「賢い医師生活2」12話をさらに深く:字幕の狭間解説・演出意図を考察

韓国在住K-dramaライターMisa
「賢い医師生活2」12話を視聴済みの方にむけて、日本語字幕では伝わらないニュアンスの解説や演出意図を考察します!
「賢い医師生活2」では、細かい部分まで意味をもたせた演出、セリフや、日本語字幕では伝わりきれない小ネタなどが満載!
シーズン1に引き続き、韓国視聴者の間で話題になったことなどを参考にしながら、作品をさらに深く楽しむための私なりの解説・考察を行っていきます。
※完全ネタバレありなので、視聴済みの方が対象の記事です※
「賢い医師生活2」11話に関する記事はこちら
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「賢い医師生活2」12話のテーマ

「賢い医師生活2」12話では、改めて「99ズ5人の医師としてのリアルな日常」が丁寧に描かれました。

敢えて、最後の12話の1話手前の11話で、各カップルが大きな展開を迎えたのも、最後はラブラインだけにフォーカスしすぎず「医師としての日常」をいつもどおり、むしろ少し丁寧に描きたいという作家の意図を感じました。

99ズたちにとっても、いつも以上にハードな患者の事例が多く登場したのも、より”リアルに近い”医師の日常を描こうとしたのでしょう。

なお、今回シン監督は、放送前に12話の鑑賞ポイントとして「”反転”と”仕上げ”」というキーワードを挙げていました。

残り1話でこれからまだ”反転”あるの…!?と思いましたが、見返してみると様々な”反転”が仕込まれていましたね。

そして、12話で、すごく特徴的だったのが「シーズン1のデジャブ演出」が多用されたこと。

「このセリフ、このシーン、シーズン1でも観た、あれだ〜〜〜!!!」という瞬間が、1つや2つではありませんでしたね。

今回は、そのあたりに注目して解説していきたいと思います。

なお、今回、本編と同じように過去最大のボリュームになってしまったのですが、その理由の一つが、各患者の病気に関する、医学的な説明も多く追加しているため。

12話は、いつも以上に患者が多く登場したため、途中でだれの話なのか一瞬わからなくなったり、「ん?どういうこと?」と思いながらも流したシーンが結構あったのではないかと思います。

私は「せっかく最後の12話なので、患者一人一人がどんな状況なのかもしっかり理解したい」と思い、医師の先生方の解説動画を片っ端から見まくり、日本語のサイトも調べながら収集した情報を今回は多めに紹介しています。

もちろん、全く専門家ではないので、細かいところまでは正確ではないかもしれませんが、もし、同じように「患者の部分も細かく理解したい」という方のお役に立つと嬉しいです。
(そこまで必要ない…という方は、気になる部分だけご覧ください!)

産婦人科医 ヤン・ソッキョン

ソッキョンとクラシック

冒頭のソッキョンの出勤シーン。人でいっぱいのエレベーターがやってきます。

シーズン1では、人が多いエレベーターは避け、業務用のエレベーターで、スマホで「新西遊記」を見ながら一人でクスクス笑っていたソッキョンが、ミナのおかげですっかり変わったことがわかります。

続いて、ソッキョンが部屋でクラシックを聞いているシーン。これも、先ほどのエレベーターシーンに続き、シーズン1と対比させたシーンとなっています。

シーズン1の10話でも、ヴィヴァルディの「調和の霊感」を聞いていたソッキョンに、イクジュンが今回と同じように「この曲のタイトルは?」と聞いて、地下鉄の乗換案内のモノマネをするシーンがありました。

あの時、イクジュンが突然、地下鉄の乗換案内のモノマネをしたのは、実際に90年の後半から2012年までソウルの地下鉄で乗換駅のアナウンスの際に「調和の霊感」がBGMとして使われていたから。

そして、今回の曲は、ボッケリーニの「メヌエット  ホ長調」。日本では「弦楽五重奏曲」と呼ばれる事が多い曲です。
日本でも、学校の昼休みや掃除の時間などに使用されることも多いのではないでしょうか。

今回イクジュンがまたモノマネし始めたのは、「大学修学能力試験」の英語リスニングテストのアナウンス。ここれは日本で言うところの「センター試験」に当たるものです。

私ももちろん、「大学修学能力試験」のアナウンスを聞いたことはないのですが、優雅な音楽をBGMにリスニングテストの注意事項を読み上げる口調は、たまに受験する「韓国語能力試験」のリスニングテストの冒頭とも似ているところがあって、イクジュンの口調がとてもそれっぽくて、大爆笑してしまいました(笑)

途中でドアの外で「何だったっけ?」と思い出す仕草も天才すぎる!!

ちなみに、テレビは「新西遊記」が大好きなソッキョンですが、クラシックも普段からよく聞いていることが、これまでも何度か描かれてきました。

シーズン1の無脳症の子どもの出産の場面で、「母親にトラウマを残さないように」とクラシック音楽を流してあげたり。

シーズン1のバンド曲で登場した「カノン」も、元々はソッキョンが亡くなった妹から教えてもらって唯一最後までキーボードで演奏できる曲でした。

シーズン1の「調和の霊感」は、曲の内容よりも「乗換案内の曲」ということで、当時ミナとのやり取りの中で、少しずつソッキョンの中で起こり始めていた”変化”を表すような意味があったと感じましたが、

今回の「メヌエット  ホ長調」は、その後、99ズ5人が医師として難しいケースに向き合う姿が重なるように描かれたので、それを象徴するような「弦楽五重奏曲」だったのかなと思いました。

RHマイナスの妊婦

ソッキョンの元に訪れた新しい患者。血液型がRHマイナスの妊婦です。RHマイナスは、韓国だと1000人に1人、日本だと2000人に1人ぐらいの割合で存在すると言われています。

珍しい血液型であることは、ご存じの方も多いと思うので、患者が「出産に危険性はないですか?」と聞き、「産後に出血が多い場合、輸血が難しい」とソッキョンが答えた流れはすんなり理解できたのではと思います。

なお、医師の先生のドラマレビューを見て、この時の何気ないセリフにも、もう一つ医学的にリアルな表現が含まれていることがわかりました。

ソッキョンが「Rh抗体の注射を打ち、現在胎児も健康です」というセリフ。

Rhマイナスの母親が妊娠し、子どもがRhプラスの場合、母体の中でRhプラスの胎児を排除しようとする「抗原抗体反応」というものが起こるんだそうです。

抗体ができてしまうと、赤ちゃんの赤血球を破壊し、赤ちゃんが病気、最悪の場合には流産になる可能性もあるため、抗体ができるのを防ぐ注射を打つんだとか。

実際に経験された妊婦さん、もしくはお医者さんにしかわからない一瞬のセリフですが、医師の先生たちの監修のもと、細かいところまで台本がリアルに作り込まれていることがわかりますね。

ソンファを祝福するソッキョン

中庭でソンファと話すソッキョン。その前の食事シーンで「週末に約束がある」と言った瞬間、ジュンワンに「精進料理マニアか?」とキレられ、「週末の約束=お母さんと一緒に寺に行く」だと勘違いされてしまいましたが、ソンファにはしっかり、ミナ先生とのデートであることを伝えます。

「ヤン・ソッキョン、いつぶりの恋愛よ!?」と突っ込むソンファの様子からは、あの気まずかったソッキョンのソンファへの告白からもう20年以上の月日が流れたことを感じさせます。

そして反対に、ソンファとイクジュンが付き合っていることを知り、大きく驚くソッキョン。ソッキョンがあんなに大きなリアクションをしたのは、シーズンを通じて初めてでしょう(笑)

クマさんらしい「わ〜〜〜!!!!」という大きなリアクションと、

「よかったな。すごく嬉しいんだけど」というときの表情!!!!

そして「本当に本当なんだな」と、2回驚いた時の顔も最高でした〜!

イクジュンとソンファの関係が実るにあたり、学生時代に二人がすれ違ったきっかけになったソッキョンの恋愛が先に成就することで、あれはもう過去の懐かしい想い出として昇華されたことを表現していたと思いましたが、最後の最後に、直接ソンファとソッキョンがお互いの恋愛について祝福するシーンまで描かれ、微笑ましかったですね。

帰り道のキス

11話の告白から、すっかりラブラブな恋人同士になったミナとソッキョン。

字幕では「ソッキョンさん」になっていますが、ミナがソッキョンを”オッパ”と呼んでいるの、皆さん気が付きましたよね!?

病院のエレベーターでは、ちゃんと「教授(先生)」と呼びながらも、付き合うとすぐに、二人のときは「オッパ」と呼ぶミナ。

1年経っても、未だに二人のときも「教授(先生)」と呼ぶギョウルとは対照的です。

ちなみに”オッパ”は、特に恋人同士で呼ぶときにはとてもキュンとくる感じなのですが、日本語訳にするときは「◯◯さん」と名前呼びに訳すしかないのがいつも残念。

日本でも「オッパ」のニュアンス自体もだいぶ浸透してきているので、そのうち”オッパ”とそのまま訳しても良くなると嬉しいんですが(笑)

続いて、「帰りたくない」というミナのセリフと、それに続くソッキョンのセリフを、できるだけ直訳に近い形で訳してみます。

ミナ「別れるのが嫌だ〜〜」
ソッキョン「君は僕と もう少し付き合ってみなきゃ いけないんじゃないか?ん?」

ミナとソッキョンの身長差と、ミナの顔を覗き込むソッキョンの優しい眼差しとセリフが「キュン〜!」ときましたね。

そして、まさかの濃厚なキスシーン…きゃ〜〜〜!!!

ここまでのキスシーンを見せてくれるとは、演じている二人も実際に良い雰囲気なのかしら〜なんて希望も込めた妄想をしてしまいました(笑)←シン監督はそういうところまでわかってて、演出するはずだからです。

公式に上がっていたこの写真は、撮影後のオフショットでしょう〜!

キム・デミョンさんのインスタグラムにも、こんなオフショットが。

アン・ウンジンのインスタのストーリーには同じ場所で、オフショットなのに恋人繋ぎをした二人の写真が上がってたんですよね!!

キム・デミョンさんにとって、こんなラブシーンってほぼ初めてなんじゃないかな?と思いますが、すごく素敵だった…!

ママボーイのクマさんにこんなにキュンとする日が来るとは思わなかった…!(笑)

っというか、デミョンさんの出世作、2014年「ミセン」のキム代理からは想像できない変身!!!!

友達との間でも、とにかく「賢い医師生活」シーズン2では、医師としても男性としてもソッキョンが魅力的で、キム・デミョンさんが素晴らしすぎるという話題で持ちきりです(笑)

最近、日本で人気があるようないわゆる”イケメン””顔天才”と呼ばれるような20代の若手俳優よりも、デミョンさんのほうがずっとセクシーで魅力的と感じるのは、私も99ズ世代だからでしょうか(笑)←同世代の方は共感してくれるはず!

ちなみに、11話の告白も今回のキスシーンも、韓国らしい雰囲気のある夜道でしたが、私も先日、実際にロケ地に夜行ってきました…!

韓国旅行でも気軽に立ち寄りやすい場所にあり、特に夜はドラマと同じぐらい素敵な雰囲気で、すごく良かったです!!

二人が立っていた位置や、先ほどのオフショットを撮った場所も特定しましたので、↓こちらのオンラインロケ地巡りイベントでは動画で紹介する予定です。気になる方は、ぜひご参加くださいね(さり気なく告知!)

あげる物はないけど…

そして、キスシーンと同じく、クマカップルの可愛らしさが現れていた病院の駐車場でのシーン。

ソッキョンがあまりにも疲れた状態で、何度も車を運転していたので、「まさかソッキョンも救急室に…!?」と一瞬心配になりましたが、そんなことはなかったのでホッと一息。単にベンツのPPL(間接広告)だったのかも!?(笑)

とはいえ、疲れ果てて、帰りの車の運転は大丈夫かな…?というソッキョンに、アア(アイスアメリカーノ)を持ってきたミナ。これはまるで、深夜に及ぶ手術で疲れ果てたソンファに、こっそり”置きコーヒー”をしたイクジュンのエピソードを思い出させます。。

「あげる物はないけど…」とまず、ハートをプレゼントするのは、ミナらしくて可愛い!!(これは、ウィンターガーデンカップルの場合、ギョウルには絶対できなくて、むしろジョンウォンがやりそうな愛嬌)

メイキングで映像には、一緒に台本をチェックする様子や、映ってないところでも大きくハートを投げまくる可愛いミナ先生の様子が収められています。

ソッキョンを頼る患者たち

患者のエピソードで印象的だったのは、キム・スジョン患者との再会…!

シーズン2の2話で、子どもを流産してしまい、ソッキョンが「良い人にも、時に不幸が訪れる」という産科の教科書の最初のページの一言を贈ったあの患者です。

でてきた瞬間、涙が出そうになりました><

演じていたアン・シハさんは、普段はミュージカルをメインに活躍している俳優さん。「ザ・キング〜永遠の君主〜」にも出演していました。(2話でキム・ゴウンの捜査に協力した科学捜査研究所員)

シーズン3があれば、今度こそ笑顔の出産シーンを見てみたいものです。

そして、ジェハク先生の奥さんも、抗がん剤治療で髪の毛が抜けながらも、無事に出産の日を迎えます。

子どもが生まれた後、まずは妻への愛情が溢れたジェハク先生の「頑張ったね 愛してるよ」の一言。

二人で見つめ合う夫妻の様子を、一緒に見つめるソッキョンとミナ。(さすがの演出!!!)

以前、同じように、生まれた子どもよりも、妻への感謝と愛情を表現した旦那さんを見て「結婚も悪くないかもしれない」と思ったソッキョン。今回は、ミナと一緒に、同じような夫婦の様子を見つめます。

この時ソッキョンは間違いなく、そこに近い将来、自分の子どもを産んだミナに真っ先に「愛してる」と伝える自分の様子を想像したことでしょう…!

胸部外科医 キム・ジュンワン

7歳の患者

ジュンワンが以前手術をして、またユルジェに戻ってきた7歳の患者。

マルファン症候群であり、脊柱側弯症というその子は、常に背中を丸めていて、楽に眠ることも出来ません。

ここは医学的な知識がないと、なぜこんな状態なのか?どんな病気なのか?が詳しくわからないので、また医師の先生たちのレビューを見てみました。

まず、マルファン症候群というのは、細胞を結合する結合組織が異常が生じ、骨格・心臓の血管・眼などに変形やショックをきたしてしまう病気で日本でも難病に指定されています。75%は両親からの遺伝、25%は突然変異で起こると言われています。

症状の現れ方は様々で、今回この7歳のウンダムくんの場合、まず、背骨が左右に曲がってしまう状態「脊柱側弯症」を発症。
加えて、心臓もその影響で、大動脈弁逆流(心臓の中で血液の逆流が起こる症状)など、様々な症状が現れていて心臓が肥大化。その影響で、肺まで圧迫しているという状況です。
これはさすがに、関係する科の先生たちが集まって、治療法を会議するほどの、複雑で重症なケースなわけです。
なお、複雑な症状の役を理解するだけでも大変そうなのに、ウンダム役の男の子は、演技がすごく上手でしたね…!

もしかして豪華カメオ登場…!?

そして、そんな複雑で難しい手術を、メインの執刀は「経験が豊富な方に任せることにした」というジュンワン。

私は、最終話もテレビ放送で、韓国視聴者のリアルタイムの書き込みを見ながら視聴していたのですが、この瞬間「最後の大物カメオ来た〜〜〜!!!」とネットが湧いていました(笑)

過去にも、シン監督&イ・ウジョン作家の作品で、医者役が何人か登場したため、これまでも度々その役者たちのカメオ出演があるのではないか??と期待されてきました。

「応答せよ1994」のスレギオッパや、「応答せよ1988」のソヌ…いろんなキャラクターを予想する声が上がりつつ、「ん?でも胸部外科だったっけ?」とザワザワしていた韓国視聴者(笑)

一人で観られていた方も、同じように思った方は多かったのではないでしょうか?

しかし、そんな予想を大きく裏切って登場したのは、まさかのユルジェ病院唯一の”悪党”、チョン・ミョンテ教授…!!!

そもそも、ソンファが”悪党(ピルラン)”を間違えて覚えてしまうきっかけになった、シーズン1の9話でのチョン教授に関する99ズの会話。

富豪と結婚するという話に、この時まさに、チョン教授のことを

とんでもなく たちが悪い。悪党(ピルラン)だ

と言ったのが、ジュンワンでした。

しかし、医師は性格も大事だけれども、腕も大事。

「ウンダムを救うために、どんな選択がベストか?」と考え、感情は抜きにして、自分より経験が豊富なチョン教授に依頼するというジュンワンらしい選択だったとも言えます。

これこそ、監督が事前に鑑賞ポイントだと言っていた、”反転”の仕掛けですね。

ただ、ジュンワンが電話している内容をよ〜く聞くと、実は、相手がチョン教授であることが想像できる部分があります。

今 送った カルテ番号の患者の〜

という部分。これは、同じ病院の医師であることを示しており、ユルジェ病院の胸部外科で、ジュンワンよりも手術経験が豊富な医師…ということで、チョン教授が相手であることを暗示しています。

ちなみに、これは医者の先生のレビューがなければ決してわからなかった補足情報ですが、先ほど紹介したマルファン症候群という病気の患者が、賢医で登場するのは、実は今回が2回目。

シーズン2の3話で、ジュンワンがSNSに投稿して介添人を募集した、あのICU室の身寄りのない女性、覚えていますか?

あの患者さんは、「自転車に乗っていて、大動脈解離を起こした」ということだったのですが、その時のジェハク先生とジュンワンの会話を確認すると、「遺伝性疾患の治療中ですが」という台詞があり、実はそれがこのマルファン症候群なんだそうです。

あの患者さんは元々は、チョン・ミョンテ教授の患者さんで、不在の間、ジュンワンが見ているという設定でしたね。

そんな、類似の患者も担当していて、経験豊富なチョン教授。手術シーンでは、細かい会話で、チョン教授がジュンワンよりも経験豊富であることも表現されています。

先天性僧帽弁逆流は リペアしても耐久性が落ちる場合が多いんだ
なお、チョン・ミョンテ役を演じたチェ・ヨンウさんは、メガネを掛けていると少なくとも40歳オーバーに見えますが、83年生まれでジュンワン役のチョン・ギョンホと同級生。
チョ・ジョンソク、キム・デミョン、チョン・ミドよりも年下なわけです。
いつも悪どい役が多いのですが(笑)、メイキングを見ていると、普段はとてもひょうきんな感じの方であるのが印象的です。
こちらの最後のメッセージでは、そんな雰囲気が伝わるはず…!
*「ミョンテに一言、言ってやりたい」と言って「優しく生きろ、こいつ〜!」とコメントしていました。

中華料理店とカラオケ

イクジュンとソンファの初デート…と思われた、中華料理屋のシーン。まさかのジュンワンとイクスンも合流します。

ちなみにこのシーンで、最初にソンファが注文しているのが、탕수육(タンスユク)。

私は、韓国に来てから初めて食べたので、これが日本語字幕だと「酢豚」なのか〜というのにちょっと驚きました。

確かに日本では、탕수육=酢豚という認識なのですが、実際はちょ〜っと違う感じがします。

まず、映像を見てもらうと、日本の酢豚と違って、揚げた豚肉と、野菜入りのソースが別々に出されていますよね。(ちなみに私は今のところパイナップルが入ったものを見たことがありませんが、入ってる場合もあるそうです。)

食べるときも、完全に混ぜるというよりは、つけて食べるぐらいのイメージで、私は今まで”酢豚”とは別物という感覚でした(ここは、人によると思いますが)

また、料理の立ち位置も、酢豚とはちょっと違う部分があります。

ソンファとイクジュンの会話で、ソンファ「タンスユクから注文しようか?」イクジュン「必須だろ」と話しているように、韓国の中華料理屋では、タンスユクは前菜のような感じで、注文しなくても出てくる場合もありますし、配達アプリで注文する場合にも、メイン料理(特にジャージャー麺)に追加するオプションとしてもよく登場します。

つまり、日本の酢豚よりは、サブ料理的なイメージがちょっと強め(もちろんメインで食べることもありますが)です。

このシーンで、ソンファとイクジュンがタンスユクを食べた後、また別の料理を食べているのもそういうわけです。

イクスンとジュンワンが登場した後は、ダブルデート状態になり、よく見るとカップル同士、同じものを食べていますね。(やっぱりイクスン、ジュンワンと言えば、ジャージャー麺!!)

なお、ここでイクスンとジュンワンが食べているのは、ジャージャー麺の中でも「乾ジャージャー麺」というメニュー。

これは簡単に言うと、麺と具を混ぜてないジャージャー麺。韓国人の友人談によると「乾ジャージャー麺のほうがちょっとだけ割高で美味しい」とのこと(あくまで個人の趣向ですが)

ちなみに、私はソウルでしか中華料理を食べたことがないので、イクジュンとジュンワンが言うように「目玉焼きが上に乗った乾ジャージャー麺」はまだお目にかかった事がありません。

このセリフを聞いて、釜山近辺に行ったときは、食べてみたいな〜と思いました。

そして、4人はカラオケへ。まず、イクジュン&イクスンコンビが熱唱していたのは1998年のビジューというデュオの「LoveLove」という曲。

映像を見ると、男性ボーカルの髪型が、いつぞやのイクジュンやジュンワンの髪型と似ていて、やはり当時流行した髪型だったんだな〜ということがわかります。

あと、イクスンが一瞬外に出ていったのも、これの映像を忠実に再現したからかな!?というのもわかります。(何語?かわからない歌詞のあたりw)

さすが、チョ・ジョンソク&クァク・ソニョンの歌うま&ミュージカル俳優コンビ!!芸達者です(笑)

そして、ジュンワンが…遂に、笑った…!!!!(笑)

ジャージャー麺を食べに…

さて、お互いまだ気持ちがあることを確認した上で、ジュンワンとイクスンがどうやって再び、「今日から一日目」を始めるのか?

ここにもやっぱり、イ・ウジョン作家は、”シーズン1のデジャブ演出”を使いましたね!!

シーズン1で、まだ「オッパと恋愛しよう」という前の、4話のラストでも同じようなシーンがありました。

もし、Netflixを2画面以上で見られる方は、今回のシーンと同時に再生してみると面白いです!
セリフもカット割りもほぼシンクロしてる!!!(私はやってみました 笑)

そして、メイキング映像がこちら。

これを見ると改めて、二人の身長差が結構合って、抱きつくのも大変そう(笑)
調べてみると、クァク・ソニョンが162cm、チョン・ギョンホが182cmで、20cmも身長差があるんですね〜!
相手が大変じゃないように、足を大きく開いて少しでも身長を下げてあげようとする、チョン・ギョンホの心遣いが素晴らしいです。(これ、普段メイクさんに直してもらうときも、習慣的にこうやってあげているよう。気遣いの人!!)
最後は、イクスンから一歩踏み出してほしいな〜とも思いましたが、どんなに傷つけられても、変わらず自分から歩み寄るのが、恋愛経験豊富なジュンワンらしい行動だったと思います。
また、シーズン3では、ジュンワンの笑顔がたくさん見たい…!

小児外科医 アン・ジョンウォン

スンチェの小腸移植

ジョンウォンのためにウインクの練習をたくさんしてきた可愛らしいスンチェ。

後のギョウル先生のセリフと照らし合わせてみると、スンチェは、新生児の時の手術により、人より短い小腸を持つ”短腸症候群”であることがわかります。

「胃瘻カテーテルを交換します?」というセリフもありますが、これは直接食事を取れない場合に、チューブを使って直接的に栄養補給をする方法とのこと。スンチェのお母さんが、日頃からどれだけ大変なサポートをしているのがわかります。

ここでスンチェのお母さんが希望した「小腸移植」は、実際の医師の先生が見ても「ほとんど事例がない、とてもレアで難しい手術」とのこと。
今までも、成功より失敗したことのほうが多い難しい手術に、即答できないジョンウォン。
調べてみると、日本でも本当に1年に、1、2件あるかどうかというぐらいの珍しい手術のようです。

階段での密会

中央庭園に居るジョンウォンに「そっちに行きますよ」というギョウル。でも「いや、別のところで会おう」というジョンウォンは、階段でギョウルと会うことにします。

そして、この階段シーンでのギョウルの口元に注目…!

その前の、キム・ゴン先生・ユンボクとの会話シーンでは、リップをしていなかったギョウルが、「ジョンウォンに会うのにリップをつけた」という細かい演出が施されています。

このシーンと比較してみてください…!

すでに、スンチェのお母さんには、手術をすることを伝えたジョンウォンですが、「これでよかったのかな?」と複雑な表情をしています。

きっと、この時のジョンウォンは、内心とても不安で、ギョウルに寄りかかりたい気持ちだったから、人目が無いところで会いたかったのでしょう。

いつでも淡々と、論理的に判断するギョウルの真っ当なアドバイスに、「そう言ってほしかった」という顔で安堵するジョンウォン。

ここで突然「週末、話したいことがあるんです」というギョウル。

ここでもまた、”シーズン1のデジャブ演出”がありました。

ギョウル「病院の外で、手術着じゃなくて私服で」

これはシーズン1の時、ギョウルが勇気を振り絞って、ジョンウォンを初めて食事に誘った時のセリフ。

ジョンウォンも、その時のことを思い出したような表情でニコッとして、二人で笑い合います。

おしゃれレストランにて

そして週末、いつもの庶民的なお店とは違う、おしゃれレストランに行く二人。

ジョンウォンと付き合って以降も、いつもあのジョンウォンとおそろ気味のデニムのシャツとメガネスタイルが変わらなかったギョウルが、なんと、初めて見る服にメガネを取って、おしゃれしてる…!!!!

お母さんも仕事を始めたりして、精神的にだいぶ余裕ができたようです。

イクジュン&ソンファカップルが、アレだけ恥ずかしがってできなかった「あ〜ん」をさらっとやれる二人。

「料理上手な母が、惣菜を作って売るみたい」というギョウルのセリフに、ギョウル母役のイ・イルファさんが、大きなバケツで大量に料理を作る様子が浮かんだあなたは、「応答せよ」シリーズファン!(笑)

さらに、「応答せよ」ファン待望の、ギョウル母とジョンウォンのご対面シーンが遂に実現〜!と思ったら、話だけで終わってしまったのが残念。。。

そしてこのシーンのメイキングはこちら。ジョンウォンが「あ〜ん」と食べさせた肉が意外と大きくて、ギョウルが食べ終わらなくてNGとなったり、記念写真でユ・ヨンソクのアイディアでおもしろポーズをする様子が収められています。

ジョンウォンのアメリカ行き

99ズの久々のバンド演奏の日。モッケビたちがラーメンで頭がいっぱいの時、「話がある」と突然切り出すジョンウォン。

ラーメンを食べおわって、ソファーに集まる99ズ。お誕生日席にジョンウォンが座り、話を切り出す様子…これもまた、シーズン1のデジャブ演出!(笑)

シーズン1の12話で、「時間を無駄にしたくない 好きなことをして生きる」とソッキョンが宣言するシーンと重なります。

そしてまさかの、ジョンウォンのアメリカ行き宣言。アメリカに行くのは、ソッキョンではなくジョンウォンという反転。
これもまさに、シン監督が予告した”反転”の一つですね。

また、この時、「小腸移植を学びたい」という話から、てっきりスンチェの手術が失敗したことがきっかけ、と思わせるのですが、最後には無事に手術自体は成功したことが描かれています。

なお、12話の真ん中ぐらいに、ソンファの部屋で「ミナ先生とのことを母親から聞いた」とジョンウォンがソッキョンに話すシーンがあります。

その後、ソンファがやってきて「バンドの曲は何?」と聞くのですが、この時、ジョンウォンとソッキョンが鏡に映し出され、ソッキョンがジョンウォンを差しながら「ジョンウォンが決めた」と話します。

ここ、「映っている人物に、今とは違う状況=”反転”が起きる」というシン監督の演出(Misa通称:「鏡の法則」)だとすると、「アメリカに行くのは実はこいつ」とソッキョンが予告しているようにも思えてきます…!

また、別のソッキョンとジョンウォン二人のシーンでも、鏡に映るジョンウォン。”鏡の演出”が2回も使われていました。

実質的なリーダーはソンファでありながらも、実は、99ズの行動の大きな流れに影響を与えてきたジョンウォン。

そもそも、ユルジェ病院にみんなを集めたのもジョンウォン。ソッキョンのバンドの提案にOKを出し、他のメンバーを説得したのもジョンウォン。ソンファの誕生日のボーカルを許可したのもジョンウォンでした。

演じるユ・ヨンソクが、実際に一番末っ子でありながらも、めちゃくちゃしっかり者で率先して行動するタイプであり、「とりあえずあいつに任せてれば大丈夫」と思われているのと同じように、99ズのみんなは大事な瞬間に、ジョンウォンに決断を求めます。

ここまで続けてきたバンド活動が、一旦休止するのも、やはり、そんなジョンウォンのアメリカ行きがきっかけになったわけです。

いくつになっても、患者に最善を尽くすために、後から後悔しない選択をするジョンウォン。
「時間がもったいない。後悔しないように生きたい」と言った、シーズン1のソッキョンの様子と重なります。

医師の先生のレビューでも「医療の進歩はとても早いので、教授になっても勉強し続けなければならない。医師は勉強が好きでなければ辛い」という話がありました。

挑戦し続けるジョンウォンに「1年なんてすぐさ」というこれまたどこかで聞いたセリフで応援する99ズ。

12話バンドシーン「Butterfly」

ここでジョンウォンが選択した曲が「Butterfly」であることが分かった瞬間、ネット上で韓国視聴者のテンションが一気に上がりました。

そして、ネット上で溢れていたのが「国家代表」というキーワード。

後から友人に聞いたところによると、この「Butterfly」は、2009年に大ヒットした映画「国家代表」(ハ・ジョンウ、ソン・ドンイル、キム・ドンウク出演)のテーマ曲として有名な曲。

私もこの映画は、まだ全編を見たことはないのですが、先日ソン・ドンイルさんが出演のバラエティ「車輪のついた家」で、キム・ドンウクがゲストで登場した際、この映画を撮ったスキージャンプ台をドンイルさんと一緒に訪問するという流れがあり、この映画を知りました。
ヒット映画のテーマ曲で有名であることはもちろん、映画の内容とリンクして、実際に「国家代表」が出場するようなオリンピックなどの大会の際にも、よく応援歌として使われるんだとか。
人気アーティストたちが、実際に国家代表の選手たちの前で生演奏をしたこちらの映像がとても感動的で、この歌の韓国での意味合いを感じることができます…!
日本留学経験もある友人と「これは日本で言うとどんな曲かな〜?」と話したのですが、「ゆずの”栄光の架橋”みたいな感じ」という結論になりました。
そう考えると、12話の最後のバンド曲がこれであることの、韓国の人たちにとっての意味と感動が少し伝わるのではと思います。
‎太陽のように光を放つ君よ
この世界が ‎険しく立ちはだかっても
‎輝く君よ
‎僕は君を愛してる
‎世界に君が見えるよう
‎遠くまで飛んでいけ
これから大事な舞台や、新しい飛び立ち、挑戦をしようとしている人達に贈る応援ソング。

そして、これをOSTでは、ミドさんがソロで歌ってるのが熱すぎる〜〜〜!!!!

ロサとジョンスの旅行

いつの間にか、ユルジェ財団の理事長を辞めて、ゆっくり暮らすことにしたジョンス。

ロサの「”一生の願い”を叶えてやる」と言います。ロサの一生の願い=サンティアゴ巡礼路に行くこと。

スペインのサンティアゴは、ローマやエルサレムと並ぶキリスト教の三大聖地です。

↑こちらの記事を参考にすると、ロサが「聖堂だけでもいい」と言っているのが、終点地点にある「サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂」だと思われます。
「長時間 歩けなくても 一緒に行こう」「出発して少しだけ歩いたらすぐ終点に行こう」
というジョンス。
若い頃と同じように、思い描いたとおり完璧にはできなくても、「やりたかったこと」は何歳からでも始められる。
同世代の人々に、そんなメッセージを与えるようなセリフです。

やはり「ピアノ演奏シーンが一番印象に残った」という、ロサ役のキム・ヘスクさん

おそらくこれからも、この二人は一緒に映画を見たり、散歩をしたり、旅行に行ったりするのでしょう。
年齢的に結婚してしまうと、相続の問題などが複雑になってしまうため、夫婦という形にはこだわらず、こうやって同じ時間を共有するパートナーで居続けるのではないでしょうか。
しかし、「二人が一緒に旅行に行く」と聞いても、全く何も違和感を感じないジョンウォン(笑)
やっぱり、ソンファとイクジュンの仲についても、一番最後までよく分かってませんでしたね。「99ズのなかで一番鈍感なのはジョンウォン」ということが言えると思います(笑)

肝胆膵外科医 イ・イクジュン

ソンファのコーヒー

早朝、ソンファの部屋にコーヒーを持ってくるイクジュン。ソンファが、朝から車を止めている時間もないほどの緊急手術に入ったのを当然知っての配慮でしょう。

ここで、コーヒーにペンでメッセージを書くイクジュン。2話でソンファの車の上に置かれていたコーヒーに書かれた文字と、同じ文字で、

夕方 手術が終わる あとで会おう

大事なのは、今回は最後にハートがあること…! ソンファに振られたばかりで、距離を保っていたあの2話の頃のイクジュンとは違います。

恋人同士の”アレ”

11話で遂に恋人同士になったイクジュンとソンファ。残り1話で、どんな二人のラブラブが見られるかな〜?と思いましたが、さすがにいきなりイチャイチャしたら不自然ですよね(笑)

恋人同士なら必ずやる、定番の”アレ”、「あ〜ん」すら気恥ずかしくてできない二人。

ドラマでも、演技なのか素なのか、区別がつかない感じでしたが、メイキングを見ると、まさに演技と素の二人の区別がつかない感じになっています。

さらに、チョ・ジョンソクが、眼に入れようとするアドリブまで思いついてしまい、さらに笑いが止まらないミドさん(笑)

ちなみに私は、このシーンの影響で、翌日はお昼にお寿司を配達で頼んでしまいました(笑)

お寿司は、日本と比べると3割増しぐらいの値段なのですが、それでも普通にスーパーにも売っているし、配達で注文することもできます。なので、こうやって二人が、お昼ごはんにお寿司を食べるのも特別なことではありません。

ちなみに、このシーンの二人のお寿司と、私が食べたお寿司を見比べてみると、いくつか共通点があることがわかると思います。

まず、ドラマでは蓋が開けられていませんが、一緒にいくつかのトッピングがついてきてますよね。これがついている時点で、二人も私と同じように「配達で注文した」ということがわかります。

見る限り、一つは醤油、一つはたくあん。大きなのは味噌汁でしょう。おそらくこれで、14,000ウォンくらいかな??

そして、もう一つの共通点が、わさびの量の多さ(笑)

韓国に来て意外だったのが、日本以上に「わさび」を料理にめちゃくちゃ使うということ。焼き魚にもわさび醤油だし(これはやってみたら、めちゃくちゃ美味しい!)

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その他、「え、これにもわさび?」というところでも、わさびがでてきます。そして、このようにわさびの量が半端ない(笑)

いや、もちろん、ネタにもすでにわさび付いてるんですよ…?

キムチといい、やはり韓国では料理に”刺激”を求めるようです(笑)

イクジュンにだけ聞こえるソンファの美声

カラオケで、イクスン&イクジュン兄妹コンビに続いてソンファが歌った曲は1996年のイ・エリンの曲「いつも今のように(늘 지금처럼)」

これはそもそも、結構難しい曲ですね〜!
「いつまでも揺らがないで〜」という歌詞は、すでに結ばれたイクジュンとソンファが、この先もずっと一緒に居ることを願うような内容とも読み取れます。

これまでは、ソンファが「歌う!」と言うと、みんなと一緒に大反対していたイクジュンですが、恋人になるとソンファの歌声も美声に脳内変換されるようです(笑)

ソンファを見つめるイクジュンのこの甘〜い表情が何とも。。

「賢い医師生活」では、これまでも、ソンファの歌唱シーンでたまに「あれ?歌うまじゃん?」というシーンがいくつかありました。

それは、あくまでも「ソンファ視点」の映像のときのみ。(自分的には上手に歌えている、という演出)

しかし、ついにイクジュンまでも恋の魔法にかかってしまったので(笑)今回も、突然途中から歌うまになったのは、「イクジュン視点」での見え方というわけです。

父のあだ名は”パピヨン”

肝移植を待つ男性患者。肝機能がだいぶ悪化しているにも関わらず、これまでも肝移植を避けていたということで、奥さんがこんな一言を言います。

子どもが主人にあだ名を ”パピヨン”…
ここで、イクジュンは笑い、若い先生たちはキョトンとした顔をしています。

これは、1973年のフランス・アメリカ合作の映画「パピヨン」から来ています。

無実の罪で13年間の刑務所生活を強いられた人物が、自由を求めて脱獄を繰り返したという実話を元にした映画で、これにちなんで「逃亡する人」を指して「パピヨン」と呼ぶことがあるそう。

99ズ世代の韓国人の友人に聞くと、「映画の内容は詳しく知らなくても”パピヨン”=逃亡する人の意味で使うのはわかる。ただ、若い世代はもう知らないかもしれない」と解説してくれました。
ちなみに、韓国では、このような映画作品を元にした比喩を結構よく使います。
韓国語を勉強していると、日常生活でも、ことわざや慣用句をすごくよく使うことは知っていたのですが、特に韓国に住み始めてから感じたのは、こういった映画やドラマをモチーフにした比喩や表現もとても多いこと。
ドラマのセリフで使われたり、芸能人などが使うだけではなく、素人が出演するバラエティ番組など見ていても、こういった表現や映画のワンシーンを例に上げて話をすることが、結構普通にあることに驚きました。
そういうことからも、「映画やドラマを観てきた数が日本人とは圧倒的に違う」と感じる瞬間が結構あります。
実際、韓国の年間映画観客数を人口比で日本と比較すると、韓国人は日本人の約3倍の頻度で映画を見ているというデータがあります。また、欧米の映画も日本より早く公開され、安く観られます。
そのため、「映画を観ること」が日本よりも身近であり、韓国の友人たちと会話をしていると、特別な”映画好き”でなくても、国内の映画だけではなく、海外の映画もすごくよく知っているなと感じることが多いです。
先ほどのような比喩表現や、会話の中で「◯◯という映画の◯◯が」という説明をするシーンは、他の韓国ドラマでもよく登場します。それはドラマのセリフだから特別に言っているのではなく、リアルにある会話なのです。
「韓国視聴者は観る目が厳しく、それによって良い作品が育てられている」ということは、このブログでも何度も説明してきましたが、そのベースには、韓国視聴者は、国内外の映画・ドラマを観てきた数が非常に多いということがあると思います。
ちなみに、「パピヨン」とは、フランス語で「蝶」のこと。
先ほど紹介した、12話のバンド曲のタイトルは…?
そう「Butterfly」でしたね…!!!!これは偶然???(いや、意図的でしょう〜!!)

緊急の肝移植手術

移植手術を3日後に控えた”パピヨン”こと、ペ·ジョンソプ患者。ある日突然、大量に吐血してしまいます。

肝臓が硬くなると、肝臓に血液が流入しずらくなり、代わりにその血液が違うところに流れるのですが、その影響で、食道部分に血の塊のようなもの(食道静脈瘤)ができてしまいます。この患者は、この食道静脈瘤が破裂してしまい、出血が止まらない状態になったのです。

これはすぐに止血しないと、命に危険が及ぶ状態ということで、先に風船のようなものがついたチューブを体内に入れて、中で膨らませて止血をするという処置を行っています。
ここから緊急で行われた移植手術。8時間以上にも及ぶ大手術です。
ちなみに、この麻酔科の先生が、山下真司に見えたのは私だけでしょうか…?(笑)
いつになく、手術の様子が細かく描かれ、正直、先生たちの会話の内容は全然わかりませんでしたが、大変な手術である様子が伝わってきました。(これは、演じる側も大変だったのでは…!)

神経外科医 チェ・ソンファ

三度目のユルジェ病院

脳出血を起こして、ソンファの元にやってきた61歳の患者。なんと、過去にイクジュンから肝移植を受け、今年はジュンワンから心臓の手術を受けたあのおじいさん…!><

12話の冒頭でも、今は地方からソウルに引っ越し、しっかり薬を服用していることが描かれたばかりだったので、衝撃でした。

肝臓移植→心臓の手術をしたのに、なぜ突然脳出血に?と思ったのですが、こちらも医師の先生が解説してくださいました。

まずセリフからは、この患者が心臓の手術後、「抗凝固薬(ワルファリン)」=血液をサラサラにして血栓を生じにくくする薬や、その他複数の薬を服用していたことがわかります。

もし、心臓で血栓ができてしまうと、それが脳まで運ばれ、脳の太い血管をつまらせると脳梗塞が起こります。これらを防ぐための薬なのですが、一緒に食べる食べ物にも影響を受けるし、飲む量や飲み合わせにも非常に注意が必要で、適切に服用するのが簡単ではないんだそうです。

一方で、副作用として、脳出血が起こるリスクがあり、今回おじいさんはこのケースになってしまいました。

しかも、脳出血により今は、血を止めたい状況なのに、血液をサラサラにする薬を飲んでいるせいで、なかなか血が止まらない…という、医者も家族も何とももどかしい状況。

このおじいさんの一連の流れは、おそらく過去に実際にあったケースを元に作られているのだと思われますが、これが自分の家族に起こると考えたら、やるせなくてたまりませんね。

せっかく肝臓を提供した息子も…かわいそうでなりません(そして、この役者さんが本当に上手で泣ける><)

生と死が行き交う場所

そして、緊急で運ばれてきたもうひとりの患者。75歳で脳内出血を起こしていて、奥さんの葬儀の最中に倒れたようです。

駆けつけた家族は皆、喪服を着ています。溜まっていた血は手術で取り除きましたが、また出血する可能性があるということ。

先ほどの、ユルジェ三回目の患者と同様、危篤な状態です。(二人のこの姿が一瞬じゃ区別つかなくて混乱w)

しかし、結果的には、三回目の患者はそのまま脳死状態となり、葬儀場で倒れた患者は奇跡的に意識を取り戻します。

ICUの隣の部屋で、一方の家族は涙を流し、一方の家族は奇跡を喜んでいます。壁一枚を隔てて、生と死が別れた二人の患者。

そして、その両方の家族を見つめるソンファ。

ここは、「賢い医師生活」シリーズが描き出そうとした、「生と死が行き交う場所」である病院の日常を、象徴するようなシーンです。(ここに、「秋の郵便局の前で」のキム・デミョンさんの歌声が流れるのがまた泣ける…)

恋人山キャンプ場

そして、ソンファ・イクジュンカップルのラストシーンは、やっぱり…あの「恋人山キャンプ場」でした。(位置も同じ)

他に誰も居ない場所で、きれいな夜景を見ながらいい雰囲気に…とはならないのが、やはりイクソンカップル。

これまでの二人どおり、会話をして、お酒を飲んで、眠気が来たら寝る。

でも、テントは一つ…!?というのが、上手い演出でした。

7話でも描かれたキャンプシーンと比較してみると、ソンファが先にテントに向かった後、切なくてもどかしそうな表情だったイクジュンが、今は、幸せそうな顔で微笑んでいるのを見ると、「ああ、本当にうまく行ってよかった…!」と思います。

ちなみに、7話と比較してみると、実は二人の座っている椅子の位置が変わっています。(こちらが7話)

7話では、焚き木を背にして座っていたのが、12話では焚き木を見つめるように座っています。

そのため、今回は、二人の間に焚き木が映し出され、燃え上がる二人の気持ちを表現しているような演出もありました。

これは、焚き木を見つめるのが大好きなウジュと、二人の気持ちも一緒になったということかな…?(笑)

夕焼けのラストシーン

そして、5人の慌ただしい日常と恋愛模様がたっぷり描かれた後、本当に最後の最後のシーン。

美しい夕焼けに目を奪われるソンファ。そこに集まってくる99ズの仲間たち。

「いや〜本当に終わりっぽいエンディングやめて〜〜〜><」と思いながら観ていたのは私だけではなかったでしょう。

特別なセリフではなく、いつも99ズが、他愛もなく話していそうな会話で終わります。

このシーンで流れている曲は、実は今回のバンドシーンの曲ともまた別の曲。

1993年にイ・サンウンという歌手が発売した「언젠가는(いつかは)」という曲。韓国では、すごく有名な曲で、その後も多くの歌手やアイドルグループなどがカバーしています。

今回はこれが、ミドとパラソル(99ズ全員歌唱)の曲として、配信されました。

この場面で、この曲の歌詞はとても意味深なのですが、この曲の歌詞が字幕表示されてなかったのがとても残念でした。
流れたこの曲の歌詞の意味がわかるのと、そうでないのとでは、このラストシーンの印象がかなり違ったと思うからです。
ということで、最後のセリフが終わって、曲のボリュームが上がるところからの歌詞をこちらに紹介しておきます。
いつかは私たちまた会うだろう
どこに行くのか誰も分からないけど
いつかは私たちまた会うだろう
別れた姿のままで
(→さらに2回繰り返し)
この曲・歌詞をBGMに、制作現場のオフショットが紹介されます。
ちなみに、私も昔、少しだけ制作の仕事をしたことがありますが、毎回作品ごとに最終回のオフショットを見ていると、韓国のドラマや映画の制作現場は、若手と女性の比率が日本と比べても高いな〜と思います。(日本も今は少し変わっているかもしれませんが)
そして、最後に、再び夕焼けをバックに99ズの後ろ姿が映し出されます。
ここで最後の字幕「ご視聴ありがとうございました」と出るのですが、テレビ放送ではここでテロップが入っています。
私は、この最後のテロップの一言一句が、シーズン3をやるかどうかを判断するのにとても大事…!と思っていたので、ここで表示されたテロップをできるだけ直訳に近い形で訳してみます。
これまで 賢い医師生活++を 視聴くださった皆さんに感謝申し上げます。

これ「賢い医師生活++を」となっていることがポイント。”シリーズ自体が終わる”という意味で、「賢い医師生活シリーズを」となっていたら悲しいなと思ったのですが、それはなかったので、ほっと一息。

あくまで「シーズン2」の視聴に対する挨拶だよね?と自分を納得させました(笑)

CULTURA「賢い医師生活」特集:内容はこちらで紹介

シーズン3はあるのか?

最後に、みんなが気になっている「シーズン3はあるのか?」というポイントについて、整理してみたいと思います。

ファクト整理

まず、私の意見や韓国での議論を紹介する前に、「何が正しい情報なのか?」を整理する必要があります。

韓国でも12話の放送前後で、シーズン3があるのかどうなのか?についての記事が数多くでました。

ただ、結局はどれも、何も追加の情報がない状態で、唯一の情報である、シーズン2の制作発表会にて、シン監督がシーズン3について言及した内容をもう一度紹介するだけのものがほとんどでした。

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韓国在住K-dramaライターMisa「賢い医師生活シーズン2」制作発表会の映像から、印象的だった内容を中心にご紹介します! 「賢い医師生活 シーズン2」制作発表会「賢い医師生活 シーズン2」の[…]

結局、この時のシン監督の発言を要約すると、こうです。

元々はシーズン3までやる予定だった
しかし、いろんな限界も見えたため、シーズン3を気にせずに、他の作品のスケジュールを入れてほしいと俳優には伝えた
今のところ、シーズン3の具体的な計画はないが、またふとやることとになったら、その時もう一度検討する

情報はこれが全てなのに、これをもって「シーズン3の具体的な計画は未定」と報じる記事もあれば、「シーズン3はやらない。シーズン2で終わりだ」と報じてしまう記事もある、という状態でした。

さらに、放送直前になると「追加で独自に取材した」と 第して、こんな内容の記事もありました。

シーズン3については、具体的な計画はない
ただし、もしやることになれば、スタッフも俳優陣も喜んで参加する意思がある
「スタッフも俳優陣も喜んで参加する意思がある」という点については、放送後にYouTubeで公開された、出演者たちの最後挨拶コメントからも、それが感じられます。
多くの俳優が「とても幸せな時間だった」「自分のターニングポイントとなるような作品だ」と話しつつ、「またシーズン3があったら喜んで参加したい」「シーズン3があることを期待している」というコメントが多く見られました。
特に印象的だったのは、チュ・ミナ先生を演じた、アン・ウンジンのコメント。
「賢医をもっと続けられるように、粘ってみようと思います。皆さんの力をください。監督と作家を動かしてみようと思います」と発言。
(本当にミナのような性格ですね…!)
この写真、大好き(笑)!!
これらの内容からは、「みんなやりたい気持ちは一緒だが、現段階では、監督と作家は、シーズン3をやることを決断しておらず、保留の状態」であることが想像できます。
つまり、シーズン3やるやらに関しては、俳優たちも、私達が知っている情報と同じぐらいのことしか知らされていないのでは?と思われます。

韓国での反応

さて、12話の放送を観た韓国の視聴者の人たちの反応はどうだったか?というと…

同じものを観たのに、シーズン3のやるやらについては、人によって全く意見が異なりました(笑)

これは、多分日本の皆さんも同じですよね。

先ほどの紹介した、実際には、やるともやらないとも言及していないシン監督の発言を元にして、なぜか「シーズン3はやらない。シーズン2で終わりだ」と断定した記事を観て、「シーズン2で終わりって発表されてたよ」と主張する人たちが一定数居たのですが、それはちょっと元情報が間違ってるぞ〜という感じ。

一方、ドラマの終わり方を観て、「あのいかにも終わりっぽいエンディングに、あ〜もうやらないつもりなんだな」と感じた人もいれば、最後の歌の歌詞に「これ、また戻ってくるって予告だよね?」と期待する人も居たり。

皆さんは、どのように感じましたか?

私の感想・シーズン3ありなしについての予想

私は、どうだったかと言うと…

12話視聴前:「終わる」が60%
12話視聴直後:「続く」が70%
12話視聴から数日の今:どちらの可能性も50%
という感じで、タイミングによって、考えが変わりました(笑)

まず見る前は、尺が最大2時間40分になると聞いて「あ、全部話を終わらせようとして長いんだ」と、内心寂しかったのですが、観終わった直後は「これ、シーズン3やる前提だからこの終わり方よね?」と思い、現在は、どちらも半分半分の可能性。

なお、12話の放送を観て、私が「これ、シーズン3やるんだな」と思ったポイントが3つあります。

期待された多くのネタが回収されずに終わったこと
→ミナとソッキョン母のご対面、ジョンウォンとギョウル母のご対面、ジュンワンのハワイネタなど
ジョンウォンとギョウルが突然、「1年アメリカに行く」という展開があったこと
最後の歌の歌詞
以前、10話のレビューで「ソッキョンのアメリカ行き」について、様々な案を考えてみた時、私もちょっと作家の気分になって、「どんなふうにシーズン2を終わらせたら、シーズン3が楽しみになるか?」と考えてみたことがあります。
その時、浮かんだのが「ミナがアメリカに行く」という展開。ソッキョンは絶対に韓国を離れるはずがない、と思ったので、ミナが一人で行くことをイメージしたのですが、ポイントは「誰が行くか?」というより、「シーズン2の最後に誰かが外国に行く」という設定。
もし自分が作家だったら、新しいシーズンが始まるときに、「そう言えば、あの人1年経ってどうなってるかな?」みたいな人物がいるほうが、視聴者も観る楽しみが増えるし、前シーズンとは違う、新鮮な話が展開できそうだなと思ったのです。
今回、一度プロポーズのタイミングを逃してしまっていて、シーズン2で十分にラブラブシーンまで公開済みのウィンターガーデンカップルが「一緒にアメリカに1年行く」というのは、シーズン3が始まるとしたら、二人の描写のマンネリ化を防ぎ、物語全体にも新鮮な風を吹かせてくれることでしょう。
同時に、この「1年アメリカにいく」という設定は、物語に新しい風を吹かすという観点だけでなく、「シーズン3をやるかどうかを検討・判断する時間」を持たせるための設定という側面も大きいと考えます。
ジョンウォンのセリフによると、アメリカに行くのは「2021年の年末から1年間」。
これは、「少なくとも2022年の間は、シーズン3は制作されない」ということを意味していると考えます。
もちろん、普通のドラマでは、ドラマの中の時間と現実の時間はリンクしないのですが、賢医はあえて、現実の時間とシンクロさせて描いてきたので、ここにはそんな意味が込められているでしょう。
おそらく、2022年の下半期くらい(ちょうど一年後ぐらい)に、一度、「シーズン3をやるかどうか。やれそうかどうか」という判断がなされるのでは?と思います。
ちなみに、数日前、韓国国内では、ある芸能記者の人がシーズン3について、新しい発言をしていました。
それは、「シーズン3をやれない最も決定的な理由は、台本である」ということ。今回のシーズン2をやりながも、台本がスケジュール通りに出来上がらないことが多々あり、俳優たちはとても苦労したというのです。
しかし、これについては、あくまで公式発表ではなく、ある一人の記者の発言。どれだけ根拠があるものか、深刻なものなのかは、わかりません。
ただ、私もシーズン2を通じて、これだけセリフの内容などを細かく分析してみると、この作品は、過去のイ・ウジョン作家のどの作品よりも、台本を仕上げるのが大変であることはよくわかります。
二人が手に持っているのは最終話の台本。表紙がカラーのスペシャル版だったようです。
元々、5年ほどをかけて準備され、毎回、各科の医療監修の先生たちの協力を仰ぎながら作られているという脚本。
通常の作品のように、単にストーリーが浮かぶ、浮かばないという問題だけではなく、仕上げるには多くの人たちが関わり、ストーリーを作り、セリフ化し、最終的におかしな部分がないかの監修までうける必要があります。
複数名の現役の医師の先生たちのスケジュールも確保するのは大変だろうし、何年もかけて準備したシーズン1と比べ、シーズン2は、さらに短いスケジュールで仕上げなければならず、よりハードだったことが予想されます。
また、毎回登場する患者・病気の症状も変わるので、そのためのキャスティング、臓器などの美術品の用意なども、非常にタイトなスケジュールで行わなければなりません。
実際、この記者が言うように、どこまで脚本の仕上がりが遅れ、俳優たちが苦労するほどのだったのかどうか?真偽の程はわかりませんが、シーズン制にすることで、これだけ専門性の高い内容の台本・撮影を、シーズン1のときよりも、短期間で仕上げなければいけない、ということも、シン監督が言っていた「やってみて分かった難しさ」の一つだったのは?と思います。
自身も99ズ世代であり、「昔のようにハードにはできない」と言っていたシン監督。
そして自分自身のこと以上に、周りのスタッフたちの働く環境の改善も意識しているシン監督は、いくらやりたくても、やってほしいという要望があっても、スタッフや俳優に大きな負担がかかるようなやり方では、やるべきではない、と考えていることでしょう。
まずは、ハードだったシーズン2の撮影を終えて、一旦休憩。そして、これらの問題を根本的に解決するやり方があるのか?を検討した上で、解決できそうであれば、その時俳優たちに改めて声をかけるのではないでしょうか?
だからこそ、やるとも、やらないともどちらとも取れる、そして、やってもやらなくても違和感のない「開かれた終わり方」にしたのではないかと思います。
私たちに出来ることは、引き続き「賢い医師生活」への愛情と、「シーズン3を待ってますよ〜!」という期待を発信し続けること!
そして、賢医から羽ばたいた俳優さんたちが、他の作品で活躍した場合は、「その人はね、元々この作品でブレイクしてね…」と、すかさず周りの人たちに「賢い医師生活シリーズ」の普及活動を続けること!
私個人的には、2023年の上半期ぐらいに、シーズン3が必ずや放送されることを確信して、引き続きこの素晴らしい作品を世の中に広めていきたいなと思います。

最後に

ということで、遂に、2021年6月から約3ヶ月にわたり、毎週続けた「賢い医師生活2」の考察レビューはこれにて完走です!!

最初、1話分書いた時「これニーズありそうだけど、毎週やるのはさすがに辛いな…」と思ったのに、まさか本当に毎週続けることになるとは(笑)

1話の記事が1万字(それでも普通のブログと比べるとすごいボリューム)だったのに対し、今回は遂に2万5千文字超え(笑)
いや〜まさに、途中から、1時間半超えがあたりまえになったドラマの本編のようですね。

1回分を仕上げるのに、準備も含めると30時間ぐらいはかかるのですが、ここまで続けられたのは、毎週「ブログを読んでもう一周するのがルーティーンです」とおっしゃってくださった、日本全国、そして世界各地の読者の皆さんのおかげです。

すごいボリュームの記事を、毎回最後まで読んでくださってありがとうございました。

なお、日本語字幕については、毎回偉そうに色々とツッコミをいれていましたが、特にスケジュールがタイトだと言われるNetflixの字幕翻訳を担当されている方は、ほんとに大変な苦労があったと思います。

また、逆に良い訳を紹介する機会はあまり多くはなかったのですが、個人的にも「こう訳すんだ〜!」と勉強になった部分が多々ありました。

私も改めて、字幕翻訳の難しさを感じる一方で、訳一つで、観る方が受け取る印象や、理解がこんなにも変わってしまう、ということが、皆さんの反応からも感じられたので、私自身も、一度ちゃんと字幕翻訳を勉強してみようかなと思ったりしています。

逆にこの記事をきっかけに、韓国語が少しでも分かれば、ドラマをもっと何倍も楽しめる!ということが伝わり、韓国語の勉強を始める方が増えると嬉しいなと思います。

そして何より、ここまで掘り下げがいのある深〜〜〜〜くて、素晴らしい作品を作ってくださった、イ・ウジョン作家、シン・ウォンホ監督、スタッフの方々、俳優の皆さんには、本当に心から感謝して、シーズン3を期待して待ちたいと思います…!

なお、「賢い医師生活2」については、23日にテレビ放送される予定のスペシャルの内容紹介も、ブログで行う予定です!

また、そちらの記事でお会いしましょう〜!

「賢い医師生活」シリーズ:オンラインロケ地巡りもまだまだ受付中です!!

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*画像はtvNからお借りしました