「賢い医師生活2」3話をさらに深く:字幕の狭間解説・演出意図を読み解く

韓国在住K-dramaライターMisa
「賢い医師生活2」3話を視聴済みの方にむけて、日本語字幕では伝わらないニュアンスや演出意図を解説・分析します!

「賢い医師生活2」では、細かい部分まで意味をもたせた演出、セリフや、日本語字幕では伝わりきれない小ネタなどが満載!

シーズン1に引き続き、韓国視聴者の間で話題になったことなどを参考にしながら、作品をさらに深く楽しむための私なりの解説・分析を行っていきます。
※完全ネタバレありなので、視聴済みの方が対象の記事です※

「賢い医師生活2」2話に関する記事はこちら

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3話のテーマ

2話が患者のストーリーの比重が大きかったのに対し、3話ではまた、1話のように患者のストーリーと各ラブラインの様子がバランス良く盛り込まれました。
全体を通して見ると、「様々な関係の変化」が描かれた回だったと思います。

ジョンウォン・ギョウルカップルの幸せな変化
移植を待つ二人のお母さんに訪れた変化
レジデント4年目(ジェハク・ソクミン先生)の変化
ウジュの成長・パパとの関係の変化
ソンファ・イクジュンの関係を変えるきっかけ
ジュンワンとイクスンカップルに訪れた危機
などなど
良い変化も、心配になる変化もありつつ、様々な登場人物たちのストーリーが描かれ、最後はみなさん「ああ〜〜ジュンワンよ〜〜〜(涙)」と思いながら見終わったのではないでしょうか。

では今回も、早速できるだけストーリーの順番に沿って、3話の内容を振り返ってみたいと思います。

ソッキョンのカリスマ

冒頭では、いきなり緊迫した妊婦の緊急手術にまつわるシーンが描かれます。一生懸命なミナ先生。そして、「私の時は〜」といわゆる「コンデ(꼰대)(=自分の時代はこうだったという話を持ち出して説教をする中高年)発言」をする姑。

そこに現れたのは、もやは産婦人科のカ・リ・ス・マ、ヤン・ソッキョン!!!!

予告にも使われたこの「今から、手術に入ります」というこのソッキョンのカット!!素敵でした〜!

シーズン2では、特に99ズの中でもソッキョンを演じるキム・デミョンが、元々の素晴らしい演技力に加えて、さらに脂が乗っているというか、まとうオーラにカリスマ性すら感じるのが印象的です。

なお今回は、コンゴンカップル(ミナ&ソッキョン)の分量は少なめだったので、4話以降に期待しましょう〜。

大学病院の日常

続いては、テンポのよいクラシック音楽が流れながら、患者であふれる大学病院の日常が描かれます。

ちなみに、以前も少し紹介しましたが、私はユルジェ病院の外観、そして内部も一部撮影に使われている梨大ソウル病院を利用することがあります。

実際にも、この写真にあるように、各待合室の前には、看護師さんたちが座っているちょっと高めのデスク✕PCが並んでいて、次の予約の調整や検査の予約、その他細かいことは全部、部屋の外でこの看護師さんたちがやってくれます。

ドラマの中でも、診察室の中の99ズたちは、患者さんとの診療をメインとして、「細かいことは看護師さんが外で丁寧に説明しますからね」というようなセリフがありますよね。

そんな形で、この外にいる看護師さんたちがとってもテキパキと対応してくれるので、自分も実際、患者として利用した時「とても効率的だな〜」と思いました。

病院ならではの韓国語

また、韓国語学習者の方には、ぜひこのシーンのところでのセリフにも注目していただきたい!

以前、このツイートでも紹介したとおり、「病院のお姉さんならではの韓国語(文法的にはおかしく、学習者泣かせな表現)」がたくさん使われています〜!

相手に敬語(시)をつけながら次の行動を指示しているはずなのに、自分の意志を表す「〜ㄹ게요」をくっつけた表現が、飛び交っているのですが、病院に行くと本当にこんな感じ(笑)
これこそがまさに、教科書には出てこないリアルな表現です。

頻繁に登場するアレ

ちなみに、シーズン2では、病院内のシーンでは頻繁に登場するこちらのブランド。

こちらのLABCCINは、今回作品のスポンサーでもあり、消毒剤やハンドウォッシュなどの商品を出していることから、コロナ以降は特に頻繁に見かけるブランド。

私も、コロナになって初めてオリーブヤングで買った携帯用消毒液が、このLABCCINでした。(それくらい、どこでも売ってるメーカーです!)

頻繁に出てくるのは、もちろんPPL(間接広告)であることも一番の理由ですが、引き続き手洗い・消毒は気をつけましょうという意味合いも少しあるのかもしれません。

賢医ファンの皆さんは、次の旅行の際にオリーブヤングやスーパーで購入してみても良いかもしれませんね!

奨学クイズ

イクジュンが、LABCCINのハンドウォッシュをクイズ番組のピンポーン!に見立てて、次の患者のプロフィールをギョウルに話すシーン。

ギョウル「よく覚えてますね」
イクジュン「首席だ」「”奨学クイズ”を?」
ギョウル「私は”ゴールデンベル”世代なので」
イクジュン「俺も”ゴールデンベル”世代だよ。”スターゴルデンベル”」

これは賢医おなじみの、完全翻訳者さん泣かせのセリフ(笑)

ここまで思いっきり番組名を使われたら、日本語に訳しようがないのですが、用語について解説しておきましょう。

奨学クイズ
1973年〜1996年まで放送された高校生のクイズ番組
ゴールデンベル
1999年〜2020年まで放送された高校生のクイズ番組
スターゴールデンベル
2004年〜2010年まで放送されたゴールデンベルのスピンオフ番組でスターたちが問題を解く形式

ここではギョウル先生は30歳、イクジュンは41歳の設定なので、青春が2000年代か1990年代か?のジェネレーションギャップを表しているんですね〜。

ちなみに、イクジュンの「首席」という日本語訳は、翻訳者さんの苦労が垣間見れるところ(笑)
「首席」と訳すことで、「イクジュンが”医大の首席”なほど天才だから」というふうに解釈させる訳になっていますが、実際のニュアンスは少し違います。
実際、イクジュンが言っているのは「기 장원(キジャンウォン)」という単語。
これは、ある期間中の勝者を表す単語で、このクイズ番組内でも”期間中のクイズ王”を表す言葉として使われました。(英語字幕では、”Quiz champion”と訳されています)

つまり、韓国語のニュアンスとしては、

イクジュンが実際にこの「奨学クイズ」に高校生の頃出演し、기 장원になったことがある

ということを意味しているんですね。(冗談の可能性もありますが、イクジュンなら十分にありえる)

ちなみに「奨学クイズ」という番組は100%企業出資の番組で、そのタイトルの通り、この「기 장원(キジャンウォン)」になった学生には、企業が大学4年間の授業料を奨学金として支援したそうです。
なお、これらの番組への出演をきっかけに芸能人になるケースも結構あったそうで、なんとあの「顔天才」の元祖と言われるチャウヌも「ゴールデンベル」の出身なんだそうです。(天才は顔だけじゃなかったのか!!!)

”教授”と現場の医師たち

続いて印象的だったのが、「賢い医師生活」シリーズ唯一のほんとうの意味での「悪党(ピルラン)」的存在、チョン・ミョンテ教授の診察シーン。その後の、ジュンワンの診察シーンと対比させる演出が印象的でしたね。

なお、ここの日本語字幕で一つだけ補足しておきたいのが、チョン教授の患者への最後の一言。

他に質問は?

と、重要なニュアンスを省略してしまってるのがちょっと残念。

ここは、後のジュンワンのセリフと対比させることが大事なので、

気になること、無いですよね?

と、実質、これ以上患者に質問をさせないような言い方をしたという点が大事だったと思います。
(ジュンワンは、逆に「他に、気になることは?」と聞きましたね)

そしてこのチョン教授、外来診察だけではなく、治療でも「もはや現役ではない」姿が描かれていました。
ゴルフ仲間の国会議員の気胸のチューブ挿入シーンでは、20年以上ぶりの処置に悪戦苦闘。

医師のキャリアの説明の記事でもご紹介したように、大学病院で助教授以上になると、出世のためには患者の対応だけではなく、講義や論文での実績も必要。

特に、あまり患者に関心がなさそうなチョン教授は、患者の対応は基本、後輩医師たちに任せて、出世のための活動を優先してきたのではないでしょうか。

なお、このシーンは、国会議員というだけで外来を中断してまで駆けつけるチョン教授もさることながら、というこの国会議員の方も、非常に権威主義的な人物。

実質的に処置に慣れているレジデントではなく、あくまで「教授」でなければ信頼して任せられない…そんな、こだわりの結果、痛い思いをするというのが痛快でした。

「こういう処置は、レジデント(専攻医)の先生が一日に何回もやるので、一番慣れている」

というセリフからも、やはり「賢い医師生活」でも中心となっているギョウル先生、ミナ先生、ジェハク先生のようなレジテントの先生たちが、現場で一番忙しく働きまわっている存在なんだな〜ということがわかりました。

ちなみに、基礎知識の記事で「3話では、ジェハク、ソクミンの専門医試験が終わってるのでは?」と予想しましたが、やっぱりそのとおりでしたね!

おかげで3話からは、ジュンワン ✕ ジェハクコンビが復活!!
そしてやはり、ソクミンは外の病院へ。4話以降では、送別会の様子を通じて、その想いなども描かれるのではと思います。

イクジュンのダンス

続いて3話では、ソンファの「あしながおじさん」の活動も新しい展開を見せます。金銭的支援だけから、手術のサポートまで。

ここでは、木浦の病院のペク・ヒョンドという、イクジュンの元ライバル(本人だけが知らなかったw)も登場します。

ここでこのペク・ヒョンドの声で特別出演したのは、アン・チャンファン。「刑務所のルールブック」に出演していましたね。

最後のエンドロールで、しっかり「声の特別出演」と名前が出ていました。現在、「月刊家」というドラマにも出演中ですが、果たして今後、実際にも登場することがあるのかな…?

そして、ソンファと食堂で話したイクジュンが、小躍りをしながら去っていくこのシーン。コミカルな動きは当直でも相変わらずキレッキレです(笑)

「パク・ジニョン(J.Y. Park)にハマって、骨盤が逝ってしまった」という話の流れから、ここで流れたノリノリの曲はもちろんJ.Y. Parkのもの。この曲のタイトルは、「離れないで(날 떠나지마:私を離れないで)」。

実はこの歌の歌詞には、「僕の愛から去った君が もう一度戻ってくることを僕は知っている」という内容が含まれています。
ノリノリダンスを踊っただけに見えて、実は今のイクジュンのソンファへの気持ちを代弁するような曲の選択になっているんですね!(こういう細かいこだわりが本当に素晴らしい!)

ソッキョンと母

今回、コンゴンカップル(ミナ&ソッキョン)は分量は少なかったのですが、このソッキョンとお母さんの食事のシーン。

あ!この場所は!!!と思った方も多かったのではないでしょうか。

そうです、1話でミナ先生が一人寂しく、二人分の料理を食べていた、あの「病院前のステーキハウス」ではありませんか!!!

ソッキョンの後ろに映るワインセラーや、お母さんの後ろのカーテンの形が、1話の場所と一致しています。

なお、このシーンでお母さんが

「テレビだって2人で見るほうが面白い」

と言っているセリフ。1話のバンド直後のシーンで解説したのと同じく、こちらも”テレビ”という部分は、実際は「新西遊記も」と具体的なバラエティ番組の名前を言っています。

99ズを演じる俳優たちがそうであるように、「99ズは新西遊記が好き」という設定はもう、シーズン2では固定なんですね(笑)

ウィンターガーデンの未来!?

そして、2話で我慢したウィンターガーデンファンを喜ばせるような、ギョウル&ジョンウォンの幸せシーンも、3話の大きな見どころでした。

遂にバレた?!

今回も、始まりはやはり病院のこの入口から。1話の解説で、この二人のシーンではハートになっていることを解説しましたが、今回もしっかりハートになってましたね!(他の人だと違うマークになってるので、確実に意図的な演出〜!)

遂に、「病院のみんなに、秘密恋愛がバレてしまう!?」と思いましたが、ジョンウォンの普段からのジェントルさが邪魔して、なかなか気づいてくれない病院のみなさん(笑)
ここ、最後のカットで、ソンビンが「GS(一般外科)に行けばよかった」という姿を見て、ソクミンが嫉妬してる表情が見逃せませんね。

手を繋ぐ二人

さて、二人がソンファからもらった車で移動するシーンでは、この二人の未来を暗示するような演出がいくつか見られました!
まず、意味深に挟み込まれた、この後部座席からのカット!!!みなさん、これを見てどう思いましたか〜?
中央で手をつないでいる二人。そして車の前方には緑色のライト。そして二人の車が底に向かって直進していく様子は、二人の結婚式を暗示しているようにも感じられました。
ここまでは、私も読み解いたのですが、ここでまたまた凄すぎる韓国視聴者の分析を一つご紹介。
それは、二人が手をつないだ直後に、画面上に二人の手と、車で通り過ぎた場所の看板が同時に映り込むカットがあります。これをよく見ると、"Wedding&party"と書かれた看板だということ!!!
一瞬なので、再生速度を一番遅くしてやっと読み取れるかどうかという感じなのですが、確かにそう書かれています!!
いや〜、これ発見した人すごすぎる(笑)そして何より、細かすぎて伝わらないかもしれないディテールまでこだわる演出の凄さ!!!(拍手)

公園シーンの演出

さらに、その後、二人がキスをしたギョウルの家の近くと思われる公園。ここも二人を明るく照らす照明。車のライトまで点灯させて、二人を祝福しているような演出でした。

その上、最後はKTX(韓国の新幹線)まで通り過ぎるというこだわりぶり。

これきっと「夜の時間にKTXが横を通り過ぎる公園」にこだわって撮影したのでしょう!

そして、通り過ぎるタイミングに合わせて撮影をするのはとても大変だったのではと思います。(この公園のロケ地はぜひ特定して行ってみたいですね!)
なお、このKTXの演出は、2つの意味に捉えられます。「速度が早い」ということで、二人の恋愛が思ったよりも速いスピードで展開し、やはり先ほどの暗示の通り結婚まで行くこと。(神父になりたかったジョンウォンが、神父の前で新婦と幸せを誓うわけですね〜笑)
そして、韓国では「速度違反=できちゃった結婚」を意味するため、更に深ヨミすると、ギョウル先生がまさか◯娠??、そんなとこまで妄想できてしまいますが…初恋愛の二人にとってはちょっと刺激的すぎるので、やはり結婚ぐらいまでが描かれるんじゃないかな〜と思います。
こうしてギョウルを送っていたジョンウォンですが、そのまま?朝早く?に、実家へ向かいます。
この時、着ていたトレーナーの”OLIVER”を見て、ソンファを演じるチョン・ミドとジェハクを演じるチョン・ムンソンのミュージカル「もしかしたらハッピーエンディング」の男性主人公Oliderと関連付けたのでは?と思った私は、またまた深ヨミ病です(笑)

観に行った時に購入したパンフより。

ちなみに、このミュージカル、別のキャストの回しか見られなかったんですが、めちゃくちゃ良かったです!!

ウジュの成長

続いて、1年で大きく成長(しすぎた)ウジュが登場!やはり身長だけじゃなく、声もちょっと変わった感じで、子どもにとっての1年の大きさを感じさせます。

シーズン1が大ヒットしただけに、シーズン2では、PPL(間接広告)もかなり多いのですが、ウジュとイクジュンのシーンで思いっきり登場していたマクドナルドは、スポンサーであることはもちろん、ウジュを演じるキム・ジュンくんが、CMにも出演しています!

このシーンで着ていたウジュの衣装は、マクドナルドカラーを意識した感じだったのではないでしょうか(笑)
そして、もちろん外見だけでなく、精神的にも成長したウジュ。「お父さんは、もっと大きな宇宙(ウジュ)を救うのに忙しいんでしょ」と話すウジュを見つめる、イクジュンの瞳も素敵でした。

シーズン1後に、プライベートでも第一子が生まれたチョ・ジョンソクは、「自分の子どもも、大きくなったらこんなこと言ってくれるのかな〜」なんて思いながら演技したのかな〜なんて思ったり。

次回以降は、このシーンの会話から、ウジュとイクジュンのキャンプに、ソンファも参加するのかどうか!?も楽しみです。

イクジュンと朝コーヒー

続いて、朝の8時ごろに終わったイクジュンの手術。科長の弟さんの手術ということで、科長と一緒にコーヒーを飲みに行こうとしますが…「コーヒーおごってください」と言った後に、「やっぱりやめた」というイクジュン。

このシーン、イクジュンが科長と、一緒にコーヒーを飲むのを断った理由については、みなさんどう思いましたか?
私は、2つの可能性があるな〜と思いました。

一つは、科長への配慮。自分はこの後、継続して外来が始まるため、目を覚ますためにも「コーヒーをおごってください」と言ったイクジュン。

しかし、弟が心配で手術中も休めなかったであろう科長は、この後、別の移植手術があり、それまで少し休む時間があるわけです。

手術まで少しでも休むべき科長に、コーヒーを飲ませてしまったらますます眠れなくなってしまう、そんな事をとっさに考えたのかもしれません。

そしてもう一つは、ソンファ。このシーンの直後に、ソンファが自分の部屋でコーヒーを淹れるカットがあったのですが、

ソンファが病院に来るスケジュールをもちろん把握しているであろうイクジュンは、外来が始まるまでの時間に、「ソンファと一緒にコーヒーを飲むこと」も頭に浮かんだのかもしれません。

実際は、その後、ソンファの部屋にソンビンが訪ねてきたので、イクジュンとソンファのコーヒーは実現しませんでしたが、もしかしたら、イクジュンは部屋の前には来たのかも…!?(そこで前みたいに部屋まで入らないのが、現在の距離感!?)

ちなみに、イクジュンが自分の部屋に戻ってきたときに、ちらっと写り込んだこの同じ部屋の先生。

これこの後の展開の伏線かな〜と。例えば、イクジュンと同じ部屋の医師として、後からまた誰かしら豪華俳優がカメオで出演するとか…(もしや、あの人???)

十分にありえますね。これは記憶しておきましょう〜。

ジュンワンと後輩たち

次のジュンワンと、実習生ホンドのシーン。ここでは、シーズン1で間違えて髪の毛を剃ってしまったあのインターンではない方の、もうひとりのインターン医師、イム先生も登場。(写真左)

ここでジュンワンがホンドに不意打ちで投げかけた「心臓移植で最も基本的な適合条件は?」という質問は、その後のミンチャンの移植ストーリーの伏線にもなっていました。(なぜ、入院したばかりのミンチャンが、ずっと待っているウンジよりも移植の順位が高かったのか?=血液型がA型だったから)

難易度がバラバラで、出題範囲が広すぎる質問を投げかけて、困ったホンドを楽しんでいるジュンワンを見て、インターンのイム先生も思わず

先生は、俺がCSに行くと知っているよな?

と、ジュンワンと同じ胸部外科(CS)を選択したことを心配します。

ここは実は、韓国語では、

先生が、俺が”フィックスターン”なのを知ってるよな?

と言っていて、フィックスターン(Fixed interm)についての説明が字幕で書かれています。

インターンが、レジデントとして採用が確定した専攻科で、残りのインターン期間を勤務すること
先日記事で、インターンまでが專門を決めずに色々経験する期間であることや、レジテントが専攻医であることを記事で整理したばっかりだったので、すっと理解ができました!
ちなみに、このCS(=胸部外科)とGS(=一般外科)のような略称も似通っていて、わからなくなりますよね…。
ということで、このあたりの略称についても、記事に追記しておきました!
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江南の薬剤師はやっぱり…

そして、3話で一番、色んな意味でテンションが上ったのが、やはりこちらのシーンでしょう!!
バイオリニストの患者の兄で、江南で薬局をしている…のは、やっぱりイ・ギュヒョンだった!!(笑)

やっぱり、というのは、実は2話で「江南・薬局・ユ氏」という情報が出た時点で、多くの韓国視聴者がイ・ギュヒョンがカメオで出演することを予想していたからです。

これは、「刑務所のルールブック」にて、イ・ギュヒョンが江南出身の薬剤師で麻薬中毒のユ・ハニャンというキャラクターを演じたことによるもの。

このシーンのメイキング映像では、「刑務所のルールブック」で共演したジュンワン役のチョン・ギョンホと親しげに話す様子や、チョ・ジョンソク、チョン・ミドとは初対面であったことなどを垣間見ることができます。

また、突然監督から「今度は、今の演技をへロイ(ユ・ハニャンの愛称)バージョンでやってみて」と無茶ぶりされて、「もう覚えてません(笑)」というやり取りもありました。
なお、「刑務所のルールブック」を観た方向けのネタですが、出演後イ・ギュヒョンが自身のInstagramで、
はい、江南で大きな薬局をやっているユン・ハニャンです。
彼女がいて、名前が◯◯です。

 

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と、コメントしていて、面白かったです(笑)◯◯のところは、実際はあの人の名前なのですが、ネタバレにもなるので、気になる方はインスタの方でご確認ください!

このシーンでは、イ・ギュヒョンの登場はさることながら、ここまでソンファとイクジュンの関係に影響を与えるような、大きなアシストをしてくれるとは思いませんでした…!

この話を受けて、4話以降、ソンファのイクジュンに対する対応がどのように変わっていくか?楽しみですね。

バンドシーン「僕は君が好き」

3話のバンドシーンの曲は、「僕は君が好き(나는 너 좋아 )」。2016年に発売されたジョ・ヨンピルという歌手の曲です。
予告のソファの"I like you~"が、まさか曲のタイトルだったなんて!!

アップテンポで、曲名を聞いたジョンウォンが「殺す気か〜!」と反応していたぐらい、演奏が大変な曲。
メイキングを見ると、まさにジョンウォンのドラムが特に大変だったようですね〜!

歌詞の内容は、

まだ、愛を知らない。でも、僕たちは良いんだ。
君の告白が僕をときめかせるけど、そういう言葉は難しくて嫌い。
でも、僕は君が好きで、愛かもしれない。
となっていて、実は、友達と思っていたイクジュンから突然の告白を受けて戸惑う、ソンファ側の気持ちを歌っているような内容です。
しかもこれ、イクジュンがリクエストした曲ですよね。
先ほどの、JYPの曲といい、今回の3話のイクジュンは、直接的には何もアクションしていないように見えて、間接的にソンファにメッセージを送っているような感じですね!
作家さんもホント、よくこういうピッタリの曲を選ぶよな〜と感心してしまいます。

ジュンワンの衝撃

そして、3話で最も衝撃だったのが、最後のジュンワンに訪れた危機。

まずは、イクスンの電話のたびに登場していた「セジョン」が実は男だった〜!という展開。

しかし、これも実は、韓国視聴者の間では、早くから予想されていたことだったため、私はこの事実よりも、先ほどの薬剤師役に続いて、またもや韓国視聴者の予想が見事にあたったことに驚き(笑)

なお、「セジョン」という名前は、女性でも男性で存在する名前。ニュアンスは全然違うかもしれませんが、日本の名前でいうと例えば、「ひかる」とか「つばさ」とか、そんな感じでしょうか。

セギョンが男であることだけではなく、ジュンワン✕イクスンカップルの雲行きが怪しいこと自体、2話あたりから視聴者の間では心配されていました。

自分が嬉しいときに、たまたま相手は最悪な状況…そんなどうしようもない、ちょっとしたすれ違いをきっかけに、どちらかが我慢することを覚えてしまうと、それはもう黄色信号。

これまでイクスンの電話の内容から、セジョンに関する情報を整理してみると…

イクスンの隣の部屋に住んでいる
イクスンより半年前に来てすでにロンドンっ子
人種差別を受けた時もすぐに相談
セギョンとセギョン友達カップルと4人で2泊3日で旅行に

ということに。セギョンが男性だとすると、友達カップルとダブルデートのような構図で、2泊3日の旅行に行ったことになりますよね。

いくら、イクスンが軍隊生活で、アン・チホン先生のように、友達の多くが男性とは言え、さすがに泊まりの旅行がダブルデート状態なのを彼氏に言わなかったというのは、2人の信頼関係に影響を与えそうです。

ちなみに、今回「セギョンがゲイなのでは…?だからイクスンは気にしてない?」という意見も視聴者の間で多く上がりましたが、皆さんはどう思われたでしょうか?

私はなんとなく、3話のセギョンの話し方のトーンから、むしろセギョンはイクスンに女性として関心があるんじゃないかな〜と思いました。

さらに、「指輪返送事件」にも、セギョンが絡んでいる可能性もあるのでは??と。

例えば、イクスンの不在時に、セギョンがたまたま郵便局員と出くわし、韓国の彼氏らしき人から来た指輪であることを確認して、わざと「隣にそんな名前の人は居ない」と言った、など。(国際郵便だと、内容物をラベルに細かく書くので、指輪であることはわかったはず)

というのも、1話でイクスンとの電話の後に、ジュンワンが指輪の入った小包の箱をラベルが見えないようにひっくり返したのが、どうもずっと気になってるんですよね〜。

ラベルには、確かにRETURNと書かれてるんですが、更に詳細の理由をチェックする欄のようなものがあるようにも見えるんです。

もしかして、ここに単に「不在」だったのか、何かしらで「その住所にその人は居ない」ということを確認したのかといった、さらなる情報が書いてあり、ジュンワンはそれが、ちょっと気になりながらも見ないようにした、という演出だったのかも、と思いました。

このあたりの謎解きも、今後楽しみです。

でも、どちらにしても、イクスンとジュンワンには危機を乗り越えてほしいですね〜〜!

4話予告

4話では、このままジュンワンとイクスンの関係が、ついに重大局面に!?そしておそらくそこにイクジュンがついに介入?

ジュンワンに訪れたピンチを通じて、仲間がつらい状況の時、どうやって心の支えになるのかという、99ズの友情の深さも描かれそうです。

そして、ソンファとイクジュンの関係の変化も!?
4話も、楽しみでなりません。

「賢い医師生活2」公式グッズ

最後に

というわけで、「賢い医師生活シーズン2」の3話について解説・分析してみました…!

早くも4分1が終わってしまい、4話以降は更に各ストーリー、ラブラインの展開も加速することでしょう。

なお、解釈はあくまで勝手な分析(ある意味妄想)なので、もちろん、これが正解というわけではありません(笑)

みなさんそれぞれが、作品を深く理解するきっかけになったら嬉しいです!

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*画像はtvNからお借りしました