ミュージカル「ジェントルマンズ・ガイド」2021年イ・サンイ&チョン・ムンソン主演回:観覧後記

韓国在住K-dramaライターMisa
2021年12月に観てきたミュージカル「ジェントルマンズ・ガイド:愛と殺人編」イ・サンイ&チョン・ムンソン主演回の観覧の様子を紹介します!

ミュージカル「ジェントルマンズ・ガイド:愛と殺人編」とは?

ミュージカル「ジェントルマンズ・ガイド:愛と殺人編」とはアメリカで2012年に初公演、2013年にブロードウェイで上演されたコメディミュージカルで、韓国では2018年から上演されている作品。ブロードウェイの4大ミュージカルアワードでも最優秀作品として選ばれるなど、作品性が高く評価されている作品です。

韓国では、2021年11月13日〜2022年2月20日まで、光林アートセンターBBCHホールで公演されています。日本でも過去にはオンライン公演をやっていたこともあるようですね。(現在は不明)

「賢い医師生活」きっかけで、去年からミュージカルを観始めたのですが、まだまだ初心者の私は、もちろんはじめて観た作品。

これ内容がめちゃくちゃ面白くて楽しかった〜!!

ざっと内容はこんな感じ。

舞台は1900年代始めのロンドン。貧しい身分だった主人公モンティ・ナバロが、ある日突然、名門ダイスキス家の8番目の後継者になる。伯爵になるためには、自分より後継順位が高い人物を排除しなければならない…モンティが次々と後継者たちに会い、奇想天外な方法で伯爵の地位を手に入れようとする過程を描いたミュージカル・コメディ
これを読むと、主人公はモンティ役だと思ったんですが…実は、モンティが会うダイスキス家の人々9人を、1人9役で演じるダイスキス役がメインのミュージカルでした!
今日は、キャストのラインナップや会場の様子、観た感想などを紹介したいと思います!

2021年版:キャストラインナップ

2021年の「ジェントルマンズ・ガイド:愛と殺人編」のキャストはこちら。

モンティ・ナバロ役:ユ・ヨンソク、イ・サンイ、コ・ウンソン、イ・ソクフン
ダイスキス役:オ・マンソク、チョン・ムンソン、イ・ギュヒョン、チョン・ソンファ

なんとまあ、豪華なキャスト…!「賢い医師生活」ファンにとっては、ジョンウォン(ユ・ヨンソク)とト・ジェハク先生(チョン・ムンソン)の組み合わせで観られるなんてたまりません…!

そして、「ヘドウィグ」終演からわずか2週間で、こちらを演じている、オ・マンソク、イ・ギュヒョンコンビ。(体力すごすぎ!)

しかもイ・ギュヒョンは、12月から別の公演も…どれもハードな役ばかりなのにすごい体力です!

こちらのポスター撮影のメイキング映像で、キャストが確認できます。

私もできれば、「賢い医師生活」コンビの回を見に行きたかったのですが、それは叶わず。。
ユ・ヨンソクは、以前「ヴェルテル」を観たことがあったので、今回は是非チョン・ムンソンの演技を生で観たい!ということで、チョン・ムンソンと「海街チャチャチャ」でも自分の中で旬だったイ・サンイの回のチケットを取りました。
今回韓国では3回目の公演ということですが、イ・サンイは2回め、チョン・ムンソンは初の出演のようです。

会場の様子

12月上旬。会場は、地下鉄3号線 狎鴎亭駅4番出口から徒歩9分の光林アートセンターBBCHホール。客席数は1階&2階合わせて1026席です。

会場の外には、モンティ役、ダイスキス役のキャストを紹介する旗が!(一番手前がユ・ヨンソク、オ・マンソク)

こちらは、コ・ウンソン、チョン・ムンソン。

イ・サンイ、イ・ギュヒョン。

このときは、すでに韓国でコロナの感染者が増加してきており、会場でのチェックがかなり強化されているタイミングでした。

建物の入口から、会場に入るまでの間に、いくつものチェックを通過する必要があります。

 建物入り口:ワクチンパス=ワクチン2回接種から2週間経過、またはPCR検査で陰性であることを確認するため、個人情報が連携されたQRコードを機械に読みとらせる →このチェックを通過したことを示すQRコード付きのステッカーを受け取り、受付階へ。
 受付階でステッカーチェック、チケット受け取り
 健康状態を確認する問診票・座席情報をスマホの専用サイトで入力
 会場入口:スマホで入力した内容、QRステッカー、チケットを提示して入場
以前も、コロナ禍で、この会場で「ヴェルテル」を観に来たことがあったので、今回は慌てること無く各チェックを通過。
でもコロナ禍では、このチェック方法が会場によって結構異なるので、時間に余裕を持って到着するようにしています。
受付階では、皆さんこういった巨大ポスターや、
展示物の前で、写真を撮るのに並んでいます。物語の途中で出てくる扉↓ 横でグッズも売っていたようです。(グッズは時間がなくて観られず…)
なんと言っても、写真を撮るのに一番長い列ができていたのは、こちらのTODAY’S  CASTのパネル。イ・サンイ モンティ、チョン・ムンソン ダイスキスの組み合わせ、楽しみです…!

公演の感想

これまで、ミュージカル初心者としては、チケットの高額さにひるんで(笑)2階席のチケットを購入していたんですが、何回か2階席で見るうちに、逆にコスパが良くない気がして、今回はついに初の1階席のチケットを取りました。

8階の左側、赤で囲ったあたりの座席だったのですが、やっぱり2階とは全然違った…!(笑)

肉眼で、俳優たちの表情まで観られるので、迫力が違いました。

そして、舞台の方も2階建てになっていて、生のオーケストラ舞台が物語の進行に合わせて2階から音楽を生演奏します。

これも、最初にミュージカル観に来た時、すごく感動したんですよね〜!音楽も演技も、その瞬間その舞台でしか観られない生のもの。プロたちの豪華共演に毎回感動します。

そしていよいよ公演がスタート。まず、モンティ役で最初に登場したのは、イ・サンイ。2021年は、ドラマ「五月の青春」「海街チャチャチャ」の出演とともに、バラエティ番組がきっかけで歌手グループとしてもデビューするなど大活躍!

というわけで、当時すごく旬だったイ・サンイの生の演技が観られて、歌声が聞けたのは嬉しかった…!

こちらの公式映像で一部雰囲気を確認できます。

やはり安定感があって聞きやすい歌声はもちろん、モジャモジャ頭で田舎っぽかったのが、だんだんと次期伯爵らしいヘアスタイル・表情になっていく変化の演技も見どころでした。
そして、なんと言っても圧倒されたのが、チョン・ムンソンの1人9役!!!
毎回出てくるたびに、外見、声のトーン・話し方まで全部違っていて、年齢も性別も違う9人を見事に演じ分けていました!!
特にコミカルなキャラクターのときは、高めの声で、イ・サンイもたまに慌ててたほど、アドリブっぽいセリフも多くて、会場みんなで大爆笑!!!
かと思ったら、すごい低音ボイスで、素晴らしい歌声を披露する一幕もあり、いや〜さすがのミュージカル界の人気俳優だなあという感じがしました。とにかく発声がすごかった…!
是非、「賢い医師生活シーズン3」があったら、99ズのバンドに特別参加または、OSTを歌ってほしいほどの素晴らしい歌声!!!
そして同時に「賢い医師生活」のト・ジェハク先生役は、すごく贅沢な使い方なんだなあ…と思いました。
この作品、ダイスキス役は、ほとんど休むこと無く、9人を演じ分けていくので、いなくなったと思ったら、早着替えですぐに違うキャラクターになりきって出てくるというところも見どころ。
演技力も、歌唱力も、体力も、瞬発力も必要な役柄なので、相当なレベルの役者出ないとこなせない役。
前回見に行った「ヘドウィグ」も、相当に大変な演目ですが、今回のダイスキス役には、このチョン・ムンソン含め、「ヘドウィグ」を演じた役者が名を連ねているのも納得です。
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こちらの公式映像で一部雰囲気を確認できます。
いや〜毎回ミュージカルを見に行くと、プロフェッショナルたちの迫力が作り上げる舞台の熱気と、その瞬間しか観られない生の演技に圧倒されます。
ドラマのワンシーンとは比べ物にならない量のセリフ・歌・動きを全部頭に入れて、約2時間、全身全霊で役になりきって動き回る俳優たちの演技を観ると、1万円でも安いぐらいの価値があると思うし、こんなすごい人達の演技を普段テレビでただで観られていることのありがたみを感じるほどです…(笑)
個人的には特に今回、このチョン・ムンソンのプロフェッショナルぷりに本当に感銘を受けました。
コミカルなト・ジェハク先生のイメージとは違い、すごく繊細に深く役を作り上げる職人的な感じと、圧倒的な集中力。
「賢い医師生活2」から「黒い太陽」そして「賢い山村生活」にも出演しながら、この舞台の準備も進めていたわけで、韓国の俳優さんの演技に掛ける情熱、休まないアクティブさ、体力に脱帽し、なぜか「自分ももっと頑張んなきゃな」という不思議な結論にたどり着き、そこからしばらくモチベーションがとても上がりました(笑)
コンテンツそのものだけではなくて、それを作り上げている人々の持つ熱量、努力し続ける姿に感銘を受け、自分も元気をもらう。
これが、韓国コンテンツにハマる醍醐味ですよね…!
ミュージカルはそれを一番直に、空気として感じられるので、毎回幸せな気持ちになります…!!!!

ちなみに、「ジェントルマンズ・ガイド」は、過去に日本公演もあったそうです…!(びっくり〜)

最後に

ということで、ミュージカル「ジェントルマンズ・ガイド:愛と殺人編」を観に行った時の様子をご紹介しました…!

この「ジェントルマンズ・ガイド:愛と殺人編」の特にダイスキス役は、「ヘドウィグ」と同じように、相当な演技力がないと演じられない役だし、演技の凄みを感じることができるので、毎年違うキャストで観続けたいお気に入りの作品の一つとなりました。

話も面白いしテンポも良いので、私のようなミュージカル初心者でも見やすい作品だと思います。

そして次はついに、一番前のOP席でも観てみたい…ああ…こうやってミュージカル沼にハマっていくのですね(笑)

2022年も俳優たちの熱量を感じて、私も元気をもらうために、また新しい作品にもチャレンジしてみたいと思います。

イ・サンイ出演作品

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