【序盤感想】「ゴールデンスプーン」「わずか1000ウォンの弁護士」「シスターズ」「ブラインド」

韓国在住KdramaライターMisa
放送中の週末ドラマ「ゴールデンスプーン」「わずか1000ウォンの弁護士」「シスターズ」「ブラインド」の序盤視聴感想です。

はじめに

実に、5ヶ月ぶりぐらいのブログ。忙しい間も、何度か下書きした作品があったのですが、なんとなく納得いかず、時間が過ぎてしまいました。

これまでは、自分がハマったドラマを厳選して掘り下げたレビューを中心に書いてきたのですが、休んでいる間に色々考えて…今回は初めて、もう少しライトに多数の作品の感想を紹介する記事を書いてみることにしました。

これまでのようにハマってるオススメドラマはもちろん、あまりハマってないドラマの感想まで含め、できるだけたくさんの作品を紹介をしてみたいと思います。

そのため辛口も大いに含まれますので、「自分の好きな作品の辛口コメントは見たくない」という方はそっと閉じてくださいませ(笑)

あくまで、序盤まで見た時点の私個人の率直な感想ですが、「作品を効率的に選びたい」という方の参考になればと思います。

今回は、金〜日にかけて放送・配信されている週末ドラマ4作品「ゴールデンスプーン」「わずか1000ウォンの弁護士」「シスターズ」「ブラインド」を取り上げたいと思います。

「ゴールデンスプーン」

*MBC公式HPより

原題:금수저(金のさじ)
放送日:22.09.23 〜 金土  21:45
放送局:MBC
日本配信:Disney+
話数:全16話
演出:ソン・ヒョヌク(「恋慕」「アンダーカバー」など)、イ・ハンジュン
脚本(ウェブトーン原作):ユン・ウンギョン(「総理と私」「冬のソナタ」など)、キム・ウニ(*)
*プロフィールが載ってないので、「シグナル」などのあのキム・ウニ作家とは別人ぽい

まずはじめに、週末ドラマの中で個人的に一番オススメの「ゴールデンスプーン」。現在4話まで放送中。

韓国では「金のスプーン」と言われる、金持ちの子どもたちが通う学園を舞台とした物語。同名のウェブトゥーン原作。
主要キャストは、除隊したばかりのユク・ソンジェ(「トッケビ」)、イ・ジョンウォン(「賢い医師生活2」)、チョン・チェヨン(「恋慕」)、元MOMOLANDのヨンウ(「ダリとカムジャタン」)。

貧しい家に生まれたユク・ソンジェが、裕福な家のイ・ジョンウォンと入れ替わるというファンタジー要素がありながらも、どうなるの!?という続きが気になるサスペンス的な感じで、ロマンスも少し含まれる感じ。

いじめなどのシーンで多少の暴力はありますが、過度に刺激的すぎないし、テンポが良いので、幅広く好まれそうな内容です。
この作品の魅力は、このジャンルのバランスの良さとキャストのフレッシュさ。

個人的にユク・ソンジェよりも、以前から大注目だったイ・ジョンウォンが主人公のつもりで楽しんでます。キム・ガンミンも出てて、賢医ファンとしても見逃せないキャスト。

日本では、ネトフリ配信作ほど盛り上がってない感じがしますが、内容的にはおそらく後半、「え、どうなるの?」「誰が◯◯?」みたいな展開が楽しくなりそうなので、同時視聴する方が増えると良いなと思う作品です。

1話から感じた脚本の安定感が最新4話でも健在なので、多分、最終的に「え〜、見て損した・・・」みたいな展開にはならないと期待しています。(お願い!笑)

「わずか1000ウォンの弁護士」

*SBS公式HPより

原題:천원짜리 변호사(1000ウォンの弁護士)
放送日:22.09.23 〜 金土  22:00
放送局:SBS
日本配信:Disney+
話数:全14話
演出:キム・ジェヒョン、シン・ジュンフン
脚本:チェ・スジン、チェ・チャンファン
続いても、Disney+で配信中の「わずか1000ウォンの弁護士」。現在4話まで放送中。
オープニングにアニメーションが使われてますが、脚本はオリジナルのよう。わずか1000ウォンで依頼人の弁護を引き受ける破天荒弁護士の物語でヒーロー・コメディ系の作品。全14話というのが珍しい。これは上手くいったら、シリーズ化する系ですね。
主要キャストは、ナムグン・ミンの他、女性主人公は、キム・ジウン(「黒い太陽」)、チェ・デフン(「愛の不時着」)、パク・ジヌ(「ストーブリーグ」)など

作品を見る目があり、視聴率保証と言われるナムグン・ミンの最新作として、韓国でも週末ドラマの中では唯一の10%越えの人気です。

ただ、著書でも紹介したとおり、「ヒーロー・コメディ」ジャンルは、韓国では人気でも日本では好みが分かれるところ。

ラブがあるわけでもなく、ヒューマンほど感動系ではなく、要するにスカッと系なので、韓ドラではキュンキュンしたい、感動したいという方には向かないジャンル。

ただ「キム課長」ほどぶっ飛んでないので観やすいし、ナムグン・ミンが得意なヒーローモノで、水戸黄門的安心感はあります。ドラマを見てサイダー(爽快感)を味わいたい人にはオススメ。

個人的には、ナムグン・ミンの作品は好きなのですが、女性主人公のキム・ジウンが今年「黒い太陽」「アゲイン・マイ・ライフ」と立て続けなのがお腹いっぱいなのと、他の作品と比べるとどうしても既視感が強いので、そこまでハマれてはいません…。

他の弁護士系オムニバスとは、どんな違う部分を観せてくれるか?今後に期待です。

「シスターズ」

*tvN公式HPより

原題:작은 아씨들(若草物語)
放送日:22.09.03 〜 土日  21:10
放送局:tvN
日本配信:Netflix
話数:全12話
演出:キム・ヒウォン(「ヴィンチェンツォ」)
脚本:チョン・ソギョン(「マザー」、映画「別れる決心」)
週末ドラマで唯一Netflix配信している「シスターズ」。こちらはすでに現在10話まで放送中。
キム・ゴウン(「トッケビ」)、ナム・ジヒョン(「100日の郎君様」)という主役級の二人に加え、映画「はちどり」、Netflixオリジナル「今、私たちの学校は」で注目のパク・ジフが3姉妹。さらに注目の監督、脚本家ということで期待が高かった作品。
映像も綺麗だし、気になる展開が続くので、とにかく目を惹く作品です。内容的には、後半に向かうに連れて、サスペンスというか刺激系(ドロドロ)要素が強まってきている感じ。

ただ個人的には、残念ながら1話から全然ハマれず…。1話時点で一番気になったのは脚本。チョン・ソギョン作家は、今年韓国で話題になったパク・チャヌク監督の映画「別れる決心」の脚本も務めた注目の作家。

私も映画は楽しんだのですが、2時間で観客を引きつけた独特さが、ドラマの脚本となるとちょっと毒になっているというか。視聴者の共感を引き出して最終話まで引っ張っていくというより、一人で突っ走っていきそうな感じに1話からちょっと違和感を感じました。

個人的には、相関図を観なくても、すっとストーリーやキャラクターが入ってきて、視聴者の共感を紡ぎあげていくタイプの脚本が好きなのですが、意味深・刺激的な要素が目立つ展開に、10話まで観てもなかなか入り込めずにいます。

主演俳優たちの演技も、過去作品のほうが好きかな…(そして、オム・ギジュンはそろそろ新しい姿が観たい…笑)。

おそらく今回紹介する作品の中では、日本で一番観られている作品だと思うのですが、周りの反応を見ても、結構好き嫌いが別れるタイプの作品じゃないかな〜と思っています。(逆にハマる人はすごくハマる)

とりあえず、最後まで完走はしてみるつもりです。

「ブラインド」

*tvN公式HPより

原題:블라인드(ブラインド)
放送日:22.09.16 〜 金土  22:40
放送局:tvN
日本配信:未定
話数:全16話
演出:シン・ヨンフィ(「ボイス4」、「愛の迷宮〜トンネル〜」)
脚本:クォン・キギョン(「アンダンテ」)

そして最後は、金土の深夜枠で、日本ではまだ配信で見られないのですが、結構ハマってる「ブラインド」。現在6話まで放送中。

素材として目新しいわけではなくベタなんだけど、続きが気になる&俳優がしっかりしてるサスペンス、好きです(笑)。(こういうのも日本ではウケにくいので、配信にならないのはわかる…)

監督のプロフィールを見て納得したけど、「ボイス」とか「愛の迷宮〜トンネル〜」とか好きな人はきっと好きだと思います。残虐なシーンが苦手な方にはおすすめしません。

ストーリーの他に、私がハマってる大きな理由の一つが「愛の不時着」でジョンヒョクの兄も演じたハ・ソクジンの心の内が見えないキャラクターと演技。

テギョンとの兄弟ケミも良いし、相変わらずチョン・ウンジのクールさも大好き。ということで主役の3人も好きなので、重ための内容でも楽しんでます。

ポスターとタイトルの意味が、後から効いてくるんじゃないかと思いながら、犯人を予想しています。

「続きが気になる」感でいうと、紹介した4作品の中で一番かも。後半の推理合戦も楽しみです。

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最新視聴率

最後に参考までに、最新話の視聴率を紹介しておきましょう。

「わずか1000ウォンの弁護士」4話:12.0%
「シスターズ」10話:9.7%
「ゴールデンスプーン」4話:5.1%
「ブラインド」6話:2.8%
まだまだ前半のドラマも多いので、ここからまた視聴率も評価も変わってくると思いますが、「わずか1000ウォンの弁護士」は韓国では好まれるタイプの作品なので最後まで1位独走するんじゃないかな?
しかし、週末はドラマが激戦過ぎて、韓ドラ沼民は寝不足…(青春MTも観たいし!)もうすこし、分散してくれると助かるんですけど(笑)
ちなみに、作品選びは、人のおすすめを聞くこと以上に、自分の好みを把握することがめちゃくちゃ大事!!
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私も、自分の好みがはっきりしてからは、世間の評価や話題よりも、自分に合った作品を優先して見るようになりました。
ただ、現時点でおすすめしている高評価の作品も、後半崩れる可能性あるので(今年の韓国ドラマあるある)最後までしっかり見届けたいと思います。
そして、最後まで見て「これは面白かった〜!」という作品は、また単独で記事にする予定です〜!