映画「雨とあなたの物語」とは?
韓国で4月28日に公開された映画「비와 당신의 이야기(雨とあなたの物語)」。主演は「ミセン」「椿の花咲く頃」でブレイクしたカン・ハヌル。
このポスターがとっても好き…!
おそらく、カン・ハヌルが主演の恋愛映画って初めてではないでしょうか…!?
監督のインタビューによると、カン・ハヌルがまだ軍隊に居た時にシナリオを送った作品とのこと。
除隊後のドラマ「椿の花咲く頃」でカン・ハヌルが大ブレイクしたため、監督は「どうしようかと思った」と話していたので、おそらく撮影は「椿の花咲く頃」の後だったのでは?と推測されます。
相手役はチョン・ウヒ。『恋愛マニュアル-まだ結婚したい女』などのドラマに出演していますが、映画での活躍のほうが多い女優さん。(『母なる証明』『サニー 永遠の仲間たち』など)
私は普段、ドラマがメインなので、韓国映画の中でも、恋愛映画だけはどうしても2時間だと物足りない感じがしてしまい、このブログで紹介している恋愛映画は全部辛口評価(笑)
なので、実は今回も「カン・ハヌルのファンサービスの映画かな〜」ぐらいな気持ちで、内容はあまり期待してなかったのですが…すごく良かったです!!
久々に恋愛映画で良いと思えた作品でした…!
映画「雨とあなたの物語」ついに公開❗️恋愛映画はなかなか満足するのがないので内容は期待してなかったけど、すごく良い映画でした💕カン・ハヌルは本当に作品選びが上手👏というか彼が演じるから良い作品になるのかも😆そして「ミセン」ファンには、実はカン・ソラとのシーンがかなり多いのも嬉しい✨ pic.twitter.com/ZxQZXQPPDe
— Misa🌺韓国ソウル在住ブロガー (@misam34) April 29, 2021
もちろん感性映画なので、ジェットコースターのような展開は起こらず、穏やかなのですが、俳優たちの確かな演技とディテールまで雰囲気のある映像・演出が個人的には好みでした。
ということで、今回はこれから日本でご覧になる皆さんに向けて、ネタバレ無しで(予告編の範囲で)作品のあらすじ・キャスト・韓国での評価などをご紹介したいと思います。
特に今回は、「ネタバレしないほうが良いだろうな〜」という要素がいくつかあるので、ストーリーは本当に触りだけのご紹介とします。
「雨とあなたの物語」あらすじ・キャスト
舞台は2003年、三浪目を迎えたヨンホ(カン・ハヌル)。予備校で同じく浪人生活が長いスジン(カン・ソラ)と友達に。
一方、ヨンホは、小学校時代に出会った少女を思い出して、彼女に手紙を書くことに。
なお、ヨンホのお兄さん役として、イム・ジュファンも出演。(「ザ・ゲーム」「私を愛したスパイ」「ああ、私の幽霊様」など)
ヨンホが送った手紙を手にしたソヒ(チョン・ウヒ)。ヨンホがいるソウルからは離れた、釜山で母親と一緒に古本屋を営んでいます。
ちなみに、ソヒのお母さん役は、最近「ヴィンチェンツォ」のクムガプラザの住人としても記憶に新しいイ・ハンナさん。
ソヒは、「いくつかのルールを守って欲しい。質問しない、会おうと言わない、探しに来ない」とヨンホに伝えながら、二人の手紙のやり取りが始まります。
これは、待つことに関する話だ
途中、カン・ハヌルのナレーションで、何度かこのフレーズが流れます。今の時代には、あまりなくなってしまった「待つ」ということ。
物語は途中で何度か、時代を行き来します。(ここがちょっとわかりにくい、という声もありますが…)
そして、タイトルにあるように「雨」もポイントに。
ヨンホ、ソヒ、スジンの青春時代から、大人になるまでを情緒だっぷりに美しい映像で描かれます。穏やかに展開する感性映画なので、事前に紹介する内容はこれくらいだけで、後は本編でご確認いただくほうが良いと思います。
なお、映画の最後の最後にも、重要な話が隠されているので、是非最後のワンカットまで見逃さずにご覧ください…!
「雨とあなたの物語」見どころ①カン・ハヌルの表現力
「雨とあなたの物語」の一番の見どころは、やはりカン・ハヌル…!穏やかな恋愛映画なので、素晴らしい演技力の見せどころがどれくらいあるかな?と思ったのですが、やっぱりカン・ハヌルは凄かった!!
最初、事前に見た予告編のナレーションには、一見「お、椿のヨンシク?」と思わせるセリフがあったのですが…
映画館で見たカン・ハヌルの映画「雨とあなたの物語」の予告、一言目がカン・ハヌルの声で「こんな僕でも誰かの奇跡になりうるか?」って、完全に「椿の花咲く頃」のヨンシクじゃないか〜〜〜🤣🤣🤣という感じで、期待高まる✨4月28日韓国公開。 pic.twitter.com/xmyondH13u
— Misa🌺韓国ソウル在住ブロガー (@misam34) April 15, 2021
実際には、まったく別のキャラクターを見事に表現していました!
インタビューによると「今回の台本はとても余白があった」とのこと。「椿の花咲く頃」の時には、キャラクターについて台本に明確に書かれていたそうですが、今回は、カン・ハヌル自身がその余白を埋めるために、かなり自分自身を投影させたんだそうです。
また、台本では、すごく重たい人物に見えたというヨンホのキャラクター。カン・ハヌルが監督に最初に質問した一言が、「ヨンホは重みがなければいけませんか…?」だったそう。
監督は、映画「怪しい顧客たち」やミュージックビデオなども手掛けるジョ・ジンモ監督。
2時間の映画で必要以上にキャラクターに重みがあると、観客が入り込めない領域がでてしまうのを監督も懸念していたそう。そこで監督も「楽に演技してほしい」と答え、カン・ハヌルも「ヨンホをもう少し、自分自身に近づけてみます」と言ってキャラクター作りが始まったと言います。
映画を見ると、カン・ハヌルが、2時間という短い時間の中でも、これまでのどのキャラクターとも微妙に違うヨンホというキャラクターを細部まで作り上げていることがわかります。
個人的には、カン・ハヌルの作品選びってほんと堅実というか、ハズレがないな〜と感心します。
今回、作品選びについてもインタビューで話していたのですが、「座って台本を読んで、最後まで一気に読みたくなってしまうかどうか」なんだそうです。良い台本を見抜く力があるんですね。
カン・ハヌルは、インタビューで「この作品は、『8月のクリスマス』『イルマーレ』『接続 ザ・コンタクト』のように、時間が経っても繰り返し観ることができるような映画になったらいい」と話していました。
まさに、日曜日の昼下がりに、お家でもう一度この映画を流しながら、リラックスしたくなるような、そんな映画に仕上がっていると思います。
「雨とあなたの物語」見どころ②「ミセン」コンビの6年ぶりの共演
そして「雨とあなたの物語」のキャストを聞いて、特にドラマファンの方が喜んだのが2014年の「ミセン」で共演したカン・ソラの特別出演ではないでしょうか。
しかし、映画を観てみて、ドラマファンの方に朗報!!「カン・ソラが女性主人公ではないか?」というぐらい出演分量が多く、特にカン・ハヌルと一緒のシーンがとても多いです。
カン・ハヌルとチョン・ウヒが映画のプロモーションで、いろいろな番組に出ていたのですが、共演した割に、何となく二人がぎこちない感じがしたのはこのせいだったのか!と(笑)
作品の中では、カン・ハヌルは、ソウルと釜山で手紙のやり取りが中心のチョン・ウヒより、カン・ソラとの共演シーンのほうが圧倒的に多かったからですね。
「驚きの土曜日」に映画「雨とあなたの物語」の宣伝でカン・ハヌルがチョン・ウヒと二人でゲスト出演。歌詞あてクイズではアカペラで美声を披露✨やっぱり歌上手い〜👏「椿の花咲く頃」にまつわるクイズで一瞬、ヨンシクが登場したり🤣映画は手紙から始まる青春ロマンスで4月28日から公開。 pic.twitter.com/jkVI8vCGqj
— Misa🌺韓国ソウル在住ブロガー (@misam34) April 17, 2021
この点は、インタビューでも監督が突っ込まれていたのですが、監督いわくやはり「この映画の主人公は三人だ」ということ。
しかし、色々事情があり、カン・ソラは、やむを得ず「特別出演」という形になったそうです。
カン・ソラが2020年6月頃から妊娠していたので、主演にしてしまうとプロモーション時に同席できないからかな?と個人的には思いました。(真実はわかりません。。)
でも、まさに今やお母さんになったとは思えないぐらい、カン・ソラが浪人生の役を凄くナチュラルに演じています。
カン・ハヌルもそうですが、いくつになっても、こういう青春物を違和感なく演じられる俳優さんはほんとすごい…!
カン・ハヌルは、カン・ソラについて、映画のプロモーション時にこう話していました。
「ミセン」をきっかけに、友人になりました。定期的に連絡をとったりはできなかったものの、常にTVで見ると、応援する気持ちでした。聞いてみると、ソラさんも同じだったそうです。入隊するときはメッセージもくれました
今回の現場では、毎回スーツを着ていた「ミセン」のときと違って、過去の時代の学生役を演じたので、またミセンの時とは違う新鮮な感じがしたそう。
ちなみに、チョン・ウヒもカン・ソラとは、映画「サニー」で共演して以来、10年ぶりに同じ作品に出ることになり、感慨深かったんだそうです。
「雨とあなたの物語」韓国での評判
「雨とあなたの物語」の韓国での評価について、NAVERでの評価を紹介しておきます。
動員数:20万人(公開7日目時点)
まだ公開後1週間なので、今後下がる可能性がありますが、それでも恋愛映画としては、点数が高いほうです。また、公開後1週間連続して、動員数1位を記録しており、すでに20万人を突破していてヒット水準です。
単調な内容だと思って見たが、実際には穏やかな感性が与える楽しさがあってよかった
俳優たちの濃い演技に没頭して、その時代の雰囲気、香り、思い出を取り出して観るようだった
アナログ的な感性がよかった
時間と人物の関係をよりきっちり演出したら良かった
期待より面白かったが、残念な点も…
恋愛映画としては、高評価な意見が多く見られます。一方、ネガティブな意見のほうも理解はできるな〜という感じ。(演出でもう一歩、というところは確かにあり。。)
でも、共通して役者の演技は非常に好評でした。特にカン・ハヌルファン、ミセンファンの皆さんには、十分に満足できる内容になっていると思います。
「感性映画が全然ダメ」という方には、おすすめしませんが、「普段、恋愛映画は見ないけど」という方でも、意外と楽しめる作品ではないかと思います。
ということで、個人的なオススメ度はこちらです。(※あくまで個人の主観です)
「雨とあなたの物語」日本公開についての情報
「雨とあなたの物語」の日本公開は、2021年12月17日(金)となりました。シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町など全国ロードショーだそうです。
アメリカでは韓国公開の数日後に公開が始まったとのことですが、日本でも思ったより早く公開となりましたね。
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邦題は素直に「雨とあなたの物語」になるかな?それとも、英題”Waiting For Rain”から「待つ」というキーワードが入るでしょうか。どちらにしても、変な副題とか付かなければ良いなと思います(笑)
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→邦題やポスターも大きく改変されずよかったです。
カン・ハヌルとチョン・ウヒが日本向けにコメントもくれたようです
/#雨とあなたの物語
明日公開🎬☔️
\先行上映会でのみ公開した、#カン・ハヌル さん&#チョン・ウヒ さんからのコメントをご要望にお答えして公開!💌
明日は全国的に雨予報😳☔️
お足元お気をつけてお越しください!
映画館の座席もオンライン予約可能です✨#カンハヌル #チョンウヒ #韓国映画 pic.twitter.com/w7PCOAXp4T— 映画『雨とあなたの物語』12.17公開/シンカ・アジア映画 (@SYNCA_asia) December 16, 2021
★「椿の花咲く頃」キャスト・監督インタビューが満載!
まとめ
ということで、カン・ハヌル主演映画「雨とあなたの物語」のあらすじ・キャスト・韓国での評価・日本公開情報などについて紹介しました!
映像がきれいなので、是非、映画館で見ることをおすすめしたい作品です。
・邦題:未定/英題:Waiting For Rain
・韓国公開日:2021年4月28日
・上映時間:117分
・日本公開:2021年12月17日
・監督:ジョ・ジンモ
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