「もう少ししたら面白くなるかも」と待っているケースです(笑)

ただ、今のところ、そこまで待っても結果、ハマれないことがほとんどなので、ブログ紹介時点の話数で、ある程度その作品に対する評価は確定していると言っても過言ではありません(笑)(12月スタートのドラマに関しては、単に時間がなくて紹介できていないのもありますが…)

2021年の上半期は、また興奮してすぐにブログで紹介したくなるようなドラマに出会えることを期待したいと思います…!

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