「ストーブリーグ」男性もハマる名作!韓国でのヒットの理由・見どころ・視聴率・日本での視聴方法

韓国ソウル在住
ブロガーMisa
男性にもオススメできる名作「ストーブリーグ」について、韓国でヒットした理由・みどころ・視聴率・日本での視聴方法の情報をネタバレ無しで紹介します!

韓国でヒット!「ストーブリーグ」とは

韓国で2019年12月13日〜2020年2月14日まで放送された「ストーブリーグ」。遅ればせながら見ましたが、噂通りの名作でした…!

日本でも2021年4月から、BS日テレでの放送がはじまるということで、今日はネタバレなしで作品を紹介していきます。

韓国では「愛の不時着」と同じ時期に放送していたのですが、当時、人気を二分していたのと、不時着が女性ファンが多いのに対し「ストーブリーグ」はめずらしく男性のファンが多かったというのをとても記憶しています。

最高視聴率は、19.1%を記録。2020年の百想芸術大賞では作品賞を受賞。(百想の作品賞=名作の証…!)

SBSの演技大賞では主演のナムグン・ミンが大賞を受賞するなど、名作として韓国で高い評価を受けている作品です。

ポイントとしては…

野球というより、野球チームを運営する人たちのお仕事ドラマ
→野球に全然興味がなくても楽しめる
ビジネスで大事な考え方や姿勢が描かれていて、仕事のモチベーションアップに
→「ミセン」よりさらに”ビジネス”感が強く、バリバリのビジネスパーソンにもオススメ
1話からテンポが良く、我慢して見るような場面がないスマートさ。演技にも穴がない。
韓国ドラマ初心者、男性にも安心してオススメできる作品(ラブなし)
日本で「梨泰院クラス」で韓国ドラマを初めて見た男性が増えてものの、その後、男性にオススメできる作品が「ミセン」以外にあまりなかったのですが…「ストーブリーグ」は自信を持って男性にもおすすめしたい作品!!(女性にはもちろんのこと)
リーグ最下位のチームにやってきた、変わり者の団長ペク・スンス(ナムグン・ミン)。
人とのコミュニケーションは苦手ですが、いつも冷静でロジカルなスンスが様々な問題を解決していく様子は痛快で、リーダーのあり方や、問題を解決するときに必要な考え方・姿勢など、特に会社や組織で働くビジネスパーソン層に大きな支持を得ました。
組織の立て直し、交渉術、効果的なプレゼンテーションなどなど、ビジネスパーソンが共感するポイントが沢山あります。
なので特に「”梨泰院クラス”を見て、仕事のモチベーションが上がったけど、似たようなドラマが他にない…」と迷子になっている方に、特におすすめしたいドラマです。

期待されていなかった!?「ストーブリーグ」

…というのは、放送後の評価なのですが、制作発表の際の様子や、賞を受賞したときの理由を見ていると私は「ストーブリーグは始まる前はあまり期待されていなかったのでは?」と推察しています。

というのも、各所で「ストーブリーグ」が評価されるたびにでてくる話が、

”プロ野球フロント”という新鮮な素材で、「スポーツモノはヒットしない」という定説を打ち破り、野球ファン以外も楽しめたドラマだった
というもの。注目したいのは”スポーツモノはヒットしないという定説”という部分。
これは、初回放送の日に行われた制作発表での記者たちの質問からも、確かに感じられました。
しつこいぐらいに、記者たちから「なんで野球?わざわざ野球?」という質問が相次いでいて、
今さら野球ドラマ(スポーツモノ)なんてヒットしないでしょ?!
という感覚が、記者たちの間でもあったことを感じさせます。
なお、スポーツモノに対するこのような先入観のせいで、キャスティングは容易ではなかったのでは?と想像します。
というのも、野球チームの運営の要である、運営チーム長イ・セヨンの役割は、ドラマの中でかなり重要なのですが、
この役をパク・ウンビンが演じたのが結構意外でした。
実際のフロントの世界でもまだ存在しないという女性の運営チーム長。
しかも、かなり組織の中心となってまわりを動かしていく重要な役割を演じるにしては、彼女の実年齢(放送当時27歳)やイメージを考えると、キャスティングの第一候補ではなかったのでは?と思われます。
おそらく、野球ドラマということで、特に女優のキャスティングは難航したのでは?というのが私の推測です。
制作発表会でも、キャスティングの理由を誰も聞かなかったので真相はわかりませんが…)
ただ、蓋を開けてみると、このイ・セヨンのキャラクターはものすごく魅力的で、パク・ウンビンがイメージを覆す演技力で見事に演じきり、大成功を収めました。
パク・ウンビンは、次の作品「ブラームスはお好きですか?」でも高評価を得ました。
また、助演の方々も、みなさん演技派であることは間違いないのですが、なぜか”この人、悪役かも…!?”と思ってしまうような俳優さんが勢揃いしている印象で(笑)

キャスティングとしては、手堅いのですが、「愛の不時着」の助演が豪華だったのに比べると、ちょっと地味な印象を最初受けました(みなさん、スイマセン><)。
このあたりも「キャスティングは紆余曲折あったのではないかな〜」と勝手に妄想してまった理由の一つです(笑)
ただ、結果的にこちらもみなさん、名演技で作品を盛り上げてくれました!
というわけで、良い意味で「当初の予想を裏切ったドラマ」だったのではないかと思います。

「ストーブリーグ」注目のキャスト

ここで改めて「ストーブリーグ」の主要キャストを紹介しておきましょう。

主人公ペク・スンスを演じたナムグン・ミン。過去には「キム課長」「ドクタープリズナー」などに出演し、この作品の後は「昼と夜」で主演。

落ち着いた語り口と、独特な雰囲気がペク・スンス役にぴったりで、見事なハマり役だったと思います。
そして、先ほど紹介したパク・ウンビンの後輩役で、チョ・ビョンギュも出演。
「SKYキャッスル」後にこの作品に出演し、さらに「悪霊狩猟団 カウンターズ」では主役で大ヒットを記録した、今や若手の大注目株。
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なお、このパク・ウンビンとチョ・ビョンギュの先輩後輩コンビが微笑ましかったのですが、
実際にも、パク・ウンビンが4歳年上。(同級生でもおかしくない感じしますが…)
制作発表会で印象的だったのが、パク・ウンビンが4歳の頃から子役として活躍しているため、チョ・ビョンギュが「ウンビンヌナの演技歴(=24年)と自分の年齢が一緒だ」と話していたこと…!
オ・ジョンセさんにも「パク・ウンビン先輩」と呼ばれていました(笑)
また、制作発表会時点では、まだまだ他の俳優に比べると、チョ・ビョンギュの人気が低く、記者からほとんど質問を受けなかったのも「悪霊狩猟団 カウンターズ」が大ヒットした今見ると、不思議な感じがしました。
そして、制作発表会の写真にもある通り、助演の要は「椿の花咲く頃」の次の作品としてこの作品を選んだ、オ・ジョンセさん。
ナムグン・ミンは、制作発表会で「ジョンセヒョンとは2006年からの縁で、近所のヒョンのような感じ」と話し、
実際に親しすぎて、最初はシリアスなシーンで笑いが出そうで、ちょっと苦労した
とのこと。オ・ジョンセさんがこの役を選んだのも、仲の良い後輩、ナムグン・ミンとの共演というのも一つの理由だったのかもしれませんね。
「椿の花咲く頃」のノ・ギュテとはまた全然違う姿が見られます…!

野球ファンにも評価されたリアルな描写

これまで「実は野球というよりお仕事ドラマ」「野球ファンでなくても楽しめる」とご紹介してきましたが、「ストーブリーグ」のすごいところは、一方でしっかり野球ファンの心も掴んだ点。

ドラマ制作にあたっては、実際のプロ野球チームのフロントに協力を仰ぎ、かなり細かいところまでリアルに描く努力がなされたそう。

新人スカウト、選手との年収交渉、トレード、データを活用した分析・戦略立案など…フロントの世界で実際によくある出来事を、わかりやすく、リアルに描くことで、野球の世界を初めて知る視聴者にはわかりやすく、野球ファンにとっては「とてもリアルだ」と感じされる内容になっています。

その証拠に、放送中は実際のプロ野球選手たちの間でも人気となり、ネットの野球コミュニティーからも熱い支持を受けたそうです。

次の韓国旅行のお供に!「愛の不時着」「梨泰院クラス」のロケ地を網羅した著書↓

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「ストーブリーグ」韓国での視聴率

ここで「ストーブリーグ」の韓国視聴率も振り返っておきましょう。

1話は5.5%から始まり、右肩上がりで視聴率が上がり、最高は最終話の19.1%。

最高視聴率では、21.7%を記録した「愛の不時着」のほうが上なのですが、実は平均視聴率では、「ストーブリーグ」が12.5%と、「愛の不時着」を0.4ポイント上回る数字を記録したほどの人気ぶりでした。

最近の韓国国内では「何でも結局、恋愛モノにならないこと」「これまでの作品とは違う斬新さがあること」が求められるため、恋愛要素なしで「プロ野球フロント」という新鮮な素材を扱い、これまで定説を覆した点が高く評価されました。

演技派俳優だらけで、演技の穴がないことも重要。「賢い医師生活」に出演のキム・スジンさんも。

なお、放送終了後は、シリーズ2を期待する声も多く寄せられており、私もぜひこれはシーズン2を実現してほしいなと思っています。

野球を舞台に話を継続しても良いし、他のスポーツをベースでもできそうな感じ。

「椿の花咲く頃」「賢い医師生活」キャストインタビューが満載!

「ストーブリーグ」日本放送に関する情報

「ストーブリーグ」は、韓国放送後にCSのKNTVで日本初放送され、その後、2021年3月からDVDレンタル、BSでの放送が開始されています。2023年1月現在、ついにNetflixでの配信も始まりました!

「梨泰院クラス」の次がなくて困っている方
韓国ドラマの素晴らしさを知ってもらいたいご友人・パートナーの方(恋愛モノは苦手)

が周りにいらっしゃる、韓国ドラマファンの皆さんは、是非、ご視聴・オススメください!

「ストーブリーグ」は台本(全2巻:韓国語)も購入できます!
(1巻:1〜8話/2巻:9話〜16話)

まとめ

ということで、韓国でヒットした名作「ストーブリーグ」の韓国でのヒットの理由・見どころ・視聴率・日本での視聴方法などをご紹介しました!
これは、個人的にも久々の大ヒットで、自信を持って名作だとオススメできる作品。
以前作成したこの↓「2020年に放送されたドラマの自分的ベスト10」でも上位に入る名作だったと言えます。(執筆時は未視聴だったため入っていませんが)
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是非、日本でもBS放送をきっかけに、沢山の方に見ていただきたいです。
스토브리그(ストーブリーグ)
韓国放送:2019年12月13日〜2021年2月14日まで
最高視聴率 19.1%/全16話
公式HP

自分の好きな韓国ドラマのジャンルがわかる!90作品以上のオススメも掲載した著書

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*写真はSBSからお借りしました。