【映画レビュー】日本公開予定:ヒョンビン&ソン・イェジン「交渉」/概要と感想

今年の秋夕の注目作品だった、ヒョンビン&ソン・イェジンの映画「交渉」。韓国公開前から、日本をはじめ22カ国での公開が決まっていたという話題作です。
2018年12月時点の最新情報では、映画関係者の方によると、2019年中に日本公開するようです!(しかも2019年は、他のヒョンビン出演作も公開予定だとか)

追記)2019年8月30日に公開決定しました!タイトルは「ザ・ネゴシエーション」のようです!
ザ・ネゴシエーション日本公式サイト

概要と見た感想を紹介します。

話題の理由

ヒョンビンとソン・イェジンという2大スターが出るというだけでも「観に行きたい!」という感じですが、実は以外にもこの2人、初共演とのこと。(そうだったっけ~!?)しかも、今回の役柄が、これまでの2人のイメージを大きく覆すような役なのです。
ヒョンビンにとっては、意外にも初めての悪役。

ソン・イェジンは女性ネゴシエーターという、これまでの可憐なイメージを覆すようなハードな役です。

概要

~ 世界最悪の人質事件発生!一世一代の交渉が始まる!~
ある日、人質の立てこもり事件が発生。最高の交渉人、ハ・チェユン(ソン・イェジン)は、休日に呼び出されて、その事件の交渉にあたるが、自分の意に反して突入した警察部隊により、目の前で人質と犯人全員が死亡するのを目の当たりにし、衝撃を受ける。

それから10日後、警察庁ブラックリストに載っている国際犯罪組織の武器密売業者、ミンテグ(ヒョンビン)がタイで韓国警察と記者を拉致して、チェユンを交渉相手として指定する。

限られた時間の中で、命をかけた一生に一度の交渉が始まる!

ということで、交渉人のソン・イェジンが、犯人であるヒョンビンとまさに「交渉」を繰り広げるストーリーです。

観た感想

率直な感想としては、見どころは「交渉」じゃなくて「俳優」だった、という感じ。笑
チラシのメインメッセージが「世界最悪の人質事件発生!一世一代の交渉が始まる!」となっていた時点で、ちょっと安易なメッセージだなあ~と思ったのですが、、、「交渉」というタイトルであおった割には、交渉の過程や交渉術に目新しさは特になく。。

でも、とにかくヒョンビン、ソン・イェジンという俳優の、どんな役でも自分のものにしてしまう確かな演技力と存在感がやっぱり素晴らしかった!!
とにかくどのシーンも絵になる!だから2人を観るだけでも、最後まで楽しめました。

調べてみるとこの2人、年齢も同じ、82年生まれで日本だと36歳なんですね。ソン・イェジンは、昔から映画に出ているイメージなので40歳近いと思ってた…。
しかし、変わらない美しさ!可憐なイメージを見事に覆して、気の強い女性交渉人役に違和感ありませんでした。

ヒョンビンは、だんだん味のある顔になってきて、悪役も迫力が感じられました。

悪役、初めてとは思えないほど、とても似合ってたので、これからもオファーが来るんじゃないでしょうか。役者としてさらに幅が広がった感じです。ヒョンビンファンの方は、必見です!

韓国での評価

NAVERの評価もまとめておきます。

・観客評価:8.5点/10点
・評論家・記者評価:5.43点/10点

観客評価は、思ったより低くはないですが、高評価をつけている人は大体「やっぱり、ヒョンビン、ソン・イェジンは素晴らしかった」という、俳優への評価がほとんど。低評価の人は、「役者の無駄遣い」「ストーリーは普通」という感じで、私と似たようなコメントでした。

ここ最近、豪華な役者が出演し、様々な趣向を凝らした骨太映画がたくさん公開されているので、その中ではちょっと弱かったかな、という感じ。

韓国映画好き必見!ユリイカ:韓国映画特集(2020年5月)

おまけ:ちょっと深読み

というわけで、豪華俳優の話題性だけの商業映画かなあ~という感じもするのですが、内容についてちょっと深読みもしてみました。

「交渉」はメインじゃなかった、と書きましたが、劇中では、ハ・チェユン(ソン・イェジン)が懸命に交渉を行おうとする過程で、何度も身内である警察上部との軋轢が生まれます。最高の交渉人、と言いながら、全権を任されているのではなく、組織の駒として指示を受けるような場面が多く出てきます。また、特に「女性」であるチェユンを軽視したような警察上層部からの扱いも描かれていました。

もちろん、警察組織の闇、的なテーマはあるのですが、最近ドラマでも多く取り扱われている、女性蔑視問題も少しメッセージとして含まれているのかなあ、なんて思いました。(確かに、今の韓国の警察組織の中で、女性交渉人が全権を任されて、巧みに交渉を繰り広げても、それはそれで違和感がある気もします。)

なーんて、考えてみましたが、単にその描写が韓国では当たり前の演出だっただけかもしれないし、単に「ソン・イェジンに交渉人をやらせたら面白い」という発想から生まれただけの「女性交渉人」という設定だったのか…。(後者なような気もするけど 笑)

是非、日本公開の際には、観た方の感想も聞きたいです。

追記)2019年8月30日に公開決定しました!タイトルは「ザ・ネゴシエーション」のようです!
ザ・ネゴシエーション日本公式サイト

まとめ

ということで、ちょっと内容については辛口評価でしたが、ヒョンビン、ソン・イェジンをスクリーンで観るだけでも価値ありです!
脇役もドラマでおなじみの役者がたくさん出てくるので、ドラマ好きの人も見てみてはいかがでしょうか。

↓韓国版予告編

現在、Amazonプライムでも視聴できます。
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2018年/ヒョンビン&ソン・イェジン出演作
『交渉』(협상/The negotiation/邦題:ザ・ネゴシエーション)
・韓国公開日:2018年9月19日
・動員数(10/15時点)約190万人

※映画の画像は、すべて出典:NEVER

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