ドラマ好きがハマった秀作!イ・ジュンギ「悪の花」がオススメな理由

ソウル在住
ブロガーMisa
韓国で9月に放送が終わったイ・ジュンギ&ムン・チェウォン「悪の花」の見どころについてこれから日本で見る方向けに、ネタバレなしで解説します!

ドラマ好きが認めた秀作「悪の花」

韓国で7月末から9月末までtvNで放送されていた「悪の花」。観終わってだいぶ時間が経ってしまいましたが、改めて記事にした理由は…非常によくできた秀作だったから!!

実は、イ・ジュンギのドラマを見るのは初めてで、初めはそこまで期待してなかったのですが、めちゃくちゃ面白かった!

同じ時期に「秘密の森2」も放送していたのですが、個人的には「秘密の森2」より、この「悪の花」のほうが面白かったです…!

周りでもドラマ好きの人が結構ハマっていた印象で、いつもドラマを深く分析する視聴者YouTuberさんたちもこぞってこの作品を取り上げ、展開を予想していました。

放送が平日の深夜だったのと、残念ながらNetflixの同時配信がなかったため、視聴率は上がらず「ヒット作」とまではいきませんでしたが、マニアには評価が高かった秀作だったと思います。

「悪の花」のポイント
イ・ジュンギの神がかった演技力が凄すぎる!!
作品のテンポと構成が秀逸。最後まで飽きさせない展開
視聴者を夢中にさせた謎解き

いや~、イ・ジュンギってすごいですね。他の作品も観なきゃ!と思いました。

日本でも2021年1月に放送が決まったということで(詳しくは後程)これから観る日本の方向けに、「悪の花」の見どころを解説していきたいと思います!

「悪の花」あらすじ

以前の記事でも紹介したのですが、「悪の花」の魅力を語る前に、もう一度簡単にあらすじを紹介します。

イ・ジュンギ演じるペク・ヒソンは、残酷な過去を隠し、身分を変えて生きてきた男。
ムン・チェウォン演じる、ヒソンの妻ジウォンは、ヒソンの過去を知らない。二人の間には可愛い娘がおり、三人は幸せに暮らしている。
敏腕刑事でもあるヒソンは、ある事件を追ううちに、夫の正体に疑問を抱き始める。
「14年愛してきた夫が、血も涙もない連続殺人犯の疑いがあったら?」

ということで、ジャンルとしてはサスペンス。

メインとなる、過去の事件の謎解きの部分は、韓国視聴者も夢中になったほど見ごたえアリ。

また、ヒソンとジウォンの関係性の変化も見どころで、ヒソンの正体が、妻のジウォンにバレるのか、どうなのか…という毎回ハラハラした展開がありつつ、

「愛とは何か?」「信じるとは何か?」という部分も丁寧に描かれていることで、感動的なシーンもある、厚みのある作品に仕上がっています。

「悪の花」韓国での視聴率

「悪の花」の韓国での視聴率を振り返ってみます。

ケーブル局tvNの水・木22:50~という遅い時間帯の放送だったので、ベースの数字は低かったのですが、でこぼこしながらも最終的には視聴率が右肩上がりに伸びていったのがわかります。


*NAVER掲載:ニールセンコリア全国視聴率よりデータ引用

これがNetflix配信だったら(追っかけ視聴がしやすかったら)、もっと急激にエビぞりしたのでは?と思います。
こういう作品こそ、Netflix配信、何なら日韓同時で配信してくれたら盛り上がったのに~~~~~!!!と本当に残念です。

後で脚本のところでも紹介しますが、10話が特に神回で凄かったんです!!その後一気に視聴率が伸びたのがわかりますね。

前半部分については、人にもよりますが、私は1話から面白いと思いました。友人たちも大体すぐにハマっていたので、5話ぐらいまで我慢しなくても、引き込まれるのが早い作品だと思います。

「悪の花」見どころ①イ・ジュンギの神演技

まず、「悪の花」最大の見どころは、とにかくイ・ジュンギの演技が神がかっているということ…!

イ・ジュンギの他の作品を観ていないのですが、この役がとにかくハマり役で、演技力が特に際立ったのではないかと思います。

ヒソンの二面性を表すこちらのポスターがまた秀逸。

視聴者掲示板でも、「イ・ジュンギの演技ほんとヤバい」「凄すぎる」と絶賛の嵐でした。

なんというか…感情演技がとても繊細…!特に涙の演技は、ぐっと引き込まれました。

決してオーバーでもなく、リアルな感じで見る人の心を揺さぶる演技。回を重ねて、ヒソンのキャラクターや過去が明らかになるにつれて、最初とは全く違う人物に見えてくるから不思議。

ヒソンというキャラクターは、”感情を感じることができない”という、ここ最近のドラマで流行りの”サイコパス”的な二面性を持った人物。

しかし、脚本上のヒソンのキャラクター設定が奥深く、イ・ジュンギがそれを完璧に自分のものにして演じているので、キャラクターが立体的に見えてくるんですよね。

他人から見るヒソン、妻であるジウォンからみるヒソン、ヒソンが考える自分自身、ヒソンも知らない本当のヒソン…全部違うんですが、でも全部ヒソン…という立体的なキャラクター。

これはホント、演技力のある役者でないと消化できない難しい役です。

インタビューでイ・ジュンギ自身は、「ありがちな無感情なサイコパスではない演技を作るため、ディテールまで気を使った」と話しています。

ちなみに、今回イ・ジュンギ演じるヒソンにとってもキーマンとなる、同級生のキム・ムジン役のソ・ヒョンウさんとのコンビも良かったですね。

この方何と、「私のおじさん」ではかなり小さな役だったのですが、今回は準主役級に大抜擢!

そして、ムン・チェウォンの演技も、最初は少し気になったのですが、イ・ジュンギの熱演に巻き込まれるように、後半はなかなか良かった…!

撮影が大変だったのか、後半少しやせた?

話数を重ねるほど、脚本の展開が面白く、視聴者も夢中になって行ったので、役者も引き込まれて良い演技が生まれたんじゃないかなと思いました。

韓国ドラマ関連雑誌

「悪の花」見どころ②秀逸な脚本

「悪の花」の見どころのもう一つは、視聴者はもちろん、役者も引き込まれたのではないかと思う秀逸な脚本。

「椿の花咲く頃」「夫婦の世界」「賢い医師生活」など、ここ最近秀逸な作品たちで目線が上がってしまい、脚本については単に「面白い」だけでなく、以下のポイントが揃っているか?まで気になってしまいますが…

1)テーマや設定の斬新さ・新しさ(あるあるじゃない)
2)1話あたりのテンポの良さ・続きが気になる終わり方かどうか
3)登場人物たちのキャラクター・気持ちの変化にリアリティがあり共感できるか
4)16話全体を通じてのテンポの良さ・飽きさせない工夫
「悪の花」については、特にサスペンスとして2)と4)が優れていて、後半になると、意外と丁寧な心理描写とイ・ジュンギの神演技で3)の共感ポイントもあり、全体的な脚本の完成度が高かったと思います。

ちなみに、日本で評価されても、韓国ではそこまでヒットしない作品は、1)と4)の部分が惜しい作品が多いんですよね。

今回は、テーマは斬新ではなかったものの、4)の全体の構成も優れていて、本当に最後まで途切れることなく惹きつけられました。

1話ごとの最後の終わり方も、毎回「え~どうなるの!?」と思わせてくれて、毎週待ちきれなかった…!

ちなみに、最近のドラマは「エピローグ」流行りですが、この作品は逆に、毎回「プロローグ」が秀逸でした。

プロローグは、前回の振り返りではなく、過去の二人のエピソードが少しずつ明かされていき、物語に奥行きを与えています。

そして脚本・役者の演技がピークとなり、神回だったのが10話。韓国視聴者も絶賛する仕上がりの回でした。注目して見てみてください…!

なお「悪の花」の脚本家さんは、ユ・ジョンヒさんという方。

実績を見るとスペシャルドラマの実績がほとんどで、長編ドラマはこれが初めてのよう。長編ドラマ初めてで、このテンポ・構成の良さは凄いな~と思いました。この方の作品は、次回も注目して見ようと思います。

なお、「悪の花」というタイトルに込めたメッセージについて、ユ・ジョンヒさんがインタビューで答えていた内容が印象的でした。

タイトルには、”悪意に覆われたところでも、花は花咲く”というメッセージを込めた

もし死ぬ瞬間まで嘘がばれないように、相手に最善を尽くして生きているとしたら、その人生は偽りだと言えるだろうか?

「悪の花」が単なるサスペンスだけで終わらないのは、まさにこのようなメッセージ性が後半、花開いてくるところ。
最後の最後は、見る人によって受け取り方が分かれる感じなのですが、脚本全体としては構成が優れた作品だったと思います。

「悪の花」盛り上がった推理合戦

先ほどのツイートにあるように、私は、ネット上での韓国視聴者の推理合戦も楽しみの一つでした。

一瞬のセリフ・演出などから先の展開をどんどん推理してしまう韓国視聴者の洞察力の凄さには毎度ながら、脱帽。。

普通に見ていたら、絶対に読み取り切れない&気が付かない部分なんですが、結果的に、私が見た韓国視聴者の予想内容は、そのほとんどが的中していました。いや、ほんと凄い。

皆が予想しやすく、それでいて読めそうで読めない展開。謎が解けたと思ったら、また次の展開が…!と、この繰り返しで最後まで引き込まれました。

ということで「悪の花」は、全体を通じてのテンポの良さ・サスペンスだけでない魅力・演技の迫力・推理を楽しめる難解すぎないストーリー展開という点において優れており、作品単体での完成度で言うと「秘密の森2」より上だったのではないかなと思います。(逆に「秘密の森2」は、シーズン1に比べて、この辺りが賛否が分かれました。

ちなみに、Netflixの日韓同時配信作品って、どちらかというとキラキラキャスト&恋愛モノ(そして大物作家の作品が多め)が選ばれる傾向があるんですが、数回に一回でいいから、こういう「続きが気になるサスペンス系」も入れて欲しいなと思います。(←何度もしつこいw)

個人的には、「夫婦の世界」と「悪の花」がNetflix同時配信でなかったこと、日本では有料放送が先だったことが残念でなりません。。

こういう作品を日本の皆さんと同時に楽しんで、日本でも韓国ドラマのジャンルの幅の広さを知ってもらいたいんですが、おそらくNetflix側でも、データ上「日本では恋愛モノがウケる」ということが証明されているので、なかなかその方針にはならないんでしょう…。(来年はたまにでいいから、こういうの入れてくれないかな~)

イ・ジュンギ:2021年・2022年卓上カレンダー

「悪の花」日本放送に関する情報

なお「悪の花」は、Mnetさんで放送が決まりました~!!

2021年1月18日(月)22:00~
Mnetにて放送スタート
*1月3日(日)1話先行放送

「悪の花」特集:韓国ドラマ最新雑誌

まとめ

ということで、「悪の花」の魅力をご紹介しました!!
とにかく皆さんに、イ・ジュンギの神演技を見ていただきたい!!

2021年の百想芸術大賞では、イ・ジュンギがこの作品で主演男優賞に是非ノミネートされてほしい!(出来れば脚本も!)と思うような秀作でした。

日本放送されたら、是非、見てみてくださいね~!

악의 꽃(悪の花)
tvN 火・水ドラマ 22:50~ 2020年9月23日放送終了
公式HP

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*画像はすべてtvNよりお借りしました。

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