「賢い医師生活2」1話をさらに深く:字幕の狭間解説・演出意図を読み解く

韓国在住K-dramaライターMisa
「賢い医師生活シーズン2」1話を視聴済みの方にむけて、日本語字幕では伝わらないニュアンスや演出意図を解説・分析します!


いよいよスタートした「賢い医師生活2」。
この作品では、細かい部分まで意味をもたせた演出、セリフや、日本語字幕では伝わりきれない小ネタなどが満載!

ということで、ここでは、シーズン1に引き続き、韓国視聴者の間で話題になったことなどを参考にしながら、作品をさらに深く楽しむための私なりの解説・分析を行っていきます。
※完全ネタバレありなので、視聴済みの方が対象の記事です※

病院前のステーキハウス

クリスマスの夜、ソッキョンを夕食に誘ったミナ。レストランの名前はまさかの「病院前のステーキハウス」(笑)
ソッキョンに断られたミナが、二人分のコースを一人で味わう姿がとても切なく、そして愛らしかったですよね〜!
このシーンでも意味深な演出がいくつかありました。
それは、店員さんが「シェフからのクリスマス・プレゼントです」と言って、ケーキを持ってくるシーン。
ミナの後ろに写り込んでいるクマのぬいぐるみ。これはクマと呼ばれているソッキョンをイメージして、ミナが用意してきたものですが、ここでこのカットが差し込まれるということは…?
そうです、「このケーキ、ソッキョンがミナのためにプレゼントしたものではないか?」と思ったのは私だけでしょうか。
なぜなら、シーズン1のときも、ソッキョンがミナには内緒でトッポッキを差し入れしたことがありましたよね?
多分、断ってもお店でずっと待つであろう、ミナの性格を良く知っているソッキョンは、今回も申し訳ない気持ちで、お店に電話してミナのためにケーキを注文したのではないでしょうか?
一方、やや驚いた顔でケーキを見つめた後「シェフはケチなんじゃない?クリームが少なすぎる」とぼやくミナ。
その後、首を横に振りながら「ない、ない」という仕草で、一人で笑うミナの姿「まさか、ヤン教授のプレゼント…?」と思いながらも「いや、そんなわけない、ない」と考えを巡らせているようにも見えます。
ちなみに韓国では、クマ(곰)のようなソッキョンと、クマのように愚直に働くミナのカップルは、곰곰カップルと呼ばれ、視聴者から愛されています。
ミナを演じるアン・ウンジンのインスタグラムには、ソッキョンことキム・デミョンとの2ショットが上がっていてとてもお似合い(3枚めの写真)だったので、紹介しておきます〜!

ソッキョンの元妻・遂に登場

続いて、シーズン1の最後で、登場だけ匂わせていたソッキョンの元妻が遂に登場。

HPの登場人物紹介には、両親のススメでの結婚だったこと。「奥深いソッキョンが良かったが、そんなソッキョンだけを見て耐えるには、結婚生活は順調ではなく、幕を閉じることになった」とあります。

この記載からは、何となく「子どもが欲しかったけど、出来なかった or ソッキョンが望まなかった」という事情があったのかな〜と推察します。1話だけの登場ではなく、今後もしばらく登場しそうな雰囲気です。

帰ってきたイクジュン&ウジュ

そして、シーズン1に引き続き、初登場シーンが今回もやっぱり強烈だったイクジュン…!

シーズン1は、STAR WARSのダース・ベーダー

そして今回は、メン・イン・ブラックをモチーフに、「光学レーザーで記憶を消す」というパロディーで「視聴者のシーズン1でのウジュの大きさについての記憶を消す」という演出も最高でした…!

1年間の間でのウジュの成長は、ある程度予想しましたが、あんな演出で説明されるなんてさすがのセンスでしたね〜!

実際に、シーズン1のときと比べてみると…

こちらがシーズン2。身長もですが、全体的にサイズが大きくなっている(笑)2話以降、動いているウジュの感じも楽しみです!

ジョンウォン&ジュンワンの二人暮らし

ジョンウォンとジュンワンの二人暮らしのシーンでは、懐かしいネタも登場。

「俺のシャンプー使ったのか?」というジョンウォンに、「使ってないよ」と嘘を付くジュンワン。

もう一度正直に実は使ったことを告げた瞬間、ジョンウォンからトイレットペーパーの剛速球が飛んできて、「あいつ、投手出身か?」という台詞に、反応した方も多かったはず!

そうです、これはシンPD&イ・ウジョン作家の過去作「応答せよ1994」にて、ユ・ヨンソクが演じた大学野球の名投手の役・チルボンを暗示した台詞ですね〜!!

そもそも、シャンプーを使ったかどうかで男同士が喧嘩するあたりから、もう1994の香りがしていて、懐かしく感じました〜!

ギョウル先生の一言

シーズン1の最終話で、遂に結ばれたギョウル&ジョンウォン、通称ウインター・ガーデンカップル。

シーズン2の初シーンは、どんな感じかと期待しましたが、教授とレジデントとしての会話が最初でした。

ここで、肝移植を手術をうけたチェウンが、ご機嫌斜めであることを話すギョウル先生の台詞。

「肝移植の手術後、悲観的になりました」

実はこの台詞、韓国語ではギョウル先生らしい独特な表現を使っているのですが、日本語訳ではそれが消されてしまっていて残念。

直訳すると

「肝移植手術の後、厭世主義者になりました」

もう少しわかりやすくすると、「悲観主義者になったんです」という感じでしょうか。

そう置き換えて理解すると、そのあとジョンウォンが「ん??」という表情をしているのも理解できると思います。

その後の、ジョンウォンの子どもに接する様子は、相変わらず優しくて、99ズと一緒にいる時とのギャップがたまりませんでした。

また制作発表会で、ユ・ヨンソク自身が話していたように「自分も本当に子どもが大好き」というのが、にじみ出ていましたね。

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病院イチの”悪党”になりたいソンファ

ソンファの元を訪ねてくるソンミン。そしていつの間にか、ソンミンと良い仲になっていたソンビン。

このシーンでは、懐かしのアン・チホン先生が鍾路の分院にいることなどが紹介されつつ、面白い会話がありました。

「説教オヤジにはなりたくない」というセリフに続いて、ソンファが言った一言

この病院で一番の悪党(ピルラン)になりたい

みなさん、この「ピルラン」について、覚えてますか…?

こちらの記事で解説しましたが、

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これはジュンワンが会話で使っていて、当時ソンファは知らなかった言葉。それをイクジュンが適当に「熱心に頑張る人」だよと説明したのでした。

なので、このシーンでもソンファは「悪党」という意味ではなく、「熱心に頑張る人」という意味で勘違いして使っていると考えられます。(その後、聞いている二人も「ん?」という表情をしていますね。)

しかし、一方でこの台詞は同時に、こんなことを意味しているとも読み取れます。

この後、イクジュンとの関係性においては、「イクジュンの告白を受け入れて〜〜!!」と願う視聴者たちの気持ちとは裏腹に、一度は告白を拒否してしまう…みんなの願いを邪魔する”悪党”のような役割になる、ということ。

おそらくこの「悪党(ピルラン)」というキーワードは、この後も作品の中で、ポイントとなる表現として再び登場するのではないかと思います。

ヨヌお母さんの訪問

第1話のメインとなるストーリーは、幼くして病院で無くなったヨヌのお母さんの話。

シーズン1の1話でヨム・ヘランさんが名演技を見せたのに引き続き、さすが、1話にふさわしい旬な助演俳優チャ・チョンファが登場。

韓国では「哲仁王后」で大ブレイクしたので、登場した瞬間、ネット上は「チェ尚宮〜〜!」と湧き上がっていました。

そして、そんなヨヌお母さんを見て、職員たちが「病院を訴えようと思っているんじゃないか…?」と話す様子に、「なるほど…あの人の良さそうなお母さんは、あとからそんな事件を引き起こすのね…」と思った視聴者も多かったはず。

確かに、最近はサスペンス要素が組み込まれたドラマが多いため、平和なシーンの中にもすぐ「ん?あの人なんか怪しいぞ…?」と、思ってしまいがち。

それこそがまさに、刺激的なドラマに慣れすぎてしまった、そしてやや疲れてしまった視聴者の気持ちを見透かしたシンDPとイ・ウジョン作家の秀逸な仕掛けで、「賢い医師生活は決して、そういうドラマではない」ということを、シーズン2の冒頭で改めてメッセージするための演出だったと言えます。

その後、実際に、ヨヌのお母さんとギョウルの会話のシーンで、疑惑が勘違いだったことがわかると、ネット上では、

あ〜、すぐに疑ってしまった自分のすさんだ心が恥ずかしい(笑)
そうだよ〜、これが賢医だよ〜〜〜(涙)

という視聴者の声が溢れていて、私も激しく共感しました(笑)

名医 ヤン・ソッキョン

産婦人科に緊急で運ばれてきた妊婦とのシーンでは、ソッキョンの名医ぶりが印象的に描かれました。

最初に妊婦を担当したヨム教授役には、初登場となるオ・ジョンウォンさん。この方、ドラマにカメオ的にちょっと出演する事が本当に多くて(笑)最近では「怪物」にも出演していました。

今回も、HPの登場人物には紹介がないので、もしかしたら1話だけの出演なのかもしれません。

ヨム教授が、妊婦に「無事に出産できる可能性が低い」と告げるシーンでは、両手をポケットに入れたまま話すなど、相変わらず細部までキャラクターを表す演出がされていましたね。

また、ヨム教授の部屋を訪ねていった時のミナ先生は、「チュ・ミナです」というのに対し、ソッキョンを訪ねたときは「ミナです」と言った台詞の違いに、キュンと来たのは私だけではないはず…!(笑) ノックの仕方、声のトーン、言い方も全然違いました。

ソッキョンがどのようにして患者の状態を判断しているのか、患者とどのように向き合っているのか、名医と信頼される理由が丁寧に描かれ、よりキャラクターの魅力が深まったとともに、ソッキョンに惹かれてしまうミナ先生の気持ちに視聴者がみんなが共感したこのシーン。

シーズン1で積み上げられたキャラクターへの理解をベースにしながら、さらに人間性を深く掘り下げて表現し、視聴者をさらに虜にしてしまう…これがシンPDが話していた「シーズン1より、さらに深く」ということなんだなと感じさせられた名シーンでした。

ウィンターガーデンカップルの変化

そしていよいよ、視聴者が1年間待ち焦がれていた、ウィンターガーデンカップルのラブラブシーン!(笑)

想い出のあの場所の変化

まず、雨の中入口で待つギョウルのもとに向かうジョンウォンに、新しく登場したフェローが「コーヒーおごってください」とねだるシーン。

シーズン1では、後輩たちと、気軽に二人で食事をしたり、映画を見に行っていたジョンウォンですが、ここでしっかり断る姿を見せたのには皆スカッとしたのではないでしょうか。

そして、雨の中、入り口でジョンウォンを待つギョウル。いや〜、この場所から二人のラブラブシーンを始めるのがさすが!!!!

なぜなら、この場所といえば、シーズン1で、ジョンウォンとギョウルの微妙な関係性を表す場所として、度々登場した場所。

同じデニムの服を着ているのに、間には縮められない距離感があった当時の二人

そして、同じく雨のシーンで、ジョンウォンがギョウルの弟を彼氏と勘違いしてしまうシーンもありました。

みなさん!!!この場所の小さな変化、気が付きましたか…?

ほとんどの方が、このバックハグに目を奪われたと思いますが…、よ〜〜〜くみてください。

先ほどのシーズン1の同じ場所の写真と比べると、明らかに違う点があります。

そうです、右側の赤い柱の上から二番目のマーク。シーズン1では、ハートが割れている感じのマークですが、シーズン2の上の写真ではきれいなハートに変わっていますよね!

こういう細かい演出がたまらない〜〜〜〜〜(笑)

このシーンのオフショット

二人の初食事シーン

そして、続いて二人にとって初めての食事シーン。

「賢い医師生活」では、友達同士、恋人同士、家族同士で「一緒に食事をする」ことに重きが置かれ、それぞれの関係性を表す重要なシーンとして使われていますが、新しい関係性が始まったジョンウォンとギョウルの恋人同士の会話も、この食事シーンから始まります。

まず注目したのは二人の服装。なんと最初に出会った日にもジョンウォンが着ていて、先ほどの入り口のシーンでもお揃いで着ていたあのデニムシャツをこのシーンでも着ている二人。

しかし、まだ病院内では「秘密の恋」ということで、シャツを隠すようにその上に上着を着ている点も見逃せません。

ギョウルが以前倒れた時に、ミナ先生がずっと付き添っていたことを知っていたジョンウォン。
「イクジュンに聞いた」とごまかしますが、ギョウルも知らないシーズン1でのジョンウォンの気持ちの動きについては、こちらの記事で分析しています↓

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そして、この食事シーンのジョンウォンのセリフは、「直訳のほうがキュンと来るのにな〜」と思った台詞がいくつかあったので、紹介しておきます。

一緒に居残ってもいいよ
→夜、一緒にいてあげられるよ
今度会ったら 先に声をかけて コーヒーでもごちそうして
→今度会ったら ギョウルが先に声をかけて コーヒーでもごちそうして

特に2つ目は、「ジョンウォンはギョウルを呼び捨てなのね〜〜!!!」というキュンポイントなんですが、字数の関係からかカットされてしまってるのがもったいない(涙)是非、耳を澄ましてもう一度聞いてみてください。

続いて、これは韓国視聴者の方が分析していて納得したのですが、このシーンの二人の席の横にわざわざ表示している「禁煙」のマーク。

こちらも以前この↓記事で解説した「彼女を捕まえられるなら、タバコもやめてやる〜」というBGMの演出と関連して、

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ジョンウォンが実際にタバコをやめた、ということを表しているのではないか?ということ。

「彼女と一緒なので禁煙の席を選んだ」とも考えられますが、韓国では、今どきほとんどの店で全席禁煙であることを考えると、わざわざ席の横にこのマークがあるのは、確かに意図的な演出と考えてもおかしくありません。

ミナとソッキョンの距離感

ソッキョンの部屋を訪れるミナ。ここでまず注目したのは、ソッキョンが温かいアメリカーノを飲んでいること!!
(コーヒー自体はコン・ユの広告でおなじみのKANUの間接広告だと思われますが 笑)

ミナが台詞の中でも言っていますが、ソッキョンは、韓国語で"얼죽아"と言われる「どんなに寒くても死んでもアイス派」であるはず。

"얼죽아"="얼어 죽어도 아이스(死ぬほど寒くてもアイス)の略

そうですよね、いつもカフェでも「冷たいアイスアメリカーノ」を注文していたソッキョン。

この日は、温かいベストを着て寒さをしのいでいるミナを見て、ミナに合わせて自分も温かい飲み物にしたのではないでしょうか。

なお、この前には、ミナが温かいアメリカーノを飲もうとした瞬間、コールが来てしまい、ほとんど飲めないままになってしまったシーンもあり、ここのシーンとのつながりを感じました。

このシーンでは、その後のソッキョンの「どうしてこんなことを君に話しているだろう…」という台詞と合わせて、これまでは、自分だけの独特の世界観をもち、決して他人に合わせること無く、距離感を持って生活してきたソッキョンが、クマのように突撃してくるミナのせいで、少しずつ変わり始めていることを表現しています。

前半に、人がいっぱいのエレベーターにソッキョンが乗らなかったシーンも、元々のソッキョンの性格を表現し、ミナといる時のソッキョンの様子との対比を強調するためのものではないでしょうか。

そして、ソッキョンに一日一つだけの質問をするミナ。12時が過ぎたところで…

日付が変わったので新しい質問が生じました

ここのミナが可愛かったですよね〜〜!

特に「新しい質問が生じました」という部分は、韓国語だと「新しい質問が生成されました」という言い方だったので、余計に可愛らしかったです。

ソンファを待つ99ズ男子たち

続いて、雨の中でソンファの車を待つ99ズ男子たち。

ここでは、それぞれの恋愛話が飛び出しながら、遂にジュンワンの彼女がイギリスに居るという話が飛び出します。

ジョンウォンは、家でかかってきたビデオ通話の声から、相手がイクスンだということにすっかり気がついてしまったようですね。

さて、ここでのイクジュンの「俺の妹を知ってるか聞いてみろ」という台詞。

実は、この部分について、ある韓国視聴者がSNSで投票を行いました。

イクジュンは、ジュンワンの彼女が自分の妹だということを本当に知らないのかどうか?

結果は、「イクジュンは、知っているが、知らないふりをしている」と推測している人のほうが多かったそうです。

みなさんは、どう思いますか…?周りの人間関係について、知らないことがなく、勘が鋭いイクジュン。

でも自分の身近な人のことについてだけは、鈍感なのか、はたまた、知らないふりをしているのか…?

このあたりも、今後、明かされるのが楽しみですね!

ソンファの車での登場から、席取り合戦、そして車の中でのワチャワチャまで、先ほど見せた名医の顔とは正反対の、中学生のような99ズ男子たちが微笑ましいこのシーン。

ソンファの車の登場に、「うぉ〜〜〜〜〜」というところでは、ジュンワンが完全にチョン・ギョンホに戻ってる感じが爆笑でした(笑)

バンドシーン「雨とあなた」

そしていよいよ1話のバンドシーン。2006年に映画「ラジオスター」のOSTとして使われた「비와 당신(雨とあなた)」という曲が演奏されました。有名な曲でいろいろな歌手にカバーされましたが、「賢い医師生活2」のOSTでは、イ・ムジンが歌っています。

30秒程度のティザー映像

なお、このシーンでは、バンドが終わった後の会話を少し解説。

ソッキョン「スマホと車を接続すれば、音楽を大音量で聴ける 試してみろ」
ソンファ「いつも車で聴いてるわ」
ジュンワン「それをブルートゥースっていうんだ」

この会話、シーズン1のあのシーンを思い出して、ニヤニヤしてしまいました…!

アナログなソンファをいじるシーズン1の関連シーンについては、こちらで解説しています。

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そして、ソンファとイクジュンを置いて先に帰ってしまった3人に、イクジュンが「テレビ見に行ったんだろう」という台詞がありますが、ここは実は

「新西遊記」見に行ったんだよ

と言っています。

これは、YouTubeチャンネルを観ていた方なら、ピンとくるかもしれません。

「新西遊記」は、シンDPの同期で仲の良い、バラエティの神ナ・ヨンソクPDの人気バラエティ番組。

YouTubeで99ズがキャンプをする企画の際に、ナ・ヨンソクPDがやってきて、99ズも「新西遊記」でおなじみのゲームをして楽しみました。

また、この際、99ズたちも「新西遊記のファン」と話していて、そんな、セリフなのかリアルの話なのかわからないセリフに、思わずクスっとなりました(笑)

「賢い医師生活2」公式グッズ

虹色のトンネル&ソンファの答え

そして、車で「雨とあなた」を聞きながら、どこかぎこちない雰囲気のイクジュンとソンファ。ここでは、韓国視聴者の間で、二人の車が途中で虹色のトンネルを抜けるシーンが話題に。

虹色のトンネルの意味を知るには、「雨とあなた」の歌詞を理解する必要があります。

歌詞を見ると、

昔、愛した人を今はもう懐かしくない 静かに愛したことも忘れていく
でも雨が降ると、あの日を思い出して涙が出る
二度と戻らないのに 忘れられない自分が嫌なのに
という内容になっていて、「忘れられない愛」を歌った切ない歌であることがわかります。
これにイクジュンとソンファの関係を照らし合わせて考えてみると…
出会った頃から、イクジュンが好きだったソンファ。実はイクジュンもソンファが好きだったのですが、当時はソッキョンもソンファが好きだったこともあり、二人はお互いの気持を知ることも知らないまま、イクジュンは別の人と結婚してしまいます。
二人の関係性の変化については、こちらの記事で分析
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イクジュンが別の人と結婚し、子どもまで生まれた…その過程を見てきたソンファは、きっとこの歌の歌詞のような切ない気持ちで、イクジュンへの気持ちを整理した時期があったに違いありません。
そんなソンファが、イクジュンの今の気持ちを知りながら、車の中で自ら「聴こう」と言ったこの曲。
「雨が降るたびに あの切ない気持ちを思い出す」という歌詞を聞きながら、二人の車が、雨が降り止んだ後にできる虹のトンネルを抜けたという演出には、どんな意図があるのでしょうか?
私は「二人の関係の新しい始まり」を意味しているのではないか?と思いました。
特に、ソンファの中では「昔、叶わなかった切ない初恋」として残っているイクジュンへの想い。
今になって、イクジュンから「好きになったんだ」と告白されても、ソンファにとっては、それまで長い時間の間、一人で抱え、雨が降るたびに思い出しては忘れようとした初恋の苦い思い出と、どうしてもリンクしてしまったと思います。
シーズン1でもソンファ✕雨のシーンはよく登場しました
長い時間を掛けて整理してきた想いを、再び取り出すのは簡単ではありません。
そして、その想いを消すために積み上げてきた「友達」としての良い関係を崩してしまうのではないか?ということへの怖さもあるでしょう。
ここでの「二人の新しい関係」というのは、「完全に友達としての二人」というよりは、
片思いだと思っていたイクジュンからの告白を受け、ソンファがもう一度イクジュンを男性として見ること。
そして、これまでは自分の気持ちを表現しなかったイクジュンが、時間を掛けてソンファとの新しい関係を築いて行こうとする、そのスタート地点なのではないかなと。
もう、これはほとんど願望ですが(笑)
その後のソンファの答えも、「イクジュンを男としてみていない」とか「好きではない、恋愛する気がない」というような内容ではなく、「友達としての関係が崩れるのが嫌だ」というところがポイントでした。
しかも、この答えがはやくもシーズン2の1話で描かれてたという点で、むしろここから二人の新しい関係が描かれるという期待が持てます。
ウィンターガーデンカップルも、最初はこの二人よりも、もっと距離があって、絶望的に見えたのを考えると、ソンファ&イクジュンカップルもまだまだこれから十分可能性ありです!
「賢い医師生活シーズン1」キャストインタビューが満載!

最後に

というわけで、「賢い医師生活シーズン2」の1話について解説・分析してみました…!

今回もやはり、最初はいくつかのネタだけサラッと紹介するつもりだったのですが、語りたいネタが多すぎてなかなかのボリュームになってしまいました←いつもそう(笑)

いや〜それだけ、この作品が奥深く、丁寧に作られているということです!!!(これでもまだ語り足りない部分多数。。)

しかしこれ、同じように全12話について全部解説すると、週末が全部潰れてしまいそうなので(笑)、次はある程度話の展開が進んだところでまた分析してみたいと思います。

なお、解釈はあくまで勝手な分析(ある意味妄想)なので、もちろん、これが正解というわけではありません(笑)

みなさんそれぞれが、作品を深く理解するきっかけになったら嬉しいです!

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*画像はtvNからお借りしました