韓国若者に大人気!映画「今夜、世界からこの恋が消えても」鑑賞レビュー

韓国ソウル在住
ブロガーMisa
韓国で話題になっている日本映画「今夜、世界からこの恋が消えても」の韓国での公開の様子と、観客の反応・評判を紹介します!

韓国でも人気!「今夜、世界からこの恋が消えても」

今日は、旧正月の連休中に、韓国の映画館で観た日本映画「今夜、世界からこの恋が消えても」について紹介します!

セカコイ(って略すんですよね?!)は、2022年11月30日から韓国公開中。

原作:一条岬
脚本:月川翔(「君の膵臓をたべたい)
監督:三木孝浩(「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」)
プロデューサー:岸田一晃

私が韓国で日本の映画を見たのは、「万引き家族」ぶりなので(笑)実に4年ぶりぐらい。

というのも、年末頃から「セカコイが韓国でウケているらしい」という話を各方面から聞くようになり…

今は「みっちー」が人気らしいと知り…(私の中で、ジャニーズは関ジャニぐらいで止まってるので、すっかり浦島太郎状態w)

韓国ドラマについて研究するにつれ、韓国で第一線で活躍している方々からは、「元々は日本作品が好きで、とても影響を受けた」という話を聞くことが少なくありません。

それもあって、私自身「日本作品ならではの魅力って何だろう?」と考えることも多くなりました。

今日は、この作品を実際に映画館で観てきた感想と、ネット上での反応も紹介しながら、「どんな層に何が刺さってるのか??」について、自分なりに考えたことをまとめてみたいと思います。

「今夜、世界からこの恋が消えても」鑑賞記

韓国版のタイトルは「오늘 밤, 세계에서 이 사랑이 사라진다 해도」。日本語の韓国語訳そのままです。(韓国ドラマの邦題のように、大きく改変されることはあまりありません)

なお、日本では「セカコイ」ですが、韓国では「オセイサ」と略すそうです(笑)

予告編を紹介しておきます。ちなみに、日本版の予告編だと、語りすぎ・ネタバレしすぎ(日本配給あるある)なので韓国版がオススメ↓

「今夜、世界からこの恋が消えても」
韓国公開日 2022年11月30日
累積観客数 95万人
NAVER評点 7.99/10点
*2023年1月24日現在

ちなみに、韓国では、作品上映の期間が日本よりすごく短くて、よっぽどヒットしない限りは2〜3週間で上映が終了するのが普通。(その分、すぐネット配信に切り替わる)なので、11月公開なのに、未だに映画館で観られる事自体が、人気がある証拠でもあります。

ただ、私の周りの世代ではあまり観ている人がいなく、「特定の層にウケているんだろうな〜」という感じがしていました。

しかし、実際に予約〜映画館に行ってみて、色々驚きの連続!

まず予約の時点で、座席が8割ぐらい埋まってる…!
いくら、旧正月の連休最終日とはいえ、もう公開から2ヶ月以上経ってるのに??

周りからは、「思いっきり感動して泣きたい」という声も聞こえてきて、どうやら「泣ける」と話題のよう…!

そして、観客は若者ばかりで、劇場はまるで学校のような雰囲気!!(笑)

主に、3人組ぐらいの学生っぽい子たちと、カップル。10〜20代が8割位な感じ

世代的には、「セカコイ」ではなく「セカチュウ」世代な私は、なんだか、学校に紛れ込んでしまったような気分でソワソワしてしまいました(笑)(え、セカチュウってもう19年前なの…笑)

注目したキャスト

そして、ほぼ満席状態で始まった映画。

「おお、これが、みっちーね」から始まり、

主役の女の子、一瞬前田敦子に見えたけど(違うw)、めちゃくちゃかわいい!(笑)

福本莉子ちゃん。東宝シンデレラなんですね。
この可憐な可愛さは、さすが東宝シンデレラ!笑
韓国若手女優にも、なかなかいない感じ。演技も結構上手だなと思いました。

この二人含め、さすがに若手俳優はほぼお初で、かろうじて両親世代の俳優さんだけはわかった(笑)
(写真はないですが、すっかりお父さん世代になった萩原聖人も…!)

一番演技が印象に残ったのは、主人公の友達役の古川琴音。この子の演技が、全体の屋台骨だったと思います。

あと、若手でかろうじて知ってた、松本穂香の演技も印象的でした!

鉄板のストーリー展開

内容については、ほとんど前情報なしに観たんですが、タイトルの感じから、日本のロマンス映画が昔から好きな「記憶」に関するものだろうな〜という予想はしていました。

そして大体予想通りの展開(笑)

周りの若者たちより、少し人生長く行きているオンニとしては、途中から「いや、これは、似たような映画を何度か観たぞ?何だっけ??」を考え始めてしまったほどw

基本は、日本ロマンス映画の超王道、鉄板の展開。

韓国ドラマに慣れていると、あまりにもピュア過ぎて、恥ずかしく感じるセリフもありましたが、、、

細かな設定とか演出とかが、それなりに手が込んでいて、それが「わかってるんだけど泣けちゃう」に繋がる…!

とにかく主人公の二人が美しいし、その他のキャストの演技も安定感があるし、韓国の若者にウケる美しさ・繊細さは確かに感じられました。

ちなみに、韓国語字幕も確認しながら観てて、一つ気づいたこと。

日本だと、学生同士で、名字を呼び捨てにすることも多いじゃないですか。恋人同士でも、男の子は特に最初は女の子を名字で呼ぶこともありますよね?

それが一つの距離感を表していると思うんですが、韓国語字幕だと、名字呼びも、下の名前呼び捨てに変えられていました。韓国では名字を呼び捨てにすることがほとんどないし、名字で呼んだり、名前で呼んだりするとわかりにくいからかもしれません。

これは韓国語の「オッパ」字幕問題の逆のパターン(字幕にすることで、微妙な関係性の変化が伝わらない)ですね。

鑑賞後の雰囲気

後半、すすり泣きも聞こえてきながら、ついにエンドロールに。ここでも普段と違う現象が。

韓国では、エンドロールが始まった瞬間に電気が付くのもあり、ほとんどの人はエンドロールを観ないで、静かに退出するのが普通。

しかし、この映画では、電気がついた瞬間に、まず授業が終わった教室みたいにザワザワっとなり、あちこちから感想の声が。

「なかなか良かったね」「泣けた〜」「◯◯が可哀そう」などなど。

そして、なぜかスマホでエンドロールを撮影している子が多くて、「ん??なぜ?」と思ったら、、、最後に流れた音楽を録音しているよう!!(歌詞の韓国語字幕も表示されていました)OSTもすごく人気なのです。

主題歌「左右盲」 ヨルシカ

とにかく、いつものように、さっと席を立つのではなく、一緒に来た人と観終わった余韻をかみしめてる感じの人が多い。

さらに、後ろの席のカップルでは、男の子が「いや、これが小説だとね…」と彼女に解説を始めるし…(え、もうすでに小説まで読んでるの??笑)

韓国では原作小説も売れてます〜!

とにかく、普段、他の作品では感じられない「熱気」を感じました!!!

極めつけは、エレベーターで一緒になった女の子3人組のうち一人が、号泣しててびっくり…!

日本の映画がこんなに韓国の若い子たちに刺さってるのが嬉しいとともに、とても不思議な気分になりました。

なお、韓国語版・日本語版ともに日本で購入できるようです。韓国語の勉強にもよさそう!

みっちー来日舞台挨拶

ちなみに、私が観に行ったのはちょうど、韓国での大人気を受けて、みっちーこと道枝駿佑くんが、舞台挨拶のために来韓してたタイミング。

空港でも、相当な歓迎ぶりだったよう…!

韓国語まで勉強して…!韓国のオタクのみなさんが熱くて最高(笑)

ちなみに私は、映画観るまで「みっちー誰?」状態だったくせに、「せっかくなら舞台挨拶を…」と思ってチケット探してみたんですが、見事にどこも完売。韓国の人気俳優よりも、争奪戦が激しかった感じがしました。

ネット上での評価

「今夜、世界からこの恋が消えても」のネット上での観客の声も少し紹介しておきます。

韓国視聴者の声
 わかりきったストーリーだが演出と映像美、OSTで感動を与えてくれる
 こういう日本の感性とても好き
 ヒロインとヒロインの友達の演技が印象的
 主人公が本当に美男美女!

いや〜ほんと、こういうのがまさに、韓国人にも好まれる「日本の感性」という感じ。

このエモさというかビュアさ。韓国コンテンツのように、リアルな社会的な問題とかは出てこない、純粋に二人の美しい世界の話。

今、韓国コンテンツ制作の中心にいる40代前後の世代の人たちにとって、日本ロマンス映画の名作といえば、岩井俊二の「ラブレター」。
そのベースの感性はそのままに、さらに今どきな繊細さが加えられて、日本の若い俳優たちで作られたこの作品が、また韓国の10〜20代の若い世代に刺さっているんだな〜と感じました。
この「記憶モノの泣けるラブストーリー」は、内容は似通ってても、10年に1回ぐらい、その時の旬な若手俳優で作れば、いつの時代も安定的にヒットしそう(笑)
日本ロマンス映画の王道・得意テーマだなと改めて思いました。
一方で、この日本の感性を活かして、もっとロマンス以外のジャンルでも、日本らしい作品が出てほしいなあ〜と思ったりも。
とにかく、いろいろ考えさせられて、刺激になった久々の日本映画鑑賞でした!
日本ではすでに劇場公開は終わっている?ようですが、2023年2月15日からBlu-ray&DVDが発売のようです。
気になった方は、観てみてください〜!

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*写真はNAVER映画からお借りしました