「産後養生院」はこんな作品!
今クールのドラマのうち、最も1話の満足度が高く、素材が斬新だった「産後養生院」。ケーブル局tvNの放送です。
産後養生院(直訳すると”産後調理院”)とは、出産を終えた母親たちが、病院を退院したあとに入る母子のケア施設です。
日本にはあまりない施設ですが、何年か前に、小雪が出産後に韓国の産後養生院を利用したことで少し話題になったことがあったかと思います。
今回のドラマはそのタイトルの通り、この「産後ケア」をテーマしたもの。常に斬新なテーマを追求する韓国ドラマならではという感じで、私も以前から、大注目していたドラマです!
ヒットを飛ばすtvNに、演技派の女優さんたち。そして、女性視聴者が共感する現実的なテーマ設定。
「これは間違いない!」と思いましたが、やはり、1話から面白かった…!
1話では、妊娠~出産~産後養生院入所までの過程が描かれましたが、視聴者掲示板には「斬新で面白い!」という声と共に、ママさん視聴者さんたちの「リアルすぎる!超共感!」という声があふれていたのが印象的でした。
私自身は、経験がないのでわかりませんが、友人たちから聞いていたような「出産の現実」が生々しく描かれる一方、コメディ的演出もあって面白いんです!!
なお、この作品は、8話完結という通常のドラマの半分の話数のようです。確かに通常2週間、長くても1か月だけの利用という産後養生院を舞台にしたストーリーなので、16話まではストーリーが持たないですね。
これまでの枠にとらわれず、新しいテーマに取り組む韓国ドラマのアグレッシブさ、素晴らしい!
「産後養生院」あらすじ・キャスト
主人公、オ・ヒョンジンはドラックストア「オリーブリー」の42歳の最年少常務。昇進当日、同時に妊娠が発覚し、産婦人科では最高齢の妊婦になります。
オ・ヒョンジンを演じるのは、オム・ジウォンさん。私も初めて見る方で、最初は「主演ぽくないな…」と思ったのですが、韓国では演技派女優さんとして知られている方のようです。
キャリアウーマンのヒョンジンは、破水して入院するその当日まで大きなおなかでバリバリ働きます。
年下の夫のキム・ドユンは、ヒョンジンの代わりに胎教ヨガを習うなど、献身的に彼女をサポートします。
ドユンを演じるユン・バクさんは、「家族なのにどうして」や「グッドドクター」などに出られていた方!(結構好き)
1話の見どころは、破水して入院したヒョンジンの壮絶な出産の過程をリアルに描いたところ。
いや~、何となく友人達から聞いてはいましたが「こんなに大変なのか…」という勉強にもなったし、リアルでありながらコメディタッチなので、重たくなりすぎず、とても興味深く観ました。
個人的にここで嬉しかったのが、産婦人科医として「賢い医師生活」のト・ジェハク先生ことチョン・ムンソンさんがカメオ出演したこと!ジェハク先生~~~~!!
主役のオム・ジウォンさんとは、前作で夫婦役だったんだとか。
いつも助演で面白キャラで登場する、カン・ホンソクさんが死神役で登場したのも笑いました(笑)「ザ・キング 永遠の君主」や「キム秘書はなぜそうか?」にも出演している方ですね。
そして、おそらくドラマのキーマンになりそうな、産後養生院の院長として登場したのはこの方…!
「愛の不時着」のダンの母であり、「パラサイト」のキム家のお母さんことチャン・ヘジンさん
初めてのお産かつ、出産するまでは仕事中心で子育ての知識ゼロのヒョンジン。産後養生院で、様々な葛藤を経て、母親になっていく様子が描かれます。
これは、お産と子育てを経験した方には、とても興味深いドラマだと思います…!
もちろんドラマ的に誇張されている部分はたくさんありますが、体験した人でないとわからないリアルなお産・子育て事情をユーモアも交えながら描いていて、とにかく斬新!
日本人からすると、韓国のお産事情や、産後ケアの様子も知ることができる貴重な作品だと言えます。
★愛の不時着 オリジナル・サウンドトラック(日本版)
「産後養生院」視聴率・韓国での評価
「産後養生院」の韓国視聴率も紹介しておきましょう。1話が4.2%。2話が4.0%ということで、まだヒット水準ではないですが、今後どんどん視聴率が上がりそうな予感です。
先ほども紹介しましたが、とにかくリアルすぎる脚本と、面白い演出に絶賛の声!ある記事では、「ハイパーリアリズム出産ドラマ」といったタイトルも見られたほどです。
めちゃくちゃリアルで、当時を思い出す…。作家さんは、絶対にお産経験者でしょう。
完全共感の嵐!!!!
お産ってホントにあんなに大変なんですか…?
風刺+心理描写が大ヒット。
このシーン大爆笑
「産後養生院」監督・脚本情報
脚本:キム・ジス、チェ・ユンフェ、ユン・スミン
大事に考えたのは”正直さ”。実は、子どもを産んだからと言ってすぐに”母モード”になるわけではない。
キム・ジス作家は、作家として多少の経験があるようですが、3人とも決して有名な作家さんではありません。
いや~、リアリティが重視される最近の韓国ドラマでは、”ドラマ”を描いた経験よりも、テーマについての自身の経験や、描きたい・伝えたいという想いのほうが、面白い脚本を書ける秘訣なのかもしれません。
一方で、パク・スウォン監督は、「刑務所のルールブック」などの演出も務めた方のようで、シュールかつ安定感のある演出で、ドラマの上質感を高めています。
1・2話はとてもインパクトがあり、面白かったので、後はこれを8話まで持続させられるか…?楽しみに視聴したいと思います。
「産後養生院」日本放送に関する情報
「産後養生院」の日本放送については、まだ情報がありません。残念ながら韓国でもNetflix配信をしていないので、おそらく日本では有料チャンネルでの放送になるのではと思われます。(せっかくtvNなので、Netflix配信して欲しいんですけどね~)
また、日本放送についての詳しい情報がわかりましたら、こちらでもご紹介したいと思います。
★「キム秘書がなぜそうか?」登場のエッセイ
まとめ
ということで、「産後養生院」についてあらすじ・キャスト・韓国での視聴率などをご紹介しました!
この作品は、最後までうまくいけば、テーマとしては、海外でも興味深く視聴される作品じゃないかと思うんですけどね~。
(だから是非Netflixでやって欲しい…!)
日本放送の際には、是非見てみてください…!
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