新感覚「ユミの細胞たち」が面白すぎる!:可愛さにハマる超共感ドラマ

韓国ソウル在住
ブロガーMisa
日本でも配信が始まった「ユミの細胞たち」についてあらすじ・キャスト・見どころについて紹介します!

「ユミの細胞たち」とは?

韓国で2021年9月から放送された「ユミの細胞たち」。主演はキム・ゴウン、アン・ボヒョン。

累計34億ビューを誇る同名の大人気ウェブトゥーンが原作で、ドラマ化が決まった時点から大きな話題になっていた作品です。

というのも、タイトルの通り「主人公の体の細胞の世界」が描かれる作品なので「細胞の世界はどうやって表現するの!?」という部分が注目されたからです。

結果的に、実写+アニメというこれまでにない斬新な形でドラマ化されましたが…
もう、めちゃくちゃ最高でした!!!!

このドラマは、2021年に見た作品の中でベスト3に入るくらいの名作で、すべての韓国ドラマファンにオススメしたい作品です。

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「アニメーションだから子供っぽい?」と侮ることなかれ。可愛らしさと同時に細胞の世界が実はすごく奥深くて、私もアニメ好きじゃないのにドハマリしました(笑)

今も私の机の上には、細胞たちのグッズが並んでいます(笑)それくらい大好き!


今日は、これから観る人向けのあらすじ・キャスト・見どころなどの概要紹介に加え、アニメーション部分の制作秘話についても紹介したいと思います。

「ユミの細胞たち」あらすじ・キャスト

キム・ゴウンが演じるユミは、食品会社の財務部で働く平凡な会社員。過去の失敗した恋愛のせいで、しばらく恋愛はご無沙汰しています。

会社の後輩で、自称恋愛マスターのルビを演じるのは、「ピノキオ」にも出演したイ・ユビ。

そして、会社の同僚ウギ役には、SHINeeのミンホも出演。

ちなみに、ク・ウン役のアン・ボヒョンの本格的な登場は2話からです!

寡黙なアン・ボヒョンのウン役にハマる人続出…!

そして、実写ドラマの間に、ユミの体の細胞たちの世界がアニメーションで表現されます。

眠っていたユミの恋愛細胞が動き出し、久しぶりの恋愛が始まる過程が、実写+アニメで描かれていきます。

「ユミの細胞たち」韓国での視聴率・評価

「ユミの細胞たち」は、韓国ではtvNでテレビ放送されたのですが、TVINGのオリジナル作品という形のため、通常のドラマとは少し異なる部分がありました。

それは、物語の後半には、テレビ放送より先にTVINGで新しい話数が公開されたこと。あくまでメインがTVINGでの公開、テレビ放送はサブというような印象で、それ自体も新しい取り組みでした。(現在、他の作品でもこういった形が少しずつ増えてきています)

なお、全国基準で平均視聴率は2.5%、最高は3.2%でした。

視聴率を観ると決して高くないのですが、放送時間帯が22:50〜というかなり遅い時間だったことと、TVINGでの視聴者もいた事などが影響していると思います。

ただ、私もリアルタイムで視聴者の反応を見ながらドラマを観ていたのですが、観ていた人たちの盛り上がりは、他のどのドラマよりも熱かった!!!

原作ファンも大満足、ドラマから観たファンも大興奮で、「可愛い〜〜〜!!!」「共感!!!!」という声が熱く飛び交っていたのが印象的でした。

また、視聴率は大きく伸びなかったものの、TVINGの加入者は増加。作品としては高く評価され、2022年に配信予定のシーズン2を期待する声も多いです。

大人気ウェブトゥーンを、ドラマだから出来る表現で、また別の魅力的なコンテンツに仕上げたこと。実写+アニメの融合を違和感ない形で実現したことなど、韓国ドラマの新しい進化を示した斬新な作品と言えるでしょう。

「ユミの細胞たち」見どころ・人気の理由

①可愛くて奥深い細胞の世界

「ユミの細胞たち」を観た人たちは、「何これ!新しい!可愛い!」と、今まで見たことのない実写+アニメの世界に深くハマった人が多かったようです。まず、なんと言ってもアニメーションで描かれる細胞の世界の可愛さ。

ウェブトゥーンのイメージよりもさらに、3Dで可愛さが増して愛らしい細胞たち…!

しかも秀逸なのが、細胞の世界には様々な役割を持った細胞たちが登場します。

ユミの感情を司る「感性細胞」は、いつも感情を正直に表現し、

その横でいつも冷静な「理性細胞」が「感性細胞」をなだめます。

そして、お腹がすくと暴走し始める「腹ペコ細胞」や…

恋愛で中心となる「恋愛細胞」など…

このように細胞の設定や世界観が「人間の感情や行動がどのようにして生まれるのか?」を深く分析して作られており、細胞の世界で起こる出来事たちがファンタジーでありながらも「本当に自分の細胞たちもこんな会話をしているかもしれない」と思わせる妙なリアリティがあるのです。

特に物語が後半に慣ればなるほど、作家の描く細胞の世界が奥深くて、感心させられます…!

私は特に、細胞がメイン、実写がサブという感覚で見ていたほど、細胞の世界に深くハマってしまいました(笑)

アニメだからといって決して子供っぽくない、非常に奥深い世界観が素晴らしいです!!!!

②超共感!恋愛におけるあるある・男女の違い

そして「ユミの細胞たち」がここまで視聴者に愛されるもう一つの理由は、男女の恋愛におけるあるあるがリアルに描かれていること!

出会ってから付き合うまでの間、付き合ってからの関係において、「こういうときって、男性は・女性はこう考える」という部分を、実写+細胞で、通常のラブロマンスよりも丁寧にコミカルに描きます。

もう、その描写がすっごくリアル&共感の嵐!!!!!!「わかる〜〜〜〜〜」「こういう事あるよね〜〜〜」の連続〜〜!!!

特に、恋愛における女性の心の動きを凄くリアルに表現していて感心するのですが、何と原作者のイ・ドンゴン作家は男性なんですよね…!(写真左の方)

6年の恋愛の末、奥さんと結婚した経験も作品で役に立っているそう。いつも奥さんの立場で考えるんだとか。


出典:韓国日報2020.07.15 https://news.naver.com/main/read.naver?oid=469&aid=0000515929

「ユミの細胞たち」はどのように作られたのか?

①制作陣

制作(企画):チョ・ムンジュ(「海街チャチャチャ」「ヴィンチェンツォ」「ハピネス」など)、他2名
演出:イ・サンヨプ(「知ってるワイフ」「半分の半分」ほか)
PD:ハン・ソジン、他3名
脚本:ソン・ジェジョン(「アルハンブラ宮殿の思い出」「W」)、キム・ユンジュ(「その男の記憶法」)、キム・ギョンラン
こうしてみると、実写+アニメ両方の作り込みが必要なこともあり、通常のドラマよりも大掛かりなチームで作られた事がわかります。
また、脚本に関しては原作を忠実にしながら、ファンタジードラマが得意なソン・ジェジョン作家がメインで、3名の作家で執筆されたことも興味深いですね。(ソン・ジェジョン作家が主に細胞の部分を書いたのかな?と想像します)

②アニメーション制作

「ユミの細胞たち」のアニメーションを手掛けたのは、LOCUS(ローカス)というアニメーション制作会社。「レッドシューズ」という長編アニメで2019年には大韓民国コンテンツ大統領賞も受賞した会社です。

アニメーション制作会社の担当者のインタビューによると、「ユミの細胞たち」のアニメ制作では、

原作の魅力を損なわないこと
実写とアニメーションの切り替わりに違和感がないようにすること

を特に心がけたと言います。

また、コンセプトアートとデザインを引き受けるチーム、デザインを3Dにするチーム、3Dからキャラクターを動かすチーム、ストーリーを作って演出するチーム、全体の照明を調整するチーム…など、アニメーションが出来上がるまでの間に各分野の専門家チームが関わり、かなりの工程を経てあの可愛らしいアニメーションが出来上がったそうです。

さらに、今回細胞たちの声を努めた声優たちは、時間を掛けてオーディションで選ばれたといいます。

例えば、細胞の世界の中心キャラクターでもあった感性細胞の声は、アナ雪のアナ役の声を演じた声優パク・ジユンさんが担当するなど実力派な声優さんばかりです。

また制作の過程においては、「原作に忠実に」を守りながらも、3Dアニメにすることで、原作にもない部分も多くあったそうです。

例えば、2Dの世界では、細かく表現されていない各細胞の話し方、動き方などのキャラクターの作り込み。また細胞の世界の全体像や建物たちがどのような形をしているのか。
演出の最終決定権はドラマ監督が持ち、こういった原作にない部分まで作り上げていったと言います。
また、私もとても印象的だったウンの細胞の世界の司令室のような空間。これはドラマ監督が提案して作られた原作にもない部分なんだそうです。
「ユミの細胞たち」は、最近ドラマ化されたウェブトゥーン作品の中でも、最も有名でファンの多い作品と言っても過言ではありません。
これだけファンの多い作品を、ファンが満足するレベルで実写と組み合わせてドラマ化するだけでも簡単ではありませんが、さらに、ドラマオリジナルの表現まで追加して視聴者を満足させたというのは、本当に素晴らしい!!
日本で人気アニメのドラマ化というと、どうしても漫画感が強くなってしまう印象がありますが、韓国のウェブトゥーン原作のドラマは、原作を活かしながらもドラマでしかできない表現を追加して、ウェブトゥーン+αの魅力で視聴者を満足させる形に仕上がっているものが多いなと思います。

「ユミの細胞たち」シーズン2について

さて、「ユミの細胞たち」は最初からシリーズ化を前提として作られた作品ということで、すでにシーズン2が2022年に制作されることが発表されています。

原作の方は、2020年にすでに最終話を迎えていますが、5年間連載された作品ということもあり、まだまだドラマ化できるストーリーはたくさんあるようです。

さらに、アニメーション部分を担当したLOCUSの制作により、劇場用の長編アニメーションも制作が進んでいるとのこと!!!

グッズまで買って細胞たちにハマってしまったので、劇場アニメも絶対見に行く〜!!

なお、日本からも購入できる「ユミの細胞たち」韓国版OSTには、可愛らしいしおりやカードも含まれるので、ハマった方にはオススメです!

「ユミの細胞たち」日本での放送・配信

「ユミの細胞たち」は、2022年3月4日からアマゾンプライムで配信が始まりました!

2022年と言われているTVINGの日本進出の目玉コンテンツにするのかと思いきや、アマゾンプライムでの配信はちょっと意外(笑)

でもとにかく、素晴らしいこの作品を日本で多くの方が観られるようになったのは嬉しい限りです!

ぜひ、周りのお友達と一緒に、この名作を楽しんで視聴してみてください!

最後に

「ユミの細胞たち」のあらすじ・キャスト・見どころ・制作秘話などについてご紹介しました!

この作品のおかげで、ちょっと落ち込んだり腹が立つことがあっても、「今頃、私の細胞の世界では…」と考えると気持ちが軽くなったり、男性の考え方について理解が深まったり、…ドラマの素晴らしい創造力のおかげで、現実の世界まで違って見えてくるような、「ユミの細胞たち」は、私にとってそんな素晴らしいドラマでした。

特にロマンスドラマやアニメーションが人気が高い日本では、もしかしたら韓国よりもさらに人気爆発するのでは!?と思っています。

是非、観てみてくださいね〜!!!

유미의 세포들(ユミの細胞たち)
韓国配信:2021年09月17日〜10月30日
TVINGオリジナル・全14話
公式HP

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*画像はTVINGからお借りしました。