2024年 第60回百想芸術大賞:ドラマ関連受賞予想!韓国で評価された作品は?

韓国ソウル在住
ブロガーMisa
2024年5月7日(火)に開催予定の、百想(ペクサン)芸術大賞のTV部門・ドラマ作品のノミネートと受賞を予想しながら、この1年の韓国でのドラマの人気について紹介します!

百想芸術大賞とは?

百想(ペクサン)芸術大賞とは、年に1回行われる韓国のエンターテイメントを総合的に表彰する授賞式。韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれることもあります。TV部門(ドラマ・バラエティ・教養)、映画部門、演劇部門と分かれています。

60回目を迎える2024年は5月7日(火)17:00〜開催。COEXホールでの開催。韓国ではJTBCで生中継、PRIZMアプリで世界にも中継されます。

審査対象

2023年4月1日から2024年3月31日までに、地上波・総合編成・ケーブルチャンネル・OTTプラットフォーム・ウェブで提供されたコンテンツ(最低4部作、連作の場合1/3以上進行された作品)。

新人賞候補の基準は、作品の中の一定量の主演・助演級で3編以下で、デビュー年とは無関係。

年末には、各放送局ごとに「演技大賞」も行われますが、この百想芸術大賞では、すべての放送局の作品に加え、Netflixなどの動画配信サービスのオリジナル作品まですべてが表彰対象であることがポイント。

そのため、その年の韓国国内のドラマ全体のトレンドや、評価された作品を知ることができます。

「涙の女王」のノミネートについて

さて、今年のノミネート作品・俳優が4月8日に発表された後、最も多く聞こえてきたのが「『涙の女王』はなぜ、キム・スヒョンしかノミネートされてないんですか?!」という、怒りと悲しみが混じった質問です(笑)

ノミネート発表がちょうど「涙の女王」が盛り上がってきた頃だったのもあり、リアルな友人からもSNSからもたくさん問い合わせ(?)がありました。

ちなみに、私個人としては実は、逆に「キム・スヒョンがノミネートされたこと」自体が意外でした。

というのも、先に説明した通り、「審査の対象はあくまで、2024年3月31日までに」であることを考えると、その期間内では「涙の女王」は8話までしか放送されておらず、「来年の審査対象になるだろう」と思っていたからです。

しかし、キム・スヒョンがノミネートされたことで、「涙の女王」は今年の審査対象だけど、ノミネートはキムスヒョンだけという状態になり、韓国でも色々議論が起こりました。

過去に、このように半分だけが放送された状態の作品が、放送年で審査されたのか、翌年で審査されたのか。はたまた、2年連続で審査対象となったのか・・?は正確にはわからないのですが、おそらく2年連続で審査対象になることは難しいのでは・・?と思っています。(つまり、来年「涙の女王」はノミネートされないのでは、と思っています)

今回のことで、個人的には、審査対象を「期間中に放送終了した作品」に変更すべきだと思いました。

特に、作品賞や脚本賞は「最後までの完成度」が重要であり、途中までしか公開されていない段階で判断するのは難しいからです。

また、演技賞についても、ストーリー展開により、各キャラクターの「演技の見せ場」のタイミングが異なるので、やはり全体を見ずしてノミネートや受賞作を決めるのは不公平だと言えるでしょう。(例えば「涙の女王」のキム・ジウォンの演技の見せ場は、どちらかと言うと後半だったと思います)

かといって、「涙の女王」が16話まで放送が終わった今、冷静に今回の他の候補と比べてみると、ライバルも強いので、期間内に16話まで放送が終わっていたとしても、どこまでノミネート・受賞できたかはわかりませんが・・

少なくとも、ちゃんと全16話を対象にした審査であれば、余計なモヤモヤ感はなかった気がします。

時代の流れによって、賞を増やしたり、OTTやYouTubeなどの作品も審査対象に取り入れるなど、進化し続けている百想芸術大賞なので、この点は来年以降で改善があることを期待します。

ノミネートから見えるもの

百想芸術大賞は、ノミネートされるだけでもハードルが高く価値のある賞です。

作品としての「芸術性」が重視され、必ずしも「視聴率が高かった」「話題・人気だった」という作品が受賞するわけではないのがポイントです。

例えば、視聴率が29.2%を記録した「ペントハウス2」でも、俳優のごく一部しかノミネートされなかったり、逆に視聴率は6%しかでなかった「怪物」が作品賞をとったり・・

なので「視聴率が高い=ノミネート・受賞ではない」という点も百想の特徴です。

では「芸術性」とは何でしょうか?

公式的な定義はなされていないのですが、毎年、百想芸術大賞の受賞予想を続けている私なりには、このように解釈しています。

1)作品関連賞の場合
各観点(脚本、演出、美術など)で、他の作品と比べて優れているポイントがある
特に、過去にないような新しい取り組み「新規性」や「完成度の高さ」が重視される
最近は、作品のメッセージ性や社会性なども重視される傾向。
そういう意味ではどうしても、ヒューマンや社会派作品がノミネートされる可能性が高く、新しいフォーマットが出にくいロマンス作品はノミネート自体も難しい傾向にあります。
ただ、特に日本の視聴者が「沼落ち」するタイプの作品は、ロマンス作品が多いため「こんなにみんなハマってる・話題なのになんでノミネート・受賞できないんですか?!」と毎年クレームのような質問を受けることが多いです(笑)
韓国国内では、百想芸術大賞以外にもアワードがたくさんあるので、むしろ大衆的なロマンスのヒット作品などは、10月頃に行われる「ソウルドラマアワード」などで受賞する事が多いです。
芸術性を大事にする百想芸術大賞というアワードの特性を理解してみると、結果も理解がしやすいと思います。

2)演技関連賞の場合
その俳優の演技が作品全体に与える影響の大きさが重要
あくまで重要なのは「演技」で凄みを感じられたかどうか
(役が魅力的だったのか?演技がすごかったのか?を、区別して見極める必要あり)

演技に関してもやはり、こういった観点で見るとすると、どうしてもロマンス作品よりは、ヒューマンや社会派作品のほうが”演技の凄み・見せ場”が多い傾向にあると言えるでしょう。

なのでこれまた、「みんなが魅力にメロメロになった俳優」とは一致しない事が多く、どちらかというと、そういう俳優は「人気賞」の方で受賞する形が多いです。(「愛の不時着」の二人が人気賞のみを受賞したように)

とはいえ、演技賞については、近年、「二十五、二十一」のキム・テリが最優秀演技賞を受賞したように、作品での演技自体は他の候補者のほうが難易度が高くても、俳優の演技力と本人が持つ魅力が唯一無二のキャラクターを作り上げて、爆発的な人気を得たケースが評価されることも増えてきており、なかなか理屈だけでは予想が難しいなと思っています。

なお、作品賞も演技賞も当たり前ですが、「相対評価」であるということ。

自分の推し作品・俳優に期待したとしても、あくまで他の候補の作品や演技を見ていない状態では、評価はできないので、基本的には毎年対象となる作品は見たうえで予想をしています。
(今年に関しては、大河ドラマ「高麗契丹戦争」だけが未視聴でしたが、予想にあたっては部分的に視聴しました)

そして、作品ごとに「この作品は、何が優れていたのか?脚本なのか?演出なのか?演技なのか?」を見極めることが、予想のポイントとなります。

今年の予想の観点

今年の予想については、毎年そうではあるのですが・・「大賞が何になるか?」が大きなポイントになると思います。
「テレビ部門大賞」というのは、部門の中でノミネートされている、ドラマ・バラエティ・教養作品の対象のうち、作品または個人が受賞することになります。
「ノミネート作品・俳優・制作陣=すべて大賞候補」になるのですが、候補として明示されていないので、予想の際にはこの「大賞」を抜かして考えてしまいがち。でも「大賞が何になるか?」次第で、その他の受賞内容もガラッと変わる可能性があるので、とても大事です。
これまでの傾向では、「ドラマ作品」が大賞を受賞するケースが多く、その次に「ドラマの俳優や制作者個人」。そしてまれに、バラエティ関連が受賞することもあります。昨年は「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のパク・ウンビンが個人で大賞を受賞しました。
今年に関しては、ノミネート発表前は「大賞は◯◯で手堅いだろう」という予想があったのですが・・ノミネート発表後は、「もしかして、このパターンもありえる・・?」という別の案が浮かんでいて、まだどちらとも決めきれていないのですが、今回は思い切って新しい案のほうを推しつつ、もう一つの案も紹介したいと思います。
ということで、前置きが長くなりましたが・・各賞の受賞予想に行きたいと思います!

新人演技賞(男性)

キム・ヨハン(殺人者のパラドックス)
イ・シウ(少年時代)
イ・シンギ(最悪の悪)
イ・ジョンハ(ムービング)
イ・ジョンウォン(夜に咲く花)

今年の予想は、一番最初に発表される、男性新人演技賞から。

昨年は、「シュルプ」のムン・サンミンが受賞しました。

新人演技賞の場合、視聴者から愛されるようなキャラクターを演じた、フレッシュな新人がノミネートされるため、ついつい人気作品で話題になった俳優や、個人的に応援したい・好きな俳優を予想で選んでしまいがち。

しかし、大事なのはあくまで演技力。ここで新人賞を獲る俳優は、ゆくゆくまで”演技派”として認められるような俳優なのです。

と、昨年も言っておいて、昨年は「シュルプ」のムン・サンミンと「イルタス・キャンダル」のノ・ユンソという、どちらかというと、演技力よりは話題性の高い俳優が受賞し、納得がいかなかったので(二人とも大好きだけど)、ややトラウマがありますが・・・

なお、候補の中で、物語における比重でいうと、「夜に咲く花」のイ・ジョンウォンがこの中で唯一、メイン男性主人公レベル。ただ、やはり「夜に咲く花」はイ・ハニのドラマだった側面も強いので・・

私の予想は、

受賞予想:イ・ジョンハ(ムービング)

としておきます!

登場人物が多い作品だったので、メインの男性主人公とも言い切れないのですが、何十キロも増量をして役作りをしたり、大変なワイヤーアクションをこなしたりと、今後も主役としての期待ができる演技力とスター性を兼ねそなえた逸材の一人ではないかと思います。

新人演技賞(女性)

コ・ユンジョン(ムービング)
キム・ヒョンソ<BIBI>(最悪の悪)
ユナ(誘拐の日)
イ・イダム(今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜)
イ・ハンビョル(マスクガール)

次は、女性新人演技賞。

去年は、「イルタ・スキャンダル」のノ・ユンソが受賞。

ノミネート自体は、とても納得感があり、どの候補もほんとに良い演技だった!!!
(特にユナちゃんも天才だったし、BIBIの演技も魅力的だった〜〜)

今年の予想は…

受賞予想:コ・ユンジョン(ムービング)

です!

話題性・演技力ともに文句なしということで、手堅いのではと思っています。
演技という意味では、「マスクガール」のイ・ハンビョルも百想好みではないかと思いますが、「作品における比重」などを考えてもコ・ユンジョンが一番可能性が高いと思います。

PRIZM人気賞

そして、例年通りの流れであれば、ここで唯一一般投票によって決まる「人気賞」が発表されます。

こちらは毎年、TV部門・映画部門にノミネートされている俳優が投票対象となっていますが、ファンダムの大きい俳優が有利になるため、グローバルで人気のある俳優やK-POPアイドルが受賞することが多いです。

昨年は、ジニョン(GOT7)とIUが受賞しました。

(5/5更新)投票締め切り後、最終的な投票数トップは以下の二人です。

アン・ユジン:IVE(TV部門芸能賞:1,258,838票)
キム・スヒョン(TV部門最優秀演技賞:5,624,530票)

今年から賞の主体がTikTokからPRIZMに変わっていることもあり、今回は「”ノミネートされている作品”の俳優」を対象にして、「涙の女王」キム・ジウォンをここで救って、キム・スヒョンとのツーショット見たかった気持ちもありますが・・・残念><

授賞式の様子の紹介も含めて5月12日にオンラインで百想芸術大賞の結果解説イベントをやります!
結果や授賞式の詳しい内容などが気になる方は、ぜひご参加ください↓↓

芸術賞

キム・ドンシク、イム・ワンホ(教養「クジラと私」:撮影)
ヤン・ホンサム、パク・ジウォン(ドラマ「悪霊」:美術)
イ・ソックン(ドラマ「高麗契丹戦争」:衣装)
イ・ソンギュ(ドラマ「ムービング」:VFX)
ハ・ジヒ(ドラマ「婚礼大捷-愛結ぶ二人-」:美術)

続いて、芸術賞。ここではTV部門のバラエティ、教養番組も含まれるため、ドラマ以外の作品の良し悪しは、さすがににわかりませんが…

受賞予想:イ・ソンギュ(ムービング:VFX)

と予想します。

可能性としては、話題だった「高麗契丹戦争」の衣装もありそうな予感もしますが・・

Misa関連書籍:「韓国エンタメ達人がハマった!2023年ベストドラマ大発表! 」に記事寄稿してます↓

脚本賞

カン・プル(ムービング)
キム・ウニ(悪鬼)
ペ・セヨン(良くも、悪くも、だって母親)
イ・ナムギュ、オ・ボヒョン、キム・ダヒ(今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜)
チョン・ゴウン、イム・デヒョン(LTNS)

続いて、脚本賞は、脚本家の名前でノミネートされます。

昨年は、「私の解放日誌」のパク・ヘヨン作家が受賞。

今年のノミネートを見ると、ついにウェブトゥーン原作ドラマが2作品も(「ムービング」「今日もあなたに〜」)ノミネートされている点が印象的です。

おそらく、オリジナル作品以外がノミネートされたのは今回初では・・?
しかもいきなり2作品も!ウェブトゥーン原作ドラマ全盛期であることを改めて感じます。

ただ、ゼロからの創作ではなく、ベースの物語がある作品で、ドラマの脚本家”だけ”を表彰するのはどうなのかな〜とも。
せめて、原作者の名前も表示してあげてほしいなと思いますが・・・

しかし、そういった事も含めて考えてもやはり、、

受賞予想:カン・プル(ムービング)

ではないでしょうか!

カン・プル作家は、原作者として自らドラマ脚本にも初めてチャレンジし、「キャラクターの魅力」「ストーリーの力」が高く評価された作品だったので、文句なしの受賞ではないかと思います。

ちなみに、ウェブトゥーン作家が自らドラマ脚本を手掛けるというのは簡単なことではなく、うまくいかないケースも多い中、これだけ高い評価を受ける作品に仕上がったという点でも、カン・プル作家の「ウェブトゥーン作家の初・百想脚本賞受賞」を期待します!

脚本の制作体制の変化や、新人作家も活躍できる環境については、著書でも紹介↓

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助演賞(男性)

リュ・ギョンス(ソンサンー弔いの丘ー)
アン・ジェホン(マスクガール)
イ・イギョン(私の夫と結婚して)
イ・ヒジュン(殺人者のパラドックス)
チ・スンヒョン(高麗契丹戦争)

続いて、助演賞(男性)。昨年は、「ナルコの神」のチョ・ウジンが受賞。

ここは、迷うことなく

受賞予想:アン・ジェホン(マスクガール)

を予想しておきます!!!

もちろん、「私の夫と結婚して」のイ・イギョンも話題性は高かったのですが、

「マスクガール」のアン・ジェホンは「ア・イ・シ・テ・ル〜〜!!」のオタク演技が強烈過ぎて、「引退説」も出たほど話題になったとともに、演技力が高く評価されました。

審査対象ではないものの、アン・ジェホンは「LTNS」や「タッカンジョン」など、最近、際どい役や変わった役にもどんどんチャレンジしててほんとすごい!!!「応答せよ1988」のさえないお兄ちゃんだった頃が懐かしいわ〜(笑)

助演賞(女性)

カン・マルクム(良くも、悪くも、だって母親)
シン・ドンミ(サムダルリへようこそ)
ヨム・ヘラン(マスクガール)
イ・ジョンウン(運の悪い日)
チュ・ミンギョン(ヒップタッチの女王)

続いて、助演賞(女性)。昨年は、「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」の イム・ジヨンが受賞。

え〜っと、ヨム・ヘランさんはもう、何回目のノミネートだろう・・(2020年「椿の花咲く頃」候補、2021年「悪霊狩猟団カウンターズ」受賞に続き、3回目!?)授賞者として登壇したのも含めると、2020年から毎年百想に来てることになります。

そして、今年も・・

受賞予想:ヨム・ヘラン(マスクガール)

で、ヨム・ヘランが2回目の助演賞受賞となると予想します!

個人的に「マスクガール」の一番のすごさは、「ヨム・ヘランさんの狂気」だったというか(笑)あれこそ「演技の凄み」だったと思います。
「運の悪い日」のイ・ジョンウンも、それに次ぐ迫力がありましたが、やはりこの中では、ヨム・ヘランが突出していたと思います。

ちなみに、本来はここにおそらく「私の夫と結婚して」のソン・ハユンもノミネート候補として高い点数をつけていたと思われます。

しかし、ちょうど選定の最終段階ぐらいのタイミングで、学生時代のいじめ問題が取り沙汰されたため、候補から外れたのでしょう・・。
演技は良かったのですが、韓国芸能界では人格も重要視されるため、致し方ないですね><

なお、助演賞が終わった時点でおそらく、1部が終わり、お祝いの特別ステージがあります。

演出賞

パク・インジェ(ムービング)
イ・ミョンウ(少年時代)
イ・チャンヒ(殺人者のパラドックス)
チョン・ジヒョン(庭のある家)
ハン・ドンウク(最悪の悪)

続いては、演出賞。ここも監督個人がノミネートされます。
昨年は、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のユ・インシク監督が受賞しました。

毎年、演出賞は予想を外していて、いまいち「百想の評価する演出とは何か?」が掴みきれてない部分もあり、ここは一番自信がありません(笑)
しかし、このノミネートの顔ぶれは、すごく納得!!!
あえて言うならば、「愛していると言ってくれ」のキム・ユンジン監督が入らなかったのが残念なくらいでしょうか。

どの監督も、それぞれの個性で素晴らしかったので、もはや好き嫌いの問題・・

毎年、純粋に”演出としてよかった”と思う作品を選んで外してるので、
今年は敢えて、「作品間の受賞バランス」を考慮して、

受賞予想:イ・ミョンウ(少年時代)

と予想してみます。

日本ではまだ未公開の「少年時代」ですが、韓国では昨年大きな話題となりました。

何がすごかったのか?と考えると、

1)イム・シワンを中心とする、方言バリバリの田舎の高校生を演じた若手俳優たちの演技
2)80年代を舞台&地方の方言によるレトロ感性

がウケたと思います。1)は演出というより、企画の良さな気もしますが・・今回、イム・シワンは他の候補が強すぎて、最優秀演技賞は難しそうなので、演出賞で「少年時代」に1票、と予想しておきます。

外すとすると、「ムービング」パク・インジェ監督がとるパターンかな〜。

【Misa著書】「愛の不時着」「梨泰院クラス」ロケ地完全解説!

最優秀演技賞(女性)

ラ・ミラン(良くも、悪くも、だって母親)
アン・ウンジン(恋人)
オム・ジョンファ(医師チャ・ジョンスク)
イ・ハニ(夜に咲く花)
イム・ジヨン(庭のある家)
続いていよいよ、最優秀演技賞。
おそらく、男性が先に発表されるのですが、ここは理由があってまず女性の予想から。

昨年は「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」のソン・ヘギョが受賞しました。

なお、今回ノミネートが発表されたときに、韓国国内でも一番議論になったのがこの女性の最優秀演技賞でした。

主な意見としては、「涙の女王」キム・ジウォン、「悪鬼」キム・テリが入ってないのはなぜ?!という声が多かったです。

ただ一方で、候補に上がっている俳優たちも、それなりに納得感はあるんですよね。

特徴的なのは、どの候補も「作品をメインで引っ張った俳優」と言えるからです。
(「恋人」はナム・グムミンの役割も大きかったですが・・)

個人的な解釈としては・・
キム・ジウォンは「涙の女王」が8話までの評価だったから
キム・テリは「悪鬼」でメインだったが、過去に受賞していることもあり、そことの比較もあったのでは

と考えましたが、いやキム・テリは入っててもよかったのではないか・・キム・ジウォンはそもそも来年の対象にしてくれ・・とも思います。

そのうえで、この5人の中だと、演技という面で個人的に実際鳥肌が立ったのは、アン・ウンジンとイム・ジヨン。

キャラクター表現力という意味では、オム・ジョンファとイ・ハニもさすがだなと思いましたが・・ここは希望も込めて・・
受賞予想:アン・ウンジン(恋人)
としておきます。

最優秀演技賞(男性)

キム・スヒョン(涙の女王)
ナムグン・ミン(恋人)
リュ・スンリョン(ムービング)
ユ・ヨンソク(運の悪い日)
イム・シワン(少年時代)

続いて、最優秀演技賞(男性)。

昨年は「財閥家の末息子」のイ・ソンミンが受賞しました。

ここからの「男性最優秀演技賞、作品賞、大賞」については、予想案が2つあります。
つまり、「大賞が何か?」によってこの3つの賞の受賞者が変わります。

一旦、私の「推し案」を紹介した後に、もう一つの予想も紹介したいと思います。

しかし、今回この最優秀演技賞(男性)が一番戦いが熾烈と言ってもよいのではないでしょうか!!

この5人の演技はどれも素晴らしかったし、作品としては大きくヒットしなかったけど、演技に鳥肌が立った「運の悪い日」のユ・ヨンソクもしっかりノミネートされるあたりが、百想芸術大賞、やっぱりわかってる!!!!

そして、「少年時代」では、改めてイム・シワンの凄さにも脱帽。

ちなみに、ここの「魅惑の人」のチョ・ジョンソクが入らなかったことも残念すぎるのですが・・・

でもとにかく、他の候補が強すぎ!!!

ただ、ここは実質的には「恋人」ナムグン・ミンと、「涙の女王」のキム・スヒョンの戦いになるのではと思いますが・・

私はここは、

受賞予想:ナムグン・ミン(恋人)

だと予想します!!!

ナムグン・ミンは、地上波の演技大賞で3回も大賞を受賞しているのですが、百想芸術大賞ではまだ演技賞を受賞したことがありません。
「恋人」は彼のキャリアの中でも10年ぶりの時代劇への挑戦。

そして、ジャンヒョンという人物は、表現の幅が広くないと演じられない上に、ストーリー自体が激動の内容で、かなり深い演技力が求められる難しい役だったと思います。

すでにナムグン・ミンの演技力は誰もが認めるところですが、「恋人」での演技は、これまでの役と比べても演技賞を受賞するに値するものだったのではないでしょうか・・!

作品賞


*写真左から記載。カッコ内は、韓国/日本放送・配信

「良くも、悪くも、だって母親」(JTBC/Netflix)
「ムービング」(Disney+)
「悪鬼」(SBS/Disney+)
「恋人」(MBC/U-NEXT)
「今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜」(Netflix)
そして、作品賞。
昨年は、「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」が受賞しました。
なお、ここ10年ぐらいの受賞結果を見ると、脚本賞を受賞する作品が、作品賞も受賞する傾向があります。
そう考えると、「恋人」は脚本賞にノミネートされていないので外れます。
作品賞は、作品としての芸術性が優れている「名作」的なものが選ばれる傾向にあることを考えると、
いかにも百想芸術大賞の好みなのは、社会的な意義も深い「今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜」なのですが・・・(そして、私の2023年のNo.1もこの作品ですが・・)
今回、私の予想は
受賞予想:「ムービング」
です。これまで「ヒーロー物はなかなかヒットしない」という定説を覆し、話数が短い作品が人気を得ているトレンドを打ち破って20話にも関わらず、大きな話題になった「ムービング」は、メッセージ性も韓国らしく、今回ノミネートされている作品の中では最も高い評価を得るはず、と思うからです。

TV部門大賞

ということで、最後はTV部門大賞。

これまでの傾向で行くと、大賞はどちらかというと芸術性をベースにしながらも、より大きく話題・人気を得た「今年の顔」的な作品や人が選ばれる傾向にありました。

例えば、2022年は、世界的ヒットを生み出した「イカゲーム」が大賞を受賞し、韓国国内では「イカゲーム」よりも”名作”として評価が高かった「D.P.−脱走兵追跡官−」が作品賞を受賞しました。

これらを踏まえて、今回私は、作品ではなく俳優として、

受賞予想:キム・スヒョン

が受賞すると、予想してみます!

しかし、最後までこの予想1つに絞りきれずに悩んだのは、理由が2つあります。

まず、過去に俳優が受賞した例を見ると、その俳優の出演作が各賞に複数ノミネートされている状態が前提だったので、今回のように「涙の女王」からのノミネートがキム・スヒョンのみの状態で、果たして大賞を獲ることがができるか・・?という点が気になります。

もう一つは、「涙の女王」が最後の最後で韓国国内での評価がトーンダウンしたこと。

13話のあの手術室前のキム・スヒョンの神演技を見たときには「もう、大賞あげるしかない!」と思ったのですが(笑)、作品自体のトーンダウンが、どこまで受賞に影響するか・・も気になるところ。

ただ、やっぱり国内の「涙の女王」の盛り上がり=キム・スヒョンシンドロームであったことは間違いなく、単に「カッコいい」「魅力的だ」ということではなく、デビュー当初から高く評価されてきた、同世代の俳優とは一線を画す演技力に対して、「やっぱりキム・スヒョンの演技すごい!」という称賛で溢れています。

加えて、Netflixでも「涙の女王」がわずか2ヶ月で累積3億7320万視聴時間を記録したということもニュースになっており、こういった作品の話題性もある程度考慮されるでしょう。

いわゆる「韓流スター」と呼ばれる、海外でも人気のある俳優は、演技力に関しては韓国国内で手厳しい評価をされていることが多いのですが、キム・スヒョンは国内外問わず、スター性と高い演技力を兼ね備えた稀有な存在であると言えると思います。もう、大韓民国の宝!(誰・・笑)

そして、初主演の「ドリームハイ」の頃から、キム・スヒョンといえば「涙の演技」。

「キム・スヒョンが泣けば、名シーンになる」と言われるぐらい、涙の演技が有名なキム・スヒョンが百想で演技賞を受賞するなら、この作品・今回の演技がふさわしいでしょう!(もちろん、これれからも更に凄い演技を見せてくれると思いますが!)

「星から来たあなた」でキム・スヒョンの相手役だった、チョン・ジヒョンが大賞を獲ってからちょうど10年の今年。

「涙の女王」でのコミカル演技は、当時チョン・ジヒョンが演じたソンイを思い出しながら参考にしたといい、「あれがどれだけ難しい演技だったかわかった」というキム・スヒョンが、今度は個人で大賞を受賞する姿を見たい!!!
「2024年の顔」になることは間違いない!!
歴代の百想芸術大賞の受賞作・授賞者は著書でも紹介↓

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もう一つの予想

ちなみに、もし、キム・スヒョンが大賞でないとすると・・

最優秀演技賞(男性):キム・スヒョン
作品賞:「今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜」
大賞:「ムービング」

ではないかというのが、もう一つの予想案であり、ノミネート発表前に考えていたものでした。

これはこれで現実的なんですが・・ただ個人的には、ナムグン・ミンにも受賞してほしいし、何よりキム・スヒョンが大賞を獲ってあたふたして、コメントしながら演技ではなくてリアルに涙する姿を見たい!!

ということで、「キム・スヒョン大賞」を推し案として掲げておきます!

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当日のスケジュール・中継について

5月7日(火)当日のスケジュールはこちらの通り。時間が早いので要注意です!!

15 :15〜 PRIZMでLIVE中継開始(レッドカーペット/おそらく字幕はなし)
17:00〜 授賞式

生中継を観たい方は、あらかじめPRIZMアプリをダウンロードした上で、アカウント登録し、百想のアカウントをフォローしておくことをおすすめします。

PRIZMサイト
韓国語英語

なお、授賞式の様子の紹介も含めて5月12日にオンラインで百想芸術大賞の結果解説イベントをやります!
結果や授賞式の詳しい内容などが気になる方は、ぜひご参加ください↓↓

最後に

ということで、2024年の百想芸術大賞のTV部門・ドラマ作品の予想をご紹介しました!

ブログで予想を初めてから今年で4年目ですが、毎年、的中率は50〜60%ぐらい。
いくら偉そうにうんちくを語っても、「え〜!?」みたいな予想外の結果も最近多いので(笑)もう「100%当てよう」と気合を入れすぎるのはやめました・・

あくまで受賞の傾向や考え方の一例として、みなさんが当日の授賞式を楽しめる材料になったら嬉しいです!!
そしてぜひ、イベントもご参加くださいね!ではでは〜〜〜!

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