2022年 SBS・MBC・KBS演技大賞:放送予定・受賞予想・日本での視聴方法

韓国在住KdramaライターMisa
2022年の12月末に開かれる地上波3局SBS・MBC・KBS演技大賞について、放送予定・受賞予想・日本での視聴方法をまとめて紹介します!

演技大賞とは?

演技大賞とは、地上波3局SBS・MBC・KBSが、年末に放送するドラマの授賞式。各局でその年放送されたドラマの出演者たちが集まります。

最近は、非地上波(tvN、JTBCなど)のドラマも人気で、日本で動画配信サービスを通じて視聴できる作品の多くは、非地上波のドラマ。

そのため、地上波の演技大賞を観ると、日本では配信で扱われていないドラマ、まだ日本未公開のドラマ、韓国で人気があったドラマなどもを幅広く知ることができます。

実際に韓国で放送されている全ドラマの中で、日本で配信で扱われているのはまだまだごく一部(2〜3割程度)だからです。

なお、このブログで毎年受賞予想している「百想芸術大賞」では、作品の芸術性が重要な評価ポイントですが、演技大賞の場合は、やはり局への貢献度=視聴率が重視される傾向にあります。

また、よっぽど視聴率が突出した作品がある場合を除き、各ドラマ枠の出演者たちを、ある程度まんべんなく表彰している印象もあり、全体のバランスがとっても重要(…と、演技大賞視聴歴10年以上の私は思っています 笑)

各受賞式では、ドラマ枠(種類)ごとに賞が分けられていることが多いため、ドラマ枠(種類)についての補足説明も記載しておきます。

ミニシリーズ
主に週2放送、16話〜20話程度のドラマ。21時以降に放送。日本で人気のドラマはほとんどこのタイプです。
(最近は、週1放送、週3放送も登場。12話程度のドラマも増えてきました)

毎日ドラマ・週末ドラマ
毎日ドラマ:月〜金の20時台に毎日放送されるドラマ(MBC、KBS)
週末ドラマ:半年ほどに渡って放送され話数が多い(長編ドラマと呼ぶ局も)
→放送枠固定の視聴者がいる(主に中高年)ため高視聴率になりやすい。内容も出生の秘密、記憶喪失など、いわゆる”昼ドラ”的な定番の展開も多い

普段、みなさんが観ている16話程度のドラマでも、日本の話数と比べると長いので「ミニシリーズ」という呼び方が違和感があるかもしれませんが、さらに話数の多い毎日ドラマ・週末ドラマと比べると「ミニ」なシリーズなわけです。

2022 MBC演技大賞 (12/30開催)

2022 MBC演技大賞 概要

韓国放送:12/30(金) 20:30~
日本放送:KNTVで生放送
司会:キム・ソンジュ、スヨン(少女時代)

予告編

MBC演技大賞は、毎年、他の2局よりちょっと早めの30日に開催されます。(さすがに3局、大晦日にバッティングしないようにするため?)
MBCといえば、昔は「太陽を抱く月」など時代劇を中心に名作がたくさんありましたが、近年はなかなか視聴率10%を超えられる作品がなく、3局の中で一番苦戦している印象でした。

しかし、昨年、私もドハマリした「赤い袖先」の大ヒットで、3年ぶりにミニシリーズで視聴率10%超えを達成し、また息を吹き返してきている感じがしています。

<2022年:MBCの主なドラマ枠・作品>
水木ドラマ:ミニシリーズ
「百人力執事 願い、かなえます」

金土ドラマ:ミニシリーズ
「ビッグマウス」「ゴールデンスプーン」「トレイサー」「明日」「ドクター弁護士」「禁婚令、朝鮮婚姻禁止令

連続ドラマ(月〜金):毎日ドラマ
「秘密の家」「魔女のゲーム」

土日ドラマ:長編ドラマ
「今からショータイム」

毎日ドラマ、長編ドラマも継続しつつ、ミニシリーズ2枠(水木は上半期のみでした)は、動画配信サービスでも同時配信しています。

授賞式の特徴としては、SBSやKBSのように共同受賞がない(演技賞も男女一人ずつ)ので、わかりやすく、受賞の喜びが大きい(感じがするw)。
ミニシリーズでヒットした作品が各賞を総なめする傾向があり、比較的予想がしやすいです。
年々、賞の種類も厳選されて内容はコンパクトになってきていますが、見ごたえのある授賞式です。

MBC演技大賞 昨年の受賞結果

昨年(2021年)の受賞結果はこちら。視聴率でも話題性でもダントツだった「赤い袖先」が各賞を総なめしつつ、大賞は2020年のSBS演技大賞に続いて、ナムグン・ミンが受賞。

「赤い袖先」紹介記事

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2022 MBC演技大賞 受賞予想

MBCの今年のドラマで最も視聴率が高かったのは、最高13.7%を記録した「ビッグマウス」。また、「トレイサー」も10%超えは達成しなかったものの、国税庁を舞台としたお仕事サイダーものということで、上半期、おじさん世代を中心に人気がありました。

授賞式ではおそらく、昨年の「赤い袖先」のように「ビックマウス」が各賞を総なめにしながら、「トレイサー」のイム・シワンの演技賞受賞、若手が多かった「ゴールデンスプーン」の俳優が新人賞を受賞する感じになるのではないでしょうか。

「ビックマウス」は、イ・ジョンソクもユナも両方とも安定的な演技だったので、二人とも最優秀演技賞かつベストカップル賞、という昨年の「赤い袖先」ジュノ&イ・セヨンコンビと同じような形になるのでは。

そして、大賞はやっぱりイ・ジョンソクではないでしょうか!!

キャリア的には、ソ・ジソプもありえますが、「ドクター弁護士」は視聴率が伸び悩んだし、「トレイサー」イム・シワンの演技も良かったけど…やっぱり「ビックマウス」のイ・ジョンソクの演技はすごかった!!!
可愛らしい年下男子の恋愛モノから脱して、刑務所を舞台に見せたカリスマ演技には、軍隊生活を経て、演技の幅が更に広がった感じがしました。

私も、その昔はファンクラブに入ってましたが(笑)、単にイケメンなだけではなくて、やっぱり演技上手!!と、改めて思いました。

イ・ジョンソクは実は、2016年のMBC演技大賞で「W-君と僕の世界-」で大賞を受賞した経験がありますが、今回受賞すれば6年ぶり2回め。
イ・ジョンソクが大賞なら、最優秀演技賞(男)は、「トレイサー」のイム・シワンかな。

個人的には、「ビックマウス」キム・ジュホンの優秀演技賞、ヤン・ギョンウォンの助演賞、「ゴールデンスプーン」のユク・ソンジェが優秀演技賞、推しのイ・ジョンウォンが新人賞も期待したいところです!

2022  SBS演技大賞 (12/31開催)

2022 SBS演技大賞 概要

韓国放送:12/31(土) 20:35~
日本放送:KNTVで翌日放送 1/1(日) 20:30~
司会:アン・ヒョソプ、キム・セジョン、シン・ドンヨプ

予告編

SBSは、地上波3局+ケーブルの中でもドラマの平均視聴率が最も高いため、毎年演技大賞も盛り上がります。
ドラマ部門が独立してスタジオ(スタジオS)を設立するなど、地上波3局の中では、最もドラマに力を入れている&新しい取り組みをしている局と言えるでしょう。

<2022年:SBSの主なドラマ枠・作品>
月火ドラマ:ミニシリーズ
「社内お見合い」「私たちは今日から」「チアーアップ」

金土ドラマ:ミニシリーズ
「悪の心を読む者たち」「アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~」「なぜオスジェなのか」「今日のウェブトゥーン」「わずか1000ウォンの弁護士」「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」

SBSは、近年朝の毎日ドラマの枠をなくしたので、ミニシリーズ2枠のみとシンプルながら、「社内お見合い」「1000ウォンの弁護士」「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」など日本で同時配信される作品も少しずつ増えてきました。
ミニシリーズのみなので、授賞式では賞の種類もわかりやすいのですが、各賞男女で2〜3名ずつの共同受賞が多いのが特徴。作品数が限られる中での共同受賞なので、どうもありがたみにかける気が・・笑。その分、普段あまり聞くことのできない俳優のコメントをたくさん聞けるのは、良さでもあります。
ちなみに、毎年31日の25時近くまで放送されるので、途中で年越しのカウントダウンも行われ、特別感があります!

SBS演技大賞 昨年の受賞結果

昨年(2021年)の受賞結果はこちら。最高19.5%の高視聴率を記録した「ペントハウス3」を中心に、まんべんなく賞が分配された感じでした。ちなみに「シーンスティーラー賞」というのは、「Scene Stealer=シーンを全部持っていってしまうぐらいインパクトのあった演技」ということのようです。

2022 SBS演技大賞 受賞予想

個人的にも楽しく観た作品が多かった今年のSBS。視聴率的に言うと、ダントツで「わずか1000ウォンの弁護士」。韓国では3話から10%超え、最高15.2%を記録するヒット作となりました。(やっぱりナムグン・ミン=視聴率保証!!)

そして、最近は、純粋な恋愛ものがなかなかヒットしにくい韓国で「社内お見合い」が予想外のヒット。

また、「悪の心を読む者たち」は、私も含め、ドラママニアの間で評価の高かった作品でした。

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こちらも、共同受賞が多いのですが、単独で受賞するいくつかの賞だけ、予想しておきたいと思います。

まず、1組だけ選ばれるベストカップル賞。これはもちろん、「社内お見合い」のアン・ヒョソプ、キム・セジョンにハテ(ハリ&テム)カップルでしょう〜!
久々のラブコメのヒットであり、二人が司会ですからね〜!

でも、キム・ミンギュ&ソル・イナカップルも良かったので悩ましい…!

もし、ハリ&テムカップルが受賞するとなると、アン・ヒョソプは、昨年の「ホン・チョンギ」のキム・ユジョンとの受賞に引き続き、2年連続受賞となりますね。

そして、今年のSBSの演技大賞で、最も予想が難しいのが大賞。

通常でいくと、高視聴率だった「わずか1000ウォンの弁護士」のナムグン・ミンなのですが、2020年にも「ストーブリーグ」で受賞したばかり。

もし受賞すれば、2020年SBS→2021年MBC→2022年SBSと3年連続で演技大賞を受賞する快挙になるのですが、果たして…!?

ライバル候補としては、個人的にもハマって日本ではKNTVで放送された「悪の心を読む者たち」のキム・ナムギル。
→でも韓国での視聴率は決して高くはなかったのでどうかな・・・(ちなみにこのドラマは、犯人役の俳優がみんな演技が素晴らしかったので彼らにも賞をあげたい!!)

「なぜオスジェなのか」ソ・ヒョンジン。
→ドラマは期待ほど視聴率が伸びなかったけど、ソ・ヒョンジンのキャラクター・演技だけは印象的だった。

「アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~」イ・ジュンギ。
→アクション演技素晴らしかった!!改めてイ・ジュンギのポテンシャルの高さを実感。

う〜ん、この3名は甲乙つけがたいから、やっぱり、視聴率も考えるとナムグン・ミン?

このSBSの大賞は、今年一番気になる部分です…!

大賞以外では、「なぜオスジェなのか」助演、「チアーアップ」主演など今年若手の中でも大活躍だったペ・イニョク、tvN「青春MT」で天然キャラが可愛くて「なぜオスジェなのか」を見返したくなったファン・イニョプも、何かしら受賞することを期待します!

2022  KBS演技大賞 (12/31開催)

2022 KBS演技大賞 概要

韓国放送:12/31(土) 21:20~
日本放送:KBS Worldで生放送
司会:ジョン・ヨンファ(CNBLUE)、チョン・ヒョンム、イ・ヘリ(Girl’s Day)

KBSは、日本でいうNHKにあたる公共放送。ミニシリーズはもちろん、毎日ドラマ、単幕、大河ドラマまで幅広いドラマ枠を持っています。

<2022年:KBSの主なドラマ枠・作品>
月火ドラマ:ミニシリーズ
「花が咲けば、月を想い」「クレイジーラブ」「美男堂の事件手帳」「最愛の敵~王たる宿命~」「法に則って愛せ」「カーテンコール」

水木ドラマ:ミニシリーズ

「時速493キロの恋」「ジンクスの恋人」「あなたが願いを言えば」「真剣勝負」

連続ドラマ(月〜金):毎日ドラマ
「愛のクァベギ」「黄金の仮面」「ウラチャチャ私の人生」「台風の新婦」「恋は盲目~二度目の恋」

週末ドラマ
「ヒョンジェは美しい」「三姉弟が勇敢に」

単幕ドラマ
「不慣れな季節に会おう」他

大河ドラマ
「太宗イ・バンウォン」

ただ、ミニシリーズに関しては、今年は3局の中で最も苦戦したのではないかと思います。視聴率10%を超える作品がなかなかなく、主演のカン・ハヌルはじめ、豪華キャストが多く出演し、宣伝にもかなり力を入れていた「カーテンコール」も5〜6%台で苦戦しています。
むしろ最近は、ミニシリーズよりも、毎日ドラマ、週末ドラマの人気が高く、昨年の演技大賞では、最高視聴率38.2%を記録した週末ドラマ「紳士とお嬢さん」のチ・ヒョヌが大賞を受賞。
このように、固定枠を見続ける中高年層向けの作品のほうが強みになりつつあるKBS。
2019年には、私の人生ドラマ「椿の花咲く頃」で大ヒットを記録した局でもあるので、2023年のミニシリーズは復活することを願います!!
授賞式は、ドラマ枠が多いだけに、各ドラマ枠の功労者がしっかり表彰されるように工夫されています。
SBSと同じように共同受賞が多く、各賞で3〜4人が同時に受賞し、受賞者の数では、3局の中で一番多いです。
「ベストカップル賞」にあたっては、受賞式の前半・後半に分けて表彰し、昨年は7組も選ばれました。「…っていうか、それはもう、選んでないよね!?」と毎年ツッコミながら観ています(笑)
逆にいうと、KBSの特にミニシリーズの主役をつとめた俳優は、31日はKBS演技大賞でベストカップル賞で壇上に立つために、会場にいる可能性が高いと言えるかもしれません。

KBS演技大賞 昨年の受賞結果

昨年(2021年)の受賞結果はこちら。最も良い視聴率を記録したミニシリーズの主演が受賞する傾向にあるSBS、MBCに比べ、KBSでは昨年も週末ドラマ「紳士とお嬢さん」のチ・ヒョヌが大賞を受賞。ミニシリーズだけ注目していては、予想ができない授賞式と言えます。

2022 KBS演技大賞 受賞予想

今年もKBSは、「ウラチャチャ私の人生」(最高20.2%)、「黄金の仮面」(最高17.8%)など毎日ドラマが人気。
ミニシリーズの中では、「最愛の敵~王たる宿命~」が最高8.9%を記録しています。

このため、大賞は今年もミニシリーズ以外から!?
大河ドラマ「太宗イ・バンウォン」チュ・サンウクもありそうだけど、視聴率がギリギリ10%超えで過去作より高くないようなので、どうでしょう…。

ミニシリーズの中では、「真剣勝負」のド・ギョンス(EXOディオ)は、何か受賞してほしいなあ・・(ドラマは序盤で離脱してしまいましたが><)

個人的には、「法に則って愛せ」「あなたが願いを言えば」は序盤まで好きだったんですけどね〜。視聴率的に、受賞はちょっと難しいのかな?

ということで、最も予想が難しいKBS。結果を楽しみにしつつ、普段なかなか見る機会がない、毎日ドラマ・週末ドラマをを知る機会にもしたいと思います。

2022年 演技大賞:日本での視聴方法

最後に、各演技大賞の日本での視聴方法について、もう一度まとめておきたいと思います。

MBC演技大賞
12/30(金) 20:30~KNTVで生放送

KBS演技大賞
12/31(土)21:10~(予定) KBS Worldで生放送

SBS演技大賞
KNTVで翌日放送 1/1(日) 20:30~

放送の詳細・最新情報はこちらで確認できます。

SBS以外は、日本でも生放送されるなんて、日本での韓国ドラマの注目度の高さを感じます…!
今年放送された各局のドラマの出演者が集うのはもちろん、演技大賞では、来年放送予定の新ドラマの情報やキャストが出てきたりもするので、ドラマ好きの方は、要チェックです!

2022年 演技大賞 受賞結果の記事はこちら!

2022年 SBS・MBC・KBS演技大賞:受賞結果・授賞式見どころ

ドラマの授賞式・種類などは著書「韓国ドラマの知りたいこと、ぜんぶ」でも詳しく解説↓

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