こんにちは、Misaです。5月上旬から公開されていて、韓国で話題の映画「걸캅스(邦題:ガール・コップス)」を観てきました!最初、タイトルを見て「걸(ガール)」って何!?と思ったら、ガール(girl)で、「캅스(カプス)」は警官。(どっちも英語かーい!笑)
大ベテランとラ・ミランさんと、若手注目女優のイ・ソンギョンちゃんが主演で、タイトルの通り、女性警官のお話です。
これまで、警察ものといえば、主演は男性が当たり前で、女性警官というテーマは初めてでじゃないでしょうか。特にフェミニズムの問題が大きい韓国で、今の時代の空気をうまくとらえた映画。
実際見てみると、アクションコメディとしても十分に楽しめますが、思った以上に社会的なメッセージも多く含まれている韓国らしい作品でした!
そしてこれ、シリーズ化間違いなし。ということで、日本でも公開されると思うので、概要とみどころを紹介したいと思います!
概要
ラ・ミラン演じるミヨンは、女性刑事機動隊として大活躍した元伝説の刑事。
しかし現在は、市民からの届け出を受け付ける部署で、リストラリストの危機にある主務官。
そして、イ・ソンギョン演じるジヘは、学生時代に兄と一緒に、若き日のミヨンの刑事としての活躍ぶりを見て、自分も警官になる夢を実現した若手警官。しかし、失敗ばかりして、現場ではお荷物扱いの新米警官です。
なお、ジヘの兄は、ユン・サンヒョン。(懐かしい!)昔、妹のジヘと一緒にミヨンの刑事としての活躍ぶりを目の当たりした兄は、今はミヨンの夫に。
ということで、義理の姉と妹の関係である、ミヨンとジヘのコンビ。しかし、今は家族として、喧嘩ばかりする日々。
ある時、ジヘが現場で問題を起こし、義姉・ミヨンの働く窓口に追いやられます。
ある日窓口に、デジタル性犯罪事件の被害者がやってきます。薬をかがされた状態で撮影された動画が、48時間後にアップロードされてしまうことを知った2人は、警察内で至急捜査を行うように訴えますが、取り合ってくれません。すでに現場警官としての権限がない2人ですが、女性を救うためタッグを組んで、非公式捜査をスタートします。
みどころ①豪華なキャスト陣
この映画の見どころとしては、まず、何といっても主演のラ・ミランとイ・ソンギョン。アクションシーンも本格的で、日本なら同じテーマで映画を作るとして、こんなに激しいアクションをやってのけられる女優さんがいないんじゃないでしょうか。
まず、若手注目株のイ・ソンギョンちゃん。私は、一番好きな韓国ドラマ「大丈夫、愛だ」で見たときから、お気に入りの女優さん。モデル出身で、スタイルも良いし顔も小さい…!
映画中盤からは、化粧もそこそこに、激しいアクションシーンが続きましたが、冒頭の大韓航空っぽいユニフォームでおとり捜査をするシーンでは、さすがのスタイルの良さが際立っていました。
そんな華奢なスタイルにもかかわらず、激しい飛び蹴りも交えたアクションシーンは圧巻。傷だらけ、血まみれになって、地味な格好ばかりが続くんですが、どんな格好をしていても、やっぱり華がありました。
モデル出身で、もっと派手で可愛さを活かせる役も、たくさんオファーがあるはずなのに、この映画を選んだあたりも、やっぱり好き。(笑)
そして、大ベテラン、ラ・ミランさん。もはや演技力は言うまでもありませんが、やっぱりこちらもアクションシーンのレベルが高かった…!ほんとに存在感が抜群で、カッコいいシーンも、コミカルなシーンも引き込まれてしまうすごい女優さんです。
なお、この主演の2人以外にも、旬な俳優さんによる助演、ベテラン俳優のカメオ出演もありました!
今回悪役のこちらの方々。真ん中の左側、ウィ・ハジュンは、イ・ジョンソクの最新ドラマ「ロマンスは別冊付録」のソジュン。真ん中右側、カンホンソクは、パク・ソジュン最新ドラマ「キム秘書はなぜそうか?」の社内恋愛をする運転手役だった俳優さん。
(二人とも、ドラマでは超良い人の役だったので、印象違いすぎてびっくり!)
それから、結構重要な役で出ているこちらの女優さん。「見たことあるけ誰だっけ〜?」ともやもやしてたんですが、観終わった後に調べてみると、少女時代のスヨンでした…!
他に、カメオ出演では、一瞬ですが、ハ・ジョンウとソン・ドンイルも出演しています!(豪華すぎる!!)
なお、警察ではありませんが、2人で事件を解決していくアクション映画といえば、ソン・ドンイルさんとクォン・サンウの探偵シリーズを思い出しました。(日本でも今年、シリーズ2作目が公開されたばかり)
この映画も、探偵シリーズのように、終わり方や今回の評判をみても、間違いないくシリーズ化するでしょう!
みどころ②現実社会の問題に対するメッセージ
そして、全体的にはコメディアクションなのですが、この映画、実はメッセージ性もすごく強い映画でした。「女性警官が主役」という時点で、時代の空気をとらえた作品だとは思いましたが、登場する事件の内容も「デジタル性犯罪」だったり、男性の意識に対する、女性視点の強いメッセージがたくさんセリフに込められています。(監督は男性ですが)
しかも、まさに今、BIGBANGのV.Iの関与で、性接待の事件も話題のタイミングなので、特に女性たちはこのテーマを敏感に受け止めたと思います。
↓ デジタル性犯罪を、「違法なサイトなんて死ぬほどある」「捕まえるなんて至難の業」と取り合わない男性警官たち
途中で出てきた、ミヨン(ラ・ミラン)のセリフが印象的でした。
「なぜ、私がこの事件をあえて追っかけると思う?女性として、可愛そうだから?女性たちが、自分の間違いだと思ってしまっているのを見て、腹が立つのよ。偶然に、ひどい奴らに出会ってしまっただけなのに」
韓国は本当にシャレにならないくらい、盗撮天国らしく、デジタル性犯罪の深刻さは日本の比ではないと言います。映画では、デジタル性犯罪で苦しむ女性側の苦しみ・怒り、警察官でさえも、どこか軽く考えてしまっている、男性のこの犯罪に対する意識などが、描かれています。
それに対して、名コンビ2人を中心として、警察の女性たちが一丸となって犯人を追っかけていく様子が、韓国の女性からすると、「見ていて爽快!」なんでしょう。
日本でも、小説「82年生まれ、キム・ジヨン」がヒットしたので、フェミニズムの問題が大きい韓国社会の空気を垣間見れる作品としても注目です。
このブログで、映画のレビューを書くたびに語ってますが、韓国の映画って、こういうメッセージ性があるところがホント好き。歴史的事実を扱った映画以外でも、今回のように何かしら、社会の空気を反映しているキャラクター設定・企画・セリフが随所に垣間見られるのが、韓国映画の奥の深さ・面白さだと思います。
韓国での反応
公開から1週間ほどですが、現時点でのNAVERでの評価まとめておきます。
・動員数:74万人(公開①週間)
動員数だけを見ると、大ヒット!というレベルではまだないのですが、日別動員数で、長らく1位だったアベンジャーズを抜くなど、着実に観客数を伸ばしてきています。
レビューのコメントを観ても、アクション映画としてよりも、やはりこの映画の設定・扱ったテーマについてコメントしている人が多かったです。「こんな映画がもっと増えて欲しい…!」という高評価コメントの一方で、男性の書き込みかな~、と思われる低評価のコメントの両極端に、分かれていたのが印象的でした。
まとめ
ということで、実は全然、単なるアクション映画ではないこの作品。現在の韓国の社会問題を知って観るかどうかで、大きく印象が変わる映画だと思います。このキャスト・この企画なら、日本でもおそらくもう、公開が決まってるんじゃないかな~と予想します。日本で公開されたら、是非観てみてくださいね~!
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・韓国公開日:2019.05.09
・上映時間:107分
・日本公開:未定
※映画の画像は、すべて出典:NEVER
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