【映画レビュー】「警官の血」チョ・ジヌン&チェ・ウシク主演/あらすじ・キャスト・韓国評価

韓国在住KdramaライターMisa
韓国で2022年1月5日に公開された映画「警官の血(경관의 피)」を実際に映画館で見た私が、あらすじ・キャスト・韓国評価をネタバレ無しで紹介します。

映画「警官の血」とは?

韓国で2022年1月5日に公開された映画「警官の血(경관의 피)」。主演は、チョ・ジヌン&チェ・ウシク。日本の佐々木譲の同名小説を映画化したものです。

「シグナル」で熱血警官役を演じたチョ・ジヌンがまた警官役。そして、ちょうど映画公開時に主演ドラマ「その年、私たちは」も放送中だったチェ・ウシク。それに、「マイネーム」で話題になったパク・ヒスンなど、とにかくキャストが豪華すぎて韓国でも公開前から話題の作品でした。

監督は「リターン」「カエル少年失踪殺人事件」などを手掛けたイ・ギュマン監督。

この映画、観終わって一番に思ったことは…

これ、Netflixオリジナルでやればよかったのに…(笑)←理由は後ほど説明

そして、残念ながら韓国国内の評価がかなり低い。。いや、期待値が高すぎました…。

私も違和感感じた部分が、やはり韓国の観客も気になったようです。

今日は、この映画が気になっている方むけに、ネタバレなし(予告編の範囲の内容)で、あらすじ・キャスト・韓国での評価などを紹介したいと思います。

「警官の血」あらすじ・キャスト

チョ・ジヌンが演じるパク・カンユンは、高級スーツを来て、外車に乗り、犯罪捜査をする広域操作隊班長。

ちなみに「シグナル」では、90年代の熱血刑事イ・ジェハン役を演じたチョ・ジヌン。「シグナル2」を期待するファンも多い中で、イ・ジェハンとは真逆の警官姿に序盤から興味津々…!


*出典:tvN「シグナル」HPより

そして、パク・カンユンのチームにある日配属されるのは、チェ・ウシク演じるチェ・ミンジェ。原則主義の熱血刑事です。

この二人がチームとなり、新種の薬物事件を捜査していきます。

ウシクのビシッと決まったスーツ姿が新鮮…!作品内でも、全然違う雰囲気を見せるウシク。

めっちゃ普通なのに、いざとなったらこういうキマった雰囲気出せるのがほんとすごい。

そして、ウシクに異動を命じる監察係長役を「マイネーム」のパク・ヒスンが演じます。

さらに、この映画では、「今、旬な悪役たち」が勢揃いという感じ!(笑)

下半期から作品での遭遇率がめちゃくちゃ高い(しかも全部悪役!)ペク・ヒョンジン

「mine」で悪役がすごく似合ってたイ・ヒョンウク。

さらに、「パラサイト」でウシクと共演したあの方まで…!(パク・ミョンフン:「愛の不時着」にも出てましたね)

もう、とにかく旬な人が次々出てきて、ちょっと興奮しました(笑)

でも、個人的に一番印象的だったは、捜査チームが追いかける、麻薬組織のボスを演じたクォン・ユル。意外と、悪役がめちゃくちゃ似合う!

ネタバレすると良くないので、これ以上は詳しく言えませんが、やはりこの映画の見所は、チョ・ジヌンとチェ・ウシクの共演でしょう…!

「警官の血」韓国での評判

「警官の血」の韓国での評価について、NAVERでの評価を紹介しておきます。

観客評価:6.98点/10点
動員数:67万人(公開1ヶ月時点)

観客評価は、9点を超えれば高評価、8点台が平均、7点以下だと低めという感じ。

冒頭に、評価がかなり低いとお伝えした理由が、この6.98点という数字。これだけのキャストが出て、7点以下というのはかなり珍しいという印象。

でも、実は理由は、意外なものです。

韓国視聴者の声
俳優たちのセリフがよく聞こえないので集中力が途切れる
音響が残念
内容が理解しにくかった
俳優たちの演技はよかった
特に目立ったのが、「セリフがよく聞こえなかった」という問題。
実は私も観ていて、すごく聞き取りにくい箇所が何箇所かあって、自分のヒアリング問題かと思っていたのですが、ネイティブでもよく聞こえなかったという声が多く、内心ちょっと救われました。。
これには理由が2つあって、1つは編集の問題。BGMが俳優たちのセリフにかぶって、聞き取りにくい箇所がありました。「音響が残念」というのはそれを指摘したものと思われます。
そしてもう一つがちょっと驚いたのですが、パク・ヒスンの発声。
ちょっとかすれた個性的で素敵な声なんですが、肝心な時にちょっと聞き取りにくいんです。。。
考えてみると「マイネーム」のときは、日本語字幕があったのであまり気にならなかったんですが、たしかに今回、パク・ヒスンが結構大事な内容を早口で言う箇所が何箇所かあり、そこが聞き取りにくかった…。
韓国人の友人に聞いたら、パク・ヒスンの発声については、以前から同様の指摘があったようです。今回特に大事な台詞が多かったため、この点がまた指摘されることになりました。
以前もツイートしたのですが、韓国俳優にとって、実はすごく大事なのが発音・発声。

パク・ヒスンの場合、決して演技が下手なわけでも、発声が悪いわけでもなく、素敵な声質だからこそなので、とても悩ましいですね><

いや〜しかし、韓国の観客は、本当に指摘が細かい!

ドラマ観てても「音響ボリューム小さい」「画面暗すぎ」とか、細部まで容赦なくツッコミます。おかげで「私だけじゃなかったんだ…」と救われることが多い(笑)

そして、「内容が理解しにくかった」という声。これも、「私が聞き取れなかったせい…?」と思っていたのですが、別日に友達と見に行った友人も、観終わってすぐに「アレって、こういう意味であってるよね?」という会話になったんだそうです。

ウシクのスーツ姿を拝めただけで、観た甲斐はあったけど…

実は、私が「これNetflixオリジナルでやったら良かったのに…」と思った理由もこれ。

おそらく、小説ではそれだけで何ページもあるようなエピソードを、映画に詰め込もうとして、大事な説明を、一瞬のカットやパク・ヒスンの一言のセリフに詰め込みすぎたんじゃないかと思うんですよね。

なので、「ん?何?今のどういうこと?」と、消化不良になってしまったという感じ。

キャストも最高なので、2時間ではもったいなすぎる!

ストーリーが詰まった小説をせっかく映像化するのであれば、映画ではなくNetflixオリジナルの長さで作ったほうが良いものができたのでは?と思いました。

いや、何なら今後ぜひ、Netflixオリジナル作品にしてほしい!ネトフリなら字幕もあるし!(笑)

このキャストの勢揃いはもう一度観たい…!

そして、映画を海外で上映するときには、是非、セリフとかぶってる音響は再編集していただけたらなと思います(笑)

「警官の血」日本公開についての情報

「警官の血」の日本公開についての情報は、現時点ではありません。

このキャストだったら、大手配給会社がもう買っただろうなと思いますが…。日本の小説が原作であることをアピールすると思うので、邦題はそのままでしょう。

公開日についての情報をキャッチしたら、こちらでも追記したいと思います!

最後に

ということで、「警官の血」のあらすじ・キャスト・韓国での評価・日本公開情報などについて紹介しました!

個人的には、これを観て名作「シグナル」を観る人が増えたらなと思います。そして、やっぱりNetflixオリジナルにして〜!

韓国で指摘されているセリフや音の部分は、字幕が付けば気にならない部分とは思いますが、よくも悪くも小説を読みたくなる作品です。

気になる方は、観てみてください〜!

경관의 피(警官の血)
・邦題:未定/英題:The Policeman's Lineage
・韓国公開日:2022年1月5日
・上映時間:119分
・日本公開:未定
・監督:イ・ギュマン
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