「コーヒープリンス1号店」同窓会:13年ぶりに集まったキャストたち

韓国ソウル在住
ブロガーMisa
先日韓国MBCで放送された「コーヒープリンス1号店」の同窓会の様子を紹介します!

「コーヒープリンス1号店」同窓会とは⁉

2007年に大ヒットしたドラマ「コーヒープリンス1号店」。主演はコン・ユとユン・ウネ。

今回、ドラマを放送したMBCが「ドキュメンタリー『青春ドキュ 再び二十歳』シーズン2」という番組の枠で、13年ぶりにキャストを集めて同窓会をするという企画が、2020年9月24日、10月1日の2回に分けて放送されました。

こちらが番組の予告(日本語訳はありませんが、雰囲気は伝わると思います)

今日は、この放送の中から印象的だった部分をいくつかご紹介したいと思います。

「コーヒープリンス1号店」同窓会:番組の構成

まず、「コーヒープリンス1号店」同窓会の大まかな番組構成を説明すると、「同窓会」と言いながらも実は、全員があのお店のロケ地に集まったのではなく、キャストが2人ずつ3箇所に分かれて集まるという構成でした。

主役のコン・ユと、ユン・ウネは、弘大(ホンデ)にあるコーヒープリンス1号店のロケ地にて。

そして、今や二人とも主役級のキム・ジェウク、キム・ドンウクはどこか別のおしゃれカフェのようなところで。

そして、イ・ソンギュンとチェ・ジョンアンは、イ・ソンギュンが演じたハンソンの家のロケ地から。

全員であのお店に集まってワイワイやるのかと思いきや、最後までこの3箇所に分かれての放送だったのはちょっと残念でした。。まあ、今やみんな主役級の役者さんなので、スケジュールを合わすのが困難だったんでしょう…!

放送は2回に分けて行われましたが、

第一回:ハンギョル(コン・ユ)とウンチャン(ユン・ウネ)カップルメイン
第二回:ハンソン(イ・ソンギュン)とユジュ(チェ・ジョンアン)カップル、コーヒープリンスの仲間たち(キム・ジェウク、キムドンウク、イオン)
という構成になっていました。ドラマの映像見せながら、ダイジェストでストーリーや登場人物を振り返りつつ、現在のキャストのインタビューをはさむ形式でした。
このドラマのダイジェストがあったのは、とてもありがたかったです…!
というのも、13年も前なので面白かった作品なのは覚えてるけど、細かいところの記憶が…(笑)
私はどちらかというと、ハンソン派だったので、イ・ソンギュンさんの素敵な声とハンソンの家のシーンばかり記憶に残っています(笑)
しかし、ドラマから13年経って、その時のキャストが、むしろ当時より大活躍している(みな主役級)ってすごい…!
13年も経つと、引退したり、ライフステージが変わって、活動を縮小してたりしてもおかしくないですが、「コーヒープリンス1号店」の皆さんは、特に男性キャストは今も大活躍中ですね。

韓国ドラマでも、今は大ヒットするドラマと言うと、主役級は男性は軍隊を終えた俳優、女性は30代の女優が務めることが多いので、この「コーヒープリンス1号店」は、当時としては、フレッシュな若手中心で大ヒットしたドラマだったと言えます。

当時の年齢(日本の歳)を確認してみると…

コン・ユ(28歳)
ユン・ウネ(22歳)
イ・ソンギュン(32歳)
チェ・ジョンア(29歳)
キム・ジェウク(24歳)
キム・ドンウク(24歳)
こうしてみると、この6人の中の上下関係も見えてきますね、イ・ソンギュンさんが一番年上で、キム・ジェウク、キム・ドンウクは同じ年で、当時ほぼ新人。一番年下はユン・ウネだったわけです。

コン・ユ×ユン・ウネの再会

さて、実際に放送で紹介された中から、私が印象的だったシーンや内容をいくつか紹介したいと思います。
まずは、皆さんも気になるであろう、コン・ユとユン・ウネの再会シーン。

初めにコン・ユが、カフェのカウンターで撮影を始めてから、サプライズという感じで、後からユン・ウネが登場…!

ユン・ウネは、コン・ユのことを「オッパ」と呼び、コン・ユは「ほんと久しぶりだ。いつぐらいぶり?」と、最初は少しぎこちない感じ。さすがにユン・ウネは、ウンチャンと比べると大人の女性に成長しましたね…!

特に、別撮りのインタビューでは大人っぽさを感じました…!

「コーヒープリンス1号店」を観て、バリスタになったという男性が二人の前で美味しいコーヒーを入れてくれながら、想い出話が始まりました。

二人にとっての「コーヒープリンス1号店」

コン・ユとユン・ウネは、2007年当時、どんな気持ちで「コーヒープリンス1号店」という作品を選んだのかについても、話していました。

まず、コン・ユの場合、実はこの作品のオファーが来た時期は、”俳優として、初めて経験する思春期みたいな感じだった”そう。

コン・ユは、初めてドラマ出演した2001年から、2005年にコン・ヒョジンと出演した「乾パンせんせいとこんぺいとう」などにも出演しましたが、まだ大きなヒットがなく、悶々としていた時期だったそう。
自分の考えと、周りから「これをやらなければいけない」と言われることにもギャップがあり、悩みの多かった時期。

一方で、心の奥底には、ハンギョルのセリフにもあった、こんな想いがあったんだそう。

ただ、これまで機会がなかっただけだ。俺は、やるとやったらやる奴だ。まだ、やりたい役に出会えてないだけだ。

今では、ドラマでも映画でも出演すれば大ヒットのコン・ユにも、こんな時期があったんですね。
また、最初はラブコメに対する抵抗感もあったのだそう。

一方で、イ・ユンジョンプロデューサーは、プロ意識が高く自分に厳しいコン・ユに魅力を感じたんだそうです。
そして、さらにコン・ユは、このようにも話していました。

結果的に自分がハンギョルという役になり切ることができたのは、ウンチャンを演じたユン・ウネの情熱・本気度のおかげだった

当時は、コン・ユより、年齢も俳優としての経験も後輩だったユン・ウネ。

元々アイドルグループ出身のユン・ウネですが、当時はちょうど、2006年に「宮」でヒットを飛ばした後でした。しかし、この作品まではまだ「歌手出身の演技者」と言われることが多かったユン・ウネ。

おそらく、「俳優としてもっと成長したい・認められたい」というユン・ウネの熱いエネルギーが、コン・ユにも伝わって二人の良い演技を生み出したのでしょう。

また、プロデューサー(監督)のイ・ユンジョンさんも女性で、現場には常に監督の大きな笑い声が響いていたと言います。

俳優たちが皆、「遊びながら撮っていた感じだった」「あんな雰囲気で、楽しく撮影できるなんて俳優にとってどれだけ貴重なことか」というぐらい、自由で良い雰囲気の現場だったようです。

「現場の雰囲気が最高だった」「終わるのが惜しかった」というのは、まさに名作の撮影現場の特徴。良い現場が良い作品を作り出すというのは、やはり間違いないようです。

コン・ユ出演「トッケビ」のフォトエッセイ(韓国語)

今考えると斬新なあのシーン

そして、今回、番組の中で「コーヒープリンス1号店」のドラマの映像を振り返りながら感じたことは、実は当時としてはかなり斬新な演出がいくつかあったこと。

まず、ドラマの本筋ではないものの、ハンギョルが「男性と思っているウンチャンが気になってしまう」という流れで、当時としてはまだまだ社会で受け入れられにくかった、同性愛の要素を入れ込んでいるところ。

そして、当時も今見ても衝撃的だと言われたハンギョルとウンチャンのベッドシーン。

ユン・ウネも恥ずかしそうに観ていて、他のキャストも「わあ~~」「オモ・オモ(あら、あら)」と言いながら観ていたのが面白かったです(笑)

そして、キム・ジェウクが演じたソンギというキャラクターが日本語がペラペラの設定だったこと。

これは実は、初めソンギは「方言が話せる」という設定だったそうですが、キム・ジェウクが日本語が流暢であることを知り、監督が急遽設定を変えたんだそうです。(しかし監督は、「日本語が流ちょうなことは後から知った」と話しており、二人の意見は食い違っていましたが…笑)

ちなみに、キム・ジェウクは両親の仕事の関係で、幼少期から小学生ぐらいまでを東京で過ごしており、日本語はネイティブ並みです。

全然関係ない動画ですが、日本語の流暢さがわかります。

ちなみに、時折出てきた日本語のセリフは、監督がキム・ジェウクに「いい感じでジェウクさんが直接書いて~」と、「ここまで丸投げで良いのか!?」と思うくらい、任されたんだそうです(笑)

キム・ジェウク出演「彼女の私生活」表紙雑誌

今も素敵なハンソンの家

そして、もう一つのカップル。ハンソン&ユジュ。いや~私はこの二人好きでした!(どっちのカップル派か分かれますよね…!)

最近はあまりドラマや映画で見かけないユジュ役の、チェ・ジョンアンさん。この方は当時がピークだったかもしれません。。(ほんとに”大人のいい女”って感じでしたね)

ちなみに、このハンソンの家は、景福宮からバスで坂を上った高級住宅エリアにあり、今もカフェとして運営している場所で、私も5年前に行きましたが、すごく素敵な場所です!!

話題になったハンソンの歌

そしてこのカップルと言えば、話題になったのが、ハンソンが電話でウジュのために歌って聞かせた歌。

監督も「あんなに話題になるとは思わなかった」と話していましたが、動きながら撮影したので撮影も大変で、イ・ソンギュンさんもかなり練習したんだそう。

しかし、何より驚いたのが、今聞いてみると…イ・ソンギュンさん、声は最高なんですが、歌はあまりお得意でないということ(笑)共演のみんなも、映像を観ながらその点は笑ってました。

いやだって、あの声で歌まで上手かったらもう…大変(笑)

なお、印象的だったのがコン・ユがこう話していたことです。

当時は、この二人の恋愛が理解できない部分があった。でも、13年経って今見ると、すごく共感できる

確かに、今見てみると、大人の恋愛の複雑さをリアルに描いていたと言えるハンソン&ユジュカップル。13年経ってもう一度観返してみると、また違う解釈ができるかもしれませんね。

当時は新人だったプリンス3人組

そして、2カップルの恋愛模様以外にも、視聴者を楽しませたのがこのプリンス3人組。

キム・ジェウク、キム・ドンウク、イオン。当時は完全に新人だったという3人。

キム・ジェウク、キム・ドンウクは当時24歳で同じ年。

外見的に、一番変わったと思うのがキム・ドンウクですよね…!(当時はおかっぱの髪形のせいかもしれないけど…)

キム・ドンウクは、映画「神と共に2」などにも出ていますが、2019年にはMBCの演技大賞で大賞も受賞するほど、まだ若いのに演技力を認められています。

キム・ジェウクも、今や主役で活躍していますが、外見は良い意味で全然変わりませんね…!今回のこの撮影のために、当時と同じ雰囲気の髪形にしてきたんだそう。

そして、今回この番組に参加できなかったイオン。

2008年にバイク事故で、亡くなってしまったのは、当時私もかなりショックなニュースでした…。

コン・ユとキム・ジェウクは、お棺の前で精神が保てなくなるほど、沢山泣いたんだそう。逆にその後は、皆で会ってもしばらくイオンについては話ができなかったんだそう。

キム・ジェウクにとっては、事務所の先輩でもあり、モデル出身の先輩でもあり、特に大きな存在だったようです。

番組でも、「イオンは私たちと一緒に」というメッセージが送られていました。

最後には、コン・ユのこんな一言が印象的でした…!

コーヒープリンスとは、一番熱かった時の”青春の記録”であり、一番熱かったその時の”私たち”である

ちなみに、今回残念ながら登場しませんでしたが、ホン社長役のキム・チャンワンさんは、最近「サイコだけど大丈夫」に出演した、今でも味のある助演として欠かせない方ですね…!

「コーヒープリンス1号店」の同窓会の日本放送予定

さてこの「コーヒープリンス1号店」の同窓会については、日本でも放送がされるんでしょうか…?
今のところ、日本放送についての情報はないのですが、あり得るとしたら、Mnetじゃないかな??と予想します。
(バラエティ系はまず、Mnetなイメージ)

追記:予想を裏切って、KNTVさんで放送するようです!

放送日:1月16日(土)
午後8:00~10:30
※前編・後編 2話連続放送

KNTVの加入についてはこちら
スカパー基本料+視聴料3,390円(税抜)/加入月無料》

まとめ

ということで、「コーヒープリンス1号店」の同窓会の様子について、ご紹介しました。

今や第一線で活躍する出演者たちが、まだ若くて駆け出しの頃に、情熱を沢山注いで作り上げた、まさに青春の1ページのような作品であったこと。そして、13年の間に、それぞれが色々な経験をして、今はまた、当時とは違う大人の俳優になっていることが伝わってくる番組でした…!

ユン・ウネは、中国の番組で色々とバッシングを受けて活動自粛をした後、2018年に「ときめき注意報」という作品でドラマ復帰しましたが、まだ第一線には戻れていない感じがあります。ただ、インタビューを聞いていると、色々な悩みが吹っ切れて今は肩の力を抜いて、仕事に向き合えているのかなという感じがしたので、今後の作品に期待したいところです。

今回、この番組を通じて「コーヒープリンス1号店」をドラマを13年ぶりに観返してみて、韓国ドラマ観始めだった当時には、多分読み取り切れてなかった部分がいっぱいあったんだな~と感じ、またもう一度細かい部分まで観返してみたくなりました。

この番組、是非、日本でも放送して欲しい…!期待して待ちたいと思います。

おまけ:ちなみに、すごく細かいんですが、コン・ユが個別インタビューを撮影していたこの場所、

これ、望遠(マンウォン)駅にある、私のお気に入りのカフェ「Anthracite COFFEE ROASTERS 西橋店」の2階じゃないかしら…?と思いました。

壁や天井、テーブルの感じが一緒!?

めちゃくちゃ素敵なカフェなのでオススメです。

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*画像はMBCの放送からお借りしました。

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