【映画レビュー】82年生まれ、キム・ジヨンついに韓国公開!

こんにちは、Misaです。今日は、以前から楽しみにしていた映画「82年生まれ、キム・ジヨン」を公開初日、朝イチの回で先ほど見てきました…!

こちらは、日本でもヒットしている同名小説の映画化。
↓左が日本版・右が韓国版。

もちろん、日本でも公開されるでしょうし、「この映画を観るためだけに来韓する」という方もいらっしゃるようです。
期待して観に行きましたが、期待以上でした…!
↓鑑賞直後の感想。

これから観る方のために、出来るだけネタバレ無しで、現地だからこそお届けできる情報をご紹介したいと思います!

あらすじ概要

韓国では、映画のパンフレットが特にないので、公式に出さているのはこのフライヤーだけ。小説を知らない方向けに、こちらをもとに概要を簡単にご紹介。

誰もが知ってるけど、誰も知らなかった、あなたと私の話。

こんなキャッチが付いています。公開日がわかったのが公開の11日前だったのですが、2週間前にフライヤーを手に入れたときは、「10月公開」としか書かれてなかったのに、今見ると右下に公開日が入ってます。

↓こちらが裏側。

今秋、あなたと私の話が始まります。

Hot Issue 01 
100万部突破ベストセラー原作。温かい共感と慰めが詰まった映画「82年生まれ、キム・ジヨン」とスクリーンで会いましょう

Hot Issue 02
チョン・ユミ&コン・ユの3回目の共演、初夫婦役の呼吸
共感を生み出す繊細な感情演技を見よう

Hot Issue 03
1982年春 生まれて 2019年の今を生きる”ジヨン”
不平等な日常の中 現実にぶつかるキャラクターに会おう

Hot Issue 04
<1987><火車><君の結婚式>の制作陣
キャラクターに息遣いが込められた
繊細な映画に会おう

*大体の意訳です

STORY

1982年の春に生まれ、誰かの娘であり妻、同僚であり母で
2019年の今日を生きていく「ジヨン」(チョン・ユミ)。
時にはどこかに閉じ込められたよう苦しくもあるが、「デヒョン」(コン・ユ)と愛らしい娘、そしてしばしば会わなくても、常に強固な家族がジヨンには大きな力である。

しかし、いつからか、まるで他の人になったかのように話すようになったジヨン。デヒョンは妻が傷つくことを恐れ、その事実を打ち明けずにジヨン、このようなデヒョンに、いつも”大丈夫”と笑ってみせるのだが…

誰もが知っている誰も知らなかった、あなたと私の物語。

ジヨン「やりたいことはたくさんありました」
デヒョン「すべて知っていると思ってました」

公開初日の初回を観に行ってみた

今回、家の近くのロッテシネマで公開初日の最初の回で観に行ってきました…!

平日の9:30なので、お客さんは元々多くはないですが、でも普段よりは少し多めかな…?全員で20名弱くらい。女性同士と、カップルがほとんど。男性一人という方は見かけませんでした。

途中、お母さん役のキム・ミンギョンさんの名演技では、すすり泣く声が結構聞こえました。(ちなみに、そのシーンも小説には出てこない映画オリジナルのシーン)

↓ほんと、いつも深みのあるお母さん役でおなじみ。

チョン・ユミの知的で繊細な感じが、ジヨン役ぴったりはまってました。ちなみにチョン・ユミは83年生まれで、ジヨンとほぼ同世代ですが、まだ未婚のため、今回の役は実は未経験のこと(子育て、会社勤め)ばかりだったそう。

でも、そんなことは全く感じないくらい、本当にリアルな子育て世代の日常を表現していました。ジヨンの知的さと繊細さを演じきれる女優さんは、なかなかいないかも。ほんと、他の女優さんが浮かばないぐらい、適役だったと思います。

最後のほうは、本当に余韻が残って、しばらく立ち上がりたくない感じでした…!

映画ならではの見どころ

さて、ここからは少しだけ、映画ならではの見どころについて、紹介してみたいと思います。(※極力ネタバレしないように書きますが、何も前情報がなく見たい方は、飛ばしてくださいね。)

まず、1つめは、小説とはかなり異なる構成になっていて、小説とは違った角度からこのテーマについて考えることができるということ。
小説では、ジヨンが精神科医のカウンセリングを受けているという形で、ジヨンの過去をさかのぼっていく形式で話が展開します。つまり、「ジヨンから見た過去」がメインで話が進みます。

しかし、映画では、あくまで現在の話がベースで、過去が振り返られ、そこにはジヨン以外の視点も多く含まれています。その分、小説で細かく描かれたような、ジヨンが経験した女性差別的なエピソードは、映画では小説ほど多くは登場しません。

↓ジヨン会社員時代。

映画のほうでは、その分、ジヨンの周りの人たちの視点や、ジヨンの「それから」が描かれます。

また、登場人物の設定自体が、原作とは大きく異なる人が一人いて、これは、小説を読んだ方はびっくりするかも。でも、個人的にはこの設定変更は正解だなと思いました。(是非、映画を観て探してください…!)

そして2つ目は、小説にはない、男性視点が織り込まれていること。私は最初、コン・ユは精神科医役かと思ったのですが、旦那役だと知って、「もしかして小説と設定を変えるのかも」と思いました。

やはり、映画ではコン・ユ演じる旦那・デヒョンの存在感が小説より強調されています。でも、そのおかげで、夫婦同士・恋人同士で観やすい形にうまくアレンジされたと思いました。

小説では、フェミニズムの問題を世の中に印象的に投げかけるために、完全にジヨン(女性)の目線でこれまで体験してきた事細かな事例を描き、一方で男性の登場人物はデヒョン以外は名前も設定しない、というインパクトのある形式でした。

一方で映画のほうは、「それでも、共に生きていかなければならない男女は、どう前に進んでいくか」という小説の提起した問題についての、未来を考えさせるような構成になっていたと思います。

過去のジヨンのつらい体験だけにフォーカスしすぎない映画の表現のほうが、このフェミニズムの問題に対して様々な温度感を持った人たちが、問題を考えるきっかけになりやすいのではないかと思いました。むしろ、そういう人たちは、映画→小説という流れで観ると、良いのではないかと。

この映画はすでに世界37カ国で公開が決まっているそうですが、映画では、小説で出てきたエピソードのうち、世の中の女性にとって普遍的なところをうまく切り取って描いているため、国が違ってもかなり共感を呼ぶことができるのではないかと思います。

韓国での評価

この映画、韓国人が見た評価はどうだったんでしょうか。と言っても、まだ初日なのであまりレビューも溜まっていない状態なんですが、、
現時点(公開初日)で、

・観覧客評価 9.62/10点

となっており、かなり高い数字になっています。

実はこの作品、公開前(内容を見ていない時点)に、男性が書いたのでは?と思われる、酷いレビューが並んでいることも話題になりました。

しかし、実際に「今日見てきた!」という人のレビューを見てみると、絶賛する声がほとんどでした。(初日は、ファンが観に行っているというのもありますが…)
映画館で見ていても、かなりみんな共感して、内容に入り込んでいる雰囲気がありました。

しばらくレビューをウォッチしたいと思いますが、小説ファンにも受け入れられる、映画化の成功例の一つとなったのではないかと思います。

日本公開予定について

先ほど世界37カ国で公開、とお知らせしましたが、今のところそのニュースで「日本で公開決定」という記載はありませんでした。が、小説もヒットしているので、映画も上映されることは間違いないと思います。

また、日本公開ついての情報を入手したら、こちらでもお知らせしたいと思います。この映画は是非、全国ロードショーで大きな映画館でもやってほしいですね~!

↓日本語字幕付き予告編

まとめ

ということで、映画「82年生まれ、キム・ジヨン」について、簡単に紹介してみました。小説とはまた違う作品であり、それでいてまた小説も読みたくなる。これは本当に、映画化の良い成功例ではないでしょうか。

ちなみに、監督も女性の方で、昔、女優もしていた方みたいです。実際に子育ての経験もあり、チョン・ユミも監督にいろいろ聞きながら演技をしたんだとか。

これから韓国で観る方、日本公開後に観る方の参考になれば幸いです。

『82年生まれ、キム・ジヨン』(82년생 김지영/KIM JI-YOUNG, BORN /邦題:未定)・韓国公開日:2019年10月24日
・上映時間:118分
・日本公開:未定
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