「賢い医師生活2」4話をさらに深く:字幕の狭間解説・演出意図を読み解く

韓国在住K-dramaライターMisa
「賢い医師生活2」4話を視聴済みの方にむけて、日本語字幕では伝わらないニュアンスや演出意図を分析します!

「賢い医師生活2」では、細かい部分まで意味をもたせた演出、セリフや、日本語字幕では伝わりきれない小ネタなどが満載!

シーズン1に引き続き、韓国視聴者の間で話題になったことなどを参考にしながら、作品をさらに深く楽しむための私なりの分析・解説を行っていきます。
※完全ネタバレありなので、視聴済みの方が対象の記事です※

「賢い医師生活2」3話に関する記事はこちら

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4話のテーマ

4話では、2話で描かれた99ズの医師としての「患者に向き合う真摯さ」が更に掘り下げられて、大事にしている信念や、周りを感動させるくらい患者のことを考える様子が描かれました。

自分も大変な中、孤独な患者のためにSNSで奇跡を起こすジュンワン
患者のあらゆることを把握して外来予定まで調整してあげるイクジュン
「患者のためなら周りとも闘え」というソンファ
小児病院・遠方の患者支援まで計画しているジョンウォン などなど

今回は、ソッキョン先生の出番が少なかったのが残念でしたが…おそらく来週沢山登場するはず!

そして、患者のストーリーではやはり、移植手術を待つウンジとミンチャンのお母さんストーリーは、涙なしには見られませんでしたね!!

「賢い医師生活」では、一瞬だけ登場する患者役の俳優さんも、本当に演技が上手。

特にこのウンジママとミンチャンママの役者さんについては、韓国視聴者の間でも「シリーズ全体の患者役の役者の中で、最も演技を称賛したい二人!!」という声もあったほど、本当に素晴らしい演技でした!!

ここの解説ではどうしても、ラブラインのネタが中心になりがちなのですが、患者のストーリーひとつひとつ、そして先生同士の何気ない会話の一つ一つに、共感と癒やしが丁寧に込められています。

ということで、早速流れに合わせて、4話を振り返ってみましょう!

ジュンワンとセギョンの会話

3話の最後のシーンから続く、ジュンワンとセギョンの電話。声だけのやり取りなのに、互いの感情と緊張感が端々に感じられるようなセリフと、二人の演技力が光ったシーンだったと思います。

ジュンワンが、セギョンに

何時でも良いから 僕に電話するようにと伝えてくれ

と言っているセリフでは、実際は「僕に」の部分は「彼氏に」と言っていて、「イクスンの彼氏は自分なんだ」ということを強調する、神経戦のような二人の会話の雰囲気を表現しています。

また、電話を切る直前のジュンワンの

分かりました

というセリフの言い方と表情にはしびれました…!大人に振る舞いながらも、やや逆ギレした感じの言い方が超リアル。

セギョンが男だったということ、そのセギョンが、今、イクスンのそばにいるというだけでも腹立たしいのに、医者の彼氏に対して、何の根拠もなく「大丈夫。心配しないでください」と言ってくるセギョン。

何度もたしなめるように「大丈夫」を繰り返すセギョンに、最後の最後は、ジュンワンもさすがにイラッとしてしまった、という細かい演出。

チョン・ギョンホ自身は、とても温かい性格で、普段はこんなふうにイライラした言い方はあまりしないと思いますが、いつも冷静でいようとするジュンワンが、このときばかりは感情的にならざるを得なかったという様子をよく表現していました。

ジョンウォンとギョウルの回診

ジョンウォンがご機嫌な様子で大きく腕を振って廊下を歩いてきて、看護師と一緒にいたギョウルに言った一言。

パダを見に行く?

これは、韓国語学習者の皆さんには、びっくりしたセリフだったのではないでしょうか(笑)

私も「え、え、大丈夫なの?!さすがにそれは、付き合ってるのバレちゃうよ!????」と慌ててしまいました。

というのも、パダ(=바다)は韓国語で「海」という意味。

さらに実際は「俺たち(=우리)、海に行くか?と言っているので、どうみても、ウキウキのジョンウォンがギョウルに対して、

「俺たち、今度、海でも見に行く〜?!」とデートに誘ってるような言い方なんですね。

よく聞くと、このセリフの後に、海でカモメが泣いているような効果音まで入れられています(笑)こういう制作陣の遊び心もたまりません。

続いて、看護師に「子どもいますよね?」と聞かれたジョンウォン。「僕が手術した子は、全部僕の子ども」と答えるジョンウォンを見て、

看護師「本当に聖人ね」
ギョウル「私も同感」

というセリフがありますが、ここの韓国語の表現がとても面白いなと思いました。

実際には、

看護師「本当にホーリー、ホーリー(홀리,홀리)」
ギョウル「私もホーリー、ホーリー(홀리,홀리)」

と言っているのですが、このホーリーは、英語の”Holy”で「神聖な」や「驚いた」という意味。

韓国語で「あらま、おや」といった驚き・感嘆を表すのに使う、最近の言い方だそうです。

普段はこんな、最近の言葉を使わなそうなギョウル先生が、彼氏を褒められて、嬉しそうに真似して言う感じが可愛らしい場面でした。

ミナ先生の質問

続いて、産婦人科のMTGの場面。一生懸命何かを書いているミナ先生に、ソッキョンが「チュ・ミナ先生?」ではなく、優しく親しげに「ミナ?」と呼びかけている時点で、もう私はキュンとしてしまいました(笑)

「ミナヤ〜?」という親しげな言い方がたまらない!

そして、思わず「私の心が読めるんですか?」というミナ先生も可愛らしい。

この部分は、予告でも使われたため、「何か二人の関係性に関わる重要な会話が出てくるのか…?」と期待しましたが、残念ながら仕事の会話だったんですね。

しかし、この部分はある韓国視聴者の方が、このように分析していました。

「ミナがノートに書いて悩むほど、聞きたかった本当の質問は、別にあったのではないか?」ということ。

そしてそれが、その後に出てくる「愛するトッポッキ会」に、ソッキョンを呼びたくて、予定を聞くかどうか?だったのではないか?という分析です。

ここでのミナ先生の演技を見ると、「実は別の質問があった」と確信出来るほどの材料がないのですが、実際のところ、どうだったんでしょうか?ぜひ皆さんも、このシーンを見返してみてください。

ジュンワン先生&ホンド学生

毎回恒例となりつつある、ジュンワン先生とホンド学生のやり取り。

ジュンワンのドSっぷりと、ホンドの子犬のような可愛らしさが面白い二人の会話ですが、今回の二人の会話の中で、少し解説しておきたいのがこのジュンワンのセリフ。

大動脈と白頭山がすり減るまで勉強してこい

これは、韓国の国歌(愛国歌)の1番の冒頭の歌詞をモチーフにしたセリフです。日本で言うと「君が代」の出だしの歌詞、という感じですね。

まず、白頭山(ペクトゥサン)というのは、北朝鮮と中国の国境付近にある山で、朝鮮半島で最も大きい火山です。

本来の歌詞は、

東海(日本海)が乾き果てて白頭山が乾きすり減る時まで 神がお護りくださる我が国 万歳

というもので、ここで言う、「東海が乾き果てたり、最も高い山である白頭山が乾いてすり減る」というのは、つまり「そんなことはありえない、終わりがない、永遠に」ということを表現したものです。

よって、このジュンワンのセリフは、「永遠に勉強しろ」というようなニュアンスなわけです。さすが、ドSのジュンワン先生(笑)

ジェハク先生の「気にしない」

4話では、仕事もプライベートも大変でストレスまみれのジュンワンの横で、明るく元気づけるジェハク先生の存在がとても頼もしく、二人の様子が微笑ましく見えました。

そんなジェハク先生の演技で、印象的だったのが、今回は、2回も登場したジュンワンに「気にするな」と言われたときの反応。

この「気にするな」というのは、韓国語では直訳すると「神経を切ろ(신경 꺼)」つまり”神経(関心)をOFFにしろ”という言い方。

そのため、ジェハク先生は、ジュンワンに「神経を切ろ(신경 꺼)」と言われるたびに、頭の神経のスイッチをOFFにするような仕草をしているのが、ウケました(笑)

まず、二人で食堂で並んでいるときの一幕。バイオリニストの入院費について、話すジェハクに、ジュンワンが「気にするな」と言った後、さり気なく頭の横でスイッチをOFFにする仕草をしています。

二回目は、その後、二人で鶏肉を食べているシーン。

「鶏肉をください」「いや、これは食うんだ」というやり取りの後、またジュンワンに「忘れろ」と言われ、「またですか?」と言うジェハク先生。
今度は、本当にロボットがスイッチを切るような効果音付きで「神経をOFFに」しています(笑)

こういうディテールは、現場で俳優と監督が「どうやったら面白いか?」を話し合いながら、作り上げてるんだろうな〜と思います。

愛するトッポッキ会

イクジュンが、食堂の鶏もも肉を諦めなければ行けないほど、1週間前から約束していた重要な集まり「愛するトッポッキ会」。

まず、ここでミナが買ってきたトッポッキは、このドラマのスポンサーである「東大門猟奇トッポッキ(동대문엽기떡볶이)」のもの。韓国人好みの辛〜いトッポッキで有名なお店。

お店の公式Instagramでは、ドラマ登場に合わせたイベントも

なお、ミナ先生の説明から、この時買ってきたメニューを確認してみるとこんな感じ。

メニューは一番代表的なトッポッキとおでんが半分ずつ入った「ヨッキトッポッキ・おでん・パンバン」で、ギョウル先生が食べたのは辛さ5段階のうち4のオジリナル味。ミナ先生が食べたのは、2段階芽の初歩味。

私も今度食べてみようと思っていますが、ちなみに日本人が食べるなら、その下のロゼがおすすめ。

韓国では、最近なんでも”ロゼ味”が流行りですが、トマトソースと生クリームを混ぜたもので、マイルドで食べやすい味なんです。私も韓国に来てから、この”ロゼ”にハマっていて、パスタなども必ず”ロゼ”を選択します。

今回このトッポッキ店がスポンサーであることもあり、2話のイクジュンの謎の「チュチュソング」でもトッポッキが強調されたり、このようなシーンがあるのでしょう。

ここでギョウル先生は、わざわざフォークを自分で持ってくるなど、食い意地は彼氏が一緒でも相変わらずです(笑)

なお、この会、参加者の3人(イクジュン、ギョウル、ジョンウォン)が同じ外科なのに、わざわざ産婦人科の部屋でやっているのは、確実にチュ・ミナ先生の策略でしょう(笑)

直接誘えないけど、ソッキョンが偶然来たら巻き込もう、そんなことを考えて、わざわざ産婦人科の部屋にしたのは間違いありません。

また、途中でイクジュンが「3,2,1」とカウントして指差したら、ジョンウォンが登場するというシーンがありましたよね。

実は、韓国のテレビ放送では、この瞬間にジョンウォンが登場…ではなくて、CMになったんですよね。そして、始まったCMがギョウル先生の出演するCMという(笑)

そしてこのシーンでは、ソッキョンとミナの仲睦まじい様子に、恋のキューピット、イクジュンが「これは…」という顔で二人の様子を見つめていたのも印象的でした。

99ズと一緒に食事をする時も、常に自分かお母さんのことしか考えていないソッキョンが、ミナに対しては「沢山食べろ」と気遣ってあげる様子に、イクジュンはソッキョンの気持ちの変化を感じ取ったのでしょう。

ギョウルとジョンウォンの未来?!

さて、前回、3話のギョウルとジョンウォンの公園でのキスシーンでは、通り過ぎるKTXの様子に「もしかして、速度違反(=できちゃった結婚)…!?」と思って、「いやいや、ピュアな二人にいくらなんでもそれは…」と思い直したところだったのですが、

ユ・ヨンソクのInstagramにアップされていた3話撮影時のオフショットが微笑ましい〜〜

今回の4話では、その予想があながち、深ヨミしすぎでもなかった…??と思うような演出がたくさんありましたよね!!

まず、4話ではジョンウォンが2回も「子どもがいるんですか?」「子どもいますよね?」と聞かれていました。

1回目は、先ほど紹介した看護師に。2回目は、銀行で。しかも2回目は「いません」ではなく「まだです」と答えています。

そして、ジョンウォンが銀行で2つもらったおんぶ人形を、両手でかかえるギョウル先生。まるで「双子が生まれる」ということを暗示しているようにも見えます。

ちなみに、シーズン1でも登場したこの人形ですが、ドラマのために作られたものではなく、スポンサーでもある「信用協同組合」のキャラクターで、実際にも組合を利用するともらえる人形なんです。(ここまで来ると、どれだけ韓国ドラマが実はPPL:間接広告が多いか分かりますよね 笑

この人形を、助教授の先生に、「子どもの誕生日プレゼントに…」とねだられますが、断固として守ったギョウル先生。

電話がかかってきたフリして、その場から逃げましたが、スマホが裏表反対になっていたのでバレバレでしたね(笑)

そして、4話ではジョンウォンが、小児病院を設立する夢を持っていることも明らかになりました。
こちらの記事でも紹介したように、ギョウル先生は現在レジデント3年目。

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今は広く外科をサポートしていますが、まもなく、外科の中でもどの科を選択するのか?を決断しなければなりません。

ギョウル先生は、ジョンウォンのために小児外科を…というタイプではないはずですが、ジョンウォンの夢を聞いたら、影響されないはずはありません。
でも、もしそんなタイミングで、急に妊娠…となると、またキャリアプランも変わってくるでしょう。

来週以降は、ここまでラブラブだった二人に、少し不穏な空気が流れそうな感じですが、ジョンウォンの夢とギョウルの選択。このあたりがどう描かれていくのでしょうか!?楽しみです。

イクジュンの「ワ」と「オ」

そして何と言っても、4話で最も印象に残ったシーンはやはりイクジュンの渾身のギャグ!!!今の所、賢医シーズン全体を通じて、最もお気に入りのギャグになりました(笑)

ハングルが少しでも読める方は、このギャグが楽しめるというだけでも「ハングル勉強しててよかった〜」と思ったのではないでしょうか。

ハングルがわからない方向けに解説しておくと、イクジュンは顔と手でこのハングルを表現したわけです(この画像作っててまた笑えましたw)

「와(ワ)〜」は、日本語の「わ〜」と同じで驚いたとき。「어(オ)〜」は、状況によりますが、この場合は「わかったよ~」みたいな感じですね。

もう、本当にイクジュンは天才だし、そしてこれをこんなに面白く表現できるのも、チョ・ジョンソクしか居ないと思います。最高!!!!!

ソンファを巻き込んでの「ワ」。このときの二人の笑顔も最高でしたね〜〜〜!!見ているだけで幸せな気持ちになる写真です。

私は今後、落ち込んだ時は、このページを見返すことにします(笑)

”ドラゴン”が外に出た理由

4話では、ソクミンとソンビンの”冷戦状態”がまだ続いています。ちなみに、字幕には現れていませんが、よく聞くとソンファはソクミンのことを”ドラゴン”と呼んでいます。

イクジュンもソクミンのことを「ドラゴン先(先生の略)」と呼んでいるのですが、これは、ソクミンのフルネームが、「ヨン・ソクミン」で、「ヨン」が「龍=ドラゴン」という意味でもあるからです。ということで、ソクミンは、韓国視聴者の間でも「ドラゴン先」と呼ばれています。

よ〜く耳を澄まして、ソンファやイクジュンが”ドラゴン”と呼んでいるのを聞いてみると面白いです。

さて、今回ソンビンのセリフの中に、こんな内容がありました。

脳を研究したくて選んだ脳神経外科を、なぜ簡単に辞めるのかと言ったら(ソクミンと喧嘩になった)
私はこれを聞いて「ドラゴン先生は単に大学病院を出ただけでなく、脳神経外科を辞めちゃったの??」と思いました。
しかし、この疑問は、実際の医師の先生のYou Tubeを見て解決!
You Tubeでも、ドラマや映画のレビュー動画が盛んな韓国では、シーズン1のときから「賢い医師生活」を医師の先生がレビューする、というチャンネルが大人気に。最初は特定の先生だけだったのですが、最近は何人もの先生がレビュー動画を上げています。
最も初期からレビューをしている、ある医師の先生の解説によると、「脳神経外科」の中でも、脳手術というのは、やはり大学病院のような大きな病院でないとなかなか行われないそう。
そして、小さな病院では「脊髄手術」のほうがメインだそうで、こちらは結構儲かるんだそうです。
ということで、このシーンを見ていた医師の先生は「あ〜ドラゴン先生は、大学病院を出て、小さい病院でお金を稼ぐ方を選択したのね〜」と話していました。
ソンビンに対して、ドラゴン先生が「だから楽な人生を送ってきた人は愚かだ」と言ったこと。(ちなみに、ソンビンの両親はどちらも医者
そして、同じ4話で、ドラゴン先生の実家が花屋であることも明かされていたのを考えると、家族のためにも大学病院より小さい病院で手術を重ねて、とにかくお金を稼ぐことを選択したということなのかもしれません。

ソンビンとソンファの関係性

シーズン2では、レジデント3年目のソンビンとソンファの関係性がより丁寧に描かれています。
今回の4話でも、ソンビンの論文を見てあげたり、「患者のために、もっと戦わないと!」とアドバイスする様子が描かれました。

ソンファの登場人物紹介を見てみると、

脳神経外科唯一の女性教授となった。
ソンファがここで諦めてしまうと、それはまた「女は仕方ないよね」になってしまうはず。私の後輩たちの名前の前には、"唯一の女教授"という、うんざりするタイトルをつけたくない。
圧力、いじめ、差別にも負けずに踏ん張った。
忙しいスケジュールの中でも、几帳面に後輩たちの論文を読んであげて、応急手術に真っ先に出る。

とあり、ソンファが、ソンビンにとってもロールモデルのような存在であること。そして、ソンファがソンビンにしてあげるアドバイスやサポートは、自分自身のこれまでの苦労を踏まえてのことであることがわかります。

今回、ソンビンの訴えをなかなか聞かなかったフェローの先生の態度をみると、やはり女性だから、と少し軽く見ているような印象も否めなせんでした。

きっと、過去にソンファも同じような思いをしたことがあったのだと思います。

ちなみに、これもお医者さんが解説していて「なるほどな〜」と思ったのですが、フェローの先生があのような態度をとる場合、実はその上の教授にも問題がある場合が多いんだそう。

教授が「余計な手間を取らせるな」という態度の場合、フェローも気軽に教授に報告・相談がしにくくなり、結果、その下の後輩たちにも「余計なことをするな」という態度になってしまう。

よく考えてみると、これは普通の会社の組織でも同じですね。

今回の教授は、シーズン1でも、まさに後輩の医師たちを困らせていたミン教授。フェローの先生も、担当教授がソンファだったら、もう少し対応が違ったのかもしれません。

「賢い医師生活1」キャストインタビューが満載!

ソンファの熱唱曲

4話では、ソンファとイクジュンが二人並んで歩く姿が何度か登場しました。

シーズン1のときから、この二人の未来の姿を暗示するように対比させて描かれているロサ&理事長コンビが並んで歩くシーンに続けて、登場したのも印象的な演出でした。

「(昔のイクジュンは)ホンドより賢いけどダサかった」というソンファに、

何言ってるんだ  俺はボンボンだったんだ

というイクジュンのセリフ。ここは実際には「俺はオレンジ族だったんだ」と言っています。

オレンジ族については、シーズン1でも登場したので、こちらの記事で紹介しました。ボンボンというより「ナンパを繰り返すぐらい、俺はイケてたんだぜ」というところがポイントです。

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そして、続いてソンファが突然、アカペラで熱唱した曲についても紹介しておきましょう。SECHSKIES(ジェクスキス)というアイドルグループの1998年発売の「カップル」という曲です。

ミドさんの音痴の演技がうますぎて、ドラマでは原曲のメロディが原型をとどめていませんが(笑)実際はとてもポップな曲。

昔よりも今の君がもっと素敵だよ
どうして今になってとても寂しかった僕を訪ねてきたの?
君を愛してる 全ての時間を僕と共にして
過去なんて全て忘れて 僕と共にする

という歌詞の曲になっていて、今になってソンファに告白したイクジュンの立場で聞くと、告白に対するソンファのアンサーソングのようでもあります。

このシーンで、イクジュンが珍しく突っ込まずに、歌を聞いているのはそんな複雑な心境からでしょうか…?

ジュンワンとイクスンの危機

4話では、先ほどのイクジュンの渾身のギャクに大笑いしながらも、一方でとても胸が痛かったのがジュンワン&イクスンカップルに訪れた危機。

イクスンの気持ち

イクジュンからの電話で「ジュンワンが自己中心的な彼女のせいで辛そう」と聞いて、ハッとしたイクスン。

悩んだ末、突然ジュンワンに「好きな人ができた」と告げるイクスンの様子には、多くの韓国視聴者が激怒していました(笑)

自分のせいで好きな人が苦しんでいるのが辛くて別れを告げる、というのは、一見相手を想っているようで、結局は”自分が悪者になりたくない”という、自己中心的な考え、という意見も多くありました。

長い目で見て相手のためになる、と考えたとしても、少なくとも、今苦しんでいる人に、更なる苦しみを与えることになるようなやり方は、確かにちょっと残酷だったかもしれません。

ここで、イクスンが、自分の病気の状態を知った上で別れを告げたのか、病気を知る前だったのかは、少し曖昧な感じですよね。
イクスンとイクジュンの会話を聞く限り、病気は、別れを告げた後に発覚したのでは?と思います。

ただ、体調が悪いのはその前から感じていたようなので、そのせいで余計にマイナス思考になった、というのはあるでしょう。

今回のことで、韓国視聴者の間では、イクスンのキャラクターの好感度がだだ下がりの状態なので(笑)、この後もうすこしイクスン側の事情や気持ちについても描かれると良いなと思います。

イクジュンは知ってた?知らなかった?

そして、今回の4話で皆さんが一番気になったポイントは、「イクジュンはイクスンカップルについて知っていたのか?知らなかったのか?」ということでしょう。

イクジュンがイクスンに「ジュンワンの彼女が自己中心的だ」と電話で話すシーンで「あ、やっぱり知ってたんだ。さすがのナイスアシスト〜!」と思わせておいて、

その後の最後のシーンで、イクスンの「ジュンワンさんには話さないで」という言葉にイクジュンが驚く様子を見せて、再び「え、え、やっぱり知らなかったの!?」と視聴者を惑わせる演出、う〜ん、さすがです(笑)

この点については、韓国視聴者の間でも、意見が分かれたところですが…

私は、やっぱりどう考えても「イクジュンは、二人の関係を知っていた」と思います。

最後の驚いた顔は、「え、付き合ってたの!?」の驚きではなく、「え、ジュンワンには話してないのか!?」の驚きではないでしょうか。

誰よりも勘が鋭いイクジュンのキャラクター設定からしてもそうですし、イクジュンがイクスンに電話したときの話の内容を考えてもそうです。

もし、イクジュンが、本当にジュンワンの彼女がイクスンであることを知らずに、純粋にイクスンに「ジュンワンの彼女の話」を話すのなら、「彼女がイギリスに住んでて」「あ、そう言えばお前と一緒だな」「時差があるのに夜遅く電話して大変そうだ」というような前提の話をもう少しするのではないでしょうか。

「あいつは今大変なのに、彼女が自己中で可哀そうだ」という核心部分だけを話したことから考えても、相手がイクスンで有ることをわかっての会話だったのではないかと思いますが、みなさんはどう思ったでしょうか?

イクスンの具合が悪いワケ

そして、最後のシーンでは、イクスンの肝臓の状態が悪いことが発覚します。

交通事故にあったはずのイクスンが、突然、イクジュンが「肝移植が必要かもしれない」というほど、肝臓の具合が悪くなったのはなぜでしょうか?

今回、先ほどのお医者さんYouTuberの解説が、ここでも理解の役に立ったので、みなさんにもシェアをしたいと思います。

実は、イクスンの病気については、シーズン1のときから伏線が仕込まれていました。

まず、イクスンは、登場人物紹介に「幼い頃、胆道閉鎖症で大きな手術を受けた」と記載があります。(ドラマの中でもどこかで触れられていたような…)

胆道閉鎖症とは?
肝臓でつくられる胆汁の通り道である胆管が、閉塞、または消失する病気で、生後から数か月までの間に症状が現れる。

イクジュンが肝胆膵外科を選択したのも、妹のイクスンがこの手術を受けたことと無関係ではないでしょう。

そして、大きな手術を受けたことは、シーズン1の3話のイクスンが救急で運ばれてきてジュンワンと再会するシーンで、イクスンのお腹に手術の跡があるのをジュンワンが確認する、というシーンでも表現されています。

お医者さんの解説によると、この「胆道閉鎖症の手術」は、子どもの頃行う手術で、ドラマの中でジョンウォン先生がよく行っている手術なんだそう。
そして、この手術が原因で、肝臓の数値が高くなるということがあり得るそうです。

手術に問題があった場合、通常は、手術後すぐに症状が出ることが一般的で、このように成人してから悪くなるというは珍しいケース…とのことでしたが、わざわざシーズン1のときから仕込まれていたこの「イクスンの子供の頃の大手術」の話は、今回の症状と無関係ではなさそうです。

なお、私は医学知識はありませんが、もう一つ気になったのが、イクスンの食生活。

ユルジェ病院に入院していた時も、コーラをガブガブ飲んだり、味の濃そうな食べ物を食べまくっていたイクスン。

登場人物紹介でも、

 刺身、コプチャン、平壌冷麺、スンデクク(豚の腸詰め)を好み、一番好きな食べ物は牛のメウンタン

とあり、味が濃かったり、刺激的な食べ物が含まれています。わざわざ、食べ物の好みまで設定されていて、思い返してみると偏食っぽい食生活が描かれていました。このあたりも、今回の症状と関係があるのかもしれません。

おそらく、イクスンはすぐに帰国して、このままイクジュンによる移植手術を受ける流れになりそうですね。
「ジュンワンには秘密にして」というイクスンですが、ユルジェ病院にこっそり入院するんでしょうか。

今回、ジェハク先生の「世界のどこかにはイクスンという名前の人も居ますよね?」というセリフがありました。

これは後に、こっそりユルジェ病院に入院したイクスンの名前を、ジェハク先生が偶然目にして、ジュンワンに無邪気に「イクスンという名前の患者がいたんですよ〜」と話してしまい、イクスンの入院がバレるという展開があるのではないか?と想像してしまいます(笑)

もしくは、3話の木浦の病院の話から、みんなにバレないように、イクジュンが木浦の病院で移植手術をするという展開もありえます。
(イクジュンのライバル、ヒョンドの電話で「木浦の病院でも単独で移植手術をすることになった」という話がありましたね)

果たしてどのような展開になるのか…見守りましょう。

バンドシーン「もう忘れることにしましょう」

4話のバンドシーンの曲は、「もう忘れることにしましょう(이젠 잊기로 해요 )」。2016年に発売された曲で、シンPDとイ・ウジョン作家の過去作「応答せよ1988」のOSTの一曲です。

このバンドのシーンでは、イクジュンがひとりひとりと目を合わせながら歌うのですが、唯一ジュンワンだけ目を合わせない、という演出がありました。
これには、2つの意図が考えられます。
一つは、ジュンワンには言えない秘密(イクスンの病気)が出来たことによる、ジュンワンに対する複雑で申し訳ない気持ち。
もう一つは、この歌の「もう忘れることにしましょう」というメッセージを、ジュンワンには伝えたくない(イクスンと上手く行ってほしい)という気持ち。
また、演奏するジュンワンの切ない表情、そして「次の曲!」という一言も印象的でしたね。
ジュンワン&イクスンカップル、このまま終わってほしくない…><
ソンファの言葉の通り「お互いに別れる気持ちが無い限り、必ずまた会ったり電話するきっかけが生じる」ことを信じて今後の展開を待ちたいと思います。
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5話予告

5話では、ソンファの生活に変化が?!そして、最近分量が少なかったコンゴンカップルに動きが?ウィンターガーデンにも何か問題が起こっちゃうの〜〜??

と、物語の中盤らしく、またまたいろんな変化が起きそうです。

最後に

というわけで、「賢い医師生活シーズン2」の4話について解説・分析してみました…!

なお、解釈はあくまで勝手な分析(ある意味妄想)なので、もちろん、これが正解というわけではありません(笑)

ちなみに、この記事を読んで「韓国語を勉強しようかな〜」と迷ってる人が、韓国語をはじめてみるきっかけに。

また、韓国語を勉強している方が、勉強のモチベーションが上がったり、更に一歩踏み込んで、韓国の文化や歴史にも興味を持つきっかけになったら良いなと思います。(私も、まだまだ勉強中です!!)

それではまた、5話の記事でお会いしましょう〜!

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*画像はtvNからお借りしました