2021年百想芸術大賞の結果から振り返る!韓国現地のドラマトレンドとこれから

韓国ソウル在住
ブロガーMisa
2021年の百想芸術大賞のドラマ関連の結果を振り返りながら、この1年の韓国現地でのドラマのトレンドと、来年の見通しを分析します!

受賞・予想結果一覧

ドラママニアにとって、一年に一度の大イベント「百想芸術大賞」。2020年に引き続き、2021年も受賞予想を行いました!

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こちらが、TV部門(ドラマ関連)結果一覧。◯は予想が的中した賞。

【部門】【結果】【予想】
TV部門大賞ユ・ジェソク
(芸能)
(予想対象外)
作品賞「怪物」◯「怪物」
演出賞キム・チョルギュ
(悪の花)
✕ キム・スジン
(怪物)
脚本賞キム・スジン
(怪物)
✕ キム・チョルギュ
(悪の花)
男性最優秀演技賞シン・ハギュン
(怪物)
◯ シン・ハギュン
(怪物)
女性最優秀演技賞キム・ソヨン
(ペントハウス)
✕ シン・ヘソン
(哲仁王后)
男性助演賞オ・ジョンセ
(サイコだけど大丈夫)
◯ オ・ジョンセ
(サイコだけど大丈夫)
女性助演賞ヨム・ヘラン
(悪霊狩猟団カウンターズ)
✕ チャン・ヨンナム
(サイコだけど大丈夫)
男性新人演技賞イ・ドヒョン
(18アゲイン)
✕ ソン・ガン
(Sweet Home )
女性新人演技賞パク・ジュヒョン
(人間レッスン)
◯ パク・ジュヒョン
(人間レッスン)
人気賞
*視聴者投票
キム・ソンホ、ソ・イェジ(予想対象外)

*なお、芸能作品と合わせてのノミネートのため、予想・解説しませんでしたが、「美術賞」にて「サイコだけど大丈夫」の衣装が受賞しました。

ということで、「怪物」が最多の3冠となりました…!

2020年より的中率を上げたかったのですが、残念ながら9部門中4部門ということで、昨年の5部門的中からはダウン。

作品名はだいたい合ってたんですけどね〜〜〜「どの賞なのか?」を当てるのが、至難の業でした(まだまだ修行が必要!笑)

韓国現地でのドラマのトレンドは?

今回の百想芸術大賞の審査対象期間は、2020年5月1日から2021年4月11日。今回の結果を踏まえながら、この期間のドラマのトレンドを振り返ってみたいと思います。

年初に、こちらの記事で2020年のトレンドを振り返ったときと同じで、

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とにかく、ドラマの内容としては、以下の3つが特徴的だったと思います。

サスペンス全盛期:とにかく警察モノ・警察官役多すぎ!!
サイコ的主人公:「他人の感情を感じることができない」「人に関心がない」サイコパス、ソシオパス的キャラクター
時空超え・SFブーム:「平行世界」「過去と未来の交流」といった設定多し
コロナで海外ロケができない=派手なシーンが撮れないという状況下で、国内でお金をかけずに、視聴者を惹きつける刺激的な内容にしようとすると、サスペンスやSF、もしくは主人公が独特=サイコ、という設定になったのかもしれませんが、本当に、本当に似たような設定が多かった…!(泣)
ある時期は、観てるドラマの主人公のほとんどが警察官な時があって(笑)、比率を計算してみようかしら?と思ったぐらい、「また警察が舞台かよ…」という感じでした。
時空超えについては、色んなパターンが出てきて、今回の作品はどのパターンなのか?分類して語れそうなほど…!

2021年には、この流れが変わるかなと思ったのですが、結局、上半期は引き続きこのトレンドが続いたなと思います。

作品賞のノミネート作品を観ても、そのトレンドが色濃く出ていると言えます。

怪物(警察・サスペンス・サイコ)
サイコだけど大丈夫(サイコ)
悪の花(警察・サスペンス・サイコ)
人間レッスン(犯罪モノ)
(知っていることはあまりないけど)家族です(家族モノ)

これは、昨年の百想芸術対象の作品賞ノミネートと比べても、違いが明らかです。

椿の花咲く頃(ヒューマン&スリラー)
愛の不時着(ラブストーリー)
ストーブリーグ(ヒューマン)
キングダム2(ゾンビモノ)
ハイエナ(法廷モノ)

今回、作品賞にノミネートされている以外にも、本当に多くの作品が、警察・サイコ・SFモノを扱いましたが、そんな中、2021年2月に登場したのが、今回作品賞をとった「怪物」。

数多くのサスペンス作品を見てきて、ちょっとした事件のからくりならすぐに見破ってしまうほど目の肥えた韓国視聴者たちを虜にし、これまで「サスペンスの最高峰」として、高い人気を得ていた「秘密の森」シリーズを超えた!との評価が多かった作品でした。

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私は、この「怪物」が、今年の百想芸術大賞で高い評価を得たことにより、やっと長かったサスペンス全盛期に終りが来るのではと思っています。

というのも、今から新たなサスペンスを作ったとしても、「怪物」と比較されてしまい、それを超える評価を得るのはなかなか至難の業だからです。

「怪物」という作品は、特別に奇抜な設定や、謎解きがあったわけではありません。ミステリー作品なら、おなじみの「連続殺人事件」を巡り、登場人物もひとりひとりは、一見、ごく普通の人たちです。

しかし、その普通の人たちが誰でも「怪物」になり得るということ、事件に翻弄される人々の「心理」を緻密に描き、質の高い演技と演出で視聴者を唸らせました。

どんな作品・ジャンルでも、そこに登場する「人」とその人たちの「感情」を繊細に、リアルに描き出すのが韓国ドラマの得意な部分であり、韓国視聴者に最も好まれる要素の一つです。

これは、扱う内容が多少違っても、一番基本的で本質的な部分であり、脚本・演技・演出すべてが緻密で、穴がなく素晴らしかった「怪物」はまさに、新たな「サスペンスの最高峰」になったと言えると思います。

実際、「怪物」の放送以降、ネット上での韓国視聴者の反応を見ていると、特にサスペンスモノにおいては、「怪物」と比較して作品を評価する人も少なくありません。

すでに、2021年6月以降の新ドラマのラインナップを見ていると、冬から一気に春になったかのように(笑)、サスペンスが消え去り、ヒューマン、ラブストーリーが復活してきている兆しが見えます。


一方で、「どんなドラマが評価されるか?」という観点においては、韓国国内での基準は一貫しています。

脚本が素晴らしい作品が、作品としても評価される
→脚本賞=作品賞または大賞なのは、2016年以降、6年連続同様の傾向。

脚本の素晴らしさ=深いメッセージ性、1話ごと&全体のテンポ・構成力、斬新さ、緻密さ
メッセージ性・緻密さ・構成力などを総合した「完成度の高さ」が求められる

演技、演出においても緻密さが求められ、その上で、どれだけその役者の演技・作品がユニークで視聴者を惹きつけたか?を評価。

これまで数多くのドラマを見てきた韓国視聴者は、それだけ頭の中に評価基準となる過去の名作がたくさんあるため、作品でも演技でも常に「今までと何が違うの?」という”斬新さ”を求めます。

一方で、いくら斬新さがあっても、作品の基本となる「脚本・演出・演技の完成度の高さ」が基準を満たしていなければ、作品に没入することができません。

最近は特に、完成度の高さ=緻密さが重要なポイントで、一見すると気が付かないような細部まで、意図的に作り込まれていることに視聴者は熱狂するのです。

また、年々良い作品が出るたびに、求められるレベルは上がり続けており、百想芸術大賞で大賞や作品賞をとるぐらいの名作と言われる作品たちは、「脚本・演出・演技」3つ全てにおいてこの完成度が高くなければなりません。逆にこのうち、どれか一つでも欠けていたら、韓国視聴者を満足させることはできないのです。

これは、ここ数年の大賞・作品賞受賞作品たち、

「怪物」
「椿の花咲く頃」
「ストーブリーグ」
「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」
「秘密の森」
を見ても、共通する部分です。(本当にどれも名作中の名作!!!!)

しかし、同時に残念なのが、日本ではこの名作たちの認知度がまだまだ低いこと(涙)

作品が公開されたタイミングが、「怪物」「ストーブリーグ」は日本のNetflixで視聴できないという事は大きいとは思いますが、Netflixで視聴可能な「椿の花咲く頃」「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」などでもなかなかランキングにすら入ってこない状況だと思います。

一方で、日本で話題になる作品は、韓国では話題にはなっても、ヒットとまでは至っていないケースがほとんどです。

私は常に、韓国と日本それぞれでどんな作品がなぜウケているのか?を観察・分析しているのですが、傾向としてはこのようなことが言えるのではないかと思っています。

①作品評価:日本>韓国のパターン
世界的に人気が高いスター俳優が出演。
(=韓国ではどちらかというと”演技力”というより”外見”が注目される俳優)

日本のドラマにはない新鮮な素材・スケール感、幅広い層が理解できる面白さ
→一方、韓国国内では、そこまで斬新とは受け止められず、作品の完成度の点で評価が分かれる

②作品評価:韓国>日本のパターン
知名度、年齢に関わらず、演技力の高い俳優が出演。
(=日本では好みが分かれる、あまり知られていない俳優の場合も)

韓国基準で斬新な素材であることに加え、脚本・演出・演技すべてが緻密で完成度が高い。
→作品の良さを理解するのには、ある程度の慣れが必要なので、日本で好まれるわかりさすさには欠け、万人受けはしない。

こうしてみると、さきほど挙げた韓国国内で名作と言われる作品はやはり②に当てはまり、日本で人気な作品たちは①であることが多いなという印象です。

個人的には、③というパターン作品評価:韓国=日本というパターンが今後出てくることを期待しています。

日本で好まれるような、俳優人気があり斬新でスケールが大きい作品が、細部の完成度までもう少し高かったら…きっと韓国でも日本でも愛される傑作が誕生するのではと思うのですが、それを両立させるのは至難の業。もしくは、そもそも両立が不可能な異なる評価基準なのかもしれません。しかし一方で、どんどん進化し続ける韓国ドラマなら、可能なのではないかという期待もあります。

なお、この1年は、Netflixの日本配信作品が①に偏った印象があり、日本で韓国ドラマ=Netflixの作品が中心に語られる傾向がどんどん強まる中、実際は「韓国現地でのヒット作は、Netflix日本では見られない」という傾向が顕著だったと言えます。
よって、今年の百想芸術大賞のノミネートや結果は、去年と比べても、日本で盛り上がりにくかっただろうなと思います。(Netflixで見られない作品が中心で、Netflix配信作のノミネートが少なかったため)

ドラマ制作・プラットフォーム観点からの分析

日本の記事に対する違和感

一方で、百想芸術大賞の授賞式後、日本ではとても不思議な記事をたくさん見かけました…。

・本家アメリカのゴールデン・グローブ賞や映画の祭典アカデミー賞同様に、韓国でもNetflix作品のノミネート、受賞が目立つ結果となった。
・9作品15部門に23ノミネートを獲得したNetflix作品(独占配信中)。

私は、この記事を見たとき、「ええ〜〜〜!?」と驚きました(笑)

結局これは、「Netflix日本で見られる作品が多くノミネートされましたよ」ということを言いたい記事であるのですが、これは例えば「U-NEXTの配信作品の受賞が目立つ!」「KNTVの配信作品が席巻!」と言っているようなもので、「海外での配信媒体が何か?」ということは、作品の製作国でのトレンドや評価とは全く関係ないがないはずです

また、先程書いたように、Netflix日本で見られる作品のノミネートはむしろ去年と比べても減少しています。

「Netflix作品」という言葉を「Netflix日本で配信中の作品」という意味で使っているにも関わらず、「Netflix制作の作品」であるかのようなニュアンスで使用している点も不正確であり、受賞結果やドラマのトレンドを正確に伝えようとする姿勢が感じられません。

さらに、記事ではTV部門と映画部門で演技賞や人気賞まで合わせて「9作品15部門に23ノミネート」と書いていますが、両部門全体では受賞・ノミネートは119であるので、全体の2割にも及ばないにも関わらず、タイトルに「席巻!」と書いているのもあまりに作為的と言わざるを得ません。

日本では特に最近、Netflix配信中の作品を取り上げて韓国ドラマ全体を語ったり、あたかも本国でも人気があるような印象を与える記事を多く見かけます。

なぜなら、その殆どが、事実を伝えるというよりは、旬なワードでPVを稼いだり、Netflixというプラットフォームを宣伝する目的で書かれているものだからです。

日本のメディアで配信される韓国ドラマの記事に関しては、この点に気をつけて内容を見る必要があります。

一方、私自身は、そんな目的は一切なく(笑)とにかく「日本のドラマファンのみなさんに、正しい情報を現地から届けたい」という思いなので、ドラママニアとして制作主体や配信プラットフォームの観点で、正しく今回の受賞結果を分析してみたいと思います。

”Netflix作品”とはなにか?

韓国でも、テレビ放送後Netflixで配信される作品(「愛の不時着」「梨泰院クラス」などもそう)は毎クール一定数あるのですが、これらの作品は、あくまで「放送局または制作会社の作品」として認識されており、韓国国内ではこれを「Netflix作品」とは呼びません。

なぜならあくまで、最初に公開されるのはテレビ放送であり、作品の内容や表現の幅も、放送法の規定に大きく左右されるからです。

百想芸術大賞のノミネート・授賞式でも、作品タイトルの前には、tvN「愛の不時着」JTBC「梨泰院クラス」と放送局の名前をつけて呼ばれます。

そういう意味で、韓国国内で「Netflix作品」と呼ばれるのは、テレビ放送が無くNetflixで配信することをメインに作られた作品(=世界でもNetflixでしか観ることができない作品)を指します。

例えば、

キングダム
保健教師アン・ウニョン
人間レッスン
恋するアプリ Love Alarm
Sweet Home -俺と世界の絶望-
ムーブ・トゥー・ヘブン:私は遺品整理士です
などがそれに当たります。
韓国では、テレビ放送で表現規定や年制制限が厳しく規定されいるため、地上波放送なのか?ケーブルなのか?Netflix限定なのか?で、表現の幅や扱えるテーマは大きく異なります。
例えば、「キングダム」「保健教師アン・ウニョン」「人間レッスン」「Sweet Home -俺と世界の絶望-」などは、規定が最も厳しい地上波はもちろん、テーブル局でも実現が難しいような、今までにない斬新、残忍な描写が含まれている点で画期的です。
また、テレビ局と比べて、制作費の面でも破格の金額が投入されていることも有名です。(「キングダム」は1話あたり2億円)
この点において、テレビ局や制作会社は、資金力とグローバルネットワーク、自由な表現が可能なプラットフォームを持ったNetflixが独占配信する作品に驚異を感じていると言います。
そのため、各授賞式で「Netflix作品」がどれだけ食い込んできているのか?は、テレビ局や制作会社も注目していることでしょう。

”Netflix作品”は台頭したのか?

なお、これらのNetflix作品が百想芸術大賞の審査対象になったのは、昨年2020年が初めて。いきなり「キングダム2」が作品賞にノミネートされ、注目されましたが、受賞には至りませんでした。

そして、今年も「人間レッスン」が作品賞にノミネート。「人間レッスン」はまさに、テレビ放送では決して実現できないリアルで生々しい表現が評価された作品でしたが、こちらも受賞には至りませんでした。

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このNetflix作品も、先ほど紹介したように、海外ほど韓国内では評価を得られないことが多いのですが、その中でも評価されたのがノミネートされた2作。

ただ、審査対象となる作品数が1〜2作しかなかった昨年から、今年は作品数が倍ぐらいに増えたにも関わらず、ノミネートは1作品にとどまったとも言えます。

しかし、Netflix作品のラインナップを見ると、ヒットを狙いに行くというよりは「Netflixでしかできない斬新な作品にこだわった」という印象で、私はここに非常に大きな意味があると感じます。

これらの取り組みを通じて、様々なジャンルでの視聴者の反応やニーズをデータとして取得できただけでなく、何よりクリエイターたちに「Netflixというプラットフォームの自由度の高さ」を十分にアピールできたことは間違いなく、これは、目先の評価・売上よりも、もっと価値があることだからです。

今年の2月に発表された今後のNetflix作品の制作陣・俳優陣の顔ぶれを見ても、その戦略が功を奏したということがわかるほど豪華な制作陣・俳優陣が並んでいます。

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作品数も、毎年、前年の2倍のペースで増え続けており、最近配信された「ムーブ・トゥー・ヘブン:私は遺品整理士です」の好評ぶりを見ても、

個人的は、来年2022年の百想芸術大賞では、遂にNetflix作品がノミネートだけでなく、受賞までする可能性があるのではないか?と期待しています。

地上波 VS ケーブル・総合編成

一方で、テレビ局では、どこの作品が多かったのでしょうか?ここでは作品賞・演出賞・脚本賞のノミネート作で見てみます。

怪物(JTBC)
サイコだけど大丈夫(tvN)
悪の花(tvN)
人間レッスン(Netflix)
(知っていることはあまりないけど)家族です(tvN)
ヴィンチェンツォ(tvN)
青春の記録(tvN)
ということで、ケーブルのtvNが最多。そして、地上波(SBS・KBS・MBC)の作品はゼロでした。
ちなみに、日本のNetflixで配信される作品で最も多いのがtvNの作品、次がJTBCの作品。(なぜなら両テレビ局の制作会社が、Netflixと年間一定数を配信するコンテンツ契約を結んでいるからです)

昨年も同じように見てみると…

椿の花咲く頃(KBS)
愛の不時着(tvN)
ストーブリーグ(SBS)
キングダム2(Netflix)
ハイエナ(SBS)
夫婦の世界(JTBC)
梨泰院クラス(JTBC)
賢い医師生活(tvN)
ケーブルのtvN、総合編成のJTBC、地上波のSBSがそれぞれ2作品、地上波のKBS、Netflixがそれぞれ1作品で、昨年は各局拮抗していました。
韓国では、ドラマは地上波から、ケーブル・総合編成の時代に変わっていったことはこちらの記事でもご紹介したのですが、
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百想芸術大賞でも、2016年の「シグナル」「応答せよ1988」あたりから、非地上波(tvNやJTBCなど)の作品が存在感を増すと同時に、地上波の存在感が薄れていきました。
ただ、今回に関しては、最多ノミネートのtvNの作品が特別面白かったというよりも、全体的に昨年より「大ヒット」と言える大作が少なく、地上波はSBSの「ペントハウス」ぐらいしかヒットがなかった(=他が弱すぎた)という印象。
今年は作品ノミネートがゼロだった地上波ですが、私は今後、地上波、特にSBSの巻き返しがあるのではないか?と思っています。

tvNやJTBCのNetflixとの連携に対抗するかのように、SBSは国内のOTT「Wavve」というプラットフォーム向けのオリジナル作品を制作したり、

スタジオドラゴンのように、ドラマ部門を独立させ、企画〜制作〜流通まで一貫して行うスタジオ型の制作会社を立ち上げています。

また、直近では、スタジオドラゴンで「ミセン」「シグナル」「トッケビ」「秘密の森」などを手掛けたプロデューサーがWavveに移籍したこともニュースになりました。

さらに、「椿の花咲く頃」を手掛けた制作会社Panエンターテイメントの新作「ラケット少年団」が「刑務所のルールブック」の脚本家を迎えるなど、

SBSを筆頭に、地上波も巻き返しをしてくるのではないかと期待しています。(MBCはもうだいぶ難しそうですが…笑)

今ハマってる、KBSの「五月の青春」もぜひ食い込んでほしい!!

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激戦が予想される2022年

ということで、来年2022年は、Netflixオリジナル作品の台頭、地上波の復活に加え、コロナの状況が良くなって、より自由度の高い撮影ができるようになることも期待すると、接戦だった昨年を超えて「激戦」になるのではないかと予想しています。

あと、もう一つ2022年が盛り上がると思う理由の一つが、「主演級俳優の出演サイクル」。

毎クール連続で作品に出ることも多い助演俳優と違い、主演級俳優は基本的にドラマは1年に1本。その後の休暇や、映画や舞台など他の活動との兼ね合いも考えると、実際は一つのドラマに出演してから、次のドラマまでは1〜2年の期間があります。(俳優によって異なる)

例えば…

パク・ソジュン
2018年「キム秘書はなぜそうか?」
→2020年「梨泰院クラス」
ヒョンビン
2018年「アルハンブラ宮殿の思い出」
→2019年「愛の不時着」
チョン・ヘイン
2019年「ある春の夜に」
→2020年「半分の半分」
など

しかし、振り返ってみると、この1年は、ここに挙げたような、軍隊が終わった30代の一番人気の高い主演俳優たちが軒並みドラマ作品を休んでいた時期だったと思います。

逆に、ベテランが主役、または若手+ベテランという組み合わせが多く見られた年でした。(「ハッシュ」「怪物」「ナビレラ」など)

これら、作品の出演サイクルの影響に加え、やはりコロナ真っ只中で、一作品あたり6ヶ月程度はかかると言われるドラマの撮影を、所属会社側も避けた、もしくは少し時期を遅らせたのではないか?とも推察できます。

ということで、2021年6月以降は、わかっているだけでもこれらの人気俳優たちの作品が数多く控えているので、2022年の百想芸術大賞は本当にとんでもない激戦になることを期待しています。

そして、個人的には、2022年こそ「賢い医師生活2」の受賞にも期待したい…!(+会場に見に行けたら良いなあ。。。)

「賢い医師生活」「椿の花咲く頃」キャストインタビューが満載!

まとめ

ということで、2021年「百想芸術大賞」の結果から、韓国ドラマの最新トレンドと来年の見通しについてオタク視点でまとめてみました(笑)!

韓国ドラマを楽しむ参考になると嬉しいです。いや〜、今から来年が楽しみすぎる!!!(笑)

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*画像はJTBCからお借りしました

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