ソウル在住ブロガーMisa「賢い医師生活」を見終わった人向けに、韓国視聴者の間で話題になった内容・ドラマ分析を紹介します。第二弾は、ギョウル&ジョンウォンの軌跡についてを掘り下げます!(前半:1話~5話まで)[…]
6話:ギョウル倒れる
5話では、幼児虐待の父親をはだしで追いかけたギョウルに、思わず冷たく接してしまったジョンウォン。6話以降は、さらに揺れ動くジョンウォンの複雑な気持ちが描かれます。
みんなで食堂で食事をしている時に、ギョウルが生理薬の副作用で倒れたことを知るジョンウォン。
イクジュンから、ギョウルが倒れた話を聞いた後のジョンウォンは、「心ここにあらず」という表情をしています。
このシーン、見返してみると、この会話の前に、ジョンウォンがミナ先生に「いつもギョウル先生と一緒だよね?」と聞き、「ジョンウォンがギョウルの様子を気にかけて見ている」ということを表現するセリフもあります。
救急室のギョウル。
ジョンウォンからのメッセージを見て、絵文字がついていたことに喜び、「もしかして私を好きなのかも?」というギョウル。(恋愛ベタなギョウルを良く表現していますね。)しかし、ミナ先生に「好きだったら見舞いに来ているでしょ」と言われて…
ガッカリする時のギョウル先生のこの表情が印象的でした(シン・ヒョンビンさん、凄い!)
しかし、実は後から最終話で、扉の前までジョンウォンが来ていたことがわかります。
これまで、ギョウルに対して、マイナスな感情を感じたり、怒ったりしていたジョンウォン。しかし、食事も手に付かないぐらいギョウルが気になって、階段を駆けあがっていった自分自身に、自分のギョウルに対する”関心”が、実は”好意”であったことに気が付いた瞬間だったのではないでしょうか。
7話:ギョウルの勇気とジョンウォンの嘘
こうして、お互いのお互いに対する、好意が高まってきた二人ですが、7話で二人の関係に変化を与える重要な出来事が起こります。
ジョンウォンの部屋の前で、待っていたギョウル。「私に、夕食おごってください」と勇気を出してジョンウォンを誘います。
一瞬驚きながらも、平然を装うジョンウォンは「わかった、みんなで食事しよう」と答えますが、
ギョウルに「二人きりで」と言われ、完全に動揺してしまうジョンウォン。
おそらく、6話までで、自分の気持ちにも気が付いてしまったジョンウォン。
ギョウルの自分への気持ちを確信するとともに、「いずれ神父になる自分は、これ以上、線を越えてはいけない」と思いがこの瞬間よぎったのではないでしょうか。
思わず、嘘をついて断ってしまいます。
なお、このシーンでは、何気なく挟み込まれるカットに、前半の記事で紹介した4話のエレベータシーンと同じような演出が施されています。
こちらのカット。二人の間には、また線が引かれています。ジョンウォンがこの時、頭に浮かべたであろう「決して越えてはいけない2人の間の線」を表現しているようです。
さらに、このローアングルからの奥行きのあるカットも、取り残されたギョウルの切ない気持ちと、離れていく二人の関係性を表現しているように感じました。
そして、7話では、このシーンはジョンウォンの答えを聞く前まででいったん終わるのですが、その後のバンドシーンで演奏された曲「넌 언제나(君はいつも)」の内容にも注目。
「初めて愛を知った僕」「これ以上嘘をつきたくない」など、ジョンウォンとギョウルの関係性を表しているような歌詞になっています。(是非、聞きなおしてみてください!)
「賢い医師生活」で使われている曲は、基本的に過去にヒットした懐メロソングですが、その時のドラマの展開に合わせた曲を脚本家がアイディアを出しながら選んでいるそう。
後からこうやって見返してみると、制作陣が本当に細かいところまで手を抜かずに作りこんでいることがわかります…!!!
8話:離れる距離・近づきたい心
こうして、7話の「二人でご飯食べましょう」事件により、ギョウルは完全に「ジョンウォンは自分に関心がないんだ」と思ってしまいます。
8話は、全体的にはチュ・ミナ先生とソッキョンのストーリーが中心なのですが、最後のほうにウインターガーデンカップルの複雑な関係性を表すシーンがあります。
病院の前で、車を待つギョウルを発見するジョンウォン。まず、一旦この位置で立ち止まっていることも、ジョンウォンの複雑な気持ちを表していますね。
そして、皆さん!!!何よりも、ジョンウォンのこの服!!
ギョウルとペアルックみたいになってるこの服に、深い意味があることは、気が付いた方も多かったんではないでしょうか。
まず、ギョウルの服装については、7話で伏線が張られていました。
ジェハク先生たちと、こんな会話がありました。
「ギョウル先生が、デニムのシャツを着ると秋だ」
「病院の人たちは、先生の服装で季節の変化を知ります」
「私が人間カレンダーですね」
ということで、ギョウルが季節ごとに同じ服装をしていること、それを病院の人たちは皆知っていることが説明されています。当然、ジョンウォンもこれを知っていたでしょう。
それにも関わらず、ジョンウォンが、わざわざギョウルとペアルックになりそうな服を着たというのは、どういうことでしょうか…?
私は、これを食事の誘いをとっさに断ってしまったことへのギョウルへの申し訳なさと、好意をさりげなく表現したい気持ちの表れではないかと読み解きました。
ちなみに、これも最終話でわかりますが、実はこのジョンウォンのシャツ、初対面の時にも着ているんですよね~。
最初から、2人の関係性を表現する重要なアイテムとして用意されたのではないかと推測します。
そして、続いてこちらのカットでも、また二人の間には線があります。
そして、ギョウルを迎えにやって来た車に、男性が乗っていたことで動揺するジョンウォン。
そのあとやって来た、99ズには「天使でも見たのか?」と言われるほどです。(「アンドレア~」って呼ぶのがウケるw)
そして、この後のバンドシーンの曲「내 는뭉 모아(僕の涙を集めて)」ではこれまた、「僕から去ってしまった君」「いつかもどってきてくれるよね」という歌詞。
ここでは、亡くなってしまった、ジュンワンの患者の家族とのシーンとも重なって、涙が止まらない演出でした。ああ、もう演出の細かさに、鳥肌が立ちます。。。
★「賢い医師生活」OST:ピアノ楽譜
9話:ギョウルの成長
9話では、ギョウルの医師としての成長も描かれます。
2話で、患者への説明に配慮が足りなくて、ジョンウォンに怒られたギョウルですが、子どもの手術結果を心配する母親に、わかりやすく図を書いて説明します。以前、同じ患者への説明が上手くできず、結局ジョンウォンに助けられたことも、ギョウルは気にしていたんでしょう。
患者の母親からは、感謝され
それを遠くで見守り、ほほ笑むジョンウォン。
ある韓国の視聴者YouTuberさんは、こう分析します。後に、ジョンウォンはギョウルに手術の初執刀を任せますが、この時にギョウルの成長を感じ、「次に機会があったら、執刀を任せてみよう」と思ったのではないか。
誰よりも、患者が第一なジョンウォン。ギョウルへの気持ちも、彼女が医師として一生懸命に患者に向き合おうとする姿を通じて、さらに高まっていったのではないでしょうか。
そして、9話では、二人のキューピット、イクジュンが二人をアシストするきっかけとなるシーンもあります。
まず、ジョンウォンにタバコ4本と1万ウォンとライターを借りたイクジュンが、映画「パラサイト」のジェシカ先生の歌を口ずさむシーン。
イクジュンは、外を見て「あ、ギョウルだ」とジョンウォンにカマを掛けて反応を見ます。
この時、ジョンウォンのほうも、「イクジュンにギョウルへの気持ちを見抜かれている」ということに気が付いたことでしょう。(イクジュンもジョンウォンも勘の鋭さでは良い勝負です。)
病院を出たジョンウォンは、雨の中、病院に戻ってきたギョウルと遭遇します。
前回と違う色の車に、前回と同じ男性が…。しかも「家で待ってるよ」!?
これは相当、ジョンウォンを動揺させたことでしょう。
一方、ギョウルと「謎の車の男」を同じく目撃したイクジュン。「毎回車が違うあの男は誰だ!?」と、ギョウルに確かめます。
ここのセリフのやり取りも秀逸でしたね。ギョウルの「一つは合っていて、一つは間違っています」。
このセリフは、予告でも使われたため、韓国視聴者の間では、謎解きが盛り上がりました。
鋭い韓国視聴者は、予告の時点で「車のディーラーはあってるけど、彼氏ではない(=弟)」というところまで、かなりの人が予想していましたね。
ここでイクジュンは、本格的に二人をくっつけようと動き出すことになります。
10話:キューピットの活躍
さて、10話は、ウィンターガーデンカップルを応援する視聴者にとって、非常に重要な回の一つ。特に、イクジュンのキューピットとしてのスーパーアシストが光った回でした。
まずは、「ギョウル、プロポーズ事件 Produce byイクジュン」(笑)
「おい、ギョウルがプロポーズ受けたんだって!」とイクジュンから言われた時のジョンウォンの表情。
嘘が苦手なギョウルは、内心申し訳なさそうな様子。
いや~イクジュン、ここまでアシストしてくれるなんてナイス!
しかし代わりに、ギョウルが自分の手術を選択してくれると期待したようですが、ギョウルはそこまで気が回らず?ジョンウォンの手術を選択します。
ここで、ギョウルがジョンウォンの手術を選択したのは、「完全に嘘をつくのが後ろめたい」という素直なギョウルのキャラクターと、先ほどのジョンウォンのシャツと同じように、「表向きは拒絶したように見えるけど、私はあなたを向いているよ」ということを表現したかったギョウルの気持ちを表現した演出だったのではないかと思います。
そして、ついにジョンウォンに対して、最後のストレートなアシストを行うイクジュン!(最高だよ!)
このシーンではまず、「正気な子どもと違って、大人は嘘ばかりつく」というジョンウォンに、イクジュンが「お前はどうなんだ?」と切り込みます。
ジョンウォンの返しは、字幕だと「いろいろだよ」となっていますが、直訳だと「嘘つく時もあるし、そうでないときもあるし」と言っています。
1話から振り返ると、大病院の息子だということ、あしながおじさんをやっていること、神父になって医者を辞めるつもりなこと…どちらかというと、実は、大事なことほど、周りにちゃんと伝えてこなかったジョンウォン。
そんなジョンウォンの性格と、ギョウルへの気持ちにまで嘘をつこうとしている事を見抜いていたであろうイクジュン。
急に真顔になって「お前、ギョウルが好きだろ」とさらに切り込みます。
「神父を諦めるかどうか悩むぐらいに、好きなくせに」←ここも字幕のニュアンスが微妙に違うので、直訳を。
そして、このジョンウォンの表情!
視聴者の皆さんは、ここで内心「キャーーー!!」と叫びましたよね(笑)
いいぞ、いいぞ、イクジュン!もう一押しだ(笑)
しかもその後、ギョウルを褒めて、ジョンウォンが気持ちを認めやすいように持っていこうとします。
「だからこそ、ギョウルが上手くいくと良いと思ってる」「俺の友達、ジョンウォンと」
ここはホント、イクジュンのコミュ力の高さが光りましたよね。
ここまでで十分、イクジュンの活躍に感動したのに、さらに最後の最後の一押しまで。
「頭の心が違う時は、こっち(心)に従うんだ」と、ジョンウォンの胸をソフトタッチ。
と思ったら、ぎゅっと揉むイクジュン(笑)この演出、個人的にはチョ・ジョンソクの「胸」が重要なテーマだった、ドラマ「嫉妬の化身」のオマージュかと思ってしまいました。
「神様は理解してくれるはずだ」という言葉も、ジョンウォンには大きかったのではないでしょうか。
そして、ここで韓国YouTuberたちの、鋭い分析をいくつかご紹介しましょう。
まず、イクジュンが去り、考え込む表情の後、ジョンウォンがたばこを折ったこのカット。
ここはなんと、4話に伏線があるというのです。なんでもないように見える、このギョウルがカフェで注文するシーン。
このシーンでカフェで流れている曲の歌詞に「彼女を捕まえられるなら、たばこもやめてやるよ」というフレーズがあるのです!!(これは、さすがに気が付かなかった!!)このシーンの後ろのBGMには、日本語字幕が付いていないので、これは気が付きにくいですね。
確かに見返してみると、最後のカット、その歌詞の部分で急にBGMのボリュームが大きくなって、ギョウルの顔がアップになります。
これは…!明らかに制作陣が仕込んだ伏線であることは間違いないですね。しかし「これくらいの伏線を読み解くのは当たり前」と言わんばかりに、視聴者YouTuberはサラッとこれを解説していました。(はあ、ほんと凄い…)
これは私の解釈ですが、先ほどのたばこを折るカットは、ジョンウォンが、ギョウルに対する自分の気持ちを再確認したことを表現したのではないでしょうか。
この後の11話で、病院長と退職の話をしていることを考えると、この時点では「とはいえ、神父よりギョウルを選ぶいう決断にまでは至っていない」と推測できます。
なので、ここでは「神父になるために、ギョウルへの気持ち自体を否定しようとしていたジョンウォンが、まずは、素直に自分のギョウルへの気持ちを認めた瞬間だったのではないか」と思います。
そして、その後のカットにも、制作陣お得意の演出があります。この天井からのカット。
ここまで、このブログを読んでこられた方は、そろそろもう、読めてきたのではないでしょうか?
そう、この制作陣は、こういった窓枠や建物のラインで、人間関係やメッセージを表現するのが大好き。
ヒントは、イクジュンの「神様も許してくれるはずだ」というセリフ。
このカットは、さらに意味深にヒキのカットになっていき、最終的にこういうカットになります。
そうです、ジョンウォンの上に、神様を表す十字架が表現されているんです。
これは…さすがな演出!!私も、1話から韓国視聴者の洞察力を学んできたので、この演出はなんとなく読み解けました。
いや~演出ってこういうことですよね。「賢い医師生活」の制作陣は、特にこういったメインではない細かいカットにも、意味を持たせていて、ホントにため息が出ます。(どこまで本当に意図されたものかは、確かめようがありませんがw)
11話:二人の未来は?
10話で一気に、この先の展開が気になってきた、ウィンターガーデンカップル。
しかし、11話は、他の登場人物たちの話に多く時間が割かれたため、韓国視聴者の間では、「10話で盛り上がったこの気持ちをどうしてくれよう」という感じで、ギョウルとジョンウォンのシーンが期待より少なかったことを残念がる声が多く聞かれました。
しかし、そんな中でも、11話にはいくつか重要なポイントがありました。
ギョウルの初執刀のシーン。ジョンウォンのギョウルに対する態度もいつになく素直です。
そして、初めてちゃんと見つめ合った二人。それはやはり、お互い何よりも大事にする、患者と向き合う瞬間でした。
そして、このシーンの最後のカットで、視聴者YouTuberは、また深い解説を繰り広げます。
手術室の二人を映しながら、左から右へとパーンするカットで、映り込むこちらのマーク。통제구역(=統制区域)という意味です。
もともと、実際の手術室にもついているマークのようにも見えますが、わざわざこのカットでこれを映りこませた意図があるというのです。
友人達にも事前に言わず、神父になろうと決意したジョンウォン。友人や母親でさえも、立ち入ることのできなかった「ジョンウォンの統制地域」にギョウルが入ってきた、ということを表しているとのこと。
これは少々深読みかな~と思いつつも、確かに意図的にこのマークを最後に映りこませている感じもするので、解釈の一つとしてご紹介しておきます。
そして、それ以上に、視聴者の間で、分析合戦が盛り上がっていたのがこちらのシーン。
ロサとジョンスが、手術後に楽しそうに談笑するジョンウォンとギョウルを見つめています。
さてこのシーンで、視聴者YouTuberが注目したのは、なんとこちらで一瞬映りこんだポスター。
前半の記事でもあったように、「ちょっと映り込むポスターにもすべて意図がある」ということで、このポスターがあらわすメッセージを解説していました。
まず、書いてあるのは、KEEP!TOGETHER!という文字。
こちらをある視聴者YouTuberの方が「これは、ジュウォンが結局は母親のロサと一緒にいることを選択する(=神父を諦める)」ということを暗示している、と解説したところ、今度はYouTubeの視聴者がコメント上で、更なる論を展開。
その方によると、これは単語を区切る位置を変えると、”Keep to get her” だと。
これを受けて視聴者YouTuberの方が、「なるほど!」と、次の動画でこれを取り上げて解説。よく見るとデザイン的にherの部分だけ、文字の色が反転しており、そこを強調しているように見える、というのです。
そしてこの新しい区切り方で読んでみると…Keep to get her=ずっと彼女を追い続ける という意味で「ジョンウォンがギョウルを諦めない」ということを暗示しているというのです。う~ん、これは、凄い分析(笑)確かにそう言われると、そんな気がしてきますね!
ちなみに、このKEEP!TOGETHER!のポスターは、さらにそれを視聴者に訴えかけるように最終話でもちらっと映りこみます。ヒントは、イクジュンが登場するシーンです。ぜひ探してみてください(笑)
さて、こうして、鋭いロサは、二人がお互いを想う気持ちを見抜きます。
ただ、以前、こんなシーンがありましたね。
車の中でロサに「ソンファとは何もないの?」と聞かれ「ソンファではないよ」と答えるジョンウォンに「ではないってことは、(イイ人が)誰か居るにはいるのね」と突っ込むロサ。めちゃくちゃ勘の良いロサは、それを覚えていたので、ここで二人を見たときに、ピンときたんでしょう。(と理解させるための、細かな伏線がお見事。)
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12話:視聴者の期待を超えたあの結末
そしていよいよ、12話。最終話だけに、各登場人物の物語が一気に展開しながらも、それに終始しずぎず、いつも通り患者たちのストーリーもちゃんと散りばめているのが凄いところ。
前半には、ジョンウォンが女の子を懸命に救おうとする姿と、それに感謝する家族たちの様子が描かれます。
そして、ソンファに「患者が良くなったかどうか、顔見ればわかるわ」と言われるジョンウォン。
ギョウルの初執刀に続き、自分が病院に残るべき理由を確かめていくジョンウォン。
そして、視聴者をキュンとさせ、期待以上の展開だったウィンターガーデンカップルのラストシーン!!
ギョウルの話を聞くのに、机にもたれて目線をギョウルに合わせるジョンウォンの優しさがにじみ出ています。
いや~ここは、二人の演技力が光りました。最初は驚いた顔で聞き始めたジョンウォンですが…
段々と自分も気持ちが高まって、目がうるうるしていくジョンウォン。
ちなみにこれ、シン・ヒョンビンさんのインタビューによると、特に「ジョンウォンが泣く」という台本ではなかったそうで、完全にユ・ヨンソクの感情演技なんだそうです…!(素晴らしい!)
そして、シン・ヒョンビンさんも、ファーストキスをされても、どうしていいかわからないギョウルのキャラクターを直立不動の姿勢で表現していました。(細かいところまでキャラクターを表現しています!!)
この後、一気に解説されたネタ晴らし。私たちが知らなかった、ジョンウォンの葛藤の裏側が明らかになります。
ギョウルが倒れたときのエピソードはもちろん、個人的には、ソンファとのこのシーンがグッときました。
何も具体的なことを言わないのに、「その決断を応援する」というソンファ。
そして「一番先に伝えたい人がいる」というジョンウォンのこの笑顔にキュンと来た方も多いのではないでしょうか。
なぜなら、シーズン1を通じて、ジョンウォンがギョウルへの気持ちをはっきり言葉にしたのはこの一言だけだったから。(ここでさえ、ギョウルとは言いませんが…)
そして、さらに「あ~もう冬(ギョウル)が来たわ~」と、全てお見通しのソンファとの関係性も良かったですよね。
そして、ウィンターガーデンカップルのこのラストカット。これまでこういったアングルのカットを効果的に使ってきた制作陣は、最後もまた、この二人を象徴する最高のカットで締めてくれました。
この二人がここまで一気に進展するとは、誰も予想しなかっただけに、期待を上回る最高のラストシーンでしたね。
イクジュン&ソンファや、ジュンワンに戻ってきた小包など、なかなか沢山のネタが、シーズン2に持ち越しになりましたが、このカップルのこのシーンのおかげで、それが我慢できた感じです(笑)
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推察:ジョンウォンの決断はいつ?
ここまで、ウィンターガーデンカップルの軌跡を振り返ってきましたが、最後に「ジョンウォンが病院に残るのを決断したのはいつか?」という件について、個人的な見解を書いてみようと思います。
先ほど書いた通り、ジョンウォンがタバコを折った時点では、まだ「ギョウルへの自分の気持ちを認めた」段階だったと思います。
しかし、その後、ギョウルの初執刀で心を通わせ、自分が助けた患者が回復したタイミングで、ある程度ジョンウォンは心を決めたと推測します。
そして、ソンファと話に行き、「あなたは、他の人が美味しそうに食べるのを見てるのが幸せな人よ」と言われるジョンウォン。
このタイミングで、ジョンウォンは病院に残ることを決断したのではないでしょうか。
みなさんは、どのように感じましたか?
シーズン2では、こんなにピュアな二人が結ばれた後の様子がどのように描かれるのか…?想像しただけで、キュンとしてしまいます。
おそらく、急にラブラブというわけではなく、恋愛には相変わらず不器用で、でも患者への責任感の強さや誠実さなど、医師として大事にしている部分が似ている二人は、そこの部分で共鳴し合いながら、関係を築いていくのではないでしょうか。
もしかしたら、ギョウル先生は、シーズン2では、ジョンウォンと同じ小児外科を選択しているところから始まる…なんてこともありそうです。シーズン2が待ち遠しいですね!!
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まとめ
ということで、今回も長~くなりましたが、ギョウル&ジョンウォンの軌跡を最後まで振り返ることができました!
こうして、韓国視聴者の鋭い分析も参考にしながら見てみると、最初は少し突然に見えた、ウィンターガーデンカップルの展開が、ちゃんと細かな気持ちの変化が表現されていたことが見えてきます。
分析はあくまで、想像の域を超えませんが(笑)、「もう一度作品を見返したくなった」というように、読者の方がこの作品をさらに楽しむのに、お役に立っていたら嬉しいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
*写真はtvNからお借りしました。
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