【映画】「ニューイヤーブルース(新年前夜)」レビュー・韓国評価・あらすじ:ユ・ヨンソク&イ・ヨニほか豪華キャスト

ソウル在住
ブロガーMisa
韓国で2021年2月10日から劇場公開された映画「새해전야(新年前夜/邦題:ニューイヤーブルース)」を観てきました!今後、日本で見る方向けに、作品のあらすじ・キャスト・韓国での評判・感想などをネタバレなしで紹介します。

「ニューイヤーブルース」の豪華キャスト

「ニューイヤーブルース」は、新年を迎えるまでの数日間に起こる、4組のカップルのそれぞれの人生と恋愛を描いた作品。

個人的には、このポスターがとても気に入ったのですが、主役級の俳優が何人も出演しています。

ポスターを観るかぎり、ユ・ヨンソク&イ・ヨニがメインに見えたのですが、NAVERでのキャスト情報の順番に紹介していくと、一番最初に紹介されているのが、キム・ガンウ&ユ・インナカップル。

離婚訴訟中に夫からの身辺保護を警察に依頼する女性と、自身も離婚4年目の刑事の物語。ユ・インナが運動トレーナー役なのですが、相変わらずスタイルが素晴らしくて羨ましい…。。

そして、彼氏との別れを癒やすため、アルゼンチンに旅行に訪れる女性ジナをイ・ヨニ、現地で出会う男性ジェホンをユ・ヨンソクが演じます。

続いて、中国人の彼女と結婚予定のヨンチャンを演じるのは、「応答せよ1988」ドンリョン役でおなじみのイ・ドンフィ。

彼女は韓国語がわからない設定なので、今回、ほとんどのセリフが中国語だったのですが、イ・ドンフィはネイティブなみの中国語を披露していました!(凄い!!)

そして、こちらはカップルというより、ヨンチャンとそのお姉さん役のヨムヘランさんとの姉弟の関係がメインで描かれました。

「椿の花咲く頃」でブレイクし、「悪霊狩猟団カウンターズ」でさらに大注目を集めたヨム・ヘランさん!

最後は、パラリンピック代表スノボ選手を演じたユ・テオとスヨンカップル。

主役級の俳優がたくさん出演する作品ですが、さらにラ・ミランさん、SUPER JUNIORのシウォンも特別出演しています!
ラ・ミランさんは、ヨム・ヘランさんとの縁で、シウォンはイ・ヨニとの縁で出演したんだそう。

「ニューイヤーブルース」あらすじ・見どころ

「ニューイヤーブルース」は、作りとしては、映画「ラブ・アクチュアリー」のように、それぞれのストーリーが描かれつつ交差していく構成。

離婚、結婚、恋愛…がメインにありつつも、働きすぎて燃え尽き症候群になったり、周りの偏見に苦しめられたり、未来が見えなかったり…とそれぞれが人生のターニングポイントで葛藤する様子も描かれます。

なお、この映画はコロナのせいで何度か劇場公開が延期に。それでも映画の内容に合わせて、一度は、年末の公開が決まったのですが、残念ながら再延期され、最終的に旧正月の直前に公開されました。

観てみて思ったのですが、まさにこの映画、観るタイミングが超重要。ポスターにもあるのですが「新しい年は幸せになろう!」というメッセージが込められているため、やはり年末に観るべき作品。夏とかに公開してしまうと、やはり感じ方が全然違うんじゃないかなと思います。(日本でも必ず年末に公開してほしい!!!

韓国では12月末ではなかったものの旧正月だったので、時期にぴったりな内容だったと思います。
ちなみに、この作品はコロナ前に撮影が行われており、今や難しい海外ロケのシーンも含まれています。

ユ・ヨンソク&イ・ヨニカップルは、アルゼンチンでの撮影がメイン

特に、今や観ることのできなくなってしまった、人がたくさん集まって、音楽を歌ったり踊ったりしているコロナ前の海外の街並みが映し出されるので、ストーリーとは別に、コロナ前の世界が恋しくなった観客も多かったのでは。

ユ・ヨンソク自身も「撮影した当時は、今ほど(海外で撮影できる)ありがたさがわかってなかった。撮影当時、現地の人達と焼き肉やワインを食べた思い出すべてが懐かしい」と、映画を観て改めて、海外ロケができていた頃のありがたさを感じたことをインタビューで話していました。

ちなみに、私はユ・ヨンソク目当てで観たのですが、結果的に一番印象的だったのは、イ・ドンフィとヨム・ヘランさんの姉弟。

実は、どのカップルよりも、ケミが良かったのではないかと思うお二人。どちらも演技派なだけに、2時間という映画の短い世界観の中でも、登場した瞬間から息ピッタリで笑わせてくれるお二人でした!(今後ぜひ、ドラマでも共演してほしい!!)

なお、この作品のホン・ジヨン監督(写真真ん中)は、2013年にも「結婚前夜」という映画で婚約する4組のカップルを描いていて、イ・ヨニ、キム・ガンウはその作品にも出演しています。

「ニューイヤーブルース」韓国での観客評価

「ニューイヤーブルース」の韓国での評価について、NAVERの評価を紹介しておきます。

観客評価:8.61点/10点
評論家・記者評価:5.00点/10点
動員数:7.3万人(公開3日)

観客評価は、9点を超えれば高評価、8点台が平均、7点以下だと低め、という感じなのですが、正直まだ公開3日で、観るたびに評価が下がっているので、最終的には8〜7点ギリギリに落ち着くんじゃないかなと予想しています。(最初のうちは高評価が続くので、時間が立つとじわりじわりと下がる傾向)

*以下、辛口も含まれますので、観たくない方は飛ばしてください。

評価が高かった人、低かった人の意見をそれぞれ少し紹介すると…
韓国視聴者の声
アルゼンチンの映像が美しく、年末年始にヒーリングになる作品
新年に家族や大事な人と観ると良い
キャラクターを掘り下げるには時間が足りなくて、典型的な描写で終わってしまっている
年末感の描写が不足していた。もっと幅広い世代を描いたら良かった

私も、後半の意見の方に同感で、ストーリーとしては物足りなさが残ったというのが率直な感想。

単なるラブストーリーだけでなく、生き方に関するメッセージもあり、映像美やセリフは悪くないものの、登場人物に感情移入させる時間が足りないので、いまいちグッとこないのが残念。

これは完全に個人の感覚ですが、俳優それぞれは好きなのに、なぜかカップルのケミがそこまで良くない感じがして、余計に感情移入がしにくかったかな…。
だからこそ、むしろイ・ドンフィとヨム・ヘランコンビ(!?)が一番良かった…!
キャストのファン、年末年始気分を劇場で味わいたい…という方以外は、内容的には、後から配信で観るでも十分かもしれません。。
ということで、個人的なオススメ度はこちらです。
オススメ度:★★★☆☆(2.5点/5点)

「ニューイヤーブルース」日本公開についての情報

現時点で「ニューイヤーブルース」は、2021年12月10日からシネマートなどでの日本公開決定!

シンガポール、香港、台湾、カンボジアなどアジア8カ国で、韓国公開から1ヶ月後ぐらいまでに順次公開されたのですが、日本はやっぱり1年かかりましたね(涙)

毎度のことながら、アジアの他の国と比べても、韓国映画の公開がいつも日本だけすごく遅いのが残念…。

しかしながら、公開時期は予想通りでした…!
↓韓国公開当時の予想
〜〜〜〜
ただ、先に書いた通り、この作品は上映時期がとても重要で、年末に上映するのがベストな映画。それも踏まえ、いつもの日本公開までのサイクルを考えると(6ヶ月〜1年後)、2021年の年末頃に公開されるのではないかと予想します。

前作の「結婚前夜」が「結婚前夜〜マリッジブルー〜」という形でサブタイトルに英題を付ける形だったので、今回もそれに則って「新年前夜〜ニューイヤーブルース〜」とかになるのではないでしょうか。
〜〜〜〜

まとめ

ということで、새해전야(新年前夜)のキャスト・あらすじ・韓国での評価などを紹介しました。ぜひ日本でも年末公開されることを願います!

새해전야(新年前夜)(邦題:ニューイヤーブルース/英題:New Year Blues)
・韓国公開日:2021年02月10日
・上映時間:114分
・日本公開:2021年12月10日
・ジャンル:メロ・ロマンス/監督:ホン・ジヨン

*写真はすべてNAVER映画からお借りしました。

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