2022年百想芸術大賞:受賞結果・理由・コメント一挙紹介!/ドラマ作品①

韓国ソウル在住
ブロガーMisa
2022年百想芸術大賞のTV部門のドラマ作品の新人賞・人気賞・芸術賞・脚本賞・助演賞の受賞結果・理由・コメントを翻訳して一挙にご紹介します!

今年のテーマ・審査方法

2022年5月6日に開かれた第58回百想(ペクサン)芸術大賞。

昨年に引き続き、TikTokを通じて日本からも授賞式中継を無料で視聴することができたため、視聴された方も多かったのではないでしょうか。TikTokを通じて全世界でも107万の接続があったそうです!

ただ、日本語字幕がなかったため、「細かいところまでわからなかった」という方、また「中継を見逃した」という方に向けて、この記事ではTV部門のドラマ作品の受賞結果・理由・コメントを紹介していきたいと思います。

今年もこだわりたいのは、受賞者発表直後に読み上げられる、授賞理由の部分まで紹介すること。

短い文章ですが、その内容を聞くと「作品や俳優の演技のどの点が評価されたのか?」「韓国ではどんな点が評価基準なのか?」を知ることができます。

なお、百想芸術大賞の審査が納得感があるのは、1965年から開始された歴史がある賞にもかかわらず、つねにトレンドや視聴者ニーズの変化に合わせて評価対象や基準自体を見直す努力が行われていること。(これがまさに韓国らしく、韓国ドラマの進化のスピードとも共通する部分)

国内の記事によると、今年に関しては、

本格的な審査をする前に国内およびグローバルOTTの主要関係者、ドラマ・芸能・映画製作会社代表、大衆文化評論家、作家、PDなど各界の大衆文化芸術界専門家とシンポジウムを開催。急変するコンテンツ消費パターンや制作・公開方式など生産トレンドを分析し、審査基準適用可否について議論を行った。

業界の声を聞くために実施する専門家事前アンケート調査は、昨年より10人増えた30人が参加。審査委員推薦委員会を経て委嘱された部門別審査委員が事前アンケート調査結果を参考にして、最終候補を選定した。コンテンツがあふれる中で様々な作品を均等に検討し、1次候補選定から2次審査、授賞式当日行われた3次審査まで公平性を生かすために努力を傾けた。

ということ。また、具体的に「各賞の受賞者がどのような経緯で選ばれたのか?」についても記事が出ていました。そこまで明かすのが凄いですよね〜)

今年は、そのあたりも含めて紹介していきたいと思います!

今年のテーマは、”다시,봄”。直訳すると「ふたたび、春」。韓国では4月末に様々な規制も緩和され、最近、野外ではマスクも任意になりました。

「コロナが遂に終わった〜!」という感じがあるので、長かったコロナによる”冬”が終わり、やっと”春”に。そして、”봄”には「会う」という意味も掛けられています。

2年ぶりに、会場には観客が…!

そして、再び会えたパク・ボゴム!おかえり〜〜!

それでは、実際に賞が発表された順番に、紹介していきます。(長くなるので、記事は二つ分けて作成します。この記事では、新人賞・人気賞・芸術賞・脚本賞・助演賞まで)

なお、こちらの記事では事前に各賞の予想もしていますので、まだ見ていない方は、是非読んでみてください。

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新人演技賞(男性)

まずはじめは、新人演技賞(男性)。プレゼンターには、昨年の新人賞受賞者、イ・ドヒョンとパク・ジュヒョンが登場しました。

そして、新人演技賞(男性)の候補者はこちら!

*左から
ク・ギョファン(D.P.−脱走兵追跡官−)
シン・スンホ(D.P.−脱走兵追跡官−)
ユ・インス(今、私たちの学校は)
チェ・ヒョンウク(二十五、二十一)
タン・ジュンサン(ラケット少年団)
結果は…
「D.P.−脱走兵追跡官−」のク・ギョファンが受賞!(予想的中!)
授賞理由:個性的で安定感のある演技力で、Netflix「D.P.−脱走兵追跡官−」ハン・ホユル役を完璧に演じきり、その魅力を爆発的に視聴者に知らしめたという称賛を受けました。

映画「モガディシュ」にも出演したこともあり、韓国国内では「2021年いちばん輝いた俳優=ク・ギョファン」という認識。なのでこれは納得&想定通りの結果でした。

審査過程:「言うまでもなく、ク・ギョファンだろう」という意見が優勢。満場一致で決定した。「初のドラマ出演だったということ自体が驚くほど、自分だけのカラーで演じた」との評価。
まずは相棒のジュノを演じたチョン・ヘインと熱い抱擁…!
一番最初なので、「マスク、取るの…?」と戸惑うところから始まった受賞コメント。
受賞コメント:「D.P.」のホヨルのセリフを思い出します。彼が「ヒョンはニュータイプだ」というセリフがありますが、そのおかげで新人賞をもらえたようです(笑)
一緒に呼吸を合わせた「D.P.」チーム、そしてチョン・ヘインさんとは、1人2役のようにお互いの感情を共有していました。ヘインさん、とても感謝しています。
チョ・ヒョンチョルさん、シン・スンホさんとは本当に素晴らしいシーンを一緒に作って楽しかったし、ずっと想い出のように残っています。

チョ・ヒョンチョル(聞いてるところ写してほしかった〜)

シン・スンホは、写りました…!(いじめる先輩役)

最後に、(「D.P.」を手掛けた)ハン・ジュニ監督とは10年前に初めてお会いしてたのですが、決して短くない時間、私を見守ってくれて、ホヨルという役を与えてくださって、本当にありがとうございます。

なお、ク・ギョファンは、現在39歳なので、ドラマ部門の新人としては遅咲きですが、2017年の映画「夢のジェーン」で、第54回百想芸術大賞 映画部門新人賞も受賞しています。

受賞コメント動画はこちら(字幕なし)

ク・ギョファン出演映画「モガディシュ」は、今年の映画部門で作品賞&監督が大賞を受賞!日本7月公開予定です。

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新人演技賞(女性)

続いて、女性新人演技賞。候補者はこちら。

キム・へジュン(調査官ク・ギョンイ)
イ・ヨン(未成年裁判)
イ・ユミ(今、私たちの学校は)
チョン・ホヨン(イカゲーム)
チョ・イヒョン(今、私たちの学校は)

結果は…

「調査官ク・ギョンイ」のキム・へジュンが受賞…!(予想ハズレ)

授賞理由:「調査官ク・ギョンイ」でサイコパス、ケイ役を、自分ならではのカラーで表現し、新鮮で中毒性のあるキャラクターを完成させ、視聴者を魅了しました。

右、よりによってこのカット…(笑)

審査過程:2次審査では、イ・ユミとキム・ヘジュンの接戦に。イ・ユミは「『イカゲーム』に続いて『今、私たちの学校は』でも良い演技を見せた」と評された。キム・ヘジュンは「彼女オリジナルの色でキャラクターを表現した。イ・ヨンエの演技がさらに特別になれたのは、キム・ヘジュンのおかげだ」と評された。2次でも決めきれず、3次審査で3対4でキム・ヘジュンに決まった。
これを読んで、「結局、その作品の演技だけじゃなく、その年の活躍全体を加味するのね〜」とまた一つ学んだ私。(来年の予想的中率向上のために…!)

そして、印象的だったのが、受賞の瞬間、ややパニクる本人を、横でお母さんのように抱きしめてた、チャン・ヘジンさん…!
(同じ事務所でもないようだし、共演したっけ…??とにかく、仲が良さそうです)

「全く予想してなかった…」という感じで、かなり驚いた様子で壇上に上がったキム・ヘジュン。

受賞コメント:正直、私が候補に上がっただけでも周りから「奇跡だ」と言われたので、期待せずに来たんですが、このような価値ある賞をいただき心から感謝します。はあ〜、すいません><(一同拍手)私は、ク・ギョンイを撮影しながら本当に幸せだったんですが、それだけ一緒に作品を作った方々が真剣だったので、この賞はク・ギョンイを愛してくださったすべての方のための賞だと思います。
そして、監督、作家、スタッフ、家族に感謝を述べたあと…

最後に、ク・ギョンイ先生である、イ・ヨンエ先輩。オンニと一緒に演技ができて、同じ画面に映ることができて、本当に幸せでした。忘れられない貴重な想い出となりました。今はまだ、足りないところが多いですが、観ている方が少しでもより幸せになって、癒やされるように、いつも心を込めて、温かい気持ちで演技したいと思います。

ここは、イ・ヨンエを「オンニ」と呼んでいたのが、印象的でした…!イ・ヨンエほどの大先輩を、これくらい年が離れた後輩が「オンニ」と呼べるのは、相当関係性がある証拠。

実は彼女は、「キングダム」シリーズでは、韓国視聴者からは演技についてかなり手厳しい評価を受けていました。

今回の「ク・ギョンイ」では、演技良くなったな〜!と思っていたのですが、最後に受賞予想から外したのも、やはり韓国視聴者からは賛否の声があったから。演技のトーンが好みが分かれるのかもしれませんが、結果的に、審査員はしっかり評価してくれたようです。

受賞コメント動画はこちら

TikTok人気賞

続いては、昨年より早くTikTok人気賞が発表されました。この賞は唯一、視聴者の直接投票によって選ばれる賞で、最近ではグローバル規模で各俳優たちの「ファンダムの戦い」になっています(笑)

プレゼンターには、ミンホ(SHINee)、チェ・スビン。Netflixの「ザ・ファビュラス」というドラマのPRで登壇。

この賞は、投票経過もネット上で公開されていたので、受賞者は事前にわかっていましたが…

ジュノとキム・テリが受賞…!

全体、328万票あまりのうち、ジュノが101万票(30%)、キム・テリが75万票(22%)を獲得。(二人で50%以上…!)

ここでのハイライトは、ハグしようとしたジウンことチェ・ヒョヌクを席に座らせてから向かうキム・テリ…!(笑)

そして、受賞コメントはこちら…!

受賞コメント:この賞を私に与えようと、本当にたくさんのファンの方々が昼夜問わず一生懸命投票してくださって、私に愛を送ってくださったという話を本当にたくさん聞きました。実は、こういう賞を個人的にもらうのは初めてなんですが、何より時間を捻出して私に投票してくださったすべての方へ、感謝の気持をお伝えしたいです。

見守るイ・セヨンも嬉しそう…!

加えて「袖先赤いクットン」をたくさん愛してくださって、私、2PMジュノを愛してくださる方にもこの栄光を捧げたいです。
賞がとても重たいですね…。これからもっと、素敵な人間になって、良い活動で皆さんにお返ししたいです。心から、ありがとうございます。

そして、キム・テリ…!ホント可愛かった…!コメントも、ヒドっぽさ満載…!

受賞コメント:わぁあ…私、今回は本当に緊張しないと思ったのに、さっきレッドカーペットの前から急に心臓がドキドキしたんですよ。だから今、コメントもちゃんと言えるかどうか…よくわかりません。ベストを尽くしてみますね(←この辺の言い方、すんごいヒドっぽいw)

う〜ん、えーっと…あ!この投票システムについて、今回よくわかったんですが、何というか、ファンの方々で戦争だったと聞きました。だからファンの方に、それから家族、事務所のみんな、一生懸命投票してくださった全ての方に、まず本当に感謝の言葉を伝えたいです。

う〜ん、「二十五、二十一」は…。何か言葉で表現しきれないくらい、私にとっては意味のある作品です。何か言葉で表してしまうと、その価値が薄まったりしてしまうものだから…。それくらい私には、大きな意味のある作品で。はあ…。私を、より素敵な人にしてくれたこの「二十五、二十一」という作品へ。ナ・ヒドへ。
「ありがとう」という言葉を伝えたいです。

う〜ん…う〜ん、思い出すんだ…す、すいません。。ほんと思い出せませんね(汗)多分、最後まで思い出せなそうなので…ここでシメなきゃいけないようです。
愛してくださって、本当にありがとうございます。

あぁ…思い出しました(笑)
私が、大きな経験をした後に、次の大きな出来事が来る前まで、いつも自分の人生の指標となるフレーズを決めておく方なんです。
今、私にとってそれは「他人をもう少し信じよう」です。

だから、この人気賞を、この人気を、一度信じてみようと思います(笑) 本当にありがとうございます…!(一同拍手)

間も無く、チェ・ドンフン監督の新しい映画「宇宙、人」が公開になります。皆さん、そちらもたくさん応援してくれたら嬉しいです。
私は、すごく嘘がつけない人間なんですが、期待しても良いです!!!(笑)ありがとうございます。
受賞コメント動画はこちら

芸術賞

続いて、芸術賞。こちらはTV部門の芸能、教養番組も含まれます。ノミネートはこちら…!

クォン・テウン(覆面歌王、シンガーゲイン2、風流大将、スーパーバンド:音楽)
キム・ハヨン(赤い袖先:撮影)
オム・ヨンシク、キム・ダヒ(ユミの細胞たち:アニメーション)
チョン・ジェイル(イカゲーム:音楽)
チェ・ギョンソン(イカゲーム:美術)

結果は…

「イカゲーム」音楽のチョン・ジェイルが受賞…!(予想ハズレ)

いや〜、「イカゲーム」では確かに音楽も素晴らしかったのですが、美術も素晴らしかったので、音楽なのか美術なのかを予想するのは本当に難しい…!

審査過程:「イカゲーム」音楽、美術、「覆面歌王」などのクォン・テウン監督の三つ巴で、4対2対1で、チョン・ジェイル音楽監督が選ばれた

くぅ〜、やはり、だいたい最後の2つまでは絞れてるんですけどね…。そのどっちなのかを当てるにはまだ修業が必要なようです(笑)

私的には、「そもそもあの美術(ビジュアル)がなければ、世界の人々が「イカゲーム」を観始めなかったのでは?」と思ったので美術を選んだのですが、審査員の方のコメントによると…

”ドラマと映画の音楽というものは、作品にどれだけ寄与するかが最も重要なポイントだ。他にも良い音楽が多かったが、「イカゲーム」ほど創意的で圧倒的な音楽はなかったのではないかと思う”

ということでした。

受賞コメント:チョン・ジェイル監督は、映画「パラサイト」の映画監督でもあるんです。私が「パラサイト」を観て、すごく気に入って「イカゲーム」の音楽監督をお願いしたんです。

2時間の映画だけをやられてきた方なんですが、(イカゲームでは)8時間分の音楽を埋めるために、私と頭を突き合わせながら、本当にたくさんの苦労をしてくださいました。私が作業室に伺うたびに、私の想像力を超えるカッコいい音楽を聞かせてくれて、とても私を驚かせたし、幸せにしてくれたんです。改めて感謝を申し上げます。

調べてみると、チョン・ジェイル監督は、あの坂本龍一にも一目置かれている方だそうです。(しかも1982年生まれの若手で、なかなかイケメン…!笑)

受賞コメント動画はこちら

脚本賞

続いては、脚本賞。ナビゲーターには、6月に始まるドラマ「インサイダー」の広報のため、カン・ハヌルとイ・ユヨンが登場…!


そして、候補はこちら。

キム・ミンソク(未成年裁判)
ユン・ソンホ、キム・ホンギ、パク・ヌリ、チェ・ソンジン、ガン・ジヒョン(こうなった以上、青瓦台に行く)
ペク・ミギョン(Mine)
イ・ナウン(その年、私たちは)
ファン・ドンヒョク(イカゲーム)

結果は…

「未成年裁判」のキム・ミンソクが受賞…!(予想的中!)

授賞理由:青少年の犯罪とそれを取り巻く社会の責任を鋭く突いて、視聴者たちに深い響きを与えた。

ここは、私的には、ほとんど迷いなく予想したのですが、実際の審査過程では意見が割れたんだそうです(意外!)

審査過程:審査員の意見が割れ、審査に審査を重ねた。2次審査で、1人1作品への投票では決まらず、結局7名で2票ずつ投票することにした。その結果
「未成年裁判」「こうなった以上、青瓦台に行く」がそれぞれ5票、「Mine」「その年、私たちは」が2票ずつを獲得。最後に決選投票をして、「未成年裁判」が4票、「こうなった以上、青瓦台に行く」が3票の僅差で、新人作家が先輩たちをやぶって脚本賞を受賞することになった。
審査員コメント:「こうなった以上、青瓦台に行く」は、コメディというジャンルがなかなか発展しない現状市場において、勇気とバランス感覚を持って政治風刺を描いたという点で高い評価を受けた。
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「未成年裁判」は、大衆の視線と現実の間でバランスを取りにくかったにもかかわらず、ドラマ的誇張を除いては重要な点を逃さずに描いた点が評価を受けた。ある審査委員は、「取材だけでただ書いた作品ではなく、キャラクターを通じてバランスをとろうとする方式の新しい枠組みを作った。
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私も「青瓦台〜」は、かなり面白く観た作品だったのですが、やっぱり完成度と視点の深さという意味では、「未成年裁判」が圧倒的だと感じました。

ただ、これだけ「青瓦台〜」が評価されたのを見ると、やはり韓国の人たちにとって「斬新」であることって、めちゃくちゃ大事なんだということを改めて痛感。(ほんと新しいものが大好き!)

作家の代わりに、制作会社代表が壇上へ。

実際の、キム・ミンソク作家はこの方…!「未成年裁判」がデビュー作の新人作家です。

Netflixの動画では、こうやって登場してたし、どう考えても受賞しそうだったので、会場に居ると思ったのですが、やっぱり不参加><

脚本賞を獲る作品って、私も毎回大好きで、作家さんも大好きになるのですが、3年予想&視聴してて、まだ一度も受賞作家が授賞式に参加したのを観たことがありません…!(笑)それぐらい、作家さんって前に出たがらない人が多いんですよね。

でも、そういう作家さんの作品のほうが好きです(笑)

代理コメントでは、監督、俳優スタッフたちへの感謝。それから、最後まで監修をしてくれた判事などへの感謝が述べられました。

助演賞(男性)

続いて、助演賞(男性)。ここはなんと言っても、プレゼンターの二人が楽しみだった…!昨年受賞者のオ・ジョンセと、ヨム・ヘラン。

「椿の花咲く頃」で夫婦役だった2人。2年ぶりに二人が並んでいるだけでも、椿ファンとしては泣きそう〜〜〜!!!

ヨム・ヘランは椿で大ブレイクして、当時はまだ、授賞式慣れしてない感じがしましたが、今回は売れっ子の風格と余裕すら感じました。

そして、ここでの二人の会話も微笑ましかったのでご紹介…!

「後ろで練習たくさんしたのに、緊張しますね。。」と言いながら、話し始めたオ・ジョンセ氏。

オ・ジョンセ:百想で賞をいただくと、すごく良いパワーを一緒にいただくような気がします。
ヨム・ヘラン:賞のおかげもありますが、周りの同僚俳優たちがお祝いしてくれるのが、よいパワーになるようです。
オ・ジョンセ:だからなんでしょうか…ヘランさん、最近、ものすごい忙しいという話を聞いたんですけど…。

ヨム・ヘラン:あんたほどじゃないけど…?
爆笑!!!いや〜、かなり練習した感じはしましたが(笑)突然のタメ口、最高です!!!!
そしてさらに…
オ・ジョンセ:いや、こんな公式な場で、タメ口で話していいの…かよ!?

と、タメ口返し(笑)そして、この後、急にかしこまって「一生懸命がんばります…!」とコント(?)をシメる二人に…

キム・テリも大喜び(笑) ←二人、大好きだよね??

二人の掛け合いの様子はこちらの動画で…!

「それでは、今年はどの方が百想のパワーをもらって、更に忙しくなるのか!?候補から観てみましょう」と、オ・ジョンセ氏のまた上手なフリで、候補が紹介されました。

イ・ドクファ(赤い袖先)
イ・ハクジュ(こうなった以上、青瓦台に行く)
イ・ヒョンウク(Mine)
チョ・ヒョンチョル(D.P.−脱走兵追跡官−)
ホ・ソンテ(イカゲーム)

候補者たちがモニターが映った瞬間、「あーーー、あっちかあ(泣)」と、自分の予想がハズれて、誰が獲るかがわかりました。(予想したドクファ先生、会場に居ない=迷ったあの人が獲る…!)

そして、結果は…

「D.P.−脱走兵追跡官−」のチョ・ヒョンチョルが受賞(予想ハズレ!)

授賞理由:Netflix「D.P.−脱走兵追跡官−」で、暴力の連鎖を断ち切ろうと努力するチョ・ソクポン役を演じ、ストーリー展開とともに爆発していく感情を、観るものを引き込む演技で表現し、鳥肌のたつ演技力を見せたという、視聴者からの賛辞を受けました。

チョン・ヘイン、ク・ギョファンと抱き合ってから壇上に上がるチョ・ヒョンチョル。

そして、審査過程ではなんと、あの方との熾烈な争いだったそうです…!

審査過程:チョ・ヒョンチョルの最も強力なライバルは、「青瓦台〜」のイ・ハクジュと、「Mine」のイ・ヒョンウクだった。特に、イ・ヒョンウクとは、最後まで接戦になり、投票の結果5対2でチョ・ヒョンチョルに決定した。

審査員コメント:「D.P.−脱走兵追跡官−」のようなジャンルの作品で、いじめられ役のキャラクターが上手でなければ、ストーリー全体が崩れただろう。代替え不可能な演技を見せてくれた。主人公ではないにも関わらず、作品を観終わった後、チョ・ヒョンチョルが強烈に記憶に残るほどだった。キャラクターの正当性を、視聴者に完全に納得させるだけの力量を持った演技だった。
そして、ここから、今回の百想芸術大賞イチといっても過言ではない、印象的なスピーチが始まります。
受賞コメント:私を最初から最後まで信じてくださったハン・ジュニ監督、本当に感謝申し上げます。一緒に演技をしてくれた、ギョファンヒョン、ヘインさん、スンホさん、ホン・ギョンさん、本当にありがとうございます。

人生というのは…面白いものだと思うんですが、今、私の父親が闘病中なんです。たぶん、鎮痛剤を打って、これを観てくれてるかは…わかりませんが、こんな場所でプライベートな話を、することになるとは思いませんでした。

つまらないかもしれませんが…死を目前にした父親に向けて、勇気をあげたいとおもって、ちょっと時間をいただきます。

父さんが、これを観てるかわからないけど…、ちょっと目を向ければ、窓の外の庭に、赤い花が見えるだろ。それは、おばあちゃんだ。おばあちゃんが、そこにいるんだから、どうか怖がらないでほしい。

死というものは…、僕はこう考えているんだけど、単なる存在様式の変化じゃないか。昨年一年間、僕は初の長編映画である「君と私」を撮りながら、明らかにセウォル号で亡くなった子たちが、いまもここに存在しているということを感じることができた。

そして、その映画を準備していた6年という時間の間、僕にとって重要だった人たち…(一人ずつ名前を読んで)、彼らが亡くなった後もここに居ると信じてるんだ。だから、父さん。どうか怖がらずに、最後の時間を美しく、楽しく過ごしてくれたらと思う。すぐに病院に行くね。ゆっくり休んでいてください。愛しています。
「死というものは、単なる存在様式の変化」…忘れられない名言ですね><
さすが、あれだけの演技ができるチョ・ヒョンチョルの、感性溢れるスピーチでした…!
受賞コメント動画はこちら

助演賞(女性)

続いては、助演賞(女性)。

カン・マルグム(39歳)
キム・シンロク(地獄が呼んでいる)
キム・ジュリョン(イカゲーム)
オク・ジャヨン(Mine)
チャン・ヘジン(赤い袖先)
結果は…
「地獄が呼んでいる」のキム・シンロクが受賞!(予想的中!)
授賞理由:Netflix「地獄が呼んでいる」にて、子どもたちを苦労して一人で育てるパク・ジョンジャ役を演じ、死を目の前にして恐怖に満ちた人物の状況を立体的に表現し、代替え不可能な存在感を見せつけました。

審査過程:二次審査にて、すでに結果が出た。「赤い袖先」のチャン・ヘジンと、1対6でキム・シンロクに決定した。「『地獄が呼んでいる』はキム・シンロクがいなければ成り立たなかった」と評された
本当に嬉しそうな笑顔…!

受賞コメント:舞台に上がってみると、本当に広くて素敵な景色ですね。実は、この賞がとても欲しかったんです。”念仏もまだしっかりできないのに、なんでお供え物に関心があるのか”と自分を叱りながらも、でも、どうしてか欲しかったんです。

考えてみたんですが、私がまたいつ、こんなに”上手だ”と言われて、授賞式に来ることができるんだろうか。もしかしたら、最初で最後かもしれない…。ああ、受賞したい!そう思ったんです。

嬉しそうに見つめる、マルグムさん。(なんか仲良さそう…!)

実は自信は全然なかったんですが…そんな私に、この賞をくださって、本当にありがとうございます。今、このタイミングでこの賞をくださって、苦労して臥薪嘗胆(成功のために苦しみに耐える)する代わりに、本当に楽しく、澄んだ気持ちで、元気に精進していきます。

うまくやれるという自信は、相変わらずありませんが、正直に真剣に誠実に、やり遂げていきます。この場に立たせてくれた「地獄が呼んでいる」の制作陣のみなさん、特にヨン・サンホ監督。そして、ビョン・スンミン代表。ありがとうございます。

各所にお礼を述べた後に…

そして何より、私が舞台をやっていた時代からずっと私を応援してくださった、演劇ファンの皆さん。ほんとうに、ほんとうにありがとうございます。みなさんのおかげで私が、今まで演技することができたんです。そして最後に、愛する私の家族たち。夫である、俳優パク・ギョンチャンさん、本当にありがとう。愛しています。一生懸命頑張ります。

自然に流れた涙がとても美しくて、想いが伝わってくる、感動的なスピーチでした…!

話し方や言葉の選び方がとても聡明だなーと思ったのですが、なんとこの方、ソウル大学出身なんですね。

受賞コメント動画はこちら
昨年までオ・ジョンセが2年連続で受賞し、感動的なスピーチが話題になりましたが、今年も2人それぞれ違う意味で感動的なスピーチでした。
助演賞のスピーチがいつも感動的なのは、苦労してそこまで上り詰めた人が多いのと、俳優ならではの感性で活かして、こういう場で落ち着いてスピーチできる人が多いからなんだろうなと思います。(新人賞や最優秀演技賞よりも、ある意味落ち着いてて味のあるスピーチが聞けますよね)
ということで、まずは助演賞までをご紹介しました…!

後半の記事は、こちら

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