イ・ジェフン主演「模範タクシー」リアルな事件がモチーフの痛快ダークヒーロードラマが話題!

韓国ソウル在住
ブロガーMisa
韓国で現在6話までの放送中の「模範タクシー」について、実際視聴した私が、これから観る方に向けて、どんなドラマか?(キャスト・韓国での反応・日本での放送予定など)を紹介していきます。

韓国で話題!「模範タクシー」とは?

韓国で2021年4月9日から放送が始まった「모범택시 (模範タクシー)」。主役はイ・ジェフン、イ・ソム。

高視聴率だった「ペントハウス2」の後に始まったのですが、1話からネット上で「面白い」と話題になっていて、噂を聞きつけて観始めました。

現在6話まで放送が終わりましたが、なかなか面白いです!

残忍な犯罪・事件の被害者の代わりに、悪い奴らに復讐してくれる「模範タクシー」という復讐代行サービスの話で、毎回サイダーな展開(スッキリ・痛快な展開)がウケています。

一部放送時間がかぶる「ヴィンチェンツォ」と、ダークヒーローものという点では一緒なのですが、すでに視聴率も最高16%を記録し「ヴィンチェンツォ」を上回る記録をたたき出しています。

サイダーな展開に加え、「模範タクシー」に韓国視聴者が夢中になるもう一つの理由は、実際の社会問題や事件をモチーフにしているから。

監督は「それが知りたい」という超有名なドキュメンタリー番組も担当したことのある方。

今まさに韓国で話題の学校での暴力問題など、視聴者の共感度が高い社会問題を扱うだけでなく、5話では、韓国では有名な猟奇的なある事件をモチーフにし、明らかにその事件を連想させる描写や、実際の人物と似ている俳優が演じるなどして、話題を集めています。

毎回、韓国視聴者の間では「これって、あの事件をモチーフにしてるよね?」という会話で盛り上がっており、私もドラマと合わせてその部分も楽しみながら見ています。

そういう意味では、外国人が見るとこの作品の本当の面白さがわかりにくいのと、少々残忍な描写もあるので、日本では好みが分かれそう。

ただ、背景知識がなくても十分に楽しめるので、「悪霊狩猟団 カウンターズ」や「人間レッスン」あたりがお好きだった方には合う作品かもしれません。

今日は、6話まで見た時点の内容であらすじ・キャスト・韓国での視聴率・感想などをネタバレ無しで(予告で公開される範囲)紹介したいと思います。

「模範タクシー」あらすじ・キャスト

主人公のキム・ドギは、「ムジゲ(虹)運輸」というタクシー会社に務める運転手。演じるのは「シグナル」のイ・ジェフン。

普段は、写真のように普通のタクシーを運転していますが…

無念の被害者の代わりに復讐を代行する「模範タクシー」というサービスのメンバーという、もう一つの顔を持っています。

イ・ジェフンのこれまでの雰囲気とは違う、寡黙なキャラクターが意外とハマっていて、代表作になりそうな予感。

メンバーたちは個性派俳優揃い

「模範タクシー」とは、実際に韓国で存在するタクシーの種類。普通のタクシーより割高ですが、サービスの品質がよく、日本人が旅行に行く時にも使用することも多いはず。

このように黒い車体にゴールドの帯が目印の模範タクシー

毎回、犯罪被害者の無念の訴えを聞いて、様々な現場に侵入するキム・ドギ。

裏では、ハッキングでもなんでもパソコン一つでやれてしまう万能なゴウン(ピョ・イェジン)がサポートしながら、ターゲットとなる悪者たちに近づいていきます。

なお、このドラマの中でかなり重要なポジションであるゴウン役、実は当初はAprilのナウンが演じることが決まっていました。

しかし撮影が60%進んでいた段階で、当時芸能界全体で問題になっていた過去のいじめ疑惑により、ナウンの降板が決定。急遽、ピョ・イェジンが演じることになったという事件がありました。

制作発表会でも、キャスト交代後、ほとんど最初からもう一度取り直した感じだったことが話されていました。

そして、事件を追いかける熱血検事・ハナを演じるのは、イ・ソム。(「第三の魅力」「この恋は初めてだから」など)

凶悪な犯罪者たちを追いかけるうちに、「模範タクシー」のメンバーたちによる復讐の痕跡にたどり着いていきます。

キム・ドギたちとは対立するように見えるハナですが…この後、どう絡んでいくのかが楽しみです。

また、「模範タクシー」のメンバーたちの過去も少しずつ明かされていっており、今後も目が離せません。

これまでは、大体一つの事件が2週で完結するような感じでストーリーが展開。1週目で、敵の組織に潜入し信頼を得る過程が描かれ、2週目では一気に反転の展開で悪党たちをやっつけます。

イ・ジェフン初の、本格的なアクション演技も見どころ

悪党たちが行う痛ましい事件の様子や、最終的に復讐を行うシーンについては、韓国でも少々描写が残虐であるといった声もあり、ここが日本では少し好みが分かれるところ。

ただ、制作陣は意図的に事件の様子を生々しく描いているのか、ドラマの冒頭のテロップはよく読むと、こんなフレーズが。

本ドラマに登場する人物・機関・団体、その他一切の名称はフィクションとして創作されたものであり、被害事件の描写においては、不快に感じる部分があるかもしれませんがご了承ください。

一方で、エンディングでは、毎回ドラマで描かれたような犯罪・被害に対する明確なメッセージと警察の相談窓口の連絡先がテロップで表示されて終わります。

内容により毎回違うのですが、このようなメッセージとともに、犯罪の相談窓口の番号が表示されます。

<学校暴力編>
3話:子どもだからといって、罪の重さが軽くはなりません。誰が石を投げても沈むのと同じです。
4話:誰かにとっては、学生時代のちょっとした話かもしれませんが、他の誰かにとっては生きるか死ぬかの問題でありうるのだから。
こういうところが、エンタメと社会問題を絶妙に織り交ぜる韓国作品らしい演出です。

「模範タクシー」視聴率・韓国での評価

「模範タクシー」の視聴率についても紹介しておきましょう。

金・土曜の22:00からの放送で、前作の「ペントハウス2」が20%超えの驚異的な視聴率を誇っていたので、その流れを受けている部分もありつつも、順調に視聴率を伸ばしています。

10%超えでヒット、15%を超える作品はそうそうないので、このまま上がり続けると大ヒット作品になりそう。

シリーズ化しやすい題材なので、この人気を見ると、シーズン2もあるのではないかと今から予想しています。

韓国視聴者の声
社会問題をよく描いた脚本、演出。BGMで問題意識をよく表現している
原作はもっとダークだが、ドラマのほうが面白く仕上がっている
本当にウェルメイドドラマ。楽しみながら社会問題まで扱う最高のドラマ
犯罪を描くシーンが残忍すぎる。視聴率のためにここまで刺激的なシーンを入れて良いものか
やはり、単なる「ドラマとしての復讐劇」であるだけでなく、社会問題を扱い、メッセージ性が込められている点が評価されています。
一方で先ほど紹介したように、過激なシーンについては批判の声も少なくありません。

今、ダークヒーロー物がウケる理由

ちなみに、最近のドラマ、特にサスペンスでは、以下の点が共通して描かれていると感じます。

”法”や”正義”の限界
受けた被害そのものと、犯人が十分に処罰を受けないことによる被害者側の二重の苦しみ
それまでのサスペンスが、残虐な事件そのものと、その謎解きにフォーカスしていたのに比べ、最近のサスペンスはどれも”被害者側の苦しみ・無念さ”にフォーカスしたものが多いです。
(ブログで紹介している「怪物」などもそう)
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また、その背景には、「”法”や”正義”の限界」という共通テーマが浮かんで見えます。
例えば、性犯罪を起こした犯人が、心神耗弱を理由に刑が減刑され、数年で刑務所から出所してしまう。それは、被害者にとってはどれだけの恐怖を与えるのか。
”復讐”というテーマ自体は、韓国ドラマ・映画では昔から定番でしたが、最近は「法で処罰できないのであれば、自分たちのやり方で直接罰を与えよう」ということで、法に代わって無念を晴らしてくれるダークヒーローものによる私的復讐劇がブームになっています。(「ヴィンチェンツォ」など)
これは、実際の犯罪事件の判決などから見える”法の限界”という問題意識に加え、コロナ渦でなんとなく人々の中に溜まっている鬱憤を、ドラマの中でヒーローが痛快に吹き飛ばしてくれることにより、視聴者の共感を得ようという、時代の空気を敏感に読み取った流れだとも言えます。

韓国ドラマは、こうやって時代の流れに合わせてどんどん変化していけるところが強みであり、何年経っても飽きない理由だなと思います。

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「模範タクシー」監督・脚本家情報

監督:パク・ジュンオ(「ドクター探偵」)
脚本:オ・サンホ *原作Web漫画あり
「模範タクシー」は、実はWeb漫画原作。加えて、社会派ドキュメンタリー番組出身のパク・ジュンオ監督が演出を担当していることにより、よりリアルな感じに描かれているのではと思います。

なお、この「模範タクシー」は、パク・チャヌク監督の復讐三部作とよばれる映画たちから影響を受けており、そのオマージュも多いと言われています。

「復讐者に憐れみを」(2002年)
「オールド・ボーイ」(2003年)
「親切なクムジャさん」(2005年)
どれも”私的な復讐”を描いている点で、「模範タクシー」と共通しており、映画で使われたセリフやBGMなどが「模範タクシー」でも登場したりします。
特に「模範タクシー」では、実は「親切なクムジャさん」のイ・ヨンエが声で特別出演してます。ぜひ、この点も注目して見てみてください。

「模範タクシー」日本放送に関する情報

「模範タクシー」の日本放送に関する情報はまだありませんが、何となくKNTVあたりでやりそうな予感がしています…。(残念ながら、韓国でもNetflix配信ではないため、日本ではCS放送になるでしょう)

邦題は「タクシードライバー〜復讐代行サービス〜」という感じになるのではないかな〜と思います。

日本放送に関する情報がわかりましたら、こちらでも追記したいと思います。

「椿の花咲く頃」「賢い医師生活」キャストインタビューが満載!

まとめ

ということで、韓国で話題沸騰の「模範タクシー」のあらすじ・キャスト・視聴率などについてご紹介しました。

イ・ジェフンファンの方、メッセージ性のある骨太ドラマが好きで、激しい描写もある程度大丈夫な方は、ぜひ見てみてください〜!

모범택시 (模範タクシー)
韓国放送:2021年4月9日~
SBS 金・土ドラマ 22:00〜
公式HP
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*画像はSBSからお借りしました。
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