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「悪霊狩猟団 カウンターズ」とは？
「悪霊狩猟団 カウンターズ（原題：경이로운 소문／驚異的な噂）」は韓国のOCNというケーブル局で2020年11月から1月まで放送されました。
OCNというのは、映画専門チャンネルとして始まったケーブル局で、今はドラマ制作も手掛けていますが、「他人は地獄だ」など個性的なジャンルものを放送することが多い局です。
ヒットを連続しているtvNと比べると、OCNのドラマが話題になることはそこまで多くないのですが、今回この「悪霊狩猟団 カウンターズ」は、最終話で10.9％の最高視聴率を記録し、歴代のOCNドラマの最高視聴率を塗り替えました。なお、tvNの系列なので、制作自体はtvNのドラマを手掛けるスタジオドラゴンが行うことも多いです。（今回の作品もスタジオドラゴン制作）
元々は人気のWeb漫画をドラマ化したものです。
最終話が最高視聴率だったのですが、6話放送時点で歴代のOCNの記録を塗り替えたため、韓国では12月上旬ぐらいからじわりじわりと「OCNの경이로운 소문(驚異的な噂)が面白いらしい」と話題になっていました。そして、人気を受けて韓国ではシーズン2の制作が決定しています。
私も噂を聞いて、途中からNetflixで追っかけ視聴を始めました。（まず、Netflixで邦題があまりにも違いすぎてびっくり 笑）
韓国ドラマ歴の長い方や、韓国に友人がいる方などは、すでに「”驚異的な噂”という作品が韓国で人気だったらしい」という話を聞いているかもしれません。
ただ、今、残り数話というところまで視聴した感想としては、日本では好き嫌いがかなり分かれる作品だろうなという印象。
恋愛要素が少ないジャンルものということと、暴力的なシーンもあるため、日本では万人受けするタイプの作品ではなく、韓国ドラマ歴が長い方やジャンルものが好きな方、もしかしたら女性より男性の方がウケる作品かもしれません。
また、韓国以外だと日本より他の海外のほうがヒットしそうな感じ。「キングダム」とかに近い感じでしょうか（ちなみに”悪霊”は出てきますが”ゾンビ”は出てきませんｗ）
「で、どんな作品なの？？」と気になっている方も多いと思うので、今日は「悪霊狩猟団 カウンターズ」のあらすじ・みどころ・韓国でヒットした理由を紹介して行きたいと思います。
「悪霊狩猟団 カウンターズ」キャスト・あらすじ
主人公ソ・ムンを演じるのは、チョ・ビョンギュ。「SKYキャッスル」でキム・ドンヒと双子の兄弟の役も演じていた若手注目株の俳優。
日本では「菅田将暉に似てる！」と言われることも多いですよね。（ホント似てる…！）制服に違和感がありませんが、実年齢は25歳。
ソ・ムンは、幼い頃に両親と一緒に乗っていた車で事故にあい、一人だけ生き残ります。今では、片足が不自由となり、おじいさん、おばあさんと暮らしています。
ちなみにこの「ソ・ムン」が、フルネームで呼ぶと、韓国語で「噂」を意味する「ソムン」であり、主人公ソ・ムンがある日突然、「驚異的な能力」を持つことになることから、タイトルは「驚異的な噂」になっているのですが、邦題では、ぜんぜん違うタイトルになってしまったのが残念。。（作品の内容が伝わりやすいようにしたのでしょう…）
普通の高校生だったソ・ムンですが、人間に取り付いた悪霊を退治するために、人よりも強靭な身体能力や特殊能力を持った「カウンター」と呼ばれる人々と出会います。
普段はグクス（麺料理）やさんを営むカウンターの3人を演じるのは、個性派・実力派の俳優さんたち。
モタクを演じるユ・ジュンサン。（この人が出てるだけで安心して観られる俳優さん…！）
そして「椿の花咲く頃」のジャヨン役で有名になったヨム・ヘランさん。今回も演技力が光ります…！
謎の多いハナ役は、キム・セジョン。独特の存在感のある女優さんだなと思ったら「PRODUCE 101」の出身でI.O.Iのメンバーでデビューし、今も歌手活動をしているんですね。
なんと「愛の不時着」のOSTにも参加しています（All of my days）。
実力派俳優ばかりの中で、歌手出身とは思えない演技力ですごく印象的だったので、今後ドラマ出演のオファーが増えそうです。
それぞれ過去に事情を抱えた3人は、普段は人気のグクス屋さんを運営していますが、特殊能力で悪霊の動きをキャッチすると、一緒のユニフォームを着て現場に出動します。
カウンターは、この世とあの世の境目で死んだ人の魂を受けいれる死神のような存在の人物とペアになり、管理を受けながらこの世で役目を果たします。
殺人や悪事を繰り返す悪霊がとりついた人間と特殊能力で戦い、最終的には悪霊を人間の体から追い払うのが役目です。
3人との出会いで、「カウンター」の一員となることになったソ・ムン。死神に「両親に会わせてくれること」を条件として提示し、3人と一緒にカウンターの仕事を始めます。
「悪霊狩猟団 カウンターズ」みどころ
というわけで、「悪霊狩猟団 カウンターズ」は、完全に設定はWeb漫画的世界観なのですが、サスペンスというか謎解きの要素もあります。悪霊を退治しながら、それぞれの殺人事件がつながってきたり、ソ・ムンの両親の事故の真相など、思わず続きが気になってしまうストーリー展開が見どころの一つ。
また、絶対的なヒーローがいるというわけではなく、一人では欠けた部分も多いカウンター4人がそれぞれの特殊能力を活かして、チームで悪霊に立ち向かっていく姿や、家族でもない4人が、いつのまにか家族のような関係になっていく姿も描かれており、ヒューマンドラマ的な要素やメッセージ性も込められた作品と言えます。
「キングダム」もそうでしたが、ゾンビや悪霊といった非現実的な世界観の中にも、ヒューマン的な要素や、妙なリアリティを感じさせるメッセージ性を入れ込み、「よくあるジャンルもの」では終わらせない形に仕上げるのが、韓国ドラマの凄いところ。
もちろん、それを支えているのは実力派の俳優たちの安定的な演技。漫画的な世界観なのですが、俳優たちの深みのある演技のおかげで大人も楽しめる作りになっています。
「悪霊狩猟団 カウンターズ」韓国視聴率
「悪霊狩猟団 カウンターズ」の韓国での視聴率も振り返っておきましょう。最初は2.7％からスタートしましたが、右肩上がりで人気が出て6話では7.7％を記録し、OCNの過去最高視聴率だった「ボイス２」の7.1％を超えて記録更新。元々は12話の予定だったそうですが、16話まで延長されたと言われています。
ここまで右肩上がりに視聴率が上がったのはやはり、Netflixでも同時配信していたことが大きいと思われます。（話題になれば、途中からどんどん追っかけ視聴が増える構造）
なお、実は、担当していた作家が12話で制作陣との意見の相違で途中降板したため、後半の展開については、視聴者の間で賛否が分かれたようです。このあたりについては、私も全部見終えてからまたコメントを追記したいと思います。
「悪霊狩猟団 カウンターズ」が韓国でヒットした理由
「悪霊狩猟団 カウンターズ」がここまで韓国でヒットした理由は何でしょうか？
まず、韓国でヒット作の必須条件である「斬新さ」。死神や悪霊などはよく使われてきた素材であるものの、カウンターという役割や、絶対的なヒーローがいるわけではなくチームで悪霊に立ち向かっていく設定など、独特な世界観で視聴者を惹きつけたこと。
そして、何よりそんな世界観をチープに見せない「役者の演技力」。「SKYキャッスル」「ストーブリーグ」とヒット作に連続して出演した若手注目株のチョ・ビョンギュの圧倒的な存在感と才能を感じさせる演技と、脇を固める個性的な3人の安定的な演技。
また、一見コメディのようなストーリー展開の中に含まれている「リアルとヒューマンドラマ的要素」。ドラマ中で描かれる「悪」は、私たちの日常にもありそうな問題がたくさん盛り込まれており、それをカウンターたちが力を一つにして解決していく様子は、観ていてスカッとします。
カウンターたち4人の絆や、それぞれのキャラクターが過去と向き合いながら成長していく様子も、視聴者の共感を呼びました。
このあたりが、「悪霊狩猟団 カウンターズ」が韓国視聴者に支持された理由ではないかと思います。
なお、個人的には、こういう作品がちゃんとヒットするのが韓国ならではだな〜と思います。
今、挙げたような理由って、作品の内側要素というか、作品をしっかり見る目がなければ、なかなか気が付けないポイントだと思うんですよね。
作品の外側的な要素、例えば「スター俳優が出ている」「セットや撮影にお金がかかっている」「旬で目を惹くようなテーマ設定」はほとんどなく、ある意味、非常に地味に見える作品なのですが、観た人から口コミでどんどん視聴率が上がっていく、というのが凄いなと。また、恋愛モノだけではなく、こういったジャンルものまで幅広く支持されるのも韓国国内の評価の特徴だと思います。
「悪霊狩猟団 カウンターズ」日本配信について
「悪霊狩猟団 カウンターズ」は2021年1月31日（日）から日本のNetflixで全話一挙配信が決定しています。
おそらく、いつもの感じからすると、当日の夕方17時頃の配信ではないかと予想します。
ご興味のある方は、是非、まずは1話をチェックしてみてください。
「悪霊狩猟団 カウンターズ」シーズン２について
なお、先ほども紹介しましたが「悪霊狩猟団 カウンターズ」については、すでにシーズン２の制作が決まっています。
原作のWeb漫画があるので、その内容からシーズン2が制作されるようですが、まだ具体的なキャストや放送時期については確定していません。
高視聴率を記録した「ペントハウス」もそうですが、最近は人気が出るとシーズン制にする作品が増えてきていますね。
シーズン２について具体的な情報がわかりましたら、こちらでも紹介したいと思います。
まとめ
韓国でヒットした「悪霊狩猟団 カウンターズ（原題：경이로운 소문／驚異的な噂）」についてご紹介しました。
日本では好き嫌いが分かれる作品かと思いますが、「キングダム」「Sweet Home」などを楽しめたという方や、出演俳優の演技に注目して作品を楽しめる方には、好まれる作品ではないかと思います。気になる方は、ぜひ見てみてくださいね。
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＊写真はすべてOCNのHPからお借りしました。
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