「アリス」はこんな作品
「アリス(앨리스)」は、日本でも初期の韓流ブーム時代から人気のある、チュウォンとキム・ヒソンが主演するドラマ。
私のように、10年以上韓国ドラマを見ている方なら、「このキャストだけで気になる!」という組み合わせではないでしょうか。
チュウォンといえば、2010年の「製パン王キム・タック」で大ブレイク、日本でもリメイクされた2013年の「グッド・ドクター」で演技力が認められましたが、本作は2019年に除隊してから初、前作「猟奇的な彼女」から3年ぶりのドラマ復帰作です。
キム・ヒソンと言えば、私の中では、2005年「悲しき恋歌」(もう15年前!?)で初めて見ましたが、最近では2018年の「ナインルーム」以来、2年ぶりのドラマ復帰です。
ということで、往年の韓国ドラマファンとしては、見逃せないキャスト。とはいえ、ケーブル局に比べて勢いがない地上波SBSでの放送なのもあり、あまり期待せずに見たんですが、これが意外と面白い…!
SFというかファンタジー要素が強いのですが、それでいて世界観感が難しすぎず、テンポが良くて、今のところ3話まで続きが気になって見ています。
ちなみに、タイトルなんですが、韓国語では”앨리스”で、発音としては「エリス」が正しいんですが、ポスターにもあるように英語にするとAliceということで、邦題は「アリス」になると思います。(「エリス」と書いてある記事もちらほらあるようです)これは、英語の韓国語読みと、日本語読みが微妙に違うからなんですが、ややこしいですね(笑)
「アリス」あらすじ概要
「アリス」のあらすじのポイントを簡単に説明します。
一緒にやってきたユ・ミンヒョクの子どもを妊娠していることを知ったテイは、1992年の世界にとどまり一人で出産することを決意。
ユン・テイは、パク・ソンヨンという人物として生き、一人でジンギョム(チュウォン)を出産し、育てる。
ジンギョムが高校生になったころ、母ソンヨンは、何者かに殺されてしまう。
大人になり、警察となったジンギョム。不可解な事件を追ううちに、2020年を生きるユン・テイと再会する。
とにかく、ポイントなのが、今回、チュウォンとキム・ヒソンが親子役ということ…!!
まず、20代~40代まで演じられるキム・ヒソンの美しさと演技力…!(現在、43歳)
この時代での年齢差なら、恋人でもおかしくないですが、あくまでストーリーは、恋愛というよりも、「大切な人を守る」というところがメインのヒューマンドラマのようです。
★韓国TVドラマガイド
「アリス」見どころ
ということで、ヒューマンSFというジャンルの「アリス」。ファンタジーが苦手で、リアリティのある作品が好きな私が、珍しく楽しめているのは、あくまで「ヒューマン」の部分に焦点を当て、世界観が難しすぎないからではないかと思います。
まだ、設定の全貌は明かされていないものの、「時間旅行」という設定について、変に細かなオリジナルのルールや、伏線と思われるような演出が盛り込まれすぎていないのです。
どちらかというと、「時間旅行で過去に戻りたい」と思う人たちの家族の物語がメインで、舞台も2020年がメインで描かれるため、最初から細かな部分の説明がなくても、ストーリーに入り込みやすい。
監督が、「SFというと難しいという偏見もあるが、ドラマの中心は人間なので見やすい」と制作発表会の時に話していたのが納得できる展開。
しかし、本当に美しすぎる、キム・ヒソン…!
実は、1話見たときに、過去に見たファンタジー・SF系の作品を思い出させるような演出がいくつかあったんです(笑)
1話冒頭では、「高度に発達した技術は、魔法のようなものである」というフレーズがあり、これは「アルハンブラ宮殿の思い出」が浮かびました。そして、「時空を超える」「時が一瞬止まる」という演出には、「ザ・キング 永遠の君主」を思い出しました(笑)
どちらも、私が苦手な作品だったので…、「この作品最後まで見れるか…?」と心配したのですが、テンポが良く、あっという間に見終わってしまった1話。
「ザ・キング 永遠の君主」が伏線を散りばめまくって、壮大な世界観を理解させようとしたため、視聴者に複雑な印象を与えてしまったのとは対照的に、「アリス」はSFでありながら、ヒューマンの部分に重きを置いているような印象で、最初からすっと入り込みやすい。
変に新しくて斬新な設定を取り入れすぎていない分、先ほど、「別の作品を思い出した」と説明したように、細かい部分はどこかで見たようなあるあるの演出も多く、ツッコミどころは色々あるんです(笑)(そしてなぜか、ロケ地も他作品で登場した場所が多い)
ただ、「SF×ヒューマンだけど、ヒューマン寄り」という新たなバランスで、SF嫌いの視聴者も満足させられる作品に仕上がれば新しいなと思います。
「アリス」その他キャスト
主役のチュウォンとキム・ヒソンばかり紹介してきましたが、助演の人たちも紹介しましょう。
まず、2050年を生きる未来人であり、実はジンギョム(チュウォン)の父親である、ユ・ミンヒョクを演じるのが、クァク・シヤンさん。写真右。(なんと身長が187㎝!!)
そして、ジンギョムの幼なじみの同級生役を演じるのは、イ・ダインさん。(写真左)
二人とも、まだそんなに代表作がないような俳優さんで、フレッシュな顔ぶれ。
さらに、ジンギョムの育ての親であり、警察の上司役を演じるのは、「敏腕刑事役といえばこの人!」という感じのおなじみ、キム・サンホさん。
キャストを見ると、やはり主役の二人の知名度が突出している感じではあるのですが、逆に作品の注目度が上がれば、今回の助演の中から、新たに人気を得る俳優さんが出てくるのではないかと思います。
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「アリス」視聴率・韓国での評価
「アリス」の視聴率と韓国での評価も紹介しておきましょう。
現在、3話まで放送が終了した時点で、初回視聴率は6.1%。2話では最高の9.2%を記録しています。
地上波の週末ドラマということで、比較的数字が出やすい時間帯ではあるのですが、最近は地上波でも10%を超える作品が少ないので、なかなかの好スタートと言えると思います。
視聴者の反応を見ていると、やはり、「製パン王キム・タック」「グッド・ドクター」などで高い演技力と視聴率を記録した、チュウォンへの注目度が高いように思います。
ストーリーがどんどん気になる感じで展開しているので、10%を超えるんじゃないかと予想します…!
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「アリス」演出・脚本情報
「アリス」の制作陣の情報も確認しておきましょう。
脚本:キム・キュウォン、カン・チョルグ、キム・ガヨン
「アリス」日本放送に関する情報
現時点では、「アリス」の日本放送については、まだ情報がありません。韓国でも現時点で、Netflixで配信していないので、日本でも有料放送での放送が先ではないかと思われます。
また、詳しい情報をキャッチしましたら、こちらでお知らせします。
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まとめ
ということで、チュウォン&キム・ヘソンの「アリス」をご紹介しました!
今後、視聴しながらの感想や視聴率は、ネタバレ無い範囲でTwitterでも配信していきますので、気になる方はフォローしてみてください。
「アリス」初回視聴率は6.1%となかなかの好発進✨やはりチュウォンの復帰作といういうことで注目が高いよう。ファンタジーなんだけど複雑すぎない👍テンポが良く、サスペンス要素も面白いので視聴継続決定✨今後ブログで紹介します😊 pic.twitter.com/0VlMZYA5zZ
— Misa🌺韓国ソウル在住ブロガー (@misam34) August 30, 2020
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